1dayインターンシップ【具体的な事例を紹介】

記事更新日:2019年09月06日 初回公開日:2019年09月06日

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新卒採用市場も年々厳しくなってきており、充足率が未達の企業も多くなっています。どのように学生を呼び込むか、各企業が様々な取り組みをしています。その中で有効な手段はインターンシップではないでしょうか。インターンシップを実施している企業の割合は9割を超え、いまや定番の採用手法となっています。多くの企業の中から自社を選んでもらうため、人事の方は日々頭を悩ましてるのではないでしょうか。本記事では様々あるインターンシップのなかでも、1dayインターンシップに絞って説明します。ぜひ最後までお読みください。

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1dayインターンシップとは

学生、企業、双方のニーズを満たす仕事体験

以前はインターンシップといえば数週間から一か月程度、学生に自社の仕事を体験してもらうことを意味していましたが、最近のインターンシップでは数日、あるいは1dayのものも珍しくありません。多くの企業を調べたい学生からすれば短い期間で企業のことを知ることができる1dayインターンシップは魅力的なのではないでしょうか。企業からしても長期で学生の面倒を見るよりも、1dayで自社理解をしてもらえれば手間も省けます。学生、企業、双方のニーズを満たしているのが1dayインターンシップです。

企業説明会ではない

1dayインターンシップは企業説明会ではありません。インターンシップなので、学生に就業体験をしてもらうのが目的です。その中で自社への理解を深めてもらうのですね。1dayという短い時間のなかで自社を理解してもらうために、企業は様々な工夫をしています。製品開発や営業のロールプレイを通して自社サービスを理解してもらおうとしています。企業説明会のような人事からの一方的な説明ではなく、学生が実体験を通して仕事を理解していく過程を重視しているのが特徴でしょう。

1dayインターンシップが注目される理由

学生のニーズに合っている

1dayインターンシップが注目される理由として、短時間で多くの企業情報を手にしたい学生のニーズに合っていることがあげられるでしょう。勉強やアルバイトで忙しい学生は、数週間や一か月も拘束されるインターンシップを嫌がる傾向があります。現在は学生側が有利な採用市場になっているので、学生も様々な企業から自分の行きたい企業を見つけることに集中しています。1dayインターンシップであれば、短い期間で多くの企業を見ることができるので、学生側からすればメリットがあるのですね。そこが注目されているポイントです。

企業のニーズに合っている

企業側も長期のインターンシップを実施するより1dayインターンシップの方が準備しやすいようです。長期のインターンシップであれば実施期間のスケジュールを組んだり、学生の対応にあたる社員を確保したりしなければなりません。インターンシップにかかるコストが高くなり、費用対効果としてはあまりよくないものになってしまうのですね。1dayなら準備にもそれほど時間がかからず、またコストも長期のインターンシップに比べればそれほど高くありません。費用対効果の面で注目されているのですね。

1dayインターンシップのメリット

多くの学生に会える

長期のインターンシップであれば、数名の学生としか会えません。1dayインターンシップを複数回行えば、それだけ多くの学生と会うことができます。学生に就業体験をさせることが目的ではありますが、企業側の本音を言えば、優秀な学生を早く囲っておきたいということがあるでしょう。1dayインターンシップを多く開催して学生との接点を増やし、優秀な学生に早めにアプローチをかけることが人事の真の目的です。短い時間で多くの学生に会えることが1dayインターンシップのメリットです。

すぐに始められる

今までインターンシップを実施していなかった企業でもすぐに実施できるのが1dayインターンシップのメリットです。長期のインターンシップは金額から関わる社員のスケジュールなど綿密に計画を立てて行わなければなりません。しかし、1dayインターンシップは他社の事例も多く、内容もロールプレイやワークショップを行えば体裁が整うので、はじめるハードルがそれほど高くありません。始めようと思えばすぐできる、これが1dayインターンシップの特徴です。

1dayインターンシップのデメリット

会社理解が薄くなる

長期のインターンシップであれば、実際の業務に就かせたり、現場での体験をさせたりすることができるので、自社について深く理解してもらうことができます。しかし、1dayインターンシップの場合、一日という短い時間なので、自社の表面的な部分しか伝えることができない可能性があります。自社のアピールポイントや入社してから実際にどのような仕事をしてもらうのかを理解してもらうには時間が足りないところがデメリットでしょう。

多くの企業に埋もれてしまう

1dayインターンシップは多くの企業が導入しています。そのため、自社のインターンシップ情報が埋もれてしまう可能性があります。各企業が様々な工夫を凝らしているインターンシップ戦況のなかで、学生から自社を選んでもらうには目立つ内容にしなければなりません。また、宣伝・広告にも力を入れる必要があり、費用が掛かる点がデメリットと言えるでしょう。

1dayインターンシップでおすすめの方法

製品開発ワークショップ

自社のことを理解してもらうためには自社製品について考えてもらうことが最も有効です。参加している学生をいくつかのグループにわけ、グループごとに新製品を開発するロールプレイを行う1dayインターンシップがよい手法でしょう。既存の製品がどのような過程で出来上がったのかを説明し、製品制作のプロセスを踏まえて学生たちに新製品を考えてもらう。自社製品について考えさせることによって学生の自社理解が深くなります。最後にグループ毎の発表をさせることによって、優秀な学生を見極めることもできます。

