ペーパータワーとは【行う手順とポイントを詳しく解説します】

記事更新日:2022年09月02日 初回公開日:2022年08月24日

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企業がより発展していくためには社員の質を上げていくことが重要です。しかい、会社内で社員の個々のスキルを磨いていく方法には何があるでしょうか。一つとして社内研修が挙げられるでしょう。社内研修は社員の業務効率の向上だけでなく、社員同士の仲を深めることで社内のコミュニケーションが活発になる効果が期待されます。今回はこうした社内研修の一つとしてペーパータワーをご紹介します。ゲーム要素の強いペーパータワーは、特に社内のコミュニケーションの円滑化につながることが期待できるでしょう。人事担当者の方は是非ご一読下さい。

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ペーパータワーとは

ゲーム要素を取り入れた人材育成研修の一つ

ペーパータワーとは、ゲーム要素を取り入れた人材育成研修の一つです。ペーパータワーはその名の通り複数枚の紙を用意し、それを用いて制限時間内にいかに高く紙だけでタワーを完成させることができるかを競うゲームです。会社経営に似ている要素があるというゲーム性からパーティゲームとしてだけでなくビジネスにおいても注目され、研修やアイスブレイクとして活用されるようになりました。一見簡単そうに見えますが実は奥が深く、チーム内で戦略が勝利への鍵を握るゲームです。

ペーパータワーで期待される効果

チームワークを強める

ペーパータワーで期待される効果として、チームワークを強めることが挙げられます。ペーパータワーは複数人のグループがチームとなって行われます。その中で作戦を立て、それぞれが限られた時間の中で役割を果たすことになります。つまり、より高くペーパータワーを作るにはチームとして連携がとれてなければなりません。チームワークだけでなく、良いアイディアを他の人から取り入れるにあたり、意見に耳を傾ける柔軟さやその重要性に気づくことができます。

コミュニケーション能力を養う

ペーパータワーで期待される効果として、コミュニケーション能力を養うという効果が挙げられます。ゲーム中にはコミュニケーションが欠かせないものであるため、普段コミュニケーションが苦手な人であっても積極的に周りと話す機会が生まれます。内容が紙でタワーを作るという簡単なものであり、こうした点もコミュニケーションがとりやすい一因と言えます。また、優れたアイディアを考えついた場合、それを周りに共有する必要があるためわかりやすく人に伝える能力も養われます。

個々の能力を発見する

ペーパータワーで期待される効果として、個々の能力を発見するという効果も挙げられます。例えば、ペーパータワーにおいてはクリエイティブな意見を積極的に多く出す役割やそうした意見を促す役割、意見をとりまとめて実行に移す役割など多く存在します。ゲームを通じて自分がどのような役割に向いているのかを知ることで自分が今まで知らなかった個の能力を見出し、実際のビジネスにも活用できるという効果があり、研修に適していると言えるでしょう。

目標達成意識を向上させる

ペーパータワーで期待される効果として、目標達成意識を向上させるという効果があります。ペーパータワーではまず最初にチームで目標を設定します。例えば、全てのチームの中で一番高くタワーを積み上げる、またはチームのメンバーの意見をそれぞれ一つはタワーに取り入れるなどその目標は様々です。その目標達成に向かってチームで集中して取り組むことで目標達成意識が高まることが期待されます。そのため、事前にいかにルール説明を簡略にわかりやすく伝え、目標設定に時間を取れるかが研修する側にとって重要です。

PDCAサイクルの重要性を学ぶ

ペーパータワーで期待される効果として、PDCAサイクルの重要性を学ぶという効果があります。PDCAサイクルとは、計画・実行・評価・改善を繰り返すビジネスにおいては重要な手法のことをいいます。実際にペーパータワーでは2回に分けて記録の計測が行われ、その間に反省と改善点の確認をするので、PDCAサイクルが回されます。このPDCAサイクルの利用によってコミュニケーションがとりやすくなり、結果的に作戦が上手くいくなどして個々の成長にもつながります。

経営数値を理解する

ペーパータワーで期待される効果として経営数値を理解する効果が挙げられます。よりビジネスの要素の盛り込まれたペーパータワーforビジネスではタワーの高さを1cmで10万円に換算して売り上げに換算します。この売り上げからチームに給与を与え残金で次のゲームの紙を得てそれを4期まで繰り返すなど、実際の経営に類似した行動をとります。つまり、従業員が普段経験しない経営側の視点に立って物事を考えるということができます。

ペーパータワーを行う手順

事前に準備するものをそろえておく

ペーパータワーを行う手順として、まず事前に準備するものをそろえておく必要があります。用意するものはA4用紙の紙がチームごとに20~30枚程度・机・感想やフィードバック用のメモ用紙・はさみ・メジャー・ストップウォッチなどが挙げられます。ペーパータワーで使用するのは基本的には紙とはさみのみでテープは使用しません。また、ルールやねらいを説明をするためにプロジェクターやホワイトボードなどがあるとなお良いでしょう。

