シリアルアントレプレナーとは【起業家との違いなどを紹介】

記事更新日:2021年06月11日 初回公開日:2021年02月01日

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新しい事業を生み出すイノベーション人材が求められる現在、アントレプレナーシップ、つまり起業家精神という言葉も多く耳にするようになりました。本記事では、起業家の中にで独自の立ち位置を掲げる「シリアルアントレプレナー」を取り上げ、彼らの特徴や生き方についてまとめていきます。日米の代表的なシリアルアントレプレナーも紹介していますので、彼らの足跡からヒントを探すのも良いでしょう。起業に興味のある方もない方も、彼らの思考から学ぶことは少なくないはずですよ。

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シリアルアントレプレナーとは

連続的に事業を立ち上げる人

シリアルアントレプレナーの日本語訳は「連続起業家」。もともと起業化精神の活発なアメリカで生まれた起業家のモデルの一つで、絶え間なく新しいアイデアを思いつき、それらを事業化させ続ける起業家のことを指します。彼らは次々と考えつく新しいアイデアでビジネスを起こし、その会社を軌道に乗せると売却し、自身は新たな会社の設立に着手するというサイクルを繰り返すのです。一つの事業を立ち上げて、軌道に乗せるだけでも大きな労力が求められる中で、次々と起業を繰り返せるのは、優れたビジネスアイデアを生み出す能力を持ち、それを実現する手腕に長けている証拠だといえるでしょう。

シリアルアントレプレナーと起業家の違い

事業の立ち上げフェーズのみを繰り返していく

シリアルアントレプレナーと一般的な起業家の違いは、やはり事業を「連続して」立ち上げる点です。一般的に、創業者は社長として継続的にその経営に関わっていくものですが、多くのシリアルアントレプレナーは、自分が立ち上げた事業が軌道に乗ると間もなく売却します。そしてその売却で得た資本を元手に新たなベンチャー企業を立ち上げていく、いわば「新規事業設立」のプロフェッショナルですね。会社を立ち上げるフェーズと会社を大きくしていくフェーズでは、求められる特性やスキルが大きく異なります。シリアルアントレプレナーは自身の特性やスキル、好みに合うフェーズに居続けられる人材とも言えるでしょう。

何度も失敗を繰り返しているケースもある

次々と事業を立ち上げて…と聞くと、それらを全て成功させているようにも思えますが、しかし、シリアルアントレプレナーと呼ばれる起業家の中には、何度も失敗を繰り返している人も少なくありません。インターネットの力のおかげで、近年はコスト面でもローリスクな起業が可能となりました。たとえ失敗してしまったとしても、昔ほど大きなダメージもないため、得た経験を元に次の事業に挑戦することも可能です。多くの挑戦により、最終的には大きな成功を手にすることができた、というシリアルアントレプレナーも多くいます。

シリアルアントレプレナーに注目が集まる背景

企業売却に対するポジティブな土壌の醸成

近年、日本でもベンチャー起業の隆盛、大手起業のベンチャー買収などが一般的となり、シリアルアントレプレナーのような、自社を売却して資金調達をするというビジネススタイルへの評価が高まっています。経営者の中にも起業の後の方向性として「上場」のほかに「売却」もある、という価値観が醸成されつつあることで、シリアルアントレプレナーが活躍しやすくなってきました。彼らの思考にあるのは事業を永続的に成長させるという視点よりも、事業を最大価値まで育て、売却する、という姿勢なのです。

シリアルアントレプレナーが次々に事業を立ち上げる理由

1つの事業で成功し続けることが困難なため

事業がある程度成長し回り始めた状態で売却し、次の事業へ着手するシリアルアントレプレナー。彼らがあえて現在の成功を手放す理由の一つ目は、どんな事業であっても継続的な成長は難しいと考えているからです。変化の激しい現代においては複雑な社会情勢や流行に左右される部分が大きいですが、シリアルアントレプレナーはその生き方自体が変化へのリスクヘッジといえます。彼らが事業売却という道を選ぶのは、社会状況の変化に資金や人材など持ち合わせている資源を加味し、このままでは成長し続けられないと判断した場合。資源に余力のある大手企業であればこの事業を買い取り成長させることができるため、win-winな結果となりうるのです。

