記事更新日:2024年07月26日 | 初回公開日:2024年07月26日
用語集 グローバル用語解説 採用・求人のトレンド 人事・労務お役立ち情報ハローワークとは、求職者や求人者向けに無償でサービス提供する機関のことです。厚生労働省によって運営されており、公共職業安定所とも呼ばれます。全国で約500か所設置されている公的機関です。企業から求人票を受け付け、求職者に対して情報を提供します。そして、マッチする人材を企業に紹介するのがハローワークの役割です。2022年時点で、新規求職者数は約380万人、新規求人数約880万件となっています。就職件数は約120万件となっており、就職率は約3割です。
ハローワークと派遣会社の違いは、国の行政機関か民間企業かの違いにあります。ハローワークとは、国が設置した行政機関です。国民に安定した雇用機会を提供することが目的にあります。一方で、派遣会社は民間企業になります。国が運営しているものではなく、企業が事業として行っています。ハローワークは公共職業安定所ですが、派遣会社は一般労働者派遣事業にあたります。派遣会社はハローワークと比べて取り扱っている業界や職種が多いのが特徴的です。
ハローワークで行われているサービスには、求人紹介があります。求人紹介は、ハローワークの中心的なサービスだと言えるでしょう。ハローワークの窓口に行くことで、求人紹介してもらうことができます。ハローワークは全国で約500か所設置されているので、近いところを選んで足を運びましょう。ハローワークインターネットサービスを利用すれば、実際にハローワークを訪れなくても自分で調べることができます。求人紹介だけでなく、転職などの職業相談をすることも可能です。
雇用保険に関する手続きも、ハローワークで行われているサービスです。雇用保険では、失業中の生活を安心しておくることができるように、失業等給付を支給しています。失業中の生活に対して不安を軽減させることで、一日でも早く再就職することができるようになります。もちろん、失業等給付を受け取るためには、いくつかの手続きを踏む必要があります。失業等給付だけでなく、再就職が決まった際にもらえる再就職手当などもあります。
ハローワークで行われているサービスには、職業訓練もあります。ハローワークでは、ハロートレーニングとも呼ばれる職業訓練を提供しています。公共職業訓練と求職者支援訓練を合わせた総称です。求職者が希望した職に就くために必要なスキルや知識を習得することが目的にあります。全国のハローワークで受講することができます。受講料は無料なので、希望すれば誰でも気軽に講義を受けられるのが特徴です。求職者のスキルを高めることはもちろんのこと、企業からしてもスキルを持った人を採用できるのは嬉しいポイントです。
就職活動のサポートも、ハローワークで行われているサービスになります。ハローワークでは、就職するまでの段階に合わせて色々なサービスを提供しています。応募書類の作成段階から模擬面接練習、そして就職先が決定してからのサポートも充実しています。自己分析といった就職活動における初期の段階から、面接の受け方といった最終段階までレクチャーしてくれます。求職者が理想的な入社をすることが目的にあり、成功するまで一緒に伴走してくれるのが特徴です。
ハローワークに求人を出すと、採用費用を抑えることができます。ハローワークは国が運営する公的機関なので、基本的に全てのサービスを無料で受けることができます。求人掲載も無料で行うことができ、採用が成功するまで費用が掛かりません。人材紹介会社といった採用サービスを利用する際には、膨大な費用が掛かることが一般的です。採用費用を抑えたいと考えている企業さんも多いでしょう。採用に掛かる費用を抑えられることは、企業にとって非常にメリットがあります。
より多くの求職者の目に留まることも、ハローワークに求人を出すメリットです。ハローワークの認知度は高く、知らない人はほとんどいないでしょう。ハローワークは全国に約500か所もあり、求職者数も2022年時点で約380万人と多くいます。ハローワークに情報掲載することで、条件に合う人に紹介してもらうことができます。それと同時に、ハローワークインターネットサービスにも掲載されるため、求職者自身に見つけてもらうことも可能です。
ハローワークに求人を出すメリットには、求職者にとって応募のハードルが下がることも挙げられます。ハローワークは厚生労働省によって運営されている国の行政機関です。そのため、ハローワークに掲載されている企業は、求職者にとっても安心感があります。結果として、求職者にとって応募するハードルが下がるのです。ハローワークでの紹介は、応募段階から採用段階までサポートしてくれます。応募するハードルが下がることは、企業側にとってもメリットです。
