チームビルディングとは【目的や効果などのチームワークの違いも解説します】

記事更新日:2022年04月01日 初回公開日:2022年03月30日

人事・労務お役立ち情報 採用・求人のトレンド 用語集 グローバル用語解説
「チームビルディング」という言葉をご存じでしょうか。初めて聞くという方や、最近よく耳にするという方もいらっしゃると思います。今ではビジネスシーンに限らずスポーツの分野でも重要視されており、実際にスポーツ分野でもチームビルディングが行われています。この記事ではチームビルディングの目的や実践方法などを紹介していきます。社内でチームの結束力を高める方法に悩んでいる方は、ぜひ研修のひとつとして参考にして社内でも実践してみてください。

就労ビザ取得のためのチェックリストをダウンロードする

チームビルディングとは

高いパフォーマンスを発揮できる組織を作ること

チームビルディングとはメンバーの能力や経験を最大限に引き出し、高いパフォーマンスを発揮できる組織を作ることです。組織は複数のチームで構成されているため、組織全体としての生産性を上げるためにチームビルディングは欠かせない要素です。チームビルディングによって同じ目標に向かって一丸となる体験をビジネスではない場所においても経験できるため、メンバー間の上下関係の壁を薄くすることが出来ます。さらにその経験をビジネスの場に活かすことによって、個人が組織における自分の役割を把握することにつながるでしょう。組織がひとつになることで企業理念の浸透も促進することができます。

チームビルディングの目的

コミュニケーションの活性化

チームビルディングを行う目的は、組織内でのコミュニケーションを活性化させることです。意見交換をして協力し合うためにも、気軽にコミュニケーションが取れる雰囲気づくりが大切です。コミュニケーションが円滑になることにより、各々の価値観を共有することができてチームの結束力も高めることができます。同じ目標に向かって一体感が生まれると、組織が掲げている目標やビジョンなども浸透しやすくなるでしょう。チームビルディングを行うことによって、個人の能力の向上とそれに伴ってチーム全体の生産性向上も期待できるでしょう。

チームビルディングの効果

チーム全体のパフォーマンス力アップ

チームビルディングを行うことによって得られる効果は、例え困難な状況に陥ってもチームで乗り切った経験をすることで達成感や一体感が生まれるということです。チームビルディングにおいて行われるゲームには、一見難しく感じるような内容のものもあります。1人では無理でもチームで力を合わせて取り組むことで、チームとしての一体感が生まれます。こういったプロセスを経てチーム内で「気持ちが動く」ということを体感します。これらの経験から仕事においても目標を達成するためにはどうすべきなのかというような思考が生まれやすくなり、チーム全体のパフォーマンス向上につながるでしょう。

チームビルディングのメリット

メンバーの意欲向上

新たなアイディアが生まれやすくなる

チームビルディングを行うメリットは、社員の仕事に対する意欲向上などがあげられます。社員同士で信頼関係を築くことによりチーム内の雰囲気も良くなるため、無駄なストレスが軽減して仕事に意欲的になります。人間関係が良好になるとコミュニケーションを取りやすくなるため、チームとしての生産性や問題解決力の向上が期待できるでしょう。お互いに情報共有することでチーム全体の問題解決力アップにもつながります。チーム環境が改善することによって、チーム内議論も活発となり新しいアイディアも生まれやすくなるのです。

チームビルディングとチームワークの違い

人材の活かし方

チームビルディングとチームワークの違いは、人材を活かすかどうかという点です。チームワークは一緒に仕事をして、効率化を目指しメンバー同士の結束を固めることに重点を置いています。人材育成には注力しておらず、全体の底上げのみを目的にはしていません。チームビルディングは業績の効率化や結束力アップだけではなく、メンバーそれぞれの強みや個性を大事にして人材の力を伸ばすことも目的としています。さらにチームワークは少人数でのプロジェクトなどにおいて共同で仕事を行うときにのみ重視されますが、チームビルディングは全社規模や大人数においても重視されるという点が異なります。

