新卒留学生を採用するには【外国人採用のススメ】

記事更新日:2019年01月21日 初回公開日:2019年01月17日

外国人留学生の採用 外国人採用・雇用

近年外国人採用について着目する企業が増加しています。

しかし日本に来ている外国人留学生の中には日本での就職を希望しているにも関わらず、就職できていない学生も多いようです。

そんな留学生と就職の現状と企業の課題、採用のポイントについてみていきます。

就労ビザ取得のためのチェックリストをダウンロードする

外国人留学生の就職事情

外国人留学生の6割以上は日本で就職したい

近年、日本に留学してくる外国人学生は増加しています。
上グラフは平成16年度~平成29年度の留学生数の変化を表しています。基本的に増加傾向にあり、平成25年以降はとくに増加し続けています。

首相官邸から外務省、文部科学省、厚生労働省、経済産業省合同で平成29年12月に出された統計によると6割以上の留学生がそのまま日本で就職したいと考えています。国内でも企業のグローバル化や海外進出、日本人の労働人口不足等で外国人採用の需要が高まっているので、外国人留学生の日本での就職は簡単なように思われます。

しかし上グラフからもわかるように、実際に日本で就職できている外国人留学生は約3割にとどまっています。それはなぜなのでしょうか?

就活事情の違い

日本において新卒が一括採用であることは珍しいことではありませんが、他の多くの国では通年採用やインターン等からの採用が一般的です。そのため日本の採用システムを理解しきれない外国人留学生は出遅れてしまいます。日本人学生の多くは夏のインターンや秋のインターンから就職活動を開始としていますが、外国人留学生のほとんどは3月の一斉解禁から就職活動を始めています。

ビザが下りない

外国人留学生は留学ビザを所有しています。しかしこの留学ビザでは日本での就職は許可されていないため就労可能な「技術・人文知識・国際業務」に変更する必要があります。しかし変更のためにはいくつかの条件を満たす必要があります。条件に関しては本記事の<留学生採用の注意点、採用企業の課題―在留資格の変更>にて記載しています。

留学ビザから就職可能なビザへの変更許可率

処分数の増加に伴い許可数も増加していますが、全体の比率をみると減少してきています。不許可通知書が届いた場合、その通知書には理由が書いていないため理由ははっきりわかりません。例えばそもそも許可になるような案件ではなかった、本来許可されるケースであっても申請書の書類不備等があげられます。不許可理由を知りたい場合申請先の入国管理局へ出向き個室で審査官と対峙することはできます。この時点で2割ほどの留学生は日本の企業に就職できないことになります。

日本での留学生就職の現状

採用方法

現在一般的には外国人留学生も日本人学生と同じ方法で採用している企業がほとんどです。
その理由としては、採用人数が少ないため特別対応ができないというのがあげられますが、日本人学生と同じとなると日本での就職事情がわからない外国人留学生は出遅れてしまいます。そこで、近年外国人留学生の人数も増えてきたことを受け日本語能力などを考慮する留学生枠を設けたり、従来の日本人と同じプロセスの採用ではなく、優秀な留学生を正当に評価しようと新しい採用方法の錯誤を始めたり、外国人留学生向けの合同企業説明会や就活サイトの開設等の取り組みが始まっています。

卒業後の進路

日本においてであれば進学や起業、それ以外には出身国に帰国し、就職等する場合が多いです。上にも記載してある通り、卒業後日本で就職したい留学生は6割以上ですが、実際就職できているのは希望者の約3割のみです。

留学生であるメリット

日本でのキャリアに前向き

前述の通り、6割以上の留学生は日本で就職したいと考えています。日本以外で就職を希望する留学生は日本での就職活動には参加しないと考えられるので、日本で就職活動している外国人留学生は日本でのキャリアに前向きであるといえます。外国人留学生を採用することによって日本でのキャリアに前向きな外国人人材を獲得できます。

日本語での経験

日本の学校に通っていた外国人留学生は日本語のコミュニケーション経験が豊富です。中にはアルバイト等で日本語での接客経験がある外国人留学生もいます。その場合、日本語に加え中国語や英語などその学生の母国語も語学として生かせます。しかし、ビジネスの日本語と日常会話とでは異なるので、営業など顧客とのコミュニケーションが必要な場合は気を付ける必要があります。

在留資格

外国人留学生は留学ビザを所有していますが、前述のとおり留学ビザでは日本での就職は許可されていないため「技術・人文知識・国際業務」に変更する必要があります。しかし新規に日本での就労経験がない外国人が新規で日本での就労ビザを取得する場合に比べ、条件や手続きがわかりやすくなっています。

留学生ではない方がいい場合

外国人留学生は日本に慣れている分採用しやすい面もありますが、必ずしも留学生採用がよいというわけではありません。時と場合によっては中途で外国人採用を行った方がよい場合もあります。

即戦力を求める場合

新規プロジェクト等で即戦力を求める場合は外国語が必要な場合でも中途採用などで勤務経験のある外国人を採用する方が良いでしょう。

日本語でのコミュニケーションを重視した仕事の場合

外国語ではなく日本語でのコミュニケーションを重視するなら、外国語のできる日本人を採用したほうが良い場合もあります。採用の際にはどのくらいの語学力を求めるかを明確に決めておいた方が良いでしょう。

