記事更新日:2019年02月06日 | 初回公開日:2018年04月16日
人事・労務お役立ち情報第二新卒とは、新卒(大卒、専門学校卒、高卒)で一度正社員として就職をしたあと、3年ほどの間に離職し、転職活動をしている若者を指します。明確な定義があるわけではなく、就職や転職市場での位置づけや区別のための用語として浸透しています。
同じ世代についての、既卒という区別もありますが、既卒は学校を卒業してから、正社員としての就職経験がない人です。卒業後にアルバイトやフリーターだった人は、既卒扱いとされることが多いです。
ただ、企業ごとに、新卒、第二新卒、既卒の括りの認識が異なっていることもあります。求人広告掲載などでは、明確に提示することも大切となってくるでしょう。
厚生労働省が公表している大学新卒者の離職率の調査では、新卒就職者のうち、30%が3年以内に離職しているという現状が明らかになっています。
一般的に第二新卒と呼ばれる期間は、まず2つの条件があります。
年齢的には、大卒の場合で考えると、24~26歳前後と考えられます。上記は、あくまで一般的な第二新卒の認識です。
学生時代の初めての就活で、就職先の見極めがうまくいかないこともあります。
新卒者が離職に至ってしまう際に多いのが「入社企業が自分のイメージと異なっていた」「社風が自分に合わないと認識した」などです。近年では、残業や休日取得の状況などワークライフバランスが取りにくいことで離職を考える若者も増えてきているようです。
第二新卒ならではのメリットをご紹介します。
新卒で正社員の経験のある第二新卒ということは、前職ですでにビジネスマナーの教育を受けています。習得度はそれぞれに差があるかもしれませんが、一から教育が必要というわけではないでしょう。採用後の育成コストを削減できる点が期待ポイントです。
ビジネススキルについても、前職で何をどれだけ経験していたかによります。しかし、社会、職場、ビジネスをすでに体感していることは、転職後の業務や心理的にもプラスなるものと考えられます。
一般的に、就業年数が長くなればなるほど、自分の仕事のスタイルが確立されていきます。社会人経験があるといってもまだまだ新人。企業の方針、やり方、進め方を素直に受け入れやすいため、吸収力も高いことが期待できるでしょう。
では、第二新卒を採用するデメリットについても確認しておきましょう。
一度目の離職は、きっと人生の一大事だった人も、その一回を経験するとタガが外れます。一回目の就職に失敗し、その経験が基になり、マッチ度が向上する傾向がある一方で、またすぐに離職理由が発生する人もいます。転職理由は、入念に確認しておくことが大切です。
基本のビジネスマナーやスキルが身に付いていることが期待されることはメリットに挙げていますが、期待はずれのケースもあります。前職の企業の教育レベルやスキル、そして本人の習得能力もそれぞれに異なるからです。マナーについては応募から面接などの接点の中で注意深く見極めていくことが必要です。またスキルについては、何の、どの部分を、どのような体制のもと、誰と(もしくは自分で)行なっていたかなど詳細を聞いていきましょう。
新卒と中途社員の中間に位置する特殊性を持つ第二新卒です。第二新卒といっても、人によってできるレベルは必ず異なっています。求められる企業や職場のサポートも、それに合わせていく必要があります。新卒のように1から10までを提供しても逆効果、かといって中途社員やベテランのように任せきりにもできないのです。この点は、入社前から入社後にかけて、本人とのコミュニケーションを密にして、上司など直接接している人たちとの連携を取っていくことが必要です。
「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。
この記事を読んだ方は次のページも読んでいます。