ミャンマー人の技能実習生を受け入れるには【受け入れにかかる費用や注意点などについて解説します】

記事更新日:2021年10月14日 初回公開日:2021年09月29日

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日本の少子高齢化による労働力不足に伴い、外国人労働者を採用する企業が増えてきました。しかしながら、まだまだ外国人労働者を多く採用することができている企業は少ないのではないでしょうか。今回の記事では、技能実習制度を通じてミャンマー人の技能実習生を受け入れる方法をご提案します。数多くいる技能実習生の中でもミャンマー人が選ばれている理由や、どのように受け入れればいいのかをお教えします。これから技能実習生を受け入れたいと考えている企業様にぜひ読んで頂きたい内容です。

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技能実習制度とは

開発途上国に日本の技術を移転すること

外国人技能実習制度とは、開発途上国の人材に母国では学べない技術を日本で学んでもらう制度のこと。帰国後にこれらの技術を活かして、母国の発展に繋げてもらうことが目的です。1993年に制度が開始されて以来、技能実習生として多くの外国人材が来日しています。しかしながら、当初は技術を学んでもらうことよりも、「労働力を補う」ことを目的として技能実習生を受け入れていた企業が多くありました。そのため、長時間労働や低賃金などが問題視されてしまったのです。現在では、法改正などを通じて技能実習生が技術を習得しやすい環境整備が少しずつ進んでいます。

ミャンマー技能実習生が選ばれる要因

若者が多い

ミャンマー人の技能実習生が選ばれるのには、全人口の中で若者が占める割合が多いことが背景にあります。つまり、技能実習生になり得る層がとても厚いのです。ミャンマーは国民の平均年齢が28歳と若く、2019年1月のミャンマー労働管理局の発表によれば、約5,450万人の人口のうち生産年齢人口は約3,650 万人に上るそうです。また、技能実習生の主力となりうる20歳代は全体の約16.8%を占め、計算上では900万人以上もいるのです。

仕事に対するモチベーションが高い

仕事に対するモチベーションが高いことも、ミャンマー技能実習生が選ばれる要因です。ミャンマーでは、多くの若者が「自国を発展させたい」という強い思いを持っています。実際に、国内で起こっている軍事クーデターに対して、各地に住む若者がSNSを通じて抵抗の意思を表明しています。このような強い意思を持つ彼らは、いち早く技術を学ぼうとするでしょう。そして、結果的に会社の発展に貢献してくれるということも期待できるのです。

難民認定法の改定

ミャンマー技能実習生が選ばれるようになったのには、2018年の難民認定法が改定されたことも大きな要因となりました。2011年にミャンマーの民主化が進んでから、難民申請を後ろ盾にして失踪してしまうミャンマー技能実習生が多くなってしまいました。難民申請した外国人は難民認定の審査期間に働くことが許され、認定されなくても何度も再申請できた点を悪用する人が多かったのです。しかしながら難民法が改定されたことで、就労が不可能となり失踪しにくい環境を整えることに成功しました。

ミャンマー人の特徴

国民性が日本人と似ている

ミャンマー人は、国民性が日本人とよく似ています。ミャンマー人は真面目で穏やかな人が多いのに加えて自己主張をすることもあまりなく、周りと合わせようとする人が多いです。同じく日本人も周りに合わせる人が多いように、ミャンマー人も相手の気持ちを考え、その場の空気を読むことができます。また、温和な性格であることから、他人とのけんかや揉め事を起こすこともほとんどないと考えて良いでしょう。一緒に働いていく上で、文化の壁が少ないのは大きなメリットです。

叱られることに慣れていない

ミャンマー人は、叱られることに慣れていない人が多いです。ミャンマーでは、人口の約85%もの人が仏教を信仰しています。仏教では親を含めた目上の人に対して従順であるので、家族の中でさえ親に反抗する人はほとんどいません。そのため、ミャンマー国内において家庭や社会で叱られることが滅多にないのです。

ミャンマー技能実習生の受け入れにかかる費用

5~30万円前後

ミャンマー技能実習生を受け入れるのには、5~30万円前後の費用がかかります。主に、送出機関に支払う費用と入管申請など受け入れにかかる費用が割合を占めます。送出機関には、紹介料や教育料として10~20万程度払うことが多いでしょう。その他の費用として、渡航費や家賃と水道光熱費代があります。来日する際にかかる費用は、一般的には企業が負担します。家賃・水道光熱費は企業によって異なりますが、費用負担が多いほどやる気を出す技能実習生が多いようです。

ミャンマー技能実習生を受け入れる際の注意点

私生活のサポートも行う

寮関係

ミャンマー技能実習生を受け入れたら、私生活のサポートも行いましょう。寮や社宅での生活も手助けをする必要があります。ミャンマーでは、約40%もの人しかごみの分別を行っていません。しかしながら、日本では曜日ごとに出せるごみの種類が異なるなど、細かいルールがあります。日本人にとっての当たり前であっても、ミャンマー人にとっては初めてのことだらけなので、しっかりサポートをしてあげることが大切です。

