コンセプチュアルスキルとは【テクニカルスキルとの違いなど】

記事更新日:2021年02月01日 初回公開日:2021年01月22日

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みなさんは「コンセプチュアルスキル」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか。いわゆる「概念化能力」と訳される能力ですが、日々社会が変化していく現代において、その重要性が高まっていると言われており、全ビジネスマンに求められる能力と言っても過言ではありません。本記事では、コンセプチュアルスキルの定義からそれを構成する要素、またコンセプチュアルスキルを高めるための方法や参考にすべき書籍を紹介いたします。 ご自身の普段のビジネスシーンと照らし合わせながら読み進めていただけると幸いです。

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コンセプチュアルスキルとは

物事の本質を見極める「概念化能力」

コンセプチュアルスキルとは、知識や情報など複雑な事象に対して共通項を洗い出し、概念となりうる要素を見極める能力のことです。抽象的な考えや物事の本質を理解するためのスキルとも言われます。一つの経験から多くのことを学ぶことができる人や、業務を合理的に遂行し、効率的に働くことができる人は、コンセプチュアルスキルが高いと言われることが多いですね。

個人や組織の可能性を最大限まで高められる

コンセプチュアルスキルの高い人材は、一般に、物事の本質を見極め個人や組織を適切な方向へ導くことができると言われています。彼らの強みは、組織の諸機能がいかに相互依存し合っているか、またその内のどれか1つが変化した時、どのように全体の機能に影響が及ぶかを認識できること。この能力があれば、曖昧で抽象的な問題に直面した場合も、様々な事象を繋ぎ合わせ物事を理論的・創造的に考えることができるのです。問題解決に向けて周囲の人が納得できる答えを導き出す能力が高いので、事業の推進力が高いとも言い換えられるでしょう。

「カッツモデル」が提唱したビジネススキルの一つ

そもそもこのスキルは、米ハーバード大学の経営学者ロバート・カッツにより提唱された「会社経営に必要な3能力」の一つです。方法やプロセスを知り、道具を使いこなす「テクニカルスキル」、対人関係を円滑に処理する「ヒューマンスキル」、そして事業全体を把握する「コンセプチュアルスキル」です。さらにカッツは組織を下級・中級・上級の3層に分け、上位階層に上がるほどコンセプチュアルスキルの重要性が増すと説明しました。

コンセプチュアルスキルを構成する10要素

ロジカルシンキング

ここからは、「コンセプチュアルスキル」を構成しているという14の要素を順に確認していきましょう。まずは物事を論理的に整理し説明できる「ロジカルシンキング」能力。ビジネスでは一つの事象に複数な事象が絡まり合っているものですが、影響している複数の事象を丁寧に分解し、体系的に整理していく能力は大変重要です。この能力を身につけることで物事を体系的に理解・認識し、一つ一つ解決していくことができるでしょう。

クリティカルシンキング

クリティカルシンキングとは、物事を分析的に捉えて思考する能力のことで、現状の前提を批判的に疑い、思考の偏りを見つけることで正しい結論を導き出す思考法です。前述のロジカルシンキングに一定の客観性を加える思考のため、両者を組合せて活用することが重要です。批判的な要素が含まれる能力ですが、決して否定的な見解を伴う思考ではありません。プロジェクトのリスクヘッジを行うという観点で不安を取り除いたり、品質を向上させたりするには不可欠といえます。

ラテラルシンキング・直感力

ラテラルシンキングは水平思考とも呼ばれ、固定概念にとらわれず自由に発想できる能力のことです。物事を多角的にとらえ直感的で斬新な発想を生み出す能力は新規事業の立ち上げ時などには特に欠かせないですよね。また類推するスキルとして、さらに瞬間的な意味合いの強い「直観力」も挙げられています。なお「直観」はいわゆる「第六感」のような根拠の薄い「直感」とは若干異なり、物事を感覚的に捉え、瞬時に反応する能力を指します。これまでの経験等から蓄積された洞察力を生かして瞬時にひらめきを得る、といったイメージです。この能力は一朝一夕に身につけられるものではないので、前提を疑う、物事の別の事象に見立てて抽象化する、など、日々の思考実践の産物といえるでしょう。

多面的視野

多面的視野とは、ひとつの課題に対して複数のアプローチで検討を加えられる思考法のことです。例えばポジティブな側面・ネガティブな側面というように、あらゆる方向から対象を捉えることで、より深層・本質を得ることができますよね。クリティカルシンキングと合わせてリスクヘッジで重要な役割を果たすほか、ラテラルシンキングと合わせて従来にない斬新な発想を生み出す際にも有効だといえるでしょう。

受容性・柔軟性

グローバル化の進展に伴い、多様な価値観を受け入れられる「受容性」の重要性は高まり続けています。自分と異なる意見を持つ相手に対し、重要なのは「相手を言い負かす」ことではなく「意見を比較検討してより良い意見を導き出す」こと。受容性は、他人の主張を拒絶せず受け入れられる懐の深さを示しています。柔軟性は価値観に限らずイレギュラーな状況が発生した場合でも、状況に適応し臨機応変に対応する能力を指しますが、どんな仕事でも予定通りいくことはまずありませんので、この重要さは言うまでもないでしょう。柔軟性のある人は変化に対する適応力が備わっているため、頭で深く考えるよりまず行動してみよう、と考えられる人が多いのも特徴です。

