中小企業が新卒採用において注意すべきポイントとは【活用できるサービスや成功事例も紹介します】

記事更新日:2022年10月18日 初回公開日:2022年10月18日

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人材採用の競争が激しくなっている現在、企業は自社に合う人材を採用することが難しくなっています。また、大企業に比べて中小企業の新卒採用が難航しているのが現状です。そこで今回は、中小企業における新卒採用の現状や課題を解説します。それらを踏まえた上で、中小企業が新卒採用で成功するポイントや、活用できるサービスを紹介します。中小企業での新卒採用を成功させたいと考えている採用担当者の方に、ぜひ読んで頂きたい内容です。

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中小企業における新卒採用の現状

有効求人倍率が高い

中小企業における新卒採用の現状として、有効求人倍率が高いことが挙げられます。リクルートワークス研究所によると、従業員300人未満の企業の有効求人倍率は、常に3倍を超えています。コロナウイルスの影響で売り手市場だった2021年卒の3.40倍も上回り、2022年卒は5.28倍なのです。ここ10年における従業員5000人以上の大手企業の倍率が、1倍を下回っていることを考えると、中小企業は新卒採用において厳しい状況だと言えます。

中小企業が新卒採用で抱える課題

知名度があまり高くない

中小企業が新卒採用で抱える課題には、知名度があまり高くないことが考えられます。知名度で見ると、どうしても大企業の方が中小企業よりも目立ってしまいます。大企業と同じように就職サイトで募集をかけても、沢山の求人の中に埋もれてしまう可能性があるのです。ただ闇雲に求人を出すとコストばかりかかってしまいます。ターゲットとなる学生を明確にして、その学生に確実に出会うことのできる方法を考えて行くことが、カギとなるでしょう。

新卒採用に費用をかけられない

中小企業が新卒採用で抱える課題として、新卒採用に費用をかけられないということがあります。マイナビが公表した新卒採用の予算についての調査結果によると、上場企業の採用費の総額平均は約1237万円、非上場企業が約372万円です。新卒採用のためには、求人掲載や合同説明会などのイベントへの参加に費用をかける必要があります。そして、ただ費用をかけるだけで上手くいくというものでもありません。「いかに効率的に新卒採用をするか」ということを意識する必要があるでしょう。

人手不足である

中小企業が新卒採用で抱える課題には、人手不足であることも含まれます。中小企業では従業員が他の部署と掛け持ちで人事を担当していることで、採用だけに集中することは難しい状況です。これによって、自社の魅力を最大限に伝えられないことや、説明会や面接の時間を制限することなどが起こります。採用業務においては早いレスポンスが求められますが、他の業務との兼ね合いで上手くいかないことで、優秀な人材を逃してしまう可能性もあるのです。

多くの人に内定を辞退される

中小企業が新卒採用で抱える課題として、多くの人に内定を辞退されることは、解決すべきことだと言えるでしょう。学生とコミュニケーションを十分に取れているか、内定者が安心できているか、実際の働くイメージを持てているかなどを確認する必要があります。採用を成功させている企業は、説明会を行う担当者を応募者の年齢層に合わせることや、経験豊富な従業員がフォローを行うなど工夫しています。内定を辞退されないために今できることは何か、考えるところから始めてみてはいかがでしょうか。

ミスマッチが起きている

中小企業が新卒採用で抱える課題として、ミスマッチが起きている可能性もあります。人事担当者が人材を上手く見極められていない場合、社風に合わない人を採用することが考えられます。違和感を覚えたまま企業で働き始めると、早期離職に繋がるケースもあるのです。また、自社について説明する上で良いところばかり伝えた結果、入社後にギャップを感じることもあります。採用する段階においても、採用してからも、このようなミスマッチを防ぐ手立てをしておきましょう。

中小企業が新卒採用で成功するポイント

ターゲットを具体的に決める

中小企業が新卒採用で成功するポイントとして、ターゲットを具体的に決めることが挙げられます。「良い学生を採用したい」と考える企業は多いことが予想されます。しかし、良い学生というだけでは具体性に欠けており、採用を成功させることは難しいです。そこで、ターゲットをより具体的に決めるようにしましょう。実際に従業員として活躍している人を参考にイメージすることや、適性検査を取り入れて学生を見極める上で活かすことなどが大切です。

採用手法を変える

中小企業が新卒採用で成功すさせるために、採用手法を変えるということもおすすめです。リクナビやマイナビをはじめとする就職サイトを活用する方法は、新卒採用では王道と言えます。ところが、これらのサイトは大企業を含む多くの企業が利用しているため、認知度があまり高くなければ埋もれてしまうのです。現在は就職サイトを使う以外にも、採用手法はいろいろあります。ダイレクトリクルーティングや人材紹介、リファラル採用やSNS採用も視野に入れてみましょう。

ホームページを充実させる

中小企業が新卒採用で成功するために、ホームページを充実させるという方法もあります。学生は気になる企業を見つけると、その企業のホームページを確認します。ホームページを見ることでどんな企業であるかを知り、さらなる興味をもつかどうかが決まってくるのです。更新が止まっていることや、学生が欲しい情報が載っていないということはありませんか。ホームページに訪れた学生の興味を引くためにも、内容やデザインを整えておきましょう。