自己紹介と目的の確認をする

ペーパータワーを行う手順として、次に自己紹介と目的の確認をします。ペーパータワーはチームワークを必要とするゲームなので、最初に自己紹介を行うことでその後の作戦会議の際の話し合いもスムーズに進み、より建設的な話し合いができるでしょう。また、最初に目的の確認をした後にチームごとに目標を設定します。この際には目標を達成する意識を十分に持たせることが重要です。また、PDCAサイクルの中ではこの過程は計画にあたります。

ルールの説明をする

ペーパータワーを行う手順として、次にルールの説明を行います。ルールとしては、使う用紙はA4用紙で、各チーム同じ枚数だけ配布します。また、紙は折る、曲げる切るなどしてもかまいません。ゲームが始まると最初の5分間は作戦タイムとし、一枚の紙を用いて作戦を立てます。そして、制限時間5分の中でペーパータワーを作成します。振り返りをしたのちにもう一度ペーパータワーの作成をし、最後にフィードバックや交流をします。ゲーム中のPDCAサイクルを回しやすくするためにいかに簡略にわかりやすく説明を終わらせられるかが重要です。

タワーの作成と振り返りをする

ペーパータワーを行う手順として次にタワーの作成と振り返りをします。前の手順で立てた作戦や目標設定をもとにそれぞれのチームがタワーを作り上げていきます。研修を実施する側は特にこの際、チームが順調にコミュニケーションがとれているかどうかを確認するために巡回していると良いでしょう。その後、タワーの高さの計測をメジャーで行い、その結果をもとに各チームが反省や振り返りを行い、2回目のゲームに備えます。PDCAサイクルとしては評価と改善につながる段階です。

振り返りをもとに再びタワーを作成する

ペーパータワーを行う手順として、次に振り返りをもとに再びタワーを作成します。前の段階で示した改善点や反省といった振り返りをもとに再び実行をし、より良い成果がでることが2回目のゲームの目標です。ここでの結果の変化がPDCAサイクルが上手く機能したかどうかにつながります。1回目のタワー積み上げと同様に5分が経過した後にメジャーを用いてタワーの高さを計測します。それぞれのチームの2回分の結果をプロジェクターに表示できるようにしておくと最後の交流の際にコミュニケーションがとりやすくなるので良いでしょう。

全体で交流の時間をとる

ペーパータワーを行う手順として、最後に全体で交流の時間をとります。2回目の結果が1回目と比べてどうであったかや1回目終了後の振り返りを踏まえて2回目はどうなったかなどを各チームごとに分析をします。また、最初に立てた目標とも照らし合わせ、それが達成できたかどうかも確認します。その後、他のチームでコミュニケーションの際に意識したことなどを全体で取り上げ、共有することも個々にとって効果的でしょう。また、PDCAサイクルを繰り返し回すという意味で全体の結果から今後に生かしたいことなども話せるとさらに良いでしょう。

ペーパータワーを行う際のポイント

目的を明確にしておく

ぺーパータワーを行う際のポイントは、目的を必ず明確にしておくことです。どんな目標であれ最初にそれをはっきりと設定することで先に述べたペーパータワーで期待される効果は大きく高まります。逆に目標が曖昧である、また抽象的過ぎた場合には目標達成意識が低くなると同時に目標のために具体的に何に取り組んでいけばいいのかが分かりにくくなってしまいます。ペーパータワーに限らず、PDCAサイクルを回す上で計画や目標は明確に具体的に示しておくことが重要でしょう。特にグループでPDCAサイクルを回す場合には、全体が同じ内容を共有できるようにするためにそれらが必要不可欠となります。

ペーパータワーに類似した研修ゲーム

マシュマロチャレンジ

ペーパータワーに類似した研修ゲームとしてマシュマロチャレンジが挙げられます。マシュマロチャレンジはペーパータワーと同様に、チームでより高くタワーを作ることが目指されます。ただし用いるものが異なります。マシュマロチャレンジではマシュマロと乾燥パスタを主としてタワーを積み上げます。こちらも同様にチームビルディングの効果があるものとして研修に向いているゲームと言えるでしょう。乾燥パスタは紙よりももろく折れやすいので、より戦略性の問われるゲームかもしれません。

ルールライティングワーク

ペーパータワーに類似した研修ゲームとしてルールライティングワークが挙げられます。ルールライティングワークとは、どんな人でも知っているゲームのルールを書き出してグループごとに発表し、一番適切なものを選ぶというゲームです。このゲームでは、当たり前のことでもわかりやすく人に伝えるという難しさを実感できます。これもビジネスで必要とされるスキルなので入社時など早い段階での研修で特に効果が期待できるでしょう。

まとめ

研修にペーパータワーを取り入れ人材育成に役立てよう

ペーパータワーはPDCAサイクルを用いたやり方によりその重要性を学ぶ効果がある、コミュニケーション能力やチームワークを養う、また経営の実態を学ぶなど他様々な効果があります。こうした期待される効果はどれもビジネスにおいて必要とされる重要なスキルであり、まさに社内研修で行うのにぴったりなゲームです。こうしたゲームを研修に積極的に取り入れることで人材育成に役立てることができます。是非一度社内研修の一環で取り入れてみてはいかがでしょうか。

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