スキルセットの意味とは【スキルとの違いやビジネスシーンでの使われ方について解説します】

記事更新日:2024年01月25日 初回公開日:2024年01月25日

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仕事に必要とされる技術や知識および経験を含めてスキルと呼んでいますが、業種によって必要