記事更新日:2020年06月05日 | 初回公開日:2017年09月07日
外国人採用・雇用 人事・労務お役立ち情報 グローバル経済 外国人留学生の採用日本の場合、まず何をおいても時間厳守が基本です。時間の厳守ができない人は仕事もできないと考えられがちです。しかし海外の職場ではそういった時間厳守の意識が日本ほど厳しくありません。
日本の場合
机に座りパソコンに手を置いている状態(デスクワーク・営業)
配置位置についてお客を迎える準備ができている(小売業・サービス業)
海外の場合
そろそろ机に座りだす。営業はまだ出社してない人もいる(デスクワーク・営業)
位置についている人もいるが、多くは事務所や更衣室からカウンターや売り場へ出始める(小売業・サービス業)
日本の場合:1分でも遅れると遅刻になり、報酬からカットされる
海外の場合:10分~15分は遅刻とはみなされず、報酬にも影響はない
海外では時間はあくまでも目安です。時間厳守のために労力や神経を使うことは特に評価されず、重要視する人もいません。それよりも個人のパーソナリティや仕事の質を重視する傾向にあります。
日本では年功序列制が適応されていることが多いので、どんなに抜きんでた営業力や販売力があったとしても、課長の給料を新入社員が数か月で抜くことはまずありませんよね。日本では能力より会社に貢献した時間が評価されるので、昇格には、同じ企業で長期間勤務する必要があるのです。
海外ではほとんどの場合、給料は出来高制です。基本給は基準がありますが、マネージャーや店主が能力に応じて月給や時給を上げたり、ボーナスの査定を現状の出来高に合わせるのが当たり前です。例えば、入社してまもない店員や営業マンが、社内でトップの売り上げを取ったとします。そうすると彼の報酬は必ず来月から上がりますし、特別ボーナスがもらえることもあります。つまり、能力やアイデア、バイタリティがあれば、初心者であってもどんどん昇格して、給料を稼ぐことができるのです。
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日本で社会に出ると、社会人として秩序ある行動と大多数の意見や集団での規律ある行動が求められます。同じことを同じ方向性で勧めて行くことで、無駄のないスムーズなオペレーションがで、成功・完成への時間短縮に繋がるという考え方です。
一方海外では、基本的に社会の秩序にはほとんどの人が関心を持ちません。まずは個人の意見が重要で、思想や優先順位は個人が自由に決めるべき権利とされます。そのため、日本人にはサービス残業を自発的にすることで、会社への忠誠心をアピールする人がいますが、それは外国人にとっては理解に苦しむ行動です。自分の時間や家族と過ごす時間を犠牲にしてまで、仕事をして社会や会社に尽くすという考え方はありえないのです。
3つのポイントから外国人の仕事の考え方を見てきましたが、まず明らかなのは、考え方の違いというのは育ってきた環境と文化の差異によるものだということです。そのため、外国人が日本で就労する場合、日本の文化を理解しようとする前向きな姿勢が必要となり、雇用する日本人も、彼らの考えに耳を傾けつつ、日本の文化に慣れてもらえるようにサポートすることが重要です。
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