自身の更なる成長のため

勿論、自分自身の更なる成長のために新しい事業を立ち上げたいという貪欲な起業家もいます。彼らは1つの事業である程度の成功を収め、安定した利益を得ることができるようになってくると、次第にビジネスへの意欲、モチベーションが低下してくることもあるようです。いわゆる「0から1を生み出す」ことが大好きな彼らにとっては、現在の事業を継続して更なる利益を生み出すことよりも、新しい事業でチャンスを作ることの方がメリットが大きいというわけですね。

国内外の有名なシリアルアントレプレナー

イーロン・マスク

具体的にアメリカ・日本における代表的なシリアルアントレプレナーの経歴を見ていきましょう。あの電気自動車「テスラ」の現CEO、イーロン・マスクも分野を問わない連続的起業で成功を収めた一人です。1995年、ベンチャー企業「Zip2」社を設立し、99年に売却。同年、オンライン決済サービスを提供する「X.com」社,のちの「PayPal」社を共同設立。2002年、同社を15億ドルで売却し、宇宙ロケットの開発を行う「スペースX」社を立ち上げ。2004年、電気自動車を開発する「Tesla」社に出資し、会長兼CEOに就任。2006年には、太陽光発電会社の「ソーラーシティ」社を共同設立。今後の活躍に目が離せない人物です。

ジャック・ドーシー

後に「Twitter」を創業するジャック・ドーシーは、13歳よりプログラミングに親しみ、2000年、24歳で宅配便やタクシー、緊急サービスを派遣するサービスの会社を設立。2006年に共同で現在の「Twitter」社となる「Obvious」社を設立。2009年には、「Square」社を立ち上げスマートフォンをクレジットカード決済端末にするサービスを提供開始しています。2013年にはウォルトディズニーカンパニーの取締役にも任命され、その手腕に大きく期待がかかります。

家入 一真

日本を代表する連続起業家の家入は、一度は一般企業に入社しましたが結婚と妻の妊娠をきっかけに起業を決意。2001年に合資会社マダメ企画を設立し「ロリポップ!レンタルサーバー」を運用。2003年に有限会社paperboy&co.を設立し翌年には株式会社化。2008年12月にJASDAQ史上最年少で上場を果たしました。以後、2010年から5年間で7社もの起業を設立させています。2021年現在もクラウドファンディングサイト運営の「株式会社CAMPFIRE」代表取締役、スマートEC運営「BASE株式会社」共同創業取締役、カフェプロデュース・運営「partycompany Inc.」代表取締役、スタートアップベンチャー投資「NOW」代表取締役など、さまざまな業種のベンチャー企業に参画しています。

木村 新司

木村は2007年に無料広告配信システムやアドネットワークを運営する「株式会社アトランティス」設立からキャリアを始め、同社は2011年にグリー株式会社に売却。2013年、共同で「Gunosy」を立ち上げ、東証マザーズに上場。2016年に割り勘アプリ「paymo」などを提供する「AnyPay株式会社」を設立。2015年12月、クラウドワークス社外取締役就任。シリアルアントレプレナーとして事業立ち上げを行う一方で、売却益を元手に投資活動を行い、これまで約40社のスタートアップをサポートしてきた実績もあります。

小林 清剛

現在はシリコンバレーを拠点にビジネスを展開しているのが小林清剛です。彼は2004年7月にプライムスタイルを設立し、取締役就任、翌年4月に同社を退社し、イン・ザ・カップを設立。日本最大級のコーヒー通販サイトを運営した後、事業変更し、インターネット関連事業を中心に新規事業の立ち上げに関わった経歴があります。2009年4月にスマートフォン向けの広告配信事業を手がけるノボットを創業すると、。2011年にKDDIへ売却。2013年より米国シリコンバレーへ渡り、Chanoma.Incを設立。以降、同社にてリモートハイヤリングプラットフォーム「Remotus」の開発運営に携わっています。

