統率力とは【リーダーシップとの違いや統率力の高い人材の育成について解説します】

記事更新日:2022年07月26日 初回公開日:2022年06月27日

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組織を作っていく中でリーダーの存在は欠かせません。組織を引っ張っていくリーダーに必要な要素は沢山ありますが、その中の一つが統率力です。組織やチーム一丸となって目標に向かっていくときにそれぞれが別の方向を向いていては目標であるゴールに到達することは出来ません。目標を達成するために必要なことや、改善すべきところはどこなのか等作戦を考えながらチーム全体を団結に導いていくために統率力が必要不可欠です。今回はその統率力について解説していきます。企業のマネジメント層の方や人事担当の方は是非参考にしてみてください。

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統率力とは

他者をまとめて率いる力

統率力とは他者をまとめて率いる力のことを指します。リーダーは設定した目標に向かって、組織をその方向へと導いていく必要があります。目標を達成するためにはチームをまとめる力が必要です。統率力が備わっているリーダーは、メンバーの経験や能力に合った役割を与えながら指導を行い問題が発生した際には最適の判断を行い問題解決する力を持っています。力で無理矢理にチームを引っ張っていくのではなく、チーム全体の意識を統一した上で引っ張っていく力を統率力と言います。

組織のリーダーに必要とされる能力のひとつ

統率力は組織のリーダーに必要とされる能力の一つです。組織を引っ張っていくリーダーにはマネジメント力やリーダーシップ。統率力等といった様々なスキルが求められます。リーダーはただチームの目標を達成すればいいということではなく、チームのメンバー一人ひとりの才能や経験などをしっかりと把握したうえでチームで目標を達成するにはどうしていくべきなのかを考えなければなりません。メンバーときちんと向き合い、チーム全員が力を発揮できるような環境を整えることが出来るのも統率力を持ったリーダーと言えます。

統率力とリーダーシップの違い

統率力はリーダーシップの要素のひとつ

統率力と似た意味として「リーダーシップ」がありますが、統率力はリーダーシップの要素の一つです。リーダーシップは組織のリーダーとして目標達成に向けてメンバーの行動を促せる素質や能力のことを指します。優秀なリーダーには「コミュニケーション力」や「誠実性」「他者への共感力」などが求められます。統率力は組織やチームを引っ張っていく力を指していますが、リーダーシップは統率力だけではなく課題解決力などといった指導者としての能力をたくさん含んでいます。

統率力が必要とされる理由

人材の流出を抑制する

統率力が必要とされる理由は、人材の流出を抑制する為です。慢性的に人材不足が問題になっているだけではなく、終身雇用制度が崩壊し転職が当たり前になった現在において優秀な人材の流出は企業にとって大きな痛手となります。一般職クラスだけではなく、管理職クラスの人たちにも当てはまります。もし管理職級の人が転職した場合には補うことのできる人材が必要です。また優れた統率力を持った上司は部下からの信頼も厚く組織の団結力も高まり、結果として離職率の低下にも繋がります。

組織の生産性を向上させる

統率力は組織の生産性を向上を図れるために必要とされています。マネジメントを行う立場にある管理職だけではなく、従業員一人一人が統率力を持つことにより組織全体のパフォーマンスが向上します。コロナ等で不安定な中、上司だけでなく社内外の人たちを巻き込んで組織の目標に向かって引っ張っていける人材は貴重です。リモートワークを導入している企業ではそれぞれの従業員が統率力を発揮することによって小さなグループ毎にプロジェクトを進行させることが可能となり、生産性の向上を図ることが可能です。

統率力が高い人の特徴

責任感が人一倍強い

統率力が高い人は責任感が人一倍強いという特徴があります。チームをまとめる立場にあるため、何か問題が起きた時には一番に責任を取らなければいけません。統率力がある人はその意識が強く、誰かがミスをしたときは最終的には自分のミスだという考え方を持っています。責任感が強いリーダーの元ではチームのメンバーも安心して業務を行うことが出来ます。リーダーが責任を取ってくれているという姿勢は、リーダーに迷惑をかけないようにしようという想いに変わる為、仕事への意欲向上にも繋がります。

優れた決断力がある

優れた決断力を持っているのも統率力の高い人の特徴の一つです。組織やチームを引っ張るリーダーには決断力が欠かせません。決断力を持っていないリーダーの元ではチーム全体が方向性を見失い、メンバーだけでなく組織全体が不安定になりかねません。リーダーが自らの判断で決断を下すことにより組織をよりよい方向に導くことでチームからの信頼も高まります。自らの決断で失敗したとしても人のせいにすることなく、成功したときにはチーム皆に感謝を忘れないためリーダーとして欠かせない要素です。

強い精神力を持っている

統率力が高い人の特徴として、強い精神力を持っています。チームを率いて結果を出し何か問題が発生したときには責任を取る必要があるため、リーダーはメンタルが強い必要があります。リーダーが動揺すると部下であるチームメンバーにも伝染してしまいより悪い結果を招きかねないため、人を率いる立場の人は動揺を表に出してはいけません。内心では動揺していたとしても、表面上ではポジティブに考え部下を安心させる必要があります。統率力が高い人はどっしりと構えれるメンタルの強さを兼ね備えています。