採用スケジュールを前倒しする

中小企業が新卒採用で成功するポイントとして、採用スケジュールを前倒しすることも考えられます。大企業の内定出しが終了したタイミングで採用活動を始めていると、出会える学生の数が減ることや、先に採用を始めた中小企業が優秀な人材を確保することが予想できます。そうならないためにも、採用スケジュールの前倒しを検討しましょう。前倒しするには必要となる人員や採用工数も増えるため、一気に早めるのではなく、少しずつ変えていくようにしてください。

大企業にはない魅力を発信する

中小企業が新卒採用で成功するポイントとして、大企業にはない魅力を発信することも採用成功に繋がるでしょう。中小企業では担当が細かく振り分けられていない分、幅広い業務に携われることが魅力と言えます。いろいろなスキルを磨くことができるという点は、大企業にはないかもしれません。会社説明会で中小企業ならではの魅力が伝わる説明ができているか、今一度見直してみましょう。紹介方法を工夫することで、新たな魅力に気づいてもらえる可能性があるのです。

中小企業が新卒採用で活用できるサービス

マイナビ

中小企業が新卒採用で活用できるサービスで代表的なものがマイナビです。毎年、就職を希望する学生の9割が登録する就職情報サイトと言われています。利用者数と満足度がともに1位の就職情報サイトであるため、最も知名度の高いサイトです。3つ用意されているプランに加えて、検索結果上位表示などのオプションがあり、学生の目に留まる機会を増やすことができます。80万円~295万円のプランがあるので、自社に合わせた機能があるものを選びましょう。

Offer Box

中小企業が新卒採用で活用できるサービスとして、Offer Boxも人気が高まっています。Offer Boxは「人工知能×適性診断」による検索システムから自社に合う学生を見つけ、直接アプローチすることができるサービスです。Offer Boxは企業側にも学生側にも流通制限を設けているため、開封率が87%と言われています。企業の知名度や認知度に左右される心配もありません。このようなサービスを上手く活用することで、掲載型のサイトでは出会えない学生と出会える可能性があります。

マイナビ就職セミナー

中小企業が新卒採用として、マイナビ就職セミナーを活用する方法もあります。マイナビ就職セミナーは、マイナビが主催する合同説明会です。北海道から沖縄まで全国で開催される中規模のイベントで、中小企業の割合も多く、地元企業も参加することが特徴です。20分ほどの時間で、自社の魅力をアピールすることができます。沢山の企業がある中で自社の説明を聞きに訪れた学生の顔は、ぜひ覚えるようにしましょう。その先の縁に繋がるかもしれません。

ネオキャリア

中小企業が新卒採用で活用できるサービスとして、ネオキャリアもおすすめです。ネオキャリアは採用の延べ10000社以上の実績があります。採用担当者の負担を減らしながらも、応募者を増加させるノウハウが蓄積されているのです。ヒアリングから見えてきた課題の改善のために、様々な提案を受けることが可能です。自社の状況に合わせて、必要な部分のみの代行を提案してもらうこともできます。チームで対応してもらえるので、効率的に採用を成功させたい場合に、活用しましょう。

dodaキャンパス

中小企業が新卒採用で活用できるサービスには、dodaキャンパスもあります。dodaはパーソル株式会社が運営する中途向けサービスとして有名ですが、新卒向けのサービスも展開しています。dodaキャンパスは定額でオファーができるため、内定者を多く出しても追加費用が発生しません。そして、いろいろな角度から学生を検索できるという特徴もあります。また大学1年生から登録可能で、2年生から直接オファーもできるため、就職活動を早めに開始している優秀な学生と出会えるでしょう。

中小企業の新卒採用成功事例

株式会社新東通信

中小企業の新卒採用成功事例として、株式会社新東通信を紹介します。この会社は東京と名古屋と大阪を中心に広告事業を展開する、老舗広告会社です。毎年約10名の学生を採用していますが、大手就職ナビサイトを通して出会う学生には物足りなさを感じていました。そこで会社の情報を自由に発信できるサービスを導入することで、変わった視点で就職活動を行う、面白い発想を持つ学生が集まるようになったのです。発信は若手に任せることで、エントリー数を増やすことにも成功しています。

株式会社モバイルファクトリー

株式会社モバイルファクトリーも、中小企業の新卒採用成功事例の1つです。この会社は2017年11月に「第0新卒」の採用を開始しました。第0新卒とは、18~22歳の大学を卒業していない人を指します。そこには「大卒でなくてもポテンシャルの高い優秀な人材を採用したい」という意図があります。株式会社VAZのサービスである「バズキャリア」を活用することで、若年層にリーチを広げました。また、バズキャリアの学習講座で経験を積んだ、優秀な人材の採用にも成功しています。

まとめ

中小企業に合った手法で新卒を上手く採用しよう

中小企業は知名度が高くないことに加えて、高いコストをかけることや、多くの人材を用意することが難しいなどという課題があります。しかし、採用手法を工夫し大企業にはない魅力を発信することで、これまで出会うことのできなかった学生に出会えるチャンスもあるのです。今回は、中小企業が新卒採用で活用できるサービスや、採用の成功事例も紹介しました。自社に合った方法を検討し、各種サービスなどを上手く活用することで、新卒採用成功に努めましょう。

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