シリアルアントレプレナーになりたい人が身に付けるべき力

オリジナリティの高いアイデアを生み出す発想力

では、シリアルアントレプレナーを目指すには、どのようなスキルが必要か、考えてみましょう。まず連続的に事業を立ち上げるには、それだけ多くのビジネスアイデアが必要ですよね。世の中の需要を察知、分析し、柔軟な発想でこれまでにないサービスのアイデアを次々とアウトプットできる発想力を身につけましょう。シリアルアントレプレナーはビジネスアイデアに非常に情熱を注ぎ、アイデアを実現させるために全力を尽くします。彼らのアイデアが常に独自性のあるものだとは限りませんが、何らかの手段を持って「オリジナリティ」のある価値を付与するのが彼らの強みです。彼らのように次々にユニークなアイデアを発想することは簡単ではありませんが、普段からアイデアを掘り下げる姿勢を持ち、アイデアが生まれやすい環境を整えることから始めてみませんか。

幅広い人脈と人を巻き込む力

並外れた社交性を持っているというのもシリアルアントレプレナーの特性です。彼らは幅広いコネクションを持ち、そこから得られる情報をもとに事業化したり、支援者を集めたりすることができるのです。例えば金融・法務・流通・テクノロジーなど様々な方面で信頼できるスキルを備えた人脈を持ち、彼らを巻き込んでいく人望も持ち合わせているシリアルアントレプレナー。決して一人でビジネスアイデアを引っ張っていくのではなく、その時々で必要かつ最適なメンバーを集めて目標を達成するチームプレイヤーとしての素質を忘れてはなりません。

強い信念と途切れないモチベーション

シリアルアントレプレナーは、自分で目標を立て、必ず達成するという強い意志を持っています。連続的な起業が実現できるのは決して金銭的な目標のためだけではなく、ビジネスが心底好きであるという気持ちや、簡単に諦めることのない強い信念があるからこそでしょう。起業していくうえで立ちはだかる問題や障害を、彼らは一つの過程と考え、それを乗り越えるモチベーションを保ち続けているのです。どんな状況でも自分の目標とそれに対する自分の現在位置を強く意識し、タイミングを逃さず行動し続ける強さは誰よりも強いといえるでしょう。

失敗を糧にする姿勢

最後に、これだけ多くの挑戦をし続けるシリアルアントレプレナーが共通して持っている重要な素質は、失敗を恐れず、失敗を糧にするという精神です。多くのシリアルアントレプレナーが事業に失敗しているというのは前述の通りですが、それでも彼らはリスクを取り続けます。七転び八起きという言葉のように、彼らは失敗も含めたこれまでの経験を糧に、自身のアイデアと能力への自信を高め続けています。複数の事業を経験することで、より重層的な情報やノウハウが蓄積されることで、彼らの成功確率も上がっていくでしょう。

まとめ

シリアルアントレプレナーからビジネスを学ぼう

起業を志す人に限らず、すべてのビジネスマンはシリアルアントレプレナーという生き方から多くのことを学ぶことができます。常に新しい事業へのヒントを探し、それを実現させる彼らにとって、その活動を続けていくための原資が起業売却。彼らはただ単純に事業を起こし続けているだけではなく、その事業価値の最大化を見極める、重要な判断をし続けているのです。事業価値を高める大きなポイントの一つは、例えば創業者がいなくても事業が回っていくような「仕組み化」がなされているかどうか、という点です。例えば彼らが行ってきた「仕組み化」について学ぶことは、起業家でない我々にとってもビジネス上大いに参考になりますよね。経営者の偉業とは、決して会社を大きくすることだけに限りません。社会に貢献する会社を多く作った経営者も、また偉業だということができるでしょう。

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