助成金を得られる可能性があることも、ハローワークに求人を出すメリットです。ハローワークを経由して採用まで成功した場合、一定の条件を満たすことによって、助成金を得られる場合があります。代表的なものとして、「特定求職者雇用開発助成金」があります。ハローワークなどを通じて高齢者や障害者といった就職困難者を継続して雇用した場合に得られる助成金です。具体的な支給額は場合によって異なるので、対象者を採用する場合には詳細を確認しておきましょう。
ハローワークに求人を出すと、地域密着型の人材を採用することができるのもメリットの一つです。ハローワークは全国に500か所もあります。ハローワークで仕事探しをする人は、その地域に住む人たちです。そんため、地域密着型の人材を採用することができます。地域に所縁がある人材を採用することで、採用した人の満足度も上がり、結果として離職率の低下にも繋がります。また、地域密着型の人材を採用することで、地域の繋がりを強めることもできます。
ハローワークに求人を出すデメリットには、事業所情報登録に時間がかかることが挙げられます。ハローワークに求人を出す際には、事業所情報登録を行わなければなりません。事業所登録シートを作成し提出する必要があります。企業基本情報や事業所詳細情報を記載するものです。他の人材サービスを利用する際に比べて、手間や時間がかかってしまいます。手間がかかるのは事業所情報登録だけなので、最初の関門をめげることなく突破できればスムーズに掲載することができます。
若年層の利用が少ないことも、ハローワークに求人を出すデメリットです。ハローワークを利用している求職者は多いですが、その利用者は中高年層が多くなっています。労働政策研究所・研究機構のデータによると、40歳以下が約40%、40歳以上が約60%とされています。20代以下の利用者は約15%と非常に少なくなっています。中高年者を採用したい場合には、適していますが、若年層を中心に採用したいと考えている場合にはあまりおすすめとは言えません。他の媒体と併せて利用することがおすすめです。
ハローワークに求人を出すデメリットとして、ミスマッチが起こる可能性があることも挙げられます。ハローワークの求人には規定があります。記載できる情報も限られているので、伝えたいことが全て伝えられるとは限りません。職場の雰囲気であったり、仕事の特徴を伝えきれない可能性があります。情報が限定されていることで、ミスマッチが起こってしまう恐れがあります。ハローワークでは、ミスマッチ解消のための緊急対応策を講じているところです。
ハローワークで求人を出す際には、求職者側の立場になって求人を出すことを心掛けましょう。自分が求職者であればどのような情報が欲しいのか、相手の立場になって考えることが大切です。一方的に自分たちが載せたい情報だけを載せるのではなく、求職者側にとって惹かれる情報を載せるようにしましょう。多くの求職者が企業選びの軸を持っています。どのような働き方を求めているのか調べましょう。求職者のニーズとマッチすることで、応募数も増えていきます。
最新情報を掲載することも、ハローワークで求人を出す際の注意点です。ハローワークで求人を出す際には、一度掲載して終わりではありません。その都度、情報が変われば更新していく必要があります。情報が古ければ後々トラブルになる可能性があります。また、あまり応募が来ない際にも、情報更新が求められるでしょう。必要に応じて募集条件や内容を見直すことによって、人の目に留まる可能性も高まります。ハローワークインターネットサービスであれば、マイページから情報変更することができます。
ハローワークで求人を出す際には、わかりやすさを重視するように注意しましょう。ハローワークに求人を出しても、内容が伝わらなければ求職者の応募意欲を高めることはできません。例えば、読みやすい文章を作るようにしましょう。箇条書きで記載することや、一言で表すことによって読みやすい文章を作ることができます。また、ビジネス用語もできるだけ使わない方が良いでしょう。人によっては伝わらない場合があるからです。わかりやすい求人票は、求職者を引き付けます。
今回は、ハローワークを利用した採用方法について解説しました。ハローワークは、厚生労働省によって運営されている無償の採用サービス提供機関です。求職者・求人者どちらにもサポートを施しています。ハローワークを利用すれば、採用費用を抑えられるだけでなく、より多くの求職者の目に留めることができます。一方で、若年層の利用が少ないため、採用目的に応じて利用するがおすすめです。ハローワークを利用して、採用活動を活発化させましょう。
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