反抗的な部下の対処法は【優秀な部下が反抗する際の対応や指導方法について解説します】

記事更新日:2023年07月28日 初回公開日:2023年07月14日

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どんな企業や環境の異なる部署においても、程度は違えど反抗的な部下はいるものです。反抗的な態度はやる気の裏返しとも見られるため期待する上司も少なからずいますが、度を超してしまえば会社に迷惑をかけるだけのお荷物となってしまいます。反抗的な状況が長く続くことは好ましいことではありません。個人のスキルアップに影響するだけでなく、周囲への悪影響も心配される懸念材料です。ここでは反抗的な部下がなぜ生まれるかという原因から、反抗する部下への対処法の具体的な施策などをご紹介します。少しでも人事担当の方々のお役に立てれば幸いです。

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反抗的な部下が生まれる原因

上司が威圧的な態度を取っている

上司が部下に対して威圧的な態度を取ることは、反抗的な部下が生まれる大きな要因の一つです。上司は社会経験も職場での知識も少ない部下を軽視しがちであり、意識せずに部下を見下すようになることが多くあります。10代から20代の感受性の高い若者は、そのように自分を子供扱いされることを嫌うのが多い傾向にあります。。中には覚えの良い部下もいるため、上司も仕事を急かされるようなことがあれば、プライドが許さないため高圧的な態度で上から抑えてしまうことにもなり兼ねません。部下が反抗的になる理由が上司にあることも覚えておきましょう。

無意識に上司が部下への接し方を変えている

上司が部下への接し方を変えていることも、反抗的な部下を生む一因になります。大きな組織になるほど上司につく部下も多くなりますが、やはり若い感受性の高い部下たちは上司のことを良く見ているので注意が必要です。上司も人間ですから自分と好みの合う部下や自分と似た境遇の部下は可愛くなり、無意識にそれぞれの部下に対する接し方を変えていることが多く見られます。俗にいう「ひいき」であり、もっと悪く言えば「差別」です。同じ事を頼む場合や仕事の評価などが同等であっても、相手によって態度を変えることは好ましいことではありません。十分に注意しましょう。

上司と部下の考え方に違いがある

上司と部下でなくても考え方に相違がある場合にはぶつかることも多いもので、考え方の相違は反抗的な部下を生む原因の一つになります。現代社会ではSNSなどを通じて多くの情報を得ることが可能です。その中で育った部下にも自分の考え方があり、会社のことを思って新しいアイデアを提案することもあるでしょう。一方の上司は叩き上げのアナログ社員のため、新しいアイデアに共感することは簡単なことではありません。経験の浅い部下の意見であっても、できれば積極的に述べた勇気を褒めて耳を傾けてアドバイスしてあげましょう。

部下が自分自身を過信している

部下自身が自分を過大評価している場合にも、反抗的な部下になり得ます。大きな挫折もなく順風満帆に就職まで辿り着いた部下に多く見られる現象です。今までも上手くいってきたし、これからも間違うことはないという過信が上司の助言などを無視するようになり、自分の方が正しいと思い込んでしまうことになります。こうしたパターンでは壁にぶつかったり失敗したりすることで自分が過信していたことに初めて気付くことができます。ただし、挫折を味わったことのない若者には大きな打撃であり、できればフォローの手を差し伸べてあげましょう。

部下が他人の意見を聞き入れない

性格的なものでもありますが、部下が他人の意見を聞き入れない場合にも、反抗的な部下になりやすい傾向があります。他人の意見を聞き入れない理由は、やはり自分の意見が最も正しいと思い込んでいる場合や、他人を見下している場合が殆どです。このような状況にあるうちは何を言っても、どんなアドバイスをしても効果は得られないでしょう。何かのきっかけで自分の考えに大きな間違いがあることに気付くか、他人の実力を目の当たりにしたときに目が覚めるでしょう。

