オンラインインターンとは?【注意点や実地事例を解説します】

記事更新日:2020年12月15日 初回公開日:2020年11月18日

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働き方が変化している現代では、様々なことがオンライン上で完結出来るようになってきています。オンライン説明会やweb面接を取り入れている企業も多いのではないでしょうか。そして、最近ではインターンシップをオンラインで開催する企業も増加しつつあります。従来のインターンシップの良さを無くさず、オンラインを活かす方法はどのようなものがあるのでしょうか。今回はオンラインインターンシップの内容や注意点、実例をご紹介していきます。メリットやデメリットもおさえているので、事前に確認しておきましょう。

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オンラインインターンとは

オンライン上で完結するインターンシップ

オンラインインターンシップとはその名の通り、オンライン上でインターンシップを開催するというものです。従来は学生が企業を訪問し、参加するものが基本でした。しかし現在は自宅にいながら参加できる形に変化してきています。ネット環境があれば参加ができるため、参加への抵抗が減り、応募者が増えると考えられています。インターンシップの内容としては従来のような自己分析、業界理解がメインです。長期のものであれば、キャリア面談やOBOG訪問も組み込まれています。

オンラインインターンが注目される理由

学業に支障を及ぼさないことがインターンシップへの参加条件

オンラインインターンシップが注目される理由の1つは学業との両立です。インターンシップへの参加を希望する学生は増加傾向にあります。しかし、ほとんどのインターンシップは首都圏で開催されています。そのため地方に住む学生は参加しづらいこともあるでしょう。加えて、インターンシップの参加には移動時間やアルバイトのシフトなどが影響します。そういった利便性からオンラインインターンシップが注目されているのでしょう。

オンラインインターンの目的

志望業界を決める

インターンシップに参加する学生は年々増加傾向にあります。彼らがインターンシップに参加する目的は一体どういった理由なのでしょうか。1つ目は志望業界決定のためでしょう。就職活動を行う際に業界選択に悩む学生も多く存在します。興味のある業界のインターンシップに参加することで、イメージとのギャップを埋めることを目的としています。実際に企業の一員として業務を体験してみることで、学生側は自身のやりたい仕事を見直すことが出来るでしょう。

自己分析に役立つ

2つ目は自己分析に役立てるためでしょう。インターンシップは意識の高い仲間に出会える場所です。他者と関わることによって自身の強みや弱みを実感できるでしょう。オンラインインターンシップへの参加を検討する際に交流の場が少ないことを懸念点に挙げる学生も少なくないです。しかしオンライン会議システムの導入によりこのような懸念点は解決することができます。チャット機能やビデオ会議などを用いて、交流を活性化しましょう。

オンラインインターンの内容

企業説明や社内見学

まずはインターンシップで重要な内容の1つである企業説明です。参加している学生のほとんどは企業や業界に興味があります。企業や業界の魅力を伝えることで、入社を考える学生もいるでしょう。オンラインの開催では、リアルな企業の魅力が伝わらないかもしれないと考える方もいるでしょう。しかし、そこが力の入れどころです。例えば、VRを用いて社内見学を行っている企業もあります。オンライン開催だからこそ自社の魅力が存分に伝わるように工夫してみてはいかがでしょうか。

リモートワークの体験

オンライン完結型だと実際の業務内容を体験できないのではないか、という不安も存在します。しかし、働き方改革が進んでいる今、オンラインでの仕事もリアルな働き方の1つでしょう。オンライン上でインターンシップを行うことで、リモートワークを実際に体感することが出来ます。実際には、オンラインを利用した営業に同行するといった内容のものもあるようです。オンラインインターンシップの開催は学生にとってもかなり価値のある経験となるでしょう。

オンラインインターンのマナー

基本的にスーツ着用で参加

オンラインインターンシップに参加する上で気をつけるべきマナーを2点確認しておきましょう。まずは服装です。ほとんどの学生がスーツの着用を選択するのではないでしょうか。しかし、ネット上では服装に関して悩む声が多く見受けられるのが事実です。そのため、企業側は事前にスーツなのかオフィスカジュアルなのかを伝えておくと親切でしょう。インターンシップ中に関わる際には企業の顔として見られるため、身だしなみは整えておきましょう。

オンラインツールの事前確認

事前に準備するにあたり確認事項は複数ありますが、今回は4点お伝えしておきます。利用するアプリの選別、IDなどの設定、表示名、アイコンの設定です。これらは事前に決定し、インタンーンシップ生に伝えておきましょう。1度実際にアプリを起動し、問題がないかも確認しておきます。オンラインで行われるため回線に不都合が生まれることもあるでしょう。そういった場合にはどう対応すべきかも事前に考え、慌てることなく対応できるようにしましょう。

オンラインインターンのメリット

遠方でも参加しやすい

オンラインでインターンシップを行うメリットを2点おさえておきましょう。1点目は遠方からでも参加できる点です。ある調査によるとインターンシップに参加する際に「自宅や実家から通えること」を条件の1つにしている学生が多いようです。就職活動に備えてインターンシップに参加する学生がほとんどです。しかし、開催地に左右されて参加できない学生も存在します。オンラインで開催することでそういった遠方の学生にも参加してもらうことが実現するでしょう。

