記事更新日:2020年06月26日 | 初回公開日:2020年06月21日
外国人採用・雇用 採用・求人のトレンド 人事・労務お役立ち情報 グローバル経済まずはシンガポールの基本データをご紹介します。シンガポールの面積は約720平方キロメートルで、東京23区とほぼ同じ大きさと言えるでしょう。人口は約564万人で日本と比べるとかなり少ないです。宗教は仏教やイスラム教からキリスト教まで幅広いです。宗教によって考え方や文化が違ってくるので、事前にヒヤリングをしておくと良いでしょう。国語はマレー語です。しかし、公用語として英語や中国語を話せる人も多いので、グローバル人材としての活躍が期待できるでしょう。シンガポールの基本データを理解した上で採用しましょう。
続いてシンガポールの地理や気候についてご紹介します。東南アジアに位置するシンガポールは、熱帯モンスーン気候に属しています。そのため、年中を通して高温多湿です。日本の冬の寒さに慣れないシンガポール人も少なくありません。また、シンガポールは雨季と乾季の2つの季節に分かれています。3月から10月は乾季のため、雨が少なく空気が乾燥しています。一方で、6月から9月の降水量は日本とほぼ同じです。シンガポール人にとって日本は住みやすい環境であると言えるでしょう。シンガポール人にとって四季がある日本はとても魅力的です。春の桜や秋の紅葉を見せてあげると喜んでくれますよ。
シンガポールの主要産業はサービス業と製造業です。2017年時点のGDPの産業分野別比率によるとサービス業が75.2%で、製造業が24.8%でした。サービス業の主な内訳は、金融サービスやビジネスサービスから情報通信など多岐に渡ります。製造業では、バイオメディカル製造や郵送工学が盛んと言えるでしょう。外資系の企業の進出も多く、日本や中国から欧米など幅広い企業がシンガポールに進出しています。アジアの中心に位置しており、近隣諸国へのアクセスもいい点から、ビジネスをする上で注目されている国と言えるでしょう。
シンガポール人の特徴として、キアヌと言う言葉が生まれるほど負けず嫌いな点が挙げられます。実際、シンガポール人は仕事熱心で勤勉な人が多いです。背景として、シンガポールの教育体制が関係しています。シンガポールでは小学6年生でPSLEと言うテストを受けないといけません。その結果で将来がほぼ決まってしまいます。そのため、シンガポール人は競争心が強く負けず嫌いな人が多いのでしょう。キヌアの元々の語源は負けたくない精神を指しますが、そのほかにも損をしたくないという意味もあります。例えば、少しでも安く買いたいやタダなら1つでも多く欲しいなど。このような特徴も理解しておきましょう。
愛国心が強いのもシンガポール人の特徴の1つです。その象徴と言えるのが8月9日の独立記念日であるナショナルデーです。この時期には、公共の場所だけではなく、個人の家でもシンガポールの国旗が掲げられます。また、毎朝6時に地元のテレビ局で国歌が流されることは、まさに愛国心の象徴と言えるでしょう。多民族国家であるシンガポールでは、英語や中国語を含む4か国語の国歌が流されます。言葉や文化は違っても、シンガポール人は自分の国を非常に愛しているのです。このような特徴を理解した上で、シンガポール人を採用しましょう。
シンガポール人の考え方の1つに、学歴やキャリアを非常に大切にしている点が挙げられます。シンガポール人の就職には、学歴と英語力に加え、専門スキルを持っていることが必須条件です。しかし、日本の学歴の考え方とは違い、偏差値よりも学部を重視する傾向があります。シンガポールの企業は即戦力になる人材を必要としているため、就職にはより専門の分野に長けた人材が強いのでしょう。また、シンガポールは英語が出来て当たり前という考えなので、高い英語力が求められます。その点でも、シンガポール人は即戦力になる優秀な人材が多いと言えるでしょう。
また、シンガポール人は綺麗好きで清潔感がある人が多いです。シンガポールは国の清潔さや治安を保つための厳しい法律があります。ポイ捨てや唾を吐くだけでも500シンガポールドル以上の罰金が科されることも少なくありません。エチケット精神が強いシンガポールでは、街中は常に清潔に保たれています。そのような厳しい決まりがある点も、綺麗好きの人が多い理由の1つでしょう。日本もどちらかというと綺麗好きで清潔な人が多いです。そのため、同じ職場でもお互いが気持ちよく働くことが出来るでしょう。このような特徴を理解した上で採用をしましょう。
"続いてシンガポール人を採用するメリットとデメリットをご紹介します。メリットとしては、与えられた業務をきっちりと行う点が挙げられます。多くの外国人は、個人の成果を重視するため独断で仕事を進める傾向があるでしょう。しかし、シンガポール人は独断ではなく会社の方向性や判断を尊重します。それは、会社の契約システムが関係しているためです。シンガポールでは終身雇用の企業文化が無いため、いつクビになってもおかしくありません。また、権限があれば簡単にクビに出来てしまいます。そのようなシビアな環境が、与えられた業務をきちんと行う姿勢に反映されているのでしょう。