チームビルディングタックマンモデルとは

タックマンモデルとは

チームビルディングでよく耳にするのがタックマンというモデル形式です。タックマンモデルとは、チームの成長を5段階のステージに分け、各ステージでチームがどういう状況なのかを示しています。経営層や人事担当など、これからチームビルディングを立案・企画しようとしている方は自社のチームが今どのステージにいるのかをしっかりと把握する必要があります。チームビルディングを5つのステージに分けられているモデルについて詳しく解説していきますので、どのステージにいるかを考えてみてください。

形成期

1つ目は形成期です。形成期はチームを作る際にメンバーを集めたばかり、という初期の状態を指します。メンバーは集められたばかりの為、お互いのこともしっかりと認識できておらず、コミュニケーションも円滑に進めづらい状態です。そのためチームの目標やチーム内での自分の役割などもまだ把握が出来ていません。形成期段階にあるチームにおけるチームビルディングで重要なことは、気軽にできるゲームやアクティビティなどを行ってお互いのことを知る機会を増やせるような施策を行うことです。

混乱期

混乱期はチームの目標や個人の役割がはっきりと決まっておらず、信頼関係もまだ構築されていないためメンバー同士で価値観の違いなどから衝突が起きるステージです。形成期に比べると意見交換はあるものの、チームの一員としての発言ではないために衝突が起こります。人間関係や業務の進め方で不満を抱えやすい時期ともいえるでしょう。混乱期はチームビルディングを行う上で必ず発生するので、次のステージに進むための必要なステップであるという認識が必要です。混乱期では共通の目標を与えて、チームで課題を解決するような施策が重要です。

統一期混乱期を乗り越えたチームには、統一期ステージに変わります。統一期では組織のビジョンや理念が徐々に浸透していき、個々のメンバーそれぞれが自分の役割をある程度理解しているフェーズへと変わっていきます。メンバーがお互いのことを理解し始め、信頼関係が徐々に構築され始める時期です。統一期のチームビルディングでは組織としてのパフォーマンス力をさらに高めるための施策を行う必要があります。しっかりとコミュニケーションを取るための深い対話や発見を促すための研修が必要となります。

機能期

機能期は統一期より更に先のステージで、共通の目標に向かってチームが一丸となれている状態です。メンバー各自のモチベーションやエンゲージメントが高まっており、個人としての能力も向上できています。指示がなくても率先して行動することが出来るだけでなく、お互いのサポートも可能になります。機能期はチームとして最もパフォーマンスを発揮できる時期です。しかし同時にマンネリ化する恐れもあるため、コミュニケーションを活性化するための施策を定期的に行う必要があります。また機能期には次のリーダーを育てるために自立性を活性化するためのチームビルディングを行うこともあります。

散会期

タックマンモデルの5つあるステージの最後が散会期です。散会期では掲げていた目標を達成もしくは外部からの制約を受けたことにより、文字通りチームが解散する時期のことを指します。この時期のメンバーは、それぞれ次の新しいプロジェクトやミッションに向けて動き出します。一体感をチームで経験しているので、新しいチームに変わることに抵抗を感じてしまう時期でもあります。チームで達成したことをお祝いすることが出来るステージでもあるので、達成した成果を振り返って仕事の醍醐味を思い出してもらえる絶好の機会です。

チームビルディングを行うときのポイント

情報共有が大切

更に強いチームにしていくためにはメンバー間でスキルや経験、価値観を共有することが重要です。リーダーだけでなくメンバー間での理解を深めることで信頼関係も構築できます。そしてお互いの考えや意見を尊重しながらも対立を恐れないことも重要です。トラブルを避けようとしてしまいがちですが、自分の意見に蓋をしてしまっていると後に大きな問題に発展する可能性もあります。お互いを尊重しながらも円滑なコミュニケーションが行える環境作りが大切です。

チームビルディングの研修で使えるゲーム例

以心伝心でメッセージを伝える言葉を使わないゲーム

バースデーライン

チームビルディングの研修で使えるゲームに「バースデーライン」というものがあります。「バースデーライン」は言葉を使わずに以心伝心でメッセージを伝えるゲームです。このゲームはメンバーの表現力と読解力を伸ばすのに効果的で、相手の立場になって伝えたいことを考えるきっかけになり、チームの意識を高められます。「バースデーライン」はチームの勝ち負けではなく、メンバー全員で成功を目指すということを目的としています。生まれた年は関係なく誕生日の早さ順に並ぶという単純なゲームです。生年月日だけでなく親の誕生日などお題はいくらでも変えられるので、何度でも実施することが可能です。

