課題解決能力が高い人材の特徴とは?【課題解決能力を身につける方法などを紹介します】

記事更新日:2023年07月24日 初回公開日:2023年07月24日

人事・労務お役立ち情報 グローバル用語解説
身近で見つけた課題を解決へと導く能力である課題解決力は、社会人が企業で働く上で最も重要なスキルの中の1つです。さらに、課題解決力は周囲に求められているというだけでなく自分自身の成長にも欠かせないスキルでもあります。また、採用面接の自己紹介でもアピールポイントとしてよく利用されています。しかし、そんな課題解決力も、実はどのような能力なのかよく知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は課題解決力とはどのような能力なのか、どんな人が課題解決力があると言えるのかについてご紹介していきます。

課題解決能力とは

目標と現状のギャップを明確にして解決すること

課題解決力とは現状と目標の姿を比較した上で、両者の間にあるギャップを埋めるためにクリアしなければならない問題を見つけ出し、解決まで導く力のことを指す言葉です。例えば、現在の自分の成績を次回のテストで目標の成績まで押し上げるために苦手分野を勉強する行動などが挙げられます。現状の把握と分析を行い、課題を見つけ出した上で問題の原因を突き止め解決策を考え実際に行動に移す一連の流れを自発的に行える能力とも言えるでしょう。

問題解決能力との違い

課題解決力と似た言葉で問題解決能力というものがあります。この2つの違いは、対象が問題か課題かという部分にあります。問題とは英語のトラブルと同義で既に起こっている困った事柄という意味や、現状が理想通りの状態ではない時に考え得る原因などの意味があります。これに対して課題とは上記の問題を解決または未然に防ぐために行わなければならないタスクのことを指します。そのため、課題解決力の及ぶ対象は既に引き起こされたトラブルの解決だけでなく、トラブルがまだ起こっていない状態も含まれます。

課題解決能力が企業に必要な理由

大きな社会の変化に対応していくため

多種多様な価値観や考え方が尊重される現代では消費者のライフスタイルやニーズも多様化しつつあり、社会の在り方も急速に変化を遂げ続けています。そんな中で企業が予想不可能な社会の変化に取り残されず柔軟に対応していくためには、同じく臨機応変でその場の状況を的確に分析し適応できる課題解決力を持った人材の活躍が必要です。そのため、課題解決力は今後の会社の先行きを左右するという意味でも重要な能力と言えるでしょう。

売り上げやサービスの向上のため

課題解決力を持った人材は、問題が表面化していない状態でも自発的に課題を発見し解決策を見出すことが可能です。この特徴を利用すれば既存のサービスの問題や改善点の発見などにも役立てることができます。商品やサービスの品質が向上すれば売り上げもアップし企業の全体の利益を向上させることにも繋がります。このように、自社の売り上げやサービスを向上させるためにも課題解決力は多くの企業で必要とされている能力と言えます。

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課題解決力が高い人の特徴

論理思考力を持っている

課題解決力が高い人の特徴として挙げられるのが論理的思考を持っているという点です。論理的思考とは物事を順序立てて整理し、矛盾や飛躍の無い筋道を立てる思考法のことです。課題解決力の高い人は普段から物事を論理的に考え、身の回りで起こった出来事の本質を捉える能力に優れています。そして課題を解決するには自分の感情に左右されず冷静に物事を見極める視点が重要という点においても論理的思考が必要です。2つの能力は相関関係にあるため、論理的思考を持つ人材は課題解決力も高いと言えます。

課題に優先順位がつけられる

仕事やプライベートに関わらず、身の回りにある課題は必ずしも1つだけとは限りません。複数の解決すべき課題に囲まれ、その時の状況に応じて順番に解決していかなければならない場合が大半です。そのため、課題解決の優先順位は仕事や生活を営む上でも重要なポイントと言えます。複数の課題を早期に解決できる人材は優先順位を見極める能力に長けているからこそ、効率的にタスクをこなせます。このような理由から課題解決力の高い人材は解決すべき課題に優先順位を付けて行動できる人と言い換えることが可能です。

課題解決のためのリソースを確保できる

課題を解決に導くのには必要な人材や時間であるリソースを確保する必要があります。多くの人が解決しなければならない課題を理解していながら中々行動に移せないのには、このリソースの確保が難しいからという点が理由の一つです。しかし、課題解決力が高い人材は上記のリソースの確保のために通常業務を段取り良く行い、必要な人員を集めるための調整等を行います。このように課題解決のための下準備や細やかな調整を怠らない要素も課題解決力が高い人の特徴と言えます。

PDCAを回す習慣がついている

PDCAとは解決策を計画(Plan)から実行(Do)へ移し、結果を評価(Check)し対策・改善(Action)を行う1つのサイクルを繰り返し行う考え方のことです。課題は問題自体を解決することだけでなく、結果を評価し対策を考えることも重要です。さらに、現状の課題を直感で解決するのではなく、計画的に行動する必要もあります。このように課題解決にはPDCAのどの要素も外せません。課題解決力の高い人はこの考え方が身についているからこそ、課題を解決に導くことができます。

報連相がはやい

報連相は報告と連絡と相談の3つの言葉の頭文字を取ったビジネス用語です。課題解決力の高い人は洞察力が高いだけでなく行動力やコミュニケーション能力にも優れています。そのため、上司や仲間への報連相も早く、課題の発見から周知までの時間が短く済みます。課題の周知が早いということは早期に対策を立てることもできるので、問題が大きくなる前に対処できます。このようなことから、報連相の早い人は同時に課題解決力も高い傾向にあると言えるでしょう。