部下が上司を下に見ている

部下が上司を自分よりも下に見ている場合には、部下が反抗的になる大きな原因となります。つまり部下は上司であることを認めていないことでもあり、反抗的だけならまだしも、言う事を聞かなくなることにもなり兼ねません。いじめではありませんが、大人しく温厚な上司にはこの傾向が多く見られます。ただし、上司も百戦錬磨で窮地を乗り切ってきた経験があり、それを目の当たりにすれば部下の見方も大きく変わります。部下が上司の実力を認める場面は必ずきますので、度が過ぎる場合にのみ強く叱責するのが効果的です。

反抗的な女性部下の特徴

承認欲求から反抗的になる

反抗的な女性部下は認めてもらいたいという承認欲求から反抗的な態度を取ることが多くあります。見てもらいたい、頑張っていることを認めて貰いたいと言う、人間が本来持っている承認欲求です。ですから、女性部下に良く声掛けする上司には温かい態度で接し、あまり見てくれない態度をする上司には反抗的な態度を取ることもあります。女性だけではありませんが、若い部下には「君のことを見ているよ」という意思表示として、「今日もおつかれさま」などと声掛けするだけでも有効です。

無能な部下が反抗する場合

放置せず対処法を考える

部下が反抗しても、いつかは理解してくれると思い放置しておくことも方法の一つでした。しかし現在では簡単に離職に至る事や、慢性的な人員不足と言う問題を抱えているため、放置するよりも対処法を考えることが大事です。部下が無能であるかは上司の使い方にもよるため簡単には判断できません。まずは上司としての接し方が間違ったものでなかったか、自分で分からないようであれば第三者から意見を聞く事も大事です。部下が反抗するようになったことには必ず理由があるはずです。部下の将来も考え、親身になって対処法を考えましょう。

反抗的な部下をクビにできるのか

態度の度合いによって異なる

以前の日本では反抗的な態度を続ける部下には、戒めの意味も込めて「明日から会社に来なくてもいいぞ」などと退職勧告のようなきつい言葉を浴びせたものです。しかし現代においてこのような行動を起こしたならば、パワハラなどで訴えられることにもなります。とくに見習い期間が過ぎて本採用となれば、どんなに態度が悪くとも法に触れるような行為などをしなければクビにすることはできません。逆にハラスメントを受けて精神的なダメージを受けたと言われれば会社が責任を取ることにもなるでしょう。

反抗的な部下をクビにできない場合

まずは指導を行う

反抗的な部下を首にできないならば、適切な指導を行って一人前に育てるしかありません。それも従来のような厳しい指導方法ではなく、分かりやすく親切な言葉で相手を気遣いながら仕事を教えることになります。厳しい手法で仕事を覚えてきた上司にとっては非常に苦痛ではありますが、これが時代に即した指導方法です。現代社会では雇用される側が圧倒的に有利な立場にあるため、入社を認めたならば簡単に辞めさせることができないため、貴重な人材を大事に育てる必要があります。確かに苦痛を伴う指導法ですが、時期がくればお互いに分かり合えるものと考えて指導にあたりましょう。

反抗的な部下の対処法

反抗する理由を考える

反抗的な部下の対処法として最も有効なのが、反抗する理由を考えて対策することです。前述のように部下が反抗的な態度を取るには必ず理由があります。その理由が上司にあるのか、それとも部下本人が持っているのかを知るだけでも対策への道が開けるはずです。どうしても答えが出ないときは、部下本人に聞いてみてもいいでしょう。部下も上司に言いたくてたまらないことがあるかもしれません。反抗する理由さえ分かれば対策は打ちやすく、話をすることでお互いのすれ違いを解決できることもあります。

信頼関係を築く

人間同士が信頼関係を築くことは簡単なことではありませんが、信頼関係が築けたならば反抗的な部下の有効な対処法になるでしょう。人は信頼する人に嫌われたくなく、反抗的な態度は自然に少なくなります。しかし繰り返しになりますが、信頼関係を簡単に築くことは難しく、日々のコミュニケーションの積み重ねや、部下に対して上司が普段は見せない強い態度で守ってくれたときなどに急激に強固になるものです。意図して信頼関係を築こうとするよりも、部下も同じ仲間の一人と認め、普段から皆と差別なくコミュニケーションを取り続けることが大事になります。

