外国人の大学生をインターンシップで受け入れる【給料が発生する場合と発生しない場合の違いも】

記事更新日:2019年10月01日 初回公開日:2018年12月04日

外国人留学生の採用

近年のグローバル化の影響から、外国人を採用したいと考える日本企業が増えています。実際、日本で働く外国人の数は増えてきましたが、なかなか良い人材に巡り合えずお困りの企業も多くあると思います。そこでおすすめしたいのが、外国人の大学生向けのインターンシップの開催です。国際的な視野を持った外国人大学生は国際進出を目指す企業にとって大きなメリットをもたらします。日本企業で働きたい外国人大学生にとっても、インターンシップへの参加は実際の日本企業の雰囲気を知る絶好の機会です。今回は、そんな外国人大学生向けインターンシップについて、給料が発生する場合と発生しない場合の違い、外国人大学生歓迎のインターンシップ情報サイトなど詳しくまとめました。優秀で、会社のカラーに合う外国人を採用したいと考えている人事の方は必見です。

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そもそもインターンシップは企業にどんなメリットがあるの?

人材の確保

インターンシップを通して、優秀だと感じた学生に企業側からアプローチすることができます。特に長期インターンシップだと、学生も企業に親近感を抱きやすいので採用成功率は上がるでしょう。また、すでにインターンシップで企業の勝手を知っているので社員の早期育成に繋がり、他の新入社員にかけられる時間も増えます。

ミスマッチの回避

インターンシップに参加する学生は、もともとその企業に興味があるというケースが多いので、企業にとっても学生にとってもwin-winの繋がりの機会となるでしょう。さらに、インターンシップに参加する学生は、実際の企業の雰囲気を肌で感じることができます。そのため、採用するとなった時に、企業と学生のミスマッチが起きにくいと考えられます。

企業PRになる

インターンシップに関する情報は、多くの学生が注目します。また、インターンシップの開催は「採用・人材育成に力を入れている」という、世間からのイメージアップにもなります。

 

外国人の大学生をインターンシップで採用するメリットは?

社内の活性化・国際化を促す

インターンシップ生が社内にいることで、社員のモチベーションが上がる上に、外国人が社内にいるということで、既存社員の国際意識向上も期待できるでしょう。

担当社員のマネージメント力の育成・向上になる

外国人のインターンシップ生の中には、日本企業の慣習について知らないという人もいるかもしれません。そのような相手をマネージメントする能力を身に着ければ、ビジネスの場面で文化が違う相手を前にしたときに、相手を尊重しながらも自分たちのやり方を伝える人材となるでしょう。

国際感覚を持った優秀な学生と出会える

外国人でありながらも日本の企業で働いてみたいと考える理由には、賃金や福利厚生など様々ありますが、外国の企業で活躍したいというやるきに満ちた学生が多いことも事実でしょう。日本企業で働く際に、賃金よりもやりがいを重視すると考える外国人の方は多くいらっしゃいます。また、外国人ならではの国際感覚を持っているので、日本人にはないアイデアをもたらしてくれます。

インターンシップは外国人の大学生にどんなメリットがあるの?

日本企業の雰囲気がわかる

就職を考えている企業の実際の職場の雰囲気を把握しておくことは、安心感につながるでしょう。たとえ他の企業に就職する場合でも、日本企業の大まかな雰囲気を把握しておいて損はないと思います。

日本のビジネスマナーや慣習をあらかじめ知れる

自国と日本のビジネスマナーや慣習の違いに戸惑う外国人の方は多くいます。学生の間に日本のビジネスマナーや慣習を理解しておけば、他の学生よりも一歩リードすることができ、就職した際に困ることが減ります。

就職活動の意欲が高まる

インターンシップに参加することで、実際に日本企業で働く具体的なイメージが湧くようになります。参加した企業の雰囲気が気に入れば、その企業で働きたいと思う気持ちが強くなるでしょう。また、インターンシップを通して、優秀な社員や学生と交流することでモチベーションが上がるという人もいます。

外国人の大学生はインターンシップ情報をどのように手に入れているの?

東京外国人雇用サービスセンター

東京外国人雇用サービスセンターは厚生労働省が管轄している外国人・留学生向け就職支援機関です。公的機関なので、初めてのインターンシップを安心して探したいと考える方などにおすすめです。 関東地方で就職を希望している方はぜひ相談してみましょう。

大阪外国人雇用サービスセンター

上記の東京外国人雇用サービスセンターと同じように、厚生労働省が管轄する外国人・留学生向け就職支援機関の関西支部です。この外国人雇用サービスセンター以外にも、下記の通り法人が管理するインターンシップ情報がまとめられている場所はありますが、どちらかというと関西のインターンシップ情報より関東(特に東京)のインターンシップ情報が多いので、関西で就職を希望する方は、ぜひ一度大阪外国人雇用サービスセンターのご利用をおすすめします。

各種サイト

外国人大学生歓迎のインターンシップ情報をまとめたサイトは数多くあります。インターンシップの募集だけでなく、日本での就職に役立つ情報も豊富に掲載されていることもあります。下記に、外国人大学生向けインターンシップサイトをまとめたのでぜひご覧ください。

