PEST分析とは【やり方や注意点を具体例とともに解説します】

記事更新日:2022年04月01日 初回公開日:2022年03月25日

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企業がマーケティング活動を行う際は、企業内だけでなく周囲の環境を正しく分析する必要があります。しかし、企業に影響を与える要因は様々で、どのように分析をすれば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか?そこで今回するのは紹介するのは「PEST分析」です。この記事では。PEST分析の目的や分析の行い方、注意点等を中心に解説をします。具体例も最後に紹介するので、企業でマーケティング業務などに関わる方は是非最後までご覧下さい。

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PEST分析とは

マーケティングフレームワークの1つ

まず初めにPEST分析の意味を確認します。PEST分析はマーケティングフレームワークの一つで、Politics、Economy、Society、Technologyの頭文字から成り立っています。主に経営戦略や海外戦略などの策定、マーケティングを行う際に使用し、自社を取り巻く外部環境が、現在または将来にどのような影響を与えるか、把握、そして予測するための手法です。PESTはマーケティングの第一人者とも呼ばれるフィリップ・コトラー氏が提唱したものです。

PEST分析の目的

3C分析やSWOT分析に繋げる外部環境分析を行う

次にPEST分析の目的を2点説明します。1点目は、3C分析やSWOT分析に繋げる外部環境分析を行うためです。PEST分析によって政治や経済、社会変化、技術の発展などのそれぞれの要因が自社のビジネスに与える影響を理解することが出来ます。そして、PEST分析で自社のビジネスに関わる外部環境を理解することで、その後の経営にも生かすことが出来るでしょう。また、PEST分析を終えたら3C分析やSWOT分析なども同時に行なうようにしましょう。

外部環境を把握して自社のマーケティング戦略に繋げる

続いて2点目は、外部環境を把握して自社のマーケティング戦略に繋げるためです。外部環境は、マクロ環境とミクロ環境の2つに分けられます。そのうちのマクロ環境、つまり自社でコントロールできない世の中の流れや業界動向を把握、分析することで環境の変化や事業活動に影響を与える要因を探っていきます。これらの要因を探ることで、自社の利益を上げるためのマーケティング戦略に活かすことが出来るようになります。

PEST分析の必要性

市場に潜むチャンスやリスクを備える

PEST分析は市場に潜むチャンスやリスクに備えるという点で必要性があります。ビジネスの成功には、周囲の外部環境が大きく影響しています。先行きが見通しにくい時代だからこそ、PEST分析によって市場に潜むチャンスやリスクを捉えることがとても重要です。外部環境からチャンスを見つけることができれば、競合他社にリードして新たな事業戦略を推進することも出来ます。反対に、リスクを把握できれば将来性のない市場から撤退するなどの判断をすることも出来るでしょう。

PEST分析と並行して活用できるフレームワーク

SWOT分析

次にPEST分析と並行して活用できるフレームワークを3つ紹介します。1つ目はSWOT分析です。SWOTはStrength、Weakness、Oppotunity、Threatの頭文字を取って出来た言葉です。具体的には、自社を取り巻く外部環境と、内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析することで、戦略策定やマーケティングの意思決定、経営資源の最適化などを行うための手法です。SWOT分析を活用することにより、4項目を軸に今後の戦略やビジネスの機会を生み出したり、課題を明確にすることが出来ます。

3C分析

2つ目は3C分析です。3CはCustomer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Comapany(自社)の3つ合わせたものです。3C分析は3つのCについて分析をする手法で、事業計画やマーケティング戦略を決める際に頻繁に用いられます。特にマーケティング戦略を決定する際、自社ではコントロールできない外部環境と自社の内部環境の両方から見る必要がありますが、3C分析では外部環境として「市場・顧客」「競合」、内部環境として「自社」を分析対象としています。

5フォース分析

3つ目のフレームワークは5フォース分析です。5フォース分析とは、外部環境分析のうち「事業環境」の分析を行うための手法です。この手法を考案したポーター教授は経営戦略を練るうえで競争要因を知ることが重要であると考えました。その競争要因として新規参入者の脅威、売り手(サプライヤー)の交渉力、買い手(顧客)の交渉力、代替品や代替サービスの脅威、既存企業同士の競争(競争業者)の5つを挙げています。

PEST分析の行い方

P・E・S・Tの4つの視点で洗い出す

PEST分析は4つの視点で洗い出しをします。初めに自社に関係しそうな情報を集めていきます。情報は至るところにあるので、闇雲に探していてはきりがありません。ですので、新聞やニュース、業界紙などのメディア等を利用して、必要な情報だけをピックアップするようにしましょう。その後、得た情報をPESTのそれぞれの要素に振り分けて可視化をします。ここで、自社に影響を与える重要な要因を認識することが重要です。