留学生採用の注意点、採用企業の課題

外国人留学生の採用は新卒採用であるため、ほとんどの場合職務経験がないと考えられます。また、外国人留学生が日本で就職するためには就労可能な在留資格が必須であるため採用する際は注意しなくてはなりません。

在留資格の変更

外国人留学生が日本の企業で働く場合、在留資格を「留学」から「技術・人文知識・国際業務」という在留資格に変更しなければいけません。

変更の条件

この際以下のような条件があります。
〇外国人が会社で行う活動が「技術・人文知識・国際業務」などの業務に該当すること。専門的・技術的な業務であること。
〇外国人が大学・専門学校(専門士)の卒業証書もしくは卒業見込証明書を持っていること。大学・専門学校の選考内容と、従事する業務が関連すること。または語学など外国文化に基盤を持つ志向・感受性を要する業務であること。

変更の審査

また、企業側は以下のような審査があります。
・従事予定の業務が、外国人本人の持つ知識・技術などを生かせるものか
・同じ仕事をする日本人と同等以上の給料が支給されるか(処遇、雇用契約の内容) 
・勤務先の事業の安定性・継続性、規模、事業内容、雇用の必要性はどうか

外国人留学生の語学力

外国人留学生を採用する以上、語学力に注意する必要があります。例えば日本語力のみでなく、できる言語の種類とレベル、これからの語学(日本語)習得への意欲などがあげられます。これらを自社の仕事内容や研修制度と照らし合わせながら求める人材を明確にしておきましょう。

報酬

職務経験のない外国人だからといって外国人留学生が安く雇えるわけではありません。むしろ前述のとおり在留資格取得の際の審査には「日本人と同等以上の報酬」という取得要件があるため、これが満たされない場合外国人留学生は就労できません。

専攻の確認

こちらも在留資格変更条件の「大学・専門学校の選考内容と、従事する業務が関連すること。または語学など外国文化に基盤を持つ志向・感受性を要する業務であること。」にあるとおり注意するべき条件の一つです。こちらも満たされていない場合外国人留学生は就労できません。

留学生の応募者を増やすには?

求める留学生像を明確にする

これは外国人留学生の採用に限ったことではありませんが、外国人留学生を採用するためには通常のものに加え、在留資格の変更条件を満たさなくてはいけません。この変更条件も参考にし、求める技術や経験、語学力や習得言語等から今企業に必要な人物像を明確にしておきましょう。

留学生に向けた情報を発信する

上グラフは株式会社ディスコが実施した「2019年度 外国人留学生の就職活動に関する調査結果」の中の企業研究する上で必要な情報ともっと発信してほしい情報についてまとめられたものです。これによると、外国人留学生が企業研究をする上で最も知りたい情報は<外国人留学生の採用実績>であり、これは6割以上の学生がもっと発信してほしい情報としています。上グラフを参考にこれらの情報をまとめた外国語対応の外国人留学生向けページを作成するのもよいかもしれません。

留学生枠を設ける

上グラフは株式会社ディスコが実施した「2019年度 外国人留学生の就職活動に関する調査結果」の中の日本の就職活動について、おかしいと思った制度や習慣についてまとめられたものです。日本は就職活動の独自性が強いため、日本の採用システムに対応できない外国人留学生も多くいます。例えば、新卒一括採用システムや服装など制度面に加え、日本人学生と同じ筆記試験で判断されるなど言語能力面は外国人留学生にとって難関ポイントとなります。ほかにも採用ステップの多さや就職活動時期を疑問に思う留学生もいるようです。外国人留学生枠を設ける際はこのようなことに目を向けてみてください。このような意見を参考にすることによって、異国文化や日本で働く外国人について理解のある企業と思ってもらえるかもしれません。

海外の採用制度を参考にする

留学生枠を設けることにも類似していますが、インターンシップからの採用や通年採用など、外国人留学生にも馴染みのある方法を利用するのもよいかもしれません。

外国人・グローバル人材の採用をお考えの企業様へ

事例

「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。

他社の外国人採用成功事例はこちらからご覧ください。

【無料】就労ビザ取得のためのチェックリストがダウンロードできます!

就労ビザ取得のためのチェックリストダウンロードバナー

グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。

こちらのチェックリストはこのような方におススメです!


  1. 外国人採用を考えているがビザの申請が心配。
  2. 高卒の外国人は就労ビザの申請できるの?
  3. どのような外国人を採用すれば就労ビザが下りるの?
  4. ビザ申請のために何を気を付ければいいの?
  5. 過去に外国人のビザ申請をしたが不受理になってしまった…
  6. 外国人材を活用して企業の業績アップを図りたい方。
  7. 一目で分かるこんな就労ビザ取得のチェックリストが欲しかった!


他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。

就労ビザ取得のためのチェックリスト(無料)のダウンロードはこちらから!

ページトップへ戻る
ダウンロードはこちら
ダウンロードはこちら