外国人大学生歓迎、インターンシップサイトまとめ

キャリタス

職種としては、営業、エンジニア、マーケティングあたりが多く、IT、コンサルティング、広告業界の募集が豊富です。英語を使用する業務も多いのも特徴的でしょう。インターンシップの募集に関しては、一週間に2回以上の出勤を求められることが多いようです。学年、専攻不問な募集が多数なので、多くの人が応募しやすいでしょう。基本的に報酬ありのインターンシップ情報が集められています。

日本留学総合ガイド

日本留学総合ガイドには、大学3年生と大学院1年生向けのインターンシップ情報が寄せられています。基本的に無報酬で行われるインターンシップが多く、実習5日間で開催されるものもあります。

ゼロワンインターン

ゼロワンインターンに寄せられているインターンシップは、外国人歓迎のものが884と、他のサイトに比べて圧倒的に件数が多いことがポイントでしょう。長期インターンシップに特化したサイトなので、就活に繋がることが期待されます。さらに、企業から学生がスカウトされる可能性もあるということです。実際に外国人が働いている企業が多数なので、初めてインターンシップに参加するという大学生も、安心して応募できるでしょう。さらに、外国語を活かせるインターンもあるので、外国人は自分の強みを活かすことができるでしょう。学年、専攻不問の募集も多々あります。

Wantedly

Wantedlyには外国人向けの募集が多数集められています。スカウト機能があり、企業が優秀な学生に直接声をかけやすい体制が敷かれています。特に、長期インターンシップが豊富です。

給料が発生しないインターンシップと給料が発生するインターンシップ

給料が発生しないインターンシップ(短期インターンシップ)

給料が発生しないインターンシップは、1日~長くて2週間までが目安です。このようなインターンシップでは、会社説明会では伝えきれない様々な面を学生に見せることが目的に据えられています。事業内容に合わせたグループワークなどを実施することで、企業理解を促すことができます。大手企業が開催しているインターンシップは、こちらの場合が多いでしょうか。一方で、知名度があまり高くない企業の場合、給料が発生しないと参加希望が少なく、募集をかけても十分な人数を集められない可能性があります。また、このような短期インターンシップでは企業の良い面だけしか見えない場合もあるので、参加する学生側も注意が必要です。

給料が発生するインターンシップ(長期インターンシップ)

給料が発生するインターンシップはアルバイトと同じように3カ月~と、長期間にわたって行われることが大半です。このようなインターンシップでは、実際の業務や模擬体験を通して現場の雰囲気を伝えることができます。特に、ベンチャー企業のライティング業務等の募集が多くあります。仕事を通じて、企業に親近感を抱いてもらいやすい点がメリットです。しかし、即戦力になる人材を見つけることが難しい反面、給料を払うことになるので、費用負担は大きくなります。

給料が発生するインターンシップをする際に企業が気を付けること

ビザについて

資格外活動許可が必要

外国人大学生が持つ在留資格(ビザ)は留学ビザです。留学ビザの目的は就労ではないので、本来外国人大学生は給料が発生するインターンシップに参加することができません。ただし、資格外活動許可を得ることができれば一定条件の中で給料が発生するアルバイトやインターンシップに参加することができます。

就労時間について

週28時間以内

日本企業で給料の発生するインターンシップに参加したい外国人大学生が資格外活動許可を取ったとします。しかし、その許可範囲にも限りがあります。その最たるものが就労時間です。資格外活動許可で認められている就労時間は週28時間以内です。この条件を破ると雇用側も外国人大学生側も罪に問われる可能性があるので十分注意しましょう。

インターンシップ生を社員として採用する場合

就労ビザが取得できるか確認

優秀なインターンシップ生であれば、内定を出して採用したいと考える場合もあるでしょう。しかし、外国人の方が日本で働くためには、就労ビザが必要です。そのため、外国人大学生は留学ビザから就労ビザに変更しなくてはいけませんが、それには多くの要件があります。業種によっては就労ビザを取るのが非常に難しい分野もあるので、内定を出す際には外国人大学生が就労ビザの取得ができるかどうかをきちんと確認する必要があります。

海外の大学で学ぶ外国人をインターンシップで呼び寄せる場合

大学・企業間に協定が必要

日本の大学で学んでいる外国人大学生ではなく、海外の大学で学んでいる外国人大学生を呼び寄せたいとお考えの方もいるかもしれません。日本の企業が海外の大学生を日本に呼び寄せ、インターンシップを行わせたい場合は、大学と企業の間に協定が必要です。さらに

  • ①インターンシップによって大学生が単位取得をできるか
  • ②会社から大学生に給料が支払われるか
  • ③滞在期間

によって外国人大学生が取得するビザも変わってきます。 それぞれのビザの認定には細かい条件があるので、詳しくは行政書士等にご相談ください。

外国人大学生向けインターンシップについて まとめ

インターンシップは日本企業、外国人大学生双方にメリットがある

外国人大学生をターゲットにしたインターンシップは、日本企業、外国人大学生双方にメリットのある有効な方法です。一方で、ビザなど外国人大学生ならではの問題も浮上します。しかし、これらの問題は、実際に外国人を採用する際にも避けては通れないものです。インターンシップは、外国人と日本企業が手をとってこれからの国際化に立ち向かう際に、必ず役立つ一歩となるでしょう。

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