営業体験ロールプレイ

顧客に自社のサービスを説明する営業は、自社サービスについて最もよく知っています。その営業の仕事をロールプレイで体験させることにより、自社理解を促進させることができるでしょう。実際に営業をしている先輩社員に協力をしてもらい、顧客対応の仕方、情報の見せ方についてお手本を示しながら体験させましょう。自分が入社してからどのような仕事をするのかをリアルに感じさせることが学生のインターンシップへの満足度を高めるポイントです。

1dayインターンシップでおすすめの事例

人事体験:商社

某商社では人事の体験ができるということで学生から人気を集めています。模擬面接と面接官体験がメインのインターンシップで、人事目線を体感できるところが特徴です。学生は何か月後かに自らが面接される側になるので、人事が応募者のどこを見ているのか体験できることはメリットになります。面接する側、面接される側、両方を体験することで、学生は自分の良い点、悪い点を認識することができるようになるのですね。単なる就業体験だけでなく、今後、就職活動を控えている学生に有益な情報を与える内容になっています。また、実際の人事との座談会もあり、人事の本音を聞ける貴重な場にもなっています。学生にとっては喉から手が出るほどほしい情報が得られるのでしょう。学生目線になり、学生のニーズをしっかりと捕まえた、お手本のような1dayインターンシップです。

コンサル体験:経営コンサルティング会社

某経営コンサルティング会社では実践的なグループワークで経営コンサルタントの面白みややりがいを紹介しています。グループワークは実際にあった事例を用いて行われるので、リアルな仕事を体感できます。実際にコンサルティングする場面で使われる分析手法を教えてくれるので、難しく思われる経営コンサルタントも身近に感じられるのですね。学生からの評判もよく、「全く見ていなかった業界でしたが、業務内容を身近に体感できて、志望意欲がわきました」「こういう機会ははじめてでしたが、丁寧な指導のおかげでしっかりと理解でき、有意義な時間にすることができました」などの感想があったそうです。グループワークの最後に発表の時間があり、学生の発表に対して先輩社員が丁寧に講評してくれることも評価の高いポイントです。学生には届きにくい分野でも、工夫次第で志望企業にさせることができるというよい見本でしょう。

デザイナー体験:ゲーム会社

某ゲーム会社ではデザイナー職を対象に「1日でモバイルゲームのUIデザインを作ってみよう」というインターンシップを行っています。企画書の作成からはじまり、ワイヤーフレームの設計、フレームパーツの作成をして最終的にデザインを発表します。参加者でチームを作り、そこでプロジェクトを動かしていくのですが、チームにデザイナーがメンターとして入ることで、初心者でも最後までやり通せるような仕組みになっているのですね。メンターがチームメンバーにアドバイスや、実際に作ったデザインに対するフィードバックを行うことで、実践的な体験を得ることができます。デザイナー職限定のインターンシップだからこそ、学生が自分のする仕事を具体的にイメージできるようになるのでしょう。発表のあとには懇親会も行われ、他のチームのデザイナーとも話ができ、自分が作ったデザインがどのような評価を得ていたのか、多角的に知ることができます。自分の進路が決まっている人にとっては、有意義な体験ができる1dayインターンシップです。

広報体験:レストラン業界

レストランを展開している某企業では、子供向けに定期座的に開催しているチャイルドキッチンの広報を体験することができます。餃子やラーメン、パンやお菓子を子供たちと作っていく作業は、楽しみながら仕事を体験できるため学生に人気です。企業によってはただ作業をやらせて、それをインターンシップと称しているところもありますが、この某企業では子供と楽しみながら実際の仕事を覚えることができるので、仕事のやりがいや面白みを理解することができるのでしょう。また、実際に作ったものを食べることができるので、子供好きや食べ物好きな学生には満足度の高いインターンシップになっています。学生は自分の興味からインターンシップを探す傾向があるので、この企業のような好きなものに特化した体験ができる1dayインターンシップを企画すると、学生を呼び込むことができますし、入社意欲を高めることにもつながります。

営業体験:翻訳会社

某翻訳会社では翻訳サービスの営業体験ができる1dayインターンシップを実施しています。翻訳と聞くと言語ができないとだめなのではと考えがちですが、この企業の営業職は言語ができなくても務まるとのことです。インターンシップでは先輩社員がお客様役を担い、グループごとに分かれた学生が営業職役として会社訪問のロールプレイを行っています。翻訳会社の営業に必要な顧客ニーズを聞き取る技術をロールプレイを通して学んでいくのですね。ロールプレイを実施したあとはグループで聞き取った内容を話し合い、模造紙にまとめて発表します。発表は実際の営業のマネージャーが講評してくれるので、自分に足りない点やうまくできた点を理解することができます。グループで活動するので参加した学生同士が仲良くなることも多く、インターンシップが終わった後もグループメンバーと繋がっていられる点も評価が高い理由でしょう。実践型のインターンシップで学びが多いと学生に人気です。

唯一無二の企画で学生を呼び込もう

本記事では1dayインターンシップについて、メリット、デメリット、お勧めの方法、事例などを説明してきました。学生の売り手市場が続く新卒採用戦況で、他社に負けないためにも1dayインターンシップを有効に活用したいものですね。数多くの企業が1dayインターンシップを実施しているので、それに埋もれない唯一無二の企画を立てることが必要になってきます。学生のニーズをうまく掴み、企業理解と志望意欲につなげられる1dayインターンシップを作りましょう。

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