能力主義とは【成果主義との違いやそのメリットについても解説します】

記事更新日:2024年03月01日 初回公開日:2024年01月29日

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働き方改革やグローバル化が進んでいることにより、新卒で入社した企業で定年まで勤めあげる終身雇用制が崩壊しつつあります。日本でも外資系企業のように能力主義や成果主義を導入している会社が増えてきています。昨今の外的要因により会社の業績が中々上がらないため、能力主義や成果主義を導入して業績アップを目指している会社も少なくありません。しかし能力主義や成果主義の導入はメリットも多い一方で、デメリットも多く存在します。今回は能力主義・成果主義について解説していきますので、経営者の方は参考にしてみてください。

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能力主義とは

業務の処理能力に着目して評価する考え方

能力主義とは、業務の処理能力に着目して評価する考え方です。学歴や年齢などに影響されることなく業務を処理していく上で必要な能力に着目して評価する方法です。能力とは、スキルや知識・業務への姿勢など幅広い範囲を評価の対象としています。研究や開発など長期的な期間が必要なものに関しては、成果に至るまでの過程を評価することもあります。バブル崩壊前までは年功序列制度を導入している企業が殆どでしたが、最近では能力主義や成果主義を導入する企業が増えています。

能力主義のメリット

優秀な人が集まりやすい

能力主義のメリットは、優秀な人が集まりやすい点です。能力主義は成果で判断せずに能力重視で採用を行うため、高いポテンシャルを持った人を採用しやすくなります。優秀な人材はスキルや能力に見合った評価を受けたいと考えている人が多いことから、能力や努力を適正に評価している環境で働きたいという人材が集まってきます。また成果主義と違い、能力主義はすぐに成果が挙げられなくても過程を評価してもらえるので、社員が新しいことに取り組みやすくなります。

成果と比例せずに評価されることもある

能力主義は成果と比例せずに評価されることもある点がメリットです。成果主義であれば、過程でいくら努力をしていても成果を出さない限り評価されることはありません。しかし能力主義は成果が伴っていなくても、能力に合わせた評価をしてもらう事が出来ます。営業で優秀な成績を収めていた人が、部署移動により全く経験のない部署に配属になった場合、成果主義であれば評価は下がってしまいます。しかし能力主義は元々のスキルの高さにより簡単に評価は下がりません。

生産性の向上が期待できる

生産性の向上が期待できるのも、能力主義のメリットです。能力主義はスキルや知識の高さを評価します。その為、社員が新しい資格やスキルを身に付けるため自己研鑽に励み、モチベーションを維持しやすい環境になっています。成果主義の場合は、普段の勤務態度が悪く周りに悪影響となっていても数字さえ残していれば評価されてしまいます。短期的には会社に貢献しているようですが、問題を起こさないとも言い切れず長期的に会社に貢献してもらえる点がメリットの一つです。

能力主義のデメリット

評価制度の設計が難しい

能力主義のデメリットは、業過制度の設計が難しい点です。能力主義において評価を行う場合、評価基準が業務への姿勢や成果が発生するまでの過程となっており客観的な判断が難しい要素ばかりです。これにより能力主義では公平な評価を行う事が簡単ではありません。業務に対しての姿勢も、評価する上司によって判断が異なります。結果だけを評価されない点が能力主義のメリットですが、評価内容にも個人差があるため他の社員が不満を抱えてしまう可能性もあります。

終身雇用が前提となる

能力主義は終身雇用が前提となっている点もデメリットといえます。能力主義は職能給として社員に支払われます。職能給は社員が一人前になるまでは低い給料を支払い、一人前になった際に高い給料を支払うという流れが一般的です。途中で離職してしまうと、職能給がリセットされるため一度入った会社で勤め上げる人が多くいました。そのため従来のような終身雇用制が前提となっており、キャリアアップやスキルアップで転職が当たり前になっている現在とは合わない可能性もあります。

能力主義と成果主義の違い

結果を評価するか過程を評価するかの違い

能力主義と成果主義の違いは、結果を評価するか過程を評価するかの違いです。年齢や学歴に関わらず評価するという点では、能力主義も成果主義も同じです。成果主義が、業務の成果そのものと成果に至るまでのプロセスに重点を置いて評価する評価制度に対し、能力主義は成果に限らずスキルや知識・業務への取り組みなどを評価する制度です。成果主義が仕事に対してどれだけの成果を上げたかを評価し、能力主義は社員の能力に着目して評価します。

成果主義のメリット

モチベーションの向上につながる

成果主義のメリットは、モチベーションの向上に繋がる点です。年功序列制度では、若い内にどれだけ成果を上げたとしても成果に見合った評価を受けることは出来ません。成果主義は成果を上げた分だけ業績がそのまま評価や昇給に繋がるため、社員が積極的に業務に取り組むようになります。いくら努力をして成果を上げても評価をしてもらえない会社であれば、意欲低下に繋がりますが頑張った分だけ評価される成果主義はモチベーション向上に繋がります。