外出関係

外出する際にもいくつかの注意点があります。まず、必ず在留カードを携帯しているか確認しましょう。入国審査官や入国警備官、警察官から提示を求められた場合には提示しなければなりません。在留カードを保持していない場合や提示を断った場合には、1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処されることがあります。また技能実習生はアルバイトを禁止されていますので、資格外活動をしていないか確認しましょう。

生活全般

ミャンマー技能実習生のお金の確認をしてあげることも大切です。技能実習生の中には、パチンコなどのギャンブルを行う人も少なからずいます。同僚同士での貸し借りをしていないかや、無駄な支出がないか確認しましょう。また、日本語を継続的に学べる環境を整える必要もあります。日本語の習得は、技能実習を実施するうえでとても重要なのです。仕事をしながらも、日本語を勉強してもらうようにしましょう。

労働基準法に則って行う

技能実習を行う際には、労働基準法に則って行うことが大切です。ミャンマー技能実習生も、実習実施者との雇用関係のもと、日本人労働者と同じ労働関係法令等が適用されます。最低賃金以上の賃金を払う必要もあり、雇用契約通りに賃金が支給されているか随時確認しましょう。また、36条により企業は法定労働時間を超える時間外労働や休日勤務などを命じる場合、労働基準監督署に届け出ることが義務付けられています。就業時間を超えていないか、必ず注意しましょう。「外国人だから」と差別をせず、日本人と同じ条件を提示することが大切です。

ミャンマー技能実習生を受け入れる方法

送り出し機関を利用する

MYANMAR UNITY

ミャンマー技能実習生を受け入れる際には、送り出し機関を利用しましょう。MYANMAR UNITYは、計1381名にものぼる実習生を日本に送り出しており、送り出し機関の中でNo.1の実績を誇っています。日本とミャンマーそれぞれに両国籍のスタッフが常駐しているため、 両国でのきめ細やかな対応、サポートが可能です。入国前の教育を徹底して行っており、日本語のレベルが高い技能実習生が多いのも特徴的です。

ARBOURFIELD

ARBOURFIELD INTERNATIIONAL CO.LTD.は、ミャンマーにある海外向け人材派遣会社でミャンマー国政府公式送出しライセンサーです。ミャンマー送り出し機関の中で最も古い21年の歴史を持っています。ミャンマー人のスタッフも流暢に日本語を話せる人が多いので、技能実習生の受け入れがスムーズに進んでいくでしょう。日本では、東京に本部を置き北海道・大阪・広島に営業部があります。

人材紹介会社を利用する

MIBTI

人材紹介会社を利用することも、ミャンマー技能実習生を受け入れる方法の1つです。MIBTIでは、550人以上のミャンマー技能実習生が約90社の日本企業に受け入れられ活躍しています。大学進学率8%の難関の中から、さらに20倍の入学倍率を乗り越えたJ-SATアカデミーを卒業した人材の紹介を行っています。MIBTIでは、レベルの高いミャンマー技能実習生を受け入れることができるでしょう。送り出し後も日本滞在のミャンマー人が受け入れ企業と派遣者を徹底フォローしてくれるので、初めてでも問題なく受け入れられます。

公益社団法人を利用する

JIMLS

公益社団法人を介しても、ミャンマー技能実習生を受け入れることができます。JIMLSでは、ミャンマーを含めた5か国からの受け入れが可能です。来日する前に、日本語レベルのN5からN4を目指して4、5か月間日本語の勉強を行います。したがって、日常会話程度は可能な人材が多いと考えて良いでしょう。書類審査・面接ともに合格した人材のみを紹介してくれるので、受け入れやすいのも特徴的です。

監理団体を利用する

21世紀マンパワー事業協同組合

監理団体を利用することも、ミャンマー技能実習生を受け入れる方法の1つです。21世紀マンパワー事業協同組合では、ミャンマー人に加えベトナム人の技能実習生を受け入れることができます。ミャンマー人421人、ベトナム人228人を受け入れており、実績は十分といえるでしょう。21世紀マンパワー事業協同組合から紹介された技能実習生たちは、建設・介護分野を中心に様々な分野で活躍しています。37都道府県に対応しているのも、受け入れやすいポイントです。

ミャンマー技能実習生を受け入れている企業

株式会社トライ企画

株式会社トライ企画は、これまでに19人ものミャンマー技能実習生を受け入れています。ミャンマー人の国民性に惹かれて受け入れることを決意しました。ミャンマー人の謙虚さと、自社で行っている職種とがマッチしたのだそうです。また、日本人の採用が難しくなってきたことも受け入れることを決めた1つの理由です。技能実習生であれば短期間ですが、真面目に取り組んでくれるので、人材不足の企業にも、技術を学びたい技能実習生にも双方にメリットがあるのです。

まとめ

技能実習生を受け入れて労働力不足を解消しよう

日本では、少子高齢化が今後ますます進んでいきます。技能実習生を受け入れることは、労働力不足を解消するための有効的な手段であると言えます。ミャンマー人は他の国の人に比べ、日本人と相通じるところがあるので、初めての技能実習生の受け入れでも問題ないでしょう。しかしながら、技能実習制度が度々問題視されることがあります。それは、企業が労働基準法を守らないのが1つの理由かもしれません。受け入れる際の注意点をしっかり理解したうえで、ミャンマー技能実習生を受け入れていきましょう。

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