記事更新日:2019年02月25日 | 初回公開日:2019年02月25日
外国人採用・雇用 外国人留学生の採用 採用・求人のトレンド義理、人情、まじめさという面において、一般的に日本人と似ていると言われることが多いです。代表的な「器用」「向学心旺盛」「近視眼」「カカア天下」は合わせて4Kと呼ばれます。
・陶磁器や刺しゅうの絵付けが細かく、不良品を出さない
・バイクや電化製品の修理ができる
・仕事終わりに語学学校など夜間学校に通ったり、習い事をしたりしている
・英語教育が盛んである
・考えるよりまず行動・将来的な給料見込みより、現時点の給料がいくらかという面が重要
・中長期的な話よりも端的な話の理解度が高い
・年上を敬うため、年齢差によって呼び方が異なる
論理的であるため失敗したくないという思いが強く、仕事上での大きなミスで恥をかくことを恐れる傾向にあります。なぜやるか・なんのメリットがあるか等納得してから仕事をしたいため、言われたことの本質よりネガティブなところに注目しがちです。同僚、部下などの公衆の面前で注意しないことと、初めから納得してもらえるように仕事を明確にしておく必要があります。
「この作業できますか?」⇒
×「この作業をこの期間に完成できるか」
〇「この作業を実行する能力があるか」
自分の感覚だけで物事を決めてしまう傾向にあり、「期間は着手してみないとわからない」という考えがあります。取引先には余裕を持たせた期間を伝えること、もしくは初めの一部に着手してから見積もり時間を教えてもらう等の対策が必要です。
語学の勉強、夜間学校に通う人も多いです。ベトナムでは必要に応じて仕事に役立つ新しい知識やスキルを身に着けることが「勤勉」である、と考えられています。また、ベトナムでは外国語を学べば給料の良い外資企業に勤められるという主張があります。
給料の多さをもっとも大切にしています。ベトナムでの市場競争の激しさから給料、もしくはスキルが上がらないと判断すればすぐに転職してしまいます。
1、 ワークライフバランスや、家族・友人との時間を大切にしている
2、 仕事上の地位と収入、勤め先の会社の規模はプライドに直結する
3、 上下関係よりもフレンドリー、緊張の少ない現場がよい
4、 個人スキル勝負な面があり、他人に相談せず解決しようとする
5、 公平性重視。非定期なボーナス、褒め、奨励が効果的
6、 忠誠精神はあまり意識されていない
7、 語学力に自信を持っている求職者が多いため、専門重視か語学力重視か決めておく
上記7点を踏まえ日本人と比較してみると、義理・人情・まじめという点において似ていると言えますが、日本人よりも楽観的で個人重視であり、会社への忠誠心や依存度という意味では日本人の方が強いようです。また、日本に比べ物価の上昇率が高いく、ベトナム企業の賃金は毎年大幅アップすることが当たり前であるため、ノルマや目標はあくまで目標であり、達成しなくてもよいと考える人が多い傾向にあります。
・2012までは中国韓国台湾に次いで4位
・2013には中国韓国に次いで3位
・2014から2018は中国に次いで2位
上記グラフはベトナム人留学生数の変化と全体から見たベトナム人の占める割合(%)を示したものです。近年では約1/4を占め、ベトナムからの留学生が急増していることがわかります。ベトナム政府は技能実習生受け入れに関する日本政府との取り決めを他国に先駆けて締結するなど、技能実習生の送り出しにも積極的です。
留学理由としては、日系企業への期待感が上げられます。多くの日本企業でベトナムへの進出が拡大しているため、経済や技術先進国としてイメージが良く、関心も高くなっています。
しかし一方で、偽装留学生も存在します。ベトナム人留学生の増加には偽装留学生の増加も一因として挙げられます。偽装留学生とは、留学を名目に勉強ではなく出稼ぎを目的とし留学ビザで認められている週28時間を違反して働いている学生のことです。本来、留学ビザはアルバイトなしで留学生活を送れる外国人にしか発給されないのですが、彼らは留学斡旋ブローカー経由で銀行や行政機関にわいろを支払って偽の証明書類を用意し、留学に必要な資料申請は借金に頼ることで許可を得ています。このような偽装留学生には借金が返せなくなった失踪者も後を絶ちません。かつては中国人留学生に強い色でしたが、現在はベトナム人留学生に起こっています。採用活動の際も注意すべき点のひとつです。
犯罪や偽装留学生など悪いイメージもあるベトナム人留学生ですが、人手不足等の要因もあり、日系企業の人気や日本人と国民性が近く親日でもあるベトナム人は多くの業界でニーズがあります。
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(以下、全旅連)ではベトナム人を積極採用するプロジェクトを推進しています。全旅連は2018年8月30日に行われた常務理事・理事合同研修会で、人手不足対策としてベトナムの政府機関や大学と人材の受け入れ、交流に関する協定を締結したことを報告し、ベトナムの有能な人材を旅館・ホテルに送り出す事業を早急に進める考えを示しています。
2018年7月頃、ベトナムから介護人材を一年以内に3000人、2020年夏までに1万人を受け入れることを日本政府とベトナム政府との間で合意したことが報じられました。近年、日本への人材紹介会社をベトナムで設立するブームもあります。東南アジア諸国には認知症老人を家族で面倒見るので、介護を自然体でできることや、古き良き日本女性の良さのようなものをもっていることがベトナム介護人材の魅力といえます。また、肌の色や顔も日本人に近いため、老人も親しみやすいようです。しかし、言葉の壁はやはり気になる点になります。
他にも、ベトナムの工学分野の優れた学生を輩出している大学でも日本語教育に力を入れていることもあり、IT業界でもベトナム人エンジニアは年々増加傾向にあります。日本の漫画やアニメが人気なこともあり、日本の働き方に馴染みやすいと言えます。また、人手不足に悩まされる、建設業界でのニーズも非常に高いです。
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