知的好奇心・探究心

新しいもの、異質なものを受け入れるだけでなく、興味を持ち楽しみながら取り入れていく能力が「知的好奇心」です。これは行動を起こす際のエネルギーとして非常に大きな要素で、行動力の核として武器になるでしょう。一方探求心とは、物事に対して深い興味を示し、一定の成果が得られるまで粘り強く深掘りする能力のこと。例えば目の前のタスクに対しても、完了までに妥協をすることなく「どうしてこの結果になるのか」を常に考えながら研究・分析を行う能力をいいます。幅を広げていく好奇心と、掘り下げていく探究心とは相反しがちですが、どちらかに偏らないバランス感覚を養うことも重要ですね。

洞察力・応用力

洞察力は物事の本質を見極め、将来展望について分析する能力をいいます。特に表面上の問題だけでなく抽象的な次元においても見極められるのが大切で、この能力を持つ人材は他の人よりも多くの学びを得ることができるでしょう。そして応用力は、洞察力を用いて得た知識や技術を他の問題に適用できる能力です。要するに「1を聞いて10を知る」ということで、応用力があるとビジネススキルの成長スピードも格段に速まるでしょう。事象に対して共通点を導き出す能力とも言え、コンセプチュアルスキルの中核の要素といえます。

チャレンジ精神

未経験の分野や困難な課題に対しても、諦めることなく果敢に挑戦する気概を持つ「チャレンジ精神」。この能力がなければできるものもできなくなるため、コンセプチュアルスキルを構成する重要な要素の一つです。マネジメント層自らが行動を起こしチャレンジしていこうという姿勢は、自身の成長だけでなく周囲の人に訴えかける効果もあります。

俯瞰力

広い視点で物事を捉え、進行中の業務が全体のプロセスにおいてどの位置にあるか把握する能力が「俯瞰力」です。決して「客観」ではなく、自分も第三者も含めた視野で総合的に全体像を見る俯瞰力は、プロジェクトリーダーには欠かせません。俯瞰力が不足してしまうと視野が狭くなり、優先順位付けができずビジネスが停滞してしまったりするのではないでしょうか。自分が置かれている状況と今後の見通しを冷静に見つめ、的確な判断を下す「鳥の目」を身につけましょう。

先見性

先見性とは、現在まだ明らかになっていないことに対して、早い段階から正確に結果を予測できる能力です。主に社会ニーズの推移などに対して、目先のことだけではなく、数年後、数十年後における予測できる能力を指します。この能力があればリスクを抑え、効果的な戦略を立てることができるため、俯瞰力と同様、プロジェクトの舵取りに不可欠な能力といえるでしょう。

コンセプチュアルスキルを高める方法

日常的な思考の訓練を意識づける

上記に挙げた様々な要素を身につけていくには、日々の習慣が大切です。物事を論理的に考えたり、多角的に検討したり、一度行ったアプローチを他の事象に応用したりといったことが自然にできるようになるためには、まずは日常的に「なぜ?」という疑問を持つこと。それに対して、様々な思考でアプローチすること。例えば、概念化(その疑問の取り巻きを含め総合的に把握)したり、構造化(成り立たせている要素を見出し、分解・組み立てを行う)したり、体系化(バラバラの要素を全体としてまとめて捉える)したり、などです。

内省・アウトプットを怠らない

次に大切なのは、自分が得た思考や体験をそのままにしない、ということです。発見や学びを最大限に引き出すには、自らその思考や体験を「内省」する作業が欠かせません。大事なのは学びのシャワーを受け続けるのではなく、一度立ち止まって反芻・整理をすること。「なぜ、うまくいったのか(いかなかったのか)?」「そこから何を感じたのか?」など自問自答を繰り返し続けることで、自分の持論が形成されスキルが染み付いていきます。記録を含めアウトプットを行うことも効果的でしょう。

コンセプチュアルスキルを理解するおすすめ書籍

ハーバードはなぜ仕事術を教えないのか

具体的な仕事術(HOW)ではなく、概念的な方法論(WHY)を説くハーバードビジネススクール。本著はその教授陣への取材から「一流になるための120のルール」を抽出しています。これらのルールを実践することでコンセプチュアルスキルがなぜ必要かもよく理解できるでしょう。

賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。

本著によると、「思考」は「具体」と「抽象」の往復運動であり、「頭が良い」とはこの運動能力が高いということである。シンプルな図式化で抽象的だった「頭の良さ」を可視化させることで、コンセプチュアルスキルの重要性と高め方を解説しています。独学で東大現役合格を成し遂げた著者だからこその思考法に注目です。

まとめ

コンセプチュアルスキルを高めより良いキャリアを形成しましょう

コンセプチュアルスキルとは自頭の良さとも言われがちな能力ですが、日々のトレーニングの中で確実に高められる応力でもあります。また人材活用という観点でも、診断テスト等で組織メンバーのコンセプチュアルスキルを可視化し、育成方針や長期戦略を策定することはメリットが大きいでしょう。コンセプチュアルスキルをより良く理解し、更なるキャリア形成に繋げていきましょう。

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