記事更新日:2019年01月31日 | 初回公開日:2018年05月24日
人事・労務お役立ち情報厚生労働省が「平成28年雇用動向調査結果の概況」で公表している、ここ3年間の離職率の推移を見ていきます。平成26年は、離職率15.5%。翌年平成27年の離職率は15.0%と0.5ポイント減少しています。平成28年は前年同様で15.0%となっています。
性別で見ると、例年男性より女性の離職率のほうが高くなっています。ただ、女性の離職率は、平成26年度の21.6%、翌年20.0%、平成28年度には19.2%と急激な減少が見られます。男性も13%前後でやや減少傾向となっています。職業別では、一般労働者が減少傾向にあるのに対し、パートタイム労働者の離職率がここ3年で上昇しているのが特徴です。
参考URL:厚生労働省
2014年に入社した人材が3年勤続する結果が出るのが2017年。「就職四季報2019年版(総合版)」の掲載会社のうち、10名以上採用している企業を対象にした調査が実施されています。対象企業の中で、80社が定着率100%を達成しています。そのうち、2年連続で100%となっているのは28社です。ここで、定着率100%で採用人数の多い企業順に、上位10社のランキングをご紹介します。
1位 | 日本新薬 | 66名 |
2位 | 安川電気 | 59名 |
3位 | 任天堂 | 57名 |
4位 | 森永乳業 | 55名 |
5位 | アサヒビール | 54名 |
6位 | 電源開発 | 51名 |
7位 | オークマ | 49名 |
8位 | 都市再生機構(UR都市機構) | 43名 |
9位 | ニチアス | 43名 |
10位 | 宇宙航空研究開発機構(JAXA) | 42名 |
参考URL:東洋経済ONLINE
離職率が低い企業には、どんな特徴があるのでしょうか。離職率が低い理由として挙げられるTOP3の項目をご紹介します。
近年の新卒社員は、成長意欲が旺盛といわれています。自分が成長できる機会が提供されている企業では、充実感を得て仕事にも反映させながら仕事が続けられているようです。まずは、新入社員研修のやりっぱなしをしないことが大切なポイントになると思います。フォローアップ研修や通常業務の中でのサポート体制をしっかりと整えることが必要です。また、レベルに応じた将来的な研修プランなどが用意されていると、キャリアの熟考の助けになり、モチベーションの向上にもつなげられているようです。
労働時間が長い、休暇が取りにくい企業の離職率は高い傾向が続いています。国の政策としても働き方改革が進む中、長時間労働や休みが取れない働き方のマイナス要素を若者たちはよく知っています。労働時間や休暇の環境が悪いことでの離職が増える傾向はますます高まっていくことが予測されています。離職率が低い企業は、社員の労働時間の削減、また有給休暇の取得の推進のための取り組みを徹底して行い、それが社員の働く環境の中に浸透しているようです。ワークライフバランスを整えることを新卒社員はとても重視しているようです。
新卒者の場合は、自分に合った業務に携われていることで働き続けることができます。その勤続の中で自己の成長やスキルアップを感じられることが、その後の活躍にもつながっているようです。適材適所の配置のために、採用時の見極めはもとより、企業人事全体で見た、配置計画や人事評価体制が必要になってくるでしょう。
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