優れたコミュニケーション能力がある

優れたコミュニケーション能力があることも、統率力が高い人の特徴です。組織には様々な価値観を持った人が集まっています。違った価値観や考え方を持っている人たちを上手くまとめていくには、一人ひとりとしっかりと向き合いコミュニケーションを取らなければなりません。また組織の中だけではなく対外的な部分でも信頼を勝ち得る為にはコミュニケーション能力は不可欠です。相手に合わせたコミュニケーションを取れる人こそ周りからの信頼も厚く、リーダーシップを持った人と言えます。

細かい部分まで気遣いができる

統率力が高い人は細かい部分まで気遣いが出来るという特徴を持っています。チームで目標を達成するためには、メンバーが持っている力を十分に発揮できる環境を作ることが重要です。その為にリーダーはチーム全体をしっかりと見ており、メンバーに合ったやり方でしっかりとコミュニケーションを取れています。リーダーがちゃんと見てくれていると感じることにより仕事のモチベーションも上がり、自分の力を発揮できるようにメンバーが努力を行います。メンバーの頑張りをしっかりと評価できるためには、目配りや気遣いが大切です。

統率力の高い人材を育てる方法

ビジョンを明確にさせる

統率力の高い人を育てるにはビジョンを明確にさせる必要があります。設定した目的やビジョンを明確化することにより、それに沿った行動や判断を行うように心がけさせることが重要です。忙しい状況にいるとどうしても目標を見失い、目先のことだけを考えて判断してしまいがちになります。統率力の高い人材を育てるには、目先のことだけでは不十分です。重要な案件や大きな案件を担当している場合には「何が最も重要なのか」「どういった方向に進んでいくべきなのか」という認識を持っていることが大切です。

決断の機会を増やす

決断の機会を増やすことが統率力の高い人材を育てる方法です。統率力を備えているリーダーには決断力が欠かせません。決断力を磨くためには、普段から業務においていろんな角度から物事を見て考え視野を広げていく事が大切です。決断力は日ごろの訓練で身に付けることが出来ます。飲み会の幹事や会議の進行役などを行うことにより、少しずつ決断力が身についていきます。その中で大切なのは自分で行った決断に対して人のせいにしないようにすることです。責任の所在を明らかにしていく事によって、自然と決断力が身に付きます。

責任の伴う業務を任せる

統率力の高い人を育てるために責任の伴う業務を任せましょう。リーダーとして業務を遂行していくには、必ず責任が伴います。その為全ての業務を自分事として捉えていく必要がありjavascript:void(0);ます。これはすべて自分で仕事をこなす、ということではなく決して人任せにせず最終的には責任を負う立場であるという事を認識して決断や行動に移すことが重要です。日頃からそうした姿勢をチームメンバーや他の人に見せることによって、次第に大きな信頼へと繋がりリーダーとして認められていきます。

コミュニケーションをとる機会を増やす

統率力の高い人を育成するにはコミュニケーションを取る機会を増やしましょう。チームメンバーから信頼が厚いリーダーはコミュニケーション能力が長けています。統率力にもコミュニケーション能力は欠かせません。コミュニケーション能力を高めるためには常に多くの人と行動を共にし、聞き手に徹するだけではなく質問をし、提案を継続的に行っていく事が大切です。自部署内だけではなく他部署や社外の人たちともコミュニケーションを取る機会を設けましょう。練習をし経験を積むことでコミュニケーション能力を高めることが出来ます。

統率力が高い人材を獲得するためには

リーダー経験の有無を確認する

統率力の高い人材を獲得するためにはリーダー経験の有無を確認する必要があります。新卒採用の際は大学やバイト等の場面でリーダーの経験の有無を確認することが出来ます。中途採用では前職でリーダーとして経験がある場合はどのようにリーダーとしてふるまっていたのか確認しましょう。面接の場で過去のリーダーシップを発揮した経験や、自分にはリーダーシップが備わっていると考えている人に対してどのような場面でそう感じたのかを質問することで、応募者がどのようなリーダーシップを持っているのか判断することが可能です。

リーダーシップに関する価値観をヒアリングする

リーダーシップに関しての価値観をヒアリングすることで統率力の高い人材を獲得できます。「面接者の体験からいいリーダーシップとはどういうものか」「リーダーシップを発揮する事でチームにどういった影響を与えることが出来るか」などを確認します。先輩や上司等他者への批判などではなく、応募者自身の経験や体験に基づきリーダーシップに関してどのように考えているのかを質問することによってどのような価値観を持っているのかを紐解くことが可能です。それにより応募者への深い理解にも繋がります。

まとめ

統率力の高い優秀な人材を育てましょう

統率力の高い人の特徴や統率力の高い人材を育てる方法について解説しました。統率力は組織やチームを引っ張っていくリーダーには欠かせないスキルです。しかし短時間に簡単で身に付けることが出来るスキルではありません。日頃からリーダーとしての経験を積み重ねていく事で自分の仕事だけでなく組織全体を見る視野が身に付き、統率力を高めることが出来ます。統率力を身に付けたリーダーが社内にいることによって、人材の流出防止を図ることが出来ます。企業の今と将来の為にも統率力の高い優秀な人材を育てていきましょう。

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