記事更新日:2020年06月03日 | 初回公開日:2019年02月07日
外国人留学生の採用 採用・求人のトレンド 人事・労務お役立ち情報 ビザ(在留資格)について日本の学校で日本人と共に過ごしているので、日本の文化や慣習を理解しており、社会に出ても十分に日本人に溶け込める人が多くいます。日本の就活の仕組みもきちんと理解している人も多数いるので、安心して採用できます。
日本の学校で勉強をしているので、すでに日本人と遜色ないほど堪能に日本語を話せる人が多くいます。特に、専門分野で外国人を採用する場合、日本語での専門用語も理解できる留学生は円滑に業務を進めてくれるでしょう。
留学生でも、時間に余裕があるときは許可をとってアルバイトを経験したことのある人はたくさんいます。職種に違いはあるとしても実際に日本社会での働き方を経験してるので、日本人の学生にも引けをとりません。
平成29年5月1日のデータによると、現在、留学生は267,042人います。前年比 27,755人(11.6%)増と、年々、その数が増えていることがうかがえます。程度に差はあれど、これほど日本を知る外国人がいることは、日本企業にとってチャンスといえます。
参考:独立行政法人日本学生支援機構(2017)「平成29年度 外国人留学生在籍状況調査結果」
平成29年に留学生が企業等への就職を目的として行った在留資格変更許可申請に対して、法務省が処分した数は27,926人(前年比6,028人増),そのうち許可数は22,419人(前年比2,984人増)で,いずれも前年と比べて増加し,過去最高を記録しました。
このように、日本企業に就職する外国人は年々増加しています。
参考: 法務省入国管理局(2018)「平成29年における留学生の日本企業等へ の就職状況について」.
株式会社ディスコによる調査(2014)によると、2014 年度に新卒採用した外国人留学生の配属先について、「日本での勤務」と回答した企業は 74.7%。代わりに「日本での勤務だが将来は海外を予定」という企業が 26.4%という結果になりました。日本国内での外国人の需要が高いということがわかります。 また、2014 年度入社の外国人留学生が就いた職種を業種別にみると、製造業では「研究・開発・設計 関連」が圧倒的に多く(45.5%)、次いで「国内営業」と「海外営業関連」が同率で続きます(27.3%)。 「海外営業関連」は、非製造業では 5.3%にとどまりましたが、非製造業で最も多いのは「IT・ソフトウ エア関連」(28.9%)で、IT 技術者が求められていることがうかがえます。
参考:株式会社ディスコ キャリアリサーチ(2014)「『外国人留学生の採用に関する企業調査』アンケート結果」
外国人留学生を採用するために、企業は様々な施策を行っています。留学生採用のための施策として最も多いのが就職情報サイトでの告知です。次いで多いのが大学で開催する企業説明会への出展です。
また、近年増加しているのが大学教授からの推薦と人材紹介サービスの活用です。この二つの利点としてはサイトや企業説明会よりも、一人の学生にフォーカスして採用を進めることが挙げられるでしょう。
株式会社ディスコの外国人留学生の就職活動状況(2017)によると、 外国人留学生が活用している就職活動の情報源について、1 番多かったのは企業ホームページで した。2 番目のは日本国内学生向け就職サイトで、「留学生向け就職サイト」を上回っています。留学生を採用したい企業は留学生向けのサイトだけでなく国内学生向けのサイトも重要だということがわかります。
また、大学のキャリアセンターもの多くの外国人学生が利用しており、就職ガイダンスに参加したり、エントリーシートの添削を頼んだりしているようです。
参考: 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ(2017)「外国人留学生の就職活動状況」
留学生が企業研究をする上で知りたい情報は、トップが採用スケジュール、2 番目は採用方法やプロセス、3 番目は採用予定人数と、 採用情報に関する項目が上位を占めています。
さらに、企業にもっと発信してほしい情報としては、外国人留学生の採用実績が最も多く、同じ出身国の社員の採用実績、同じ出身国の社員の現在の 在籍者数が続いています。
すでに外国人を採用していて、さらに外国人を採用したいとお考えの企業は、以前の採用時の詳しい情報を提示することも考えてみてはいかがでしょうか。
参考: 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ(2017)「外国人留学生の就職活動状況」
外国人留学生が就職先の企業を選ぶ際に重視する点は、1位が将来性で 2位が給与・待遇が良いこと、3位が職場の雰囲気が良いことという結果でした。
日本の学生の場合は、1位は業務内容、2位は勤務時間・所在地、3位は会社の雰囲気なので、日本人の学生と外国人留学で企業からアピールする内容を変えることも必要かもしれません。
参考: 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ(2017)「外国人留学生の就職活動状況」
平成26年に行われた留学生が希望する職種アンケートによると、文系留学生が希望する職種第一位は国際業務、理系留学生が希望する職種第一位は研究開発系という結果になりました。
このように、国際的に活躍したい、自分の専門知識を生かしたいと考えている留学生が多くいるようです。
参考: 経済産業省(2015)「外国人留学生の就職及び定着状況に関する調査」
欧米では、終身雇用制度が残る日本とは異なり、転職は当たり前のことです。日本で就職したい留学生も同様に、就職後のキャリアプランについては、一つの会社にこだわらず、転職などでキャリア・アップ をしたいという学生が半数近くです。一方で一つの会社に定年まで勤めたいという学生も多くいるため、採用時には働き方の希望を企業側と学生でよく話し合うことが必要でしょう。
年々増えている外国人留学生の中には日本で働きたい人がたくさんいます。人手不足に悩む日本企業にとって、優秀な留学生は大きな助けとなるでしょう。留学生が就職してから求める働き方は日本人と少し違う部分がありますが、意欲がある学生がほとんどです。採用するときはもちろんのこと、採用後も働き方についてよく相談することで、企業にとっても働く外国人にとっても良い結果が生まれると思います。
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