有意義な新人研修にするには?【期間や内容】

記事更新日:2020年03月25日 初回公開日:2020年03月25日

人事・労務お役立ち情報
企業に新しく入社した社員が、まず受けるのが新人研修。この新人研修は新入社員にとってとても重要な期間であり、うまくいかないと新入社員の早期離職につながってしまうこともあります。しかし、どうやって新人研修を実施すればいいのかわからないといった方も多いはず。この記事ではそんな方たちに向けて、新人研修とはそもそもどういったものなのかを説明し、またどういったことに注意を払い、実施するべきなのかを紹介していきます。ぜひ最後まで読んで、紹介した内容を参考に新人研修の実施に役立ててください。

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新人研修とは

新入社員や中途社員を対象に行う研修のこと

新人研修とは、先程も少し紹介しましたが、新入社員や中途社員が企業に入社した際に受けてもらうものです。この新人研修は、社内の会議室で行われるところや、ホテルなどで合宿形式で行われるところもあります。また、企業によっては外部のセミナーを利用して、複数の他企業と合同で新人研修を実施するところも。このように、新人研修は企業ごとに様々な形で実施されています。では、新人研修はどういった目的で実施されるのでしょうか。

業務を遂行する上で必要な知識を習得することが目的

新人研修の大きな目的は、その企業で仕事をするために必要な知識を新入社員や中途社員に習得してもらうことにあります。これから業務をする上での土台作りをする期間になっており、最初の人材育成の機会でもあるので、とても重要といえるでしょう。企業によっては英語の研修を行うところもあるようです。新人研修が終わったら新人研修報告書を書いてもらいましょう。新人研修の感想を読むことによって、次の新人研修の役に立ったり、その人の能力を確認する材料になったりします。

新人研修の内容

一般的な研修の場合

ビジネスマナーや社会人スキルを習得する

新人研修の内容は、一般的な研修の場合、大きく分けて3つです。1つ目は、ビジネスマナーや社会人スキルを習得するということです。新入社員にとってビジネスの世界は初めてであり、社会人としてのマナーがわ分からないという人は多いでしょう。そういった新入社員には社会人としての服装や言葉遣い、名刺交換などの社会人としての最低限のマナーを教えてあげましょう。これによって、新入社員にはビジネスマンとしての自覚も芽生えます。

企業や事業への理解を深める

二つ目は、入社した企業やその企業の取り組んでいる事業について理解してもらうということです。新入社員は自分で選んだ企業の面接を受けて入社しているわけですから、その企業がどういったものなのかある程度のことまでは理解しているはず。ですが、新人研修では、会社の理念や企業活動を新入社員により理解してもらい定着させる機会を設けるようにしましょう。モチベーションの向上やその企業の一員であるという意識統一が生まれて、業務への意欲を向上させることができます。

同期との繋がりを強化する

最後は、同期との繋がりを強化するということです。新しい環境に慣れないうちはどうしても緊張してしまい、本来の力を発揮できないことも。なので、新人研修では同期たちでコミュニケーションをとる機会を設けることによって、早めに緊張しない環境を作り、会社に慣れてもらう企業がほとんどです。また、同期でのつながりが強いと、チームワークが生まれて連携がうまくとれるようになるので、将来的に業務を円滑に進めることができます。

職種別研修の場合

実践的な業務を体験する

次に、一般的な職種研修の内容を紹介します。1つは、部門ごとの実践的な業務を体験してもらうということです。実際に体験してもらうことによって、その部門がどういったことを普段するのかということを理解しやすいでしょう。また、研修期間が終わってから新入社員が実際に仕事を始めるにあたって円滑に業務を進められるので、新人研修受講者にはとても重要な経験となります。こう言った実際の現場で行われる研修のことを、OJTといいます。

専門的な知識を習得する

もう一つは、部門ごとに必要となる専門的な知識を習得してもらうということです。例えば、営業研修ならば取引先に売り込むための話法やアポイントメントの取り方を学び、技術研修ならば業務上で使用するツールの勉強をするところがほとんど。また、中途社員は先ほど紹介したビジネスマナーや社会人スキルが身についていることが前提になっているはずでしょう。新入社員とは異なる、こういった専門的な知識を身に付けることに重きを置いたカリキュラムを作成することをおすすめします。

新人研修の計画の立て方

受講者のレベルを把握する

では、新人研修の計画はどうやって立てればよいのでしょうか。まずは自己評価やテストなどで新人研修を受ける人たちのレベルを把握しましょう。受講者のレベルを知れば、どの程度基礎的なことをすればいいか、どれだけ専門的なことに時間をさけるか、ということが分かり、効率的なカリキュラムを立てやすくなります。また、先ほども言ったように、新入社員と基礎的なことは理解している中途社員でカリキュラムを分けるようにすれば、より効率が良くなります。

目的とゴールを決める

新人研修は短い期間で行います。なので、まず最初にどういったことを身に付けてほしいかをいくつか挙げて、それらをどのくらいの期間で身に付けてもらうのかを決めましょう。このように目的とゴールを決めることがカリキュラムを作るうえで重要になってきます。また、紹介した方法でカリキュラムを作ったら、そのままでも問題はないのかということを考えましょう。課題を見つけることができれば、修正することでより良いカリキュラムを作ることができるでしょう。

具体的な研修内容を検討する

新人研修でどういったことを受講者に理解してもらいたいかという目的が決まったら、今度はその目的を達成するために、具体的にどういったことをするのかを決めましょう。例えば、同期でコミュニケーションを深めてもらいたいなら、口頭のみで情報を伝えあい、協力して一つの目標を達成するビジネスゲームを採用する、といった感じです。このようにカリキュラムの目的と期間を決めることができたら、どんどん内容をに肉付けしていきましょう。

新人研修はいつから?期間は?