話し合いの場を積極的に設ける

反抗的な部下は何かを訴えたいため態度を硬化していることも考えられます。積極的にお互いが話し合える場所を多く設けることで反抗的な部下の対策に繋がるでしょう。ただし、飲み会や話し合いといっても、一方的に上司が話すことを部下は望んでいません。できれば、部下が話す機会を増やし、同僚や他の課員がアドバイスし、上司は聞く側にまわるのがベストです。意見を求められたときには明瞭に答え、部署の仲間が忌憚のない意見を言える場所を提供してください。お互いが対等であり、皆がそれぞれに悩みを抱えていることが分かれば、反抗的な部下も少しずつ変わっていくはずです。

交流やコミュニケーション機会を作る

話し合いの場所だけでなく、仕事から離れた交流やコミュニケーションの機会を作ることも、反抗的な部下の対策法になります。仕事以外は会社の人とは交流を絶ちたいと考える人もいますが、人との付き合いは広範囲にできるものではありません。仕事から離れて交流することにより、相手をもっと知ろうという気持ちが芽生えます。それは心を開く前兆であり、もっと同じ目線で話をすることでお互いをリスペクトする感情も生まれるでしょう。上司は、やはり見守るだけでよく、この上司がいる心地よい職場であれば頑張れると改心し、今までの行動を改めることに繋がります。

優秀な部下が反抗する場合の対処法

上司自身が経験や知識を蓄え上司として認めてもらう

優秀な部下であるかを判断することも難しいことですが、自分が優秀だと感じていたならば上司を下に見ている可能性が高いと言えます。同僚などから「君はすごいね」とか特別視されている場合には尚更です。自信過剰に拍車をかけることにもなり、せっかく持ちあわせた能力を失うことにもなり兼ねません。本当に優秀な人材は謙虚であり、人の意見に良く耳を傾ける人です。本来であれば上司としての実力や知識があることを認めてもらうことが対処法にもなるのですが、優秀な部下とだと思っている人材には効き目が薄いでしょう。まずは、上司自身が人の意見を良く聞く謙虚な人間になることで、有能な上司である事を認めさせてください。

部下が担っている仕事のサポートに回る

優秀な部下と言っても仕事の全てに精通している訳ではなく、トラブルが起きたときの対処法などは全くの素人と言って良いでしょう。誰もが同じ道を通り一人前になってきたことであり、優秀な部下にとってもトラブル対処は大きな正念場です。いくつもの仕事を抱えていたならば、トラブル対処に注力するゆえ、他の仕事がおろそかになることもあります。ベテラン社員や上司は、そこはお見通しでしょう。ぜひ、こういった時こそ嫌がらずに部下のサポートを引き受けてください。そして上司は適切なサポートを指示することで、部下からの厚い信頼が得られます。

上司としての変なプライドを持たない

部下から見て尊敬できる上司とは、上司として強いプライドを持った人手はなく、対等の立場で話してくれるタイプの上司です。話しやすいこともあり、自分のことを良く理解してくれると思うことでしょう。両方の上司が部下を同じように思っていたとしても、違う態度で接することにより、部下が受ける印象は全く違ってくるのです。プライドが高くなくても話し方などで誤解を受ける人もいます。逆も然りです。「私は貴方の上司である」と公言するような上司はいないと思いますが、部下が私の上司であると認めてこその立場であることを考え、皆と同じ目線で話せる上司になりましょう。

まとめ

反抗的な部下への対応策を講じ職場の雰囲気を明るくしよう

反抗的な部下が生まれるには必ず原因があり、それは部下だけでなく上司にあることも分かりました。反抗的な部下を頭から抑え込むことは得策ではなく根本的な対策にもなりません。部下が何を望み、何を訴えるために反抗的な態度を取るのかを真剣に考えてあげることが大事です。上司が自ら変わることで反抗的な部下も変わることは多くあります。反抗的な部下を対策しようと思うのでしたら、明るい職場で何でも言い合える雰囲気をつくり、上司は部下全員をあたたかく見守ってください。

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