ジェスチャーゲーム

次に紹介するチームビルディングゲームはジェスチャーゲームです。チームの代表者がジェスチャーゲームのお題をチームメンバーに伝え、正解を導き出していきます。ジェスチャーゲームは少人数でも出来るゲームに加えて、回数を重ねるごとにジェスチャーを出す人の癖もわかるので正解率が徐々に高くなります。ジェスチャーゲームを通してメンバー同士の性格や癖や考え方などを知ることは、チームビルディングにおいてとても重要といえます。

ディスカッションで絆を深めていくゲーム

NASAゲーム

ディスカッションで絆を深めていく方法として、NASAゲームがあります。チームで活動するには情報共有や対話がとても大切です。このゲームに参加するメンバーはNASAの宇宙飛行士になりきって、月に不時着したところから議論をしていきます。議論の内容は、母船に帰るために必要なアイテムの優先順位を決定することです。このゲームにはNASAの模範解答が用意されており、模範解答に近いチームほど建設的で合理的な話し合いが出来た証拠です。それだけではなく、自分の意見を通すにはどうやってチームの合意が取れるのかなども学べます。

人狼ゲーム

次にディスカッションで絆を深めれるのは、人狼ゲームです。人狼ゲームはテレビ番組等で取り上げられることも多く、聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。村人の中に隠れている人狼を探して追放するゲームです。人狼を見つけなければ村人は襲撃されて数を減らされます。人狼は数を減らされないように、人狼同士や裏切り者と結託していかなければなりません。村人側は論理的に探すだけではなく、嘘に騙されないというのも重要です。人狼ゲームのポイントは全員に役割が与えられるので、役を全うし、会話を通しての駆け引きを行えます。チーム内でのそれぞれの役割を考えるのに適しているゲームです。

チームビルディングにワークやゲームが重要な理由

参加者間に連帯感を生みやすい

チームビルディングにワークやゲームが重要とされる理由は、参加者全員で連帯感を生みやすいためです。お互いに協力しあう体験を共有することで、チームに一体感が生まれます。ゲームにおいて参加者は、会社での役職や立場から開放されて平等な立場となります。ゲームが進行していくにつれて、自分自身の長所を生かした役割やポジションを発見できます。それだけでなく、経験を実際のビジネスに活かすことができます。ゲームの実施だけに限らず振り返りの時間などを設けて、ビジネスゲーム研修での気づきと学びをビジネスフィードバックに変えることで参加者のビジネススタイルを変えることが出来るでしょう。

まとめ

チームビルディングを取り入れてよりよい会社組織を形成しよう

チームビルディングとは、チームにおける個人のスキルや能力・経験を最大限に発揮して目標達成を目指すための取り組みです。社員が活躍できる組織を作るためにはチームで業績をアップさせ、1人1人の役割を明確化することが重要です。その為にはチームビルディングのためのゲームやワークを行い、まず各個人の目標設定や社内でのコミュニケーションを高めていくことが重要となります。組織は複数のチームで構成されている為、組織全体の生産性を上げるうえでチームビルディングを行うことは必要不可欠です。

外国人・グローバル人材の採用をお考えの企業様へ

事例

「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。

他社の外国人採用成功事例はこちらからご覧ください。

【無料】就労ビザ取得のためのチェックリストがダウンロードできます!

就労ビザ取得のためのチェックリストダウンロードバナー

グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。

こちらのチェックリストはこのような方におススメです!


  1. 外国人採用を考えているがビザの申請が心配。
  2. 高卒の外国人は就労ビザの申請できるの?
  3. どのような外国人を採用すれば就労ビザが下りるの?
  4. ビザ申請のために何を気を付ければいいの?
  5. 過去に外国人のビザ申請をしたが不受理になってしまった…
  6. 外国人材を活用して企業の業績アップを図りたい方。
  7. 一目で分かるこんな就労ビザ取得のチェックリストが欲しかった!


他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。

就労ビザ取得のためのチェックリスト(無料)のダウンロードはこちらから!

ページトップへ戻る
ダウンロードはこちら
ダウンロードはこちら