日本企業が中国人留学生を採用・受け入れするには【特徴と注意点】

記事更新日:2020年06月06日 初回公開日:2017年10月26日

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訪日外国人の中でも、特に多いのが中国人。これは留学生であっても同様です。日本人と同じアジア人、漢字文化などから比較的日本文化になじみやすく感じますが、実際に採用する際にはどのような点に注意すればいいのでしょうか。

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日本にいる中国人留学生のデータ

 近年、外国人留学生が増えたと目に見えて感じます。その中でも中国人の留学生が多く、平成28(2016)年5月時点で、日本で受け入れている中国人留学生は98,484人。全体の留学生の数は239,287人と、前年の208,279人と比べて約3万人増加しています。着実と外国人留学生が増加する背景には、日本政府が2020年までに「留学生30万人計画」の実現に向けて、地域を問わずに多くの国から留学生の受け入れを推進していることが大きな要因です。ますます増加する外国人留学生。その中でも全体の4割以上が中国人ともあって、中国人留学生の需要が高まりつつあります(※1)。
(※1)独立行政法人 日本学生支援機構|平成28年度外国人留学生在籍状況調査結果

中国人留学生の特徴は?

将来性のある会社を志望する傾向にある

 中国人留学生が日本で働きたい業種は、約5割が教育・学習支援業。日本で学んだことを活かす業種に就きたい傾向があり、教育関連業以外にも研究や翻訳なども職業として考えています。働きたい職業以外にも中国人留学生は、働く際に重視する条件として「会社そのものを重視しており、規模が大きく将来性を見込める大企業会社を志向」しています(※2)。このように中国人留学生の特徴は、日本で学んだことを活かせる業種で働きたいと考えており、将来性のある会社を志望していることです。
(※2)参照元:中国人留学生の就職意識の特徴|岡山大学における調査から

中国人留学生の採用の注意点

 中国人留学生を採用する注意点は3つあります。外国人留学生を採用する際とほとんど変わりませんが、特に中国人の性格や特徴を加味した注意点を紹介します。

誇張する傾向

 まず中国人留学生で気をつけなければならないのは、履歴書や面接時で事実とはかけ離れて誇張しすぎる傾向がある点です。そのため、採用試験や面接で本当に言っていることや書いていることが正しいかを確認する必要があります。この時企業側は、中国人留学生の発言や履歴書に記載していることが正しいかを確実にわかるまで確認を怠ってはいけません。

明確化した雇用形態

 中国人は、はっきりと分からないことはそのままにはしたくないという国民性があります。特に採用した後に問題となるのが給与です。日本人と同じ金額を貰えると思い企業に応募をしても、金額が異なると知って辞めてしまうことがあります。中国では「同一労働・同一賃金」が原則として当たり前であるため、給与体系を面接時や説明会で本人が認識しないまま採用してしまうと、このような事態に陥ることがあります。このようなことを防ぐために、中国人留学生が日本の給与体系を認識しているかを確認することが必要です。

日本文化や社会マナー

 日本語能力が豊富であっても日本文化や社会マナーに対して知識がない中国人は少なくありません。日本文化や社会マナーがあるかは、面接時や採用試験の問題にすることで対策できます。
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中国留学生の就活時期は?

中国現地では年間採用

日本人学生は、3月卒業で4月入社のための大学3年生のうちから計画される就活スケジュールで動くのが一般的です。しかし、中国現地では新卒一括採用という概念がなく、年間を通した採用が行われているようです。卒業時期に合わせたとしても、6月の卒業に備え、その直前の3月からの就職活動を始めるという人もいます。とはいえ情報収集は日本でも中国でも行なえるでしょう。夏休み時期や旧正月に日本の就職フェアなどに参加する学生も多いようです。

日本のスケジュールに合わせられる留学生もいるがお互いの歩み寄りが重要

 中国人留学生の中には、日本で日本企業に就職するための就職活動を行なっていける人もいる一方で、日本独自の就職活動時期やその長さに戸惑いを感じる学生もいます。企業が現地の就職の慣習を理解することで、お互いの歩み寄りとその機会を促進するのではないでしょうか。

中国人留学生採用のまとめ

 日本に留学する外国人は、全体の約4割以上が中国人です。中国人は、日本で働くことに対して良い印象があり、実際に平成26(2014)年の中国人留学生943,99人のうち、日本で就職した中国人留学生は8,347人です。つまり、約1割が日本で就職しています。その多くが、日本の学校で学んだことを活かせる国際業務や技術職に就いており、語学力を活かせる職業に就きたい特徴があります(※3)。中国人留学生を採用したい企業は、中国人の特徴や注意点を考慮に入れながら採用することを考えましょう。
(※3)参照元:
平成26年度における留学生の日本企業等への就職状況について|法務省
平成26年度外国人留学生在籍状況調査結果|独立行政法人 日本学生支援機構

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