課題解決能力が低い人の特徴

同じミスを繰り返してしまう

課題解決力の低い人には同じミスを繰り返してしまうという特徴があります。これはその人自身が自分の周囲に改善すべき課題があることに気付いていない、または意識していないことが原因と言えます。同じミスが連続して続くとミスに至るまでの経緯のどこかに問題があると仮定することが可能です。しかし、課題解決力が低いと現状把握ができないため問題に気付くこともできず、課題を放置してしまいます。そして、結果的に何度も同じ業務で同じミスを繰り返してしまいます。

課題を根本的に理解していない

自分や周囲の環境に改善点があることは分かっていても、何が原因なのか理解していない人も課題解決力が低いと言えます。これは上記の同じミスを繰り返す場合と同じく、物事に対する無関心さや当事者意識の欠如が原因の可能性もあります。自発的に思考する習慣が身についておらず、周囲に対して無関心であれば他者からの訴えがあっても真剣に受け止められません。課題に関心が無いと根本的な原因も理解できないため、有効な手段を打ち出せず問題がいつまでも関係しない状況に陥ってしまいます。

実行力がない

課題解決力の低い人は実行力にも欠けていることがあります。課題を発見し原因も理解し解決策も頭の中で考え出しているのに行動に移せないというパターンの人はそれほど少なくありません。原因としては日々の業務に追われていて実行しようにもそのための時間確保ができない場合や失敗を恐れて実行できない場合など様々な理由があります。このようなパターンの人は周囲からの手助けがあれば課題解決に向けて行動できる可能性が高いため、普段から協調関係を築くことが大切です。

課題解決能力を身に着ける方法

課題発見力を高める

課題解決力を身につけるには、まず周囲の環境を観察し課題を見つけ出す課題発見力を高める必要があります。課題発見力は日常の業務の中で自発的に考える習慣を身に付けることで鍛えられていきます。具体的には仕事のプロセスを更に効率的にするにはどうすれば良いか自分なりに考えを整理してみることでもこの習慣は身に付きます。そのため、普段の業務も言われた通りただ坦々とこなすのではなく、1つ1つの作業にどのような意味があって行うのか自分なりに考えてみましょう。

自分の考えを批判的に見る癖をつける

課題の発見は多くの場合自分や周囲の人の困りごとが起点となっていて、不便さや非効率的な業務に対する憤りなどの不満は時折、課題発見のヒントになることもあります。しかし、自分の感情が先行してしまうと解決しようとする行為自体が他人からすると身勝手な行動に映る可能性も否定できません。また、課題解決に向けて行動する際も周囲に配慮しなければむしろ自分の行動自体が迷惑行為になってしまいます。そのため、自分が行おうとしている行為が正当なものなのか、常に批判的かつ客観的に見ていく必要があります。

課題解決能力の高い人と情報を共有する

あらゆる場面で同様に言えることですが、自分に足りない能力を身に付けるにはその能力が高い人をお手本に行動することで考え方や行動指針を身に付けることができます。そのため、課題解決力を身に付けたいと思った時は課題解決力の高い人と積極的に情報を共有してみましょう。自分に無い視点を持っている人と対話することで、普段は見えてこなかった職場の課題や現状に対する他者の考え方を知ることができます。そして、情報共有を習慣化しておくことで自分自身も、物事を多面的に見る視点や考え方も身に付いていきます。

失敗事例を良く分析する

課題解決力は課題を発見するだけでは高い水準にあるとは言えません。重要なのは課題をどのように解決していくか考える力です。そのため、解決策を見つけ出す能力を鍛えるためにも過去の失敗事例はよく分析しておくことが大切です。過去の事例を分析し失敗パターンを学んでおくと、実践の場でも同じ失敗を繰り返す危険性を回避できます。また、学んだ失敗事例を活かして次同じことが起こった時はどのように対応するか考えておくと、問題が発生した時もその場で対策に窮することも無くなります。

様々な手法を用いる

課題を解決する方法は必ずしも1つだけとは限りません。1つの結果を出すのにも無数の行動手段があります。場合によっては同じパターンの問題でも以前使っていた手法が使えない場合や、課題解決の際に必要な条件が揃えられない状況に陥る可能性も少なくありません。そのため、課題の解決策を考える時にはあらゆる状況を想定し、複数の手段を考えておくと選択肢を増やせるだけでなく、柔軟な発想も身に付きます。また、自分自身の経験値を増やすという意味でも、様々な手法を用いて課題解決に臨むことには大きな意義があります。

まとめ

課題解決能力を身につけて企業の生産性を上げよう

課題解決力はこれからも多くの企業で求められていくことが予想される能力です。課題解決には物事を分析する能力やコミュニケーション能力など多種多様なスキルが必要です。そのため課題解決力が高まるということは、課題解決だけでなくあらゆる場面で学んだスキルを役立てられるということでもあります。そして、この能力は企業の生産性を上げるだけでなく、自分自身が置かれた環境をより良いものへ改善していくことにも利用できます。このように課題解決力は自分や自分自身を取り巻く周囲など全体に対してメリットの大きい能力なので、積極的に身に付けていきましょう。

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