Politics

政治・法律・業界動向

続いてPESTの各要素に注目します。まずは政治・法律業界動向などの「Politics」です。政治や法律に関しては自社を取り巻く環境についての認識が必要です。具体的には、法改正によって新たなビジネスチャンスは生まれるか、政権交代によって自社に生まれる脅威はあるのかなどといった視点です。政治的な動きは自社のビジネスにとって機会になる可能性もあれば、脅威になる可能性もあるため、常に動きを正しく理解する必要があります。

Economy

景気・賃金・経済動向

続いては景気・賃金・経済動向などの「Economy」です。賃金や景気、経済などの動向について次のような視点で注目をします。例えば、景気の変化で自社に及ぶ脅威はないか、原油価格の高騰で自社商品の原材料コストが上がるのかなどといった視点です。直接的に自社のビジネスに関連がなくても、為替動向で国内物価が上昇することなど、経済予測を踏まえた洗い出しをすることが重要です。また、長期間で経済の動向を予測することで、チャンスは最大限に活かし、リスクを減らすことが可能です。

Society

人口・社会変化の動向

次は人口・社会変化の動向などの「Society」です。人口・社会変化についても動向を定期的に確認をする必要があります。具体的には、高齢化によって自社のサービスの売上アップが期待できるか、消費スタイルの変化で自社の脅威となる要素は生まれるのかといった視点です。また、社会的な動向には流行や文化、教育などの要素も含まれます。人口や社会変化は特に長期的に影響を及ぼす可能性があるため、中長期的な目線も必要となるでしょう。

Technology

技術の発展・革新動向

最後に技術の発展・革新の動向などの「Technology」です。Technologyは変化が激しいため、絶えず動向を観察する必要があるでしょう。例として、インフラの整備によって新たなビジネスモデルが生み出せるか、新しいテクノロジーの台頭で自社のサービスに脅威が及ぶのかなどと言った視点が挙げられます。近年では特に、AIやIoTなどが市場に大きな変化を生んでいます。

4つのマクロ環境相関分析と仮説設定

それぞれの動向を可視化した後は、マクロ環境の相関分析と仮説の設定を行ないます。PEST分析は、外部環境を整理するフレームワークであり、4つのマクロ環境を相関分析することで中長期の仮説を立て、戦略の方向性を定めることができます。そして、相関分析ではマクロ環境の機会、そして脅威を見極め、市場機会の発見へと繋げる必要があります。さらに、ここで立てる仮説はひとつではなく複数立てるようにしましょう。

PEST分析を行う際の注意点

目的を明確にする

PEST分析を行う際は主に2つの注意点があります。1つ目の注意点は目的を明確にすることです。PEST分析を始める際は、初めに目的を明確にしておくことが大切です。PEST分析を利用する目的は企業や業務内容によって異なるはずです。例えば、商品開発部であれば既存の商品をリニューアルする、経営層であれば新たな経営戦略を立てるといったそれぞれの目的があるでしょう。ですので、自社の状況を踏まえた目的を設定した上で、PEST分析を行うようにしましょう。

機会と脅威に分類する

2つ目の注意点は機会と脅威に分類することです。PESTの4つの要因について、それぞれを分析して機会と脅威に振り分けるようにしましょう。例えば、一つの要因でもそれが機会となるのか脅威となるのかは業界やビジネスモデルによっても異なります。そこで、自社のビジネスの特性を踏まえて、それぞれの要因が機会になるのか脅威になるのかを見極めることが出来れば、ビジネスチャンスをものにすることが出来ます。また、リスクに対しても適切に対応を取ることが出来るようになるでしょう。

PEST分析の具体例

化粧品業界のPEST分析例

最後にPEST分析の具体例をいくつか紹介します。最初は化粧品業界です。例えばPoliticsは消費税の増税で化粧品の売上が下がっている。Economyは、外国人観光客の減少で化粧品が売れなくなる。Societyは、メイクをする男性が多くなり、化粧品の需要が高まっている。Technologyは、インターネットショッピングをする人が増えている。このようにそれぞれの視点で分析をします。

自動車業界のPEST分析例

続いて自動車業界の分析例を紹介します。Politicsに関しては、排ガスの規制により、ディーゼル車の需要がなくなりつつある。Economyは、景気の悪化で自動車を購入する人が減っている。Societyは、若年層の自動車離れが進んでいる。Technologyは、自動運転技術を搭載した自動車が増えている。これらのような変化を把握した上で、相関分析と仮説設定を行います。

まとめ

PEST分析を実施してチャンスをつかもう

今回はPEST分析について様々な角度から解説してきました。この記事を通じて、PEST分析に関する理解を深めていただけたでしょうか?変化が激しい現代社会ではPEST分析によって企業の外部環境を正しく把握することはとても重要です。さらに、PEST分析は企業のマーケティング戦略にも役立てることが出来ます。ですので、今回ご紹介した方法を使って、PEST分析を自社のマーケティング活動に取り入れるようにしましょう。そして、ビジネスチャンスをつかみ、企業を発展させていきましょう。

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