一方デメリットとしては、与えられたことしかやらない点が挙げられます。ワークライフバランスを非常に大切にするシンガポール人は、仕事をする上でとにかく効率を重視します。決められた仕事以外は、たとえ出来たとしてもやらないため事前に理解しておきましょう。また、殆どのシンガポール人は全く残業をしません。サービス残業という概念はなく、終業時間のギリギリにタスクを振っても平気で断ってくるので注意しましょう。どうしても残業が必要な場合は、残業代が出ることやタクシー代が出ることをしっかりと伝える必要があるでしょう。
続いてシンガポール人採用の注意点をご紹介します。多民族国家であるシンガポール人を採用する際は、色々な人がいることをきちんと理解しておきましょう。シンガポール人は主に中国系やマレー系を含む4つ以上の民族で構成されています。また、33%の人が仏教を、18%の人がキリスト教を信仰しており、中にはイスラム教やヒンドゥー教を信仰する人など様々です。宗教は考え方や文化に大きな影響を与えます。そのため、一口にシンガポール人と言っても考え方は全く異なってくることを理解しておきましょう。シンガポール人の国民性に捉われず、1人1人の個性を認めてあげることが大切です。
シンガポール人を採用する際は、自社の求めている人材を素直に伝えるよう心がけましょう。多民族国家であるシンガポール人は、1人1人の考え方や文化が違う前提接しているため、日本のような空気を読むという概念は存在しません。遠回しな表現や曖昧な表現はミスコミュニケーションに繋がるため注意しましょう。特に面接の際は、入社後のギャップを無くすため、求める人材や雇用条件などを素直に伝えましょう。また、質問された場合は、正直に答える必要があります。伝えるべきことははっきり伝えることで、入社後のトラブルを未然に防ぐことができますよ
シンガポール人を採用する方法の1つに紹介会社から採用する方法があります。オススメの会社として株式会社アスカが挙げられます。20年以上に渡り、金融やITから小売まで幅広い採用実績があるため、外国人の採用経験が無くても安心して利用できるでしょう。また、国籍も幅広くアジア圏の人材紹介の実績も豊富です。マーケティングやエンジニアなどの専門職の採用に強いため、専門的スキルを持つ人材を採用したい方にオススメの会社と言えるでしょう。英語だけでなく、日本語が堪能な人材も多いため即戦力としての活躍が期待できますよ。
また株式会社ASIA Linkもオススメの紹介会社の1つです。株式会社ASIA Linkでは企業のニーズに合う人材の紹介だけでなく、企業の仕事内容や経営者の価値観を外国人求職者にしっかりと伝えてくれます。そのため、入社後のミスマッチを減らすことが出来るでしょう。また、内定後のビザ申請のサポートも付いているため、外国人採用の経験が無い方でも安心して利用することができます。社長Liveというユニークなイベントを開催している点も魅力の1つ。社長Liveでは経営者と留学生が直接コミュニケーションをとることができます。経営者と話がしたい意欲ある人材が集まるため、優秀な人材を採用することが出来ますよ。
シンガポール人の採用成功事例として日本電気株式会社研究開発部門の事例が挙げられます。日本株式会社では最先端技術の開発を進めるため、世界中からトップレベルの人材採用に成功しました。成功した理由の1つとして、採用の段階から入社後の研究テーマを提示し、研究意欲を高めていたことが挙げられます。また、入社後に配属される部署の上司が採用活動に参加することで、採用後のミスマッチを防ぐことに成功しました。現在、採用された外国人労働者は、最先端分野の研究に従事し活躍しています。世界トップレベルの人材を採用したい方は、日本電気株式会社研究開発部門の事例を参考にすると良いでしょう。
今回はシンガポール人の採用についてご紹介しました。シンガポールは多民族国家であるため、1人1人の考え方や個性を尊重することが大切です。また、空気を読むという考えは通用しません。伝えるべきことははっきりと伝えることを意識すると、スムーズにコミュニケーションをとることができますよ。勤勉なシンガポール人ですが、効率重視で必要以上の仕事はしない傾向にあるので理解しておきましょう。残業が必要な場合は、しっかりと残業代を払い対応しましょう。シンガポール人採用のカギはなんと言っても、考えを言い合える環境を作ることです。シンガポール人の特徴を理解した上で採用を成功させましょう。
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