記事更新日:2019年05月14日 | 初回公開日:2017年09月22日
外国人採用・雇用街中で外国人を見る機会が増えましたよね。近年、外国人観光客だけでなく、日本で働きたい外国人が年々増加しています。人手不足に悩む企業も多い日本で、今や彼らの労働力は無くてはならないものとなっています。さらに、グローバル化の潮流の中で日本企業の海外進出の手助けともなってくれるでしょう。日本で様々な職業に就いている外国人ですが、彼らはどのようにして求人を探しているのでしょうか。今回は外国人の求人サイトをまとめてみました。また、外国人を採用したい企業の方向けのアドバイスを記載したので、ぜひ最後までご覧ください。
日本は少子高齢化に伴い労働人口が年々減少しています。そのため、外国人労働者を採用して労働者を補充する必要があります。さらに、2020年には東京オリンピックがあるので、世界で活躍できる人材が求められています。海外進出を目指す企業も増えており、日本における外国人採用の需要は年々高まっています。
厚生労働省によると、平成29年度の外国人労働者数は1,278,670人。前年同期比で194,901人(18.0%)増加し、過去最高を更新しました。今後も日本で働く外国人の数は増えていくことが予想されます。
参考 厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ
外国人が日本で活動できる内容は、彼らが持つ在留資格によって規定されています。例えば、技術・人文知識・国際業務の在留資格を持っていれば機械工学等の技術者や通訳業務の職に就くことができます。さらに、高い技能を持つ外国人は高度人材として、専門性の高い職種に就いています。
また、「留学」の在留資格を持つ外国人留学生等の中には、資格外活動許可を取得してアルバイトをしている人もいます。このように、外国人労働者は様々な場面で活躍することができます。
ハローワークの提供する外国人雇用サービスセンターでは、日本で就職を希望する外国人・留学生の就職を支援しています。外国人雇用サービスセンターでは、各地のハローワークの求人情報からピックアップし、センター内でその求人を見ることができます。求人誌で仕事を探す方もいますが、直接センターを訪れれば、直接アドバイザーに相談をすることができるという利点があります。
東京外国人雇用サービスセンター
・入管手続きに関する情報
・高度外国人材の日本企業就職支援事例集
大阪外国人雇用サービスセンター
・留学生インターンシップについて
・新卒求人に関する相談
・留学生向けのパートの求人の出し方
・専門職の外国人人材をリクエストする方法
名古屋外国人雇用サービスセンター
・求人申し込み
・就職 採用活動についての情報
ウェブサイトにはこの他に留学生向け、転職者向けの情報が記載されていて、英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語のページが用意されています。
さらに新宿外国人雇用支援・指導センターという施設では、日本人の配偶者、永住者などの就労に制限のない外国人と、アルバイト希望の留学生に特定した支援と情報提供をしています。
各サービスセンターでは独自の求人情報や、就職に関する外国人へのセミナー、雇用側の企業へのセミナーやアドバイザーの提供など多方面にわたって支援を行っています。
また、求人はハーローワークからでも応募できるようにネットワークが整えられています。
カプチーノは、バイリンガル、マルチリンガルを生かした求人情報を多く扱っているサイトです。日本語・中国語・タイ語・ミャンマー語までを網羅しています。
職種×雇用形態×キーワードで簡単に検索できるのがポイントでしょう。
NINJAは、外国人採用支援サービスを行っているグローバル・パワー社の外国人向け就職情報サイトです。
日本企業で働きたい外国人向けの求人情報、実際に日本企業に就職した外国人のインタビュー、役立つニュースやコラム、日本での就職に必要な情報コンテンツが数多く掲載されています。またNINJAでは非公開求人のスカウトを受けることができたり、日本式履歴書・職務経歴書を自動作成したりすることができます。
Nippon仕事.comでは、外国人の就職において就労ビザの取得が可能な求人を特に取り揃えています。豊富な職種の求人を取り扱っており、正社員・契約社員・派遣社員など、雇用形態も様々です。
また、日本語が不得意な外国人向けに履歴書の書き方や、面接のコツも指導しています。
jobs in japanは日本で働きたい外国人向けの求人サイトです。英語で、コラムや外国人が日本で住む為のガイド、職務に合わせたエキスパートや経験者のインタビューが記載されているため、参考になる情報が満載です。
さらに、求人検索では、直接雇用なのか、派遣雇用なのかといった企業の雇用タイプまで詳しく指定して検索ができます。
Asia jobでは、アジア圏の外国人に向けた求人が多く掲載されています。特に、ホテルや旅館等、バイリンガルスタッフが目立つ求人が多くあります。
また、日本での履歴書の書き方、封筒の書き方、性別ごとの身だしなみまで網羅した就職成功ノウハウも詳しく記載されています。
GaijinPot jobs は、西洋人向けの求人が多いサイトです。求職者の年齢は90%が25~34歳で80%が日本在住者です。
日本に住みたい外国人向けの不動産情報まで扱っています。
Jobs Nipponでは英語を活かせる企業への就職・転職の情報を数多く掲載しています。英語ネイティブ向けだけでなく、日本人バイリンガル向けの求人も取り揃えているのが特徴です。
