記事更新日:2019年03月01日 | 初回公開日:2018年06月14日
人事・労務お役立ち情報ワークエンゲージメントに対する注目度が高まっています。社員の満足度を高めるワークエンゲージメントのための4つのポイントをご紹介します。
ワークエンゲージメントとは、バーンアウトと対照的な概念を持つものです。昨今では、攻めのメンタルヘルス対策としても有効と認識され始めています。
ワークエンゲージメントは、社員と仕事内容の間にある愛着や思い入れなどの程度を示す言葉として使われています。ワークエンゲージメントが高いとは、「活力」「献身」「没頭」の度合いが高いことを表します。ワークエンゲージメント高いほど、充実感や満足感の高い心理状態で働けていることになります。
昨今、人事の分野でもエンゲージメントという言葉はよく見聞きするようになりましたが、世界的な調査でも日本人労働者のワークエンゲージメントが低いという結果が明らかになっています。ワークエンゲージメントについての取り組みは、社員の定着率や生産性の向上に効果のあるものとして注目されています。
ワークエンゲージメントには人によってレベル(程度)があります。エンゲージメントの定義や測定方法にはさまざまな種類がありますが、ここでは、オランダのユトレヒト大学のシャウフェリ教授が定義するエンゲージメントレベル測定尺度(簡易版)をご紹介します。
下記の9つの質問に対し、0(ない)から6(いつも)の7段階で評価します。合計は54点で、38点以上は「エンゲージメントが高い」、28点以下だと「エンゲージメントが低い」という診断になります。
1、【活力】職場では、エネルギーが満ち溢れるように感じる。
2、【活力】職場では、元気が出て精力的になるように感じる。
3、【献身】私は自分の仕事に熱心である。
4、【献身】私の仕事は、私に創造的刺激を与えてくれる。
5、【活力】朝目覚めると、さあ仕事へ行こう、という気持ちになる。
6、【没頭】一生懸命仕事をしているとき、幸せだと感じる。
7、【献身】自分がやっている仕事に誇りを感じる。
8、【没頭】私は自分の仕事にのめり込んでいると思う。
9、【没頭】仕事をしていると、ノリノリな気分になる。
参考URL
活力・献身・没頭のキーワードを集計し、個々の社員もしくは組織全体の現状把握を行います。結果を基に、改善すべき部分の分析を行っていきます。
仕事量が多すぎる、仕事の負担が大きいことからの悪影響がある、モチベーションが下がる要素が存在する低いなど、仕事自体が要因となりワークエンゲージメントを低くしていることもあるでしょう。また、社員の個人的な内面のモチベーションの低さや心理的な負担があることでワークエンゲージメントが下がっていることもあります。
見えてきた改善すべき点について、具体的な施策や対策を社員と一緒に考えていくことが大切です。
たとえば、コーチング体制を整えることが有効策になる社員もいます。仕事に対する責任や裁量度を高めることやパフォーマンスに対する上司のフィードバックを与えていきます。これによりコミュニケーションも活発になり、エンゲージメント効果を上げる企業も増えているようです。
研修やトレーニングの機会を提供することで、学んだことを実務に反映しながら充実感を得ることにもつながるでしょう。各社員の担っている仕事が自社の中でどのような位置づけにあるのかを伝えられるような施策も有効と考えます。自尊心や自己効力感を高め、モチベーション喚起にも役立つはずです。
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