新人社員研修は入社直後から

新人研修は入社した直後から始めるところがほとんどです。ですが、企業によっては内定者の内定辞退を防ぐことを目的に、入社前に強制参加の新人研修と言って、「内定者研修」を実施するところもあります。しかし、内定者は入社日から労働契約上の義務が発生するので、実際は必ず参加しなければいけないものではありません。入社して初めて研修に参加する義務が生じます。よって、新入社員が入社する時点で教育状況の差を生まないためにも、入社直後に新人研修を行うのがいいでしょう。

中途社員の場合は1~3か月、新人社員の場合は3~6か月

新人研修の期間は大体決まっており、一般的には中途社員の場合は1~3ヶ月、新入社員の場合は3~6ヶ月です。企業によってはこれよりも短いこともあります。この決められた短い期間の中で新入社員、中途社員にビジネスマナーや企業の一員である自覚を持たせ、研修終了後に業務をこなすことができる人材に育てなければなりません。中途社員の新人研修の期間が短いのは、先ほども言ったようにビジネスにおける基礎的なことは理解していることが前提なので、それを学ぶ期間を省くことができるためです。

新人研修を行う上で気を付けること

座学だけで終わらないようにする

実際に経験して学ぶということは、どんなことでも重要といえますが、新人研修でももちろん重要なこととなってきます。座学で学ぶことも重要ですが、実際に学んだことを生かすことができる場面がなければ、定着はしません。職種別研修で実践的な業務をしっかり体験してもらうようにしましょう。また、研修終了後に新人研修レポートを提出してもらうようにすれば、新入社員や中途社員は学んだことを再確認することができます。この時に新人研修レポートの例文を公開するといいかもしれません。

失敗したことを次に活かせる環境を作る

新人研修では、研修中に受講者が失敗したことを生かせる環境も作らなくてはなりません。新入社員からしたらなれないことばかりで、どうしても失敗してしまうことがあります。しかし、その失敗を次に生かせる場があれば、成長することができます。新人研修でいろいろなことを経験させるのもいいですが、同じことを複数回させて、失敗の経験を生かせるようにしてあげましょう。また、上司からのコメントがあれば、どう失敗を生かせばいいのか、新入社員の筋道になるでしょう。

新人研修を成功させるには

現場社員と連携し、密に情報を共有すること

新人研修は人事や教育担当者だけが実施するものだと思われがちですが、実際はそうではありません。新人研修の受講生は実際に仕事をする現場社員の声を聴きたいと思っている人が多いからです。現場社員が普段どういうことをしているのかをという情報を共有することによって、その情報をより正確に、具体的に受講生に伝えることができます。現場での仕事内容や社員の感想を具体的伝えることによって、受講生により企業のことを理解してもらうことができますし、早期離職の防止にも期待できるでしょう。

目的にあった正しいステップを踏んだ検収を実施する

新人研修は、その研修の目的にあった正しいステップを踏んだ研修でなければいけません。正しいステップを踏んでいなければ、受講生に身に付けてもらいたいことや理解してもらいたいことをうまく伝えることができず、有意義な研修期間とはなりません。カリキュラム作成序盤で決めた新人研修の目的をしっかりと確認し、その目的を達成するにはどういったことが必要で、どういったことが不必要なのかを吟味しましょう。こうすることによって、新人研修は大きく成功に近づきます。

研修で身に着けるべきことを明確にする

先ほども紹介したように新人研修は短い期間で実施されます。この短い期間で優秀な人材を育てるためには、企業が受講生に身に付けてもらいたいことを明確にしなければなりません。あれもこれもと身に付けてほしいこと明確にしないまま新人研修を受けさせても、受講生たちはその研修の目的を理解することができず、無意味な時間となってしまいます。カリキュラムを作成する段階で、どういった目的が必要で、どういった目的が不必要なのかということをしっかりと考える必要があります。

ユニークな新人研修を紹介

幼稚園研修

ここでは、受講生に楽しいと思ってもらえるような、ユニークな新人研修を紹介します。まず1つ目は、幼稚園研修。幼稚園研修は本来保育士を育てるための研修会であり、幼児教育について学ぶ場ですが、面談、家庭訪問の技術や、職場における人間関係といったことまで学ぶことができます。これらはコミュニケーションスキルを磨くことげできるので、新入社員にはおすすめで、特に営業部門の研修にはおすすめです。こう言った通常の業務とは離れて研修を行うことを、off-JTといいます。

マラソン研修

もう一つは、マラソン研修。マラソン自体は業務とは関係ありませんが、マラソンを受講生にしてもらうことによって、受講生同士で達成経験を共有することができ、仲間意識を植え付けることができます。先程も言ったように、新入社員はビジネスという慣れない環境にいるので、どうしても本来の力を発揮できません。早い段階でお互いに仲間意識を持たせて緊張感を解くことによって、早く会社になじむことができ、研修終了後に企業の即戦力として活躍できる可能性が高まります。

新人研修は目的を明確にし有意義な時間にする

今回この記事では、新人研修はそもそもどういったものなのかといったことや、どうやったら新人研修は成功するのかといったことを説明しました。新人研修期間は一般的には新入社員が3~6ヶ月、中途社員が1~6ヶ月と短いです。この短い期間で効率的に人材を育成するには、新人研修の目的を明確にし、必要な知識が受講生の身に付きやすい有意義な研修期間でなくてはなりません。ぜひこの記事で説明した内容を参考に、新人研修のカリキュラムを作り、実施してみてください。

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