コストを削減できる

成果主義はコストを削減出来るメリットがあります。年功序列制度を導入している企業では、勤務年数の長い成果を上げていない社員に対して高い給料を支払わなければなりません。その為会社としては余計なコストが掛かってしまい、更にやる気のある若手の意欲を低下させてしまう原因にもなっていました。成果主義は成果を上げていない社員に高い給料を支払う必要はありません。やる気のある若手社員を昇給・昇格することが出来れば結果としてコスト削減にも繋がります。

年功序列から脱却できる

成果主義を導入することで、年功序列から脱却できる点がメリットです。成果主義は年功序列と対極にある考え方です。成果主義を導入することによって、勤続年数の長い社員のポスト準備や勤続年数によって高い給料を支払う必要がなくなります。成果主義の導入を進める事で、年功序列制度の廃止にも繋がります。年功序列制度も離職率の低下など様々なメリットがある制度ですが、昨今の社会情勢や働き方には合わなくなっているため脱却を考えている企業も増えています。

人材を確保できる

人材を確保できるのも、成果主義のメリットです。成果主義は成果を上げれば上げるほど、給料や役職を上げていく事が出来ます。業務で成果を出すためには一定以上の実力を持っていなければならないことから、社員は成果を上げるためにスキルアップを行います。それにより、会社としても人材育成が簡単になります。成果主義を導入している会社では、成果に応じた給料を払うことが出来るため外部の優秀な人材に好条件を提示することも可能です。成果を上げれば評価されるため、離職率の低下などにも繋がります。

成果主義のデメリット

公正な評価が難しい

成果主義のデメリットは、公平な評価が難しい点です。部門や部署によって何が成果になるかは異なります。営業部や企画部などの部署であれば、数字として成果が表れるため評価しやすいですが総務や人事などのバックオフィスで働いている社員は数字として成果を出すことは出来ません。そのため数字として成果を表すことの出来ない部署は、営業部などと同じ方法で評価を行うと評価を低くせざるを得ません。部署によってどういう評価にするか、公平性を保つことが課題となります。

スタンドプレーになる恐れがある

成果主義はスタンドプレーになる恐れがあるデメリットがあります。個人の成績が昇給や昇格などの評価に直結している企業では、スタンドプレーを行う社員が増える可能性があります。自分の成績さえよかったら他は気にしないと協力を拒む社員や、他の同僚の足を引っ張ろうとする社員が出てくるかもしれません。そうなってしまうと企業としてのパフォーマンスは低下してしまいます。成果主義を導入する場合は、スタンドプレーを行わないようにするルール整備などチームワーク維持のための施策が必要です。

離職率増加のリスクがある

離職率増加のリスクがあるのも、成果主義のデメリットです。現状年功序列制度を採用している企業が成果主義に移行した場合、今までは高い給料をもらっていた社員の給料が下がる可能性があります。また成果を発揮できる社員にとっては素晴らしい制度ですが成果を発揮できない社員は給料を上げることが出来ず、モチベーションが低下します。継続的に成果を上げなければいけないため、精神的にも追い詰められてしまい離職に繋がる可能性もあります。成果が出ない社員に対して育成を行うなど工夫が必要です。

外的要因によるリスクがある

外的要因によるリスクがあるのも、成果主義のデメリットの一つです。社員の頑張りではどうにもできない取引先のミスで起こる損害や法改正などです。こういった外的要因で成果に繋がらなかった場合も、どう評価するのかを事前に決めておく必要があります。外的要因だけでなく、他の社員のミスによって別の社員の評価が下がってしまう事も考えられます。こういったことが起きてしまうと、チームワークにも影響を及ぼしかねません。当人以外の要因で起きる要因に対しての評価は、事前に決めておきましょう。

能力主義や成果主義の導入のポイント

評価の基準を明確にする

能力主義や成果主義を導入する際は、評価の基準を明確にしておきましょう。部署や部門ごとに求める能力や成果が異なるため、社員が評価に不満を抱えないよう評価のポイントや昇給・昇格となる基準を事前に決めておくことが重要です。制度の導入には評価者が変わっても評価基準が変わらない事や、評価される側が納得出来ている事が大切です。あまりにも高い評価基準を設定してしまうと、社員のモチベーションが低下してしまう可能性もあります。設定した評価基準は事前に周知することも忘れないようにしましょう。

評価者のタスク軽減を考慮する

評価者のタスク軽減を考慮しておくことが、能力主義や成果主義を導入する際のポイントです。年功序列制度などは勤務年数によって評価が決まっていたことも多かったため、評価者もそこまで負荷を感じる事はありませんでした。しかし能力主義や成果主義は一律の評価ではなく個別評価を行わなければなりません。評価に公平性を持たせるために上司だけでなく部下や同僚の評価も組み込んでいる企業もあります。評価者が増える事で公平性は保てますが、タスク軽減など工夫も必要です。

まとめ

能力主義や成果主義の理解を深め導入を検討しよう

能力主義のメリット・デメリット、成果主義のメリット・デメリットについて解説しました。能力主義や成果主義は優秀な人材の確保や社員のモチベーション向上など会社としてもメリットが多い制度です。しかし上手く運用や評価が出来なければ、却って社員のモチベーションを低下させてしまう可能性もあります。行き過ぎた成果主義では社員の不利益を生んでしまう事も考えられます。導入の際はしっかりとしたルール作りなどが大切です。能力主義や成果主義の理解を深めて導入を検討してみてください。

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