専門のエージェントが、無料で仕事に希望することから実際の仕事の紹介、就職まで手厚くサポートしてくれるのも大きなポイントでしょう。
Dai job.com は、日本初の外資系転職サイトです。外国人の採用を考える日本のグローバル企業と、外国人をつないでいます。特に、英語などの語学力を生かした求人に特化しています。
また、サイトは中国語にも対応しており、中国語を扱う求人にも強みがあります。
career crossには、外資系・英語を使う仕事の求人情報が多く寄せられています。求人を検索する際に、英語レベル・日本語レベルといって語学力で絞り込みができる他、仕事の経験年数でも絞り込みができるので、求人のミスマッチが少なくなることが期待できます。
グローバル・リーダーは外国人留学生や海外大学の学生向けの就職支援サイトです。
毎年、会員向けの就活ガイダンスを行っており、就職活動に役立つ情報のメルマガ配信も行っています。
1000社以上の企業と繋がりがあるため、外国人留学生向けのインターンシップフェアなどの開催も充実しています。
Hello バイトルでは、外国人歓迎の求人を2000以上も取り揃えています。職種も、サービス業からオフィス業務まで幅広いジャンルを網羅しています。
アルバイト・パートの求人が専門なので、「一日だけ働く」や「はじめてでも大丈夫な仕事(未経験)」といった条件で、新しいことに挑戦するきっかけを与えてくれるでしょう。
二ホンde バイトのサイトは日本語以外に英語、中国語、ベトナム語、韓国語に対応しています。また、日本語のレベルから求人を探せる検索欄があります。
先ほども触れたハローワークの提供する外国人雇用サービスセンターでは、外国人留学生に特化した情報も提供しています。その内容は以下の通りです。
・就職活動に関するガイダンス
・留学生インターシップ
・就職相談・求人紹介
外国人留学生にとって、日本での就職は未知のものです。少なからず疑問を抱いたり、戸惑ったりする場面が出てくることでしょう。そんな時に外国人サービスセンターで相談をすることができるというのは、外国人留学生にとって非常に心強いことだと思います。さらに、留学生インターンシップは、日本企業で働きたい外国人留学生と外国人を雇用したい日本企業双方にメリットのあるシステムです。
・在留資格変更手続き
外国人留学生はもともと「留学」という在留資格を持っています。しかし、「留学」の在留資格では日本で働くことはできません。そのため、外国人留学生が学校を卒業し、社会に出て働く際には在留資格変更手続きが必要です。在留資格の種類によって就ける職業が変わるので、外国人雇用サービスセンターの支援は重要な存在であると考えられます。
一般社団法人によって運営されている留学支援の為の情報提供機関で、登録することで大学公認の就職セミナーやガイダンスに参加することができ、企業の採用情報などを積極的に閲覧できます。一人ではネットワークを作りにくい外国人留学生にとって、とても有意義なものでしょう。
独立行政法人の運営する学生支援団体で、JASSO(Japan Student Service Organization)と呼ばれ、日本で学ぶ外国人留学生のキャリアデザインに沿った就職が出来るよう、有益な情報を公開し支援しています。海外事務所(インドネシア、韓国、タイ、ベトナム、マレーシア)もあるので、安心して相談できるでしょう。
日本の大学生には、就職活動シーズンが存在していますが、外国人留学生がその時期に就活するとは限りません。卒業を控えた留学生を含めたどの外国人も、それぞれのプランやスケジュールに応じた職探しをしています。そのため、どのタイミングの求人がベストになるかは断定できません。しかし、視点を変えると一年中チャンスがあるとも言えます。
日本企業が外国人を雇用しようとするなら、常に求める人材の求人募集を出して、できるだけ外国人の目に留まる、魅力や情報を打ち出していくことが必要でしょう。また、外国人採用に特化したナビサイトやエージェントが続々と登場しています。それらを利用することで、絞り込んだ母数からの選定が可能となり採用活動が効率的になる上、不安や疑問点などを解決しやすくなります。
さらに、国内でも外国人留学生向けの就職フェアや転職フェアが開催されています。企業認知度の向上や、外国人人材に出会う場として積極的に出展されることをお勧めします。日本で働きたいと思っている外国人の方にとっても、日系企業について詳しい情報がリアルに集められる場として活用度が高くなっているようです。
外国人向けの日本の求人には、職種から求人情報まで様々あります。英語に限らず、外国語を使えることは、海外進出を目指す日本企業で就職するために大きなアピールポイントとなります。今回ご紹介した求人サイトには、そのような外国語を生かした仕事ができる求人が数多く掲載されています。
一方で日本式の履歴書の書き方やビジネスマナーなど、文化の違いから外国人が戸惑う場面も多くあると思われます。日本の就職情報が詳しく掲載されているハローワークや求人サイト、無料で専門家のサポートを受けられるサービスを受けられるサイトは日本で就職したい外国人にとっても、外国人を採用したい日本企業にとっても大きな助けとなることでしょう。
「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。
グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。
他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。
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