学業と両立しやすい

2点目は学業との両立のしやすさです。インターンシップは1日だけの短期のものから1ヶ月の長期のものまで様々な種類が存在します。そしてオンラインインターンシップは参加場所を自身で自由に選択できます。自宅で参加をする学生は移動時間の短縮が可能です。この浮いた時間での勉強、企業研究、自己分析などできることは様々でしょう。アルバイトまでの時間や学校の授業がない日を利用してインターンに参加することも可能です。

オンラインインターンのデメリット

集中力が持続しにくい

このようなメリットに対して、デメリットも存在します。1点目は集中力が持続しにくい点です。自身の好きな環境でインターンシップに参加することができます。そのため他人の存在や携帯電話など、集中力の妨げになることもあります。企業側はいかに集中力を途切れさせずに進行するかが重要です。こまめに休憩を挟むなどして集中力が続く価値ある時間を過ごしてもらいましょう。更に、社員側から積極的な声掛けで学生のわからない点を確認してあげましょう。分かることが増えるとやる気があがり、集中力もアップするでしょう。

コミュニケーションのハードルが上がる

2点目はコミュニケーションのハードルが上がるという点です。オンライン上では周りの空気感や他の参加者の反応を感じづらいでしょう。そのため、質問や意見を述べる際に抵抗が生まれる学生が多いです。従来のインターンシップではグループワークも開催されていました。この時間を通して、自己分析や価値観を広げることに役立ったと述べる学生は多いです。しかし、慣れないオンライン上でのコミュニケーションの取りづらさから学生の満足度評価も変わってくるかもしれません。

オンラインインターンの注意点

実際の職場が伝わりにくい

企業が気をつけるべきオンラインインターンシップの注意点を確認しておきましょう。1点目はオンラインでは実際の職場が伝わりにくいという事実の認識です。インターンシップで企業説明や社内見学を行う企業がほとんどでしょう。従来は参加者の表情や反応を確認しながら進めることができました。しかし、オンラインとなると逐一確認することはできません。画面を通すことで魅力が伝わりづらくなることもあるでしょう。オンラインインターンシップでは丁寧さを意識し、参加者に魅力を伝えましょう。

情報漏洩のないよう誓約書を準備する

2点目は誓約書の準備です。ネット環境があればどこでもインターンシップに参加することができます。そのため、情報漏洩の恐れが発生します。自宅やカフェなど参加する環境を参加者自身で選択することができるからこそ、起こりうる危険性です。そのため、情報漏洩が無いよう誓約書を事前に準備しましょう。オンラインや電話などで事前に誓約書の内容を説明する時間を設けることがお勧めです。きちんと理解した上で誓約を交わすことにより安心してインターンを開催することができます。

オンラインインターンの実施事例

株式会社ハイブリッドコンサルティング

1社目は株式会社ハイブリッドコンサルティングです。ビデオ会議ツールを用いて会社説明や社員とのコミュニケーションを実施されています。他にもチャットワークを作成し、先輩への質問やインターン生同士の交流に活かされています。細かく参加者の不安解消に努めることで安心してインターンシップに参加できるでしょう。実務内容としては、WEB上のお問い合わせへの対応や架空WEBサイトの編集などで進められています。入社した自分に置き換えて経験できるのは貴重ですね。

株式会社サイバーエージェント

2社目はサイバーエージェントです。こちらの企業では、職種別にオンラインインターンシップが行われています。職種内容の確認、課題制作、プレゼンまでもがオンライン上で進められます。安心して参加できる点は、参加者にメンターからのフォローがあることでしょう。更に、インターンシップに参加している最中はオンラインツールを繋げたままにしておくことが可能です。こうすることで参加者は社員にいつでも質問できます。こういった心遣いは学生にとって安心するポイントでしょう。

株式会社ミクシィ

3社目は株式会社ミクシィです。この企業は最大15人までというインターンシップ生の採用を行っています。少人数に手厚いサポートをされているのが伝わりますね。インターンシップの内容は、参加者の希望に合わせたプログラムで進めます。初めに参加者のやりたい作業を聞くようにしているそうです。オンライン型に移行してから特に意識されている点もあります。朝礼や終礼の実施やインターン生同士が参加出来るチャット部屋の準備が実例です。これらは参加者の不安解消に繋がるのではないでしょうか。

まとめ

有意義な時間にしてもらうべく事前準備を強化する

様々なことがオンラインで行われるようになっています。今回ご説明したオンラインインターンシップもそのうちの1つです。オンラインインターンシップでの就業体験を通して企業理解・職業理解を深めてもらいましょう。インターンシップに参加する学生の多くは意識が高い人ばかりです。そのため、参加者に企業の魅力が伝われば、そのまま応募につながることもあります。企業側は事前準備を強化し、有意義な時間を過ごしてもらうことを意識してみてください。その努力が参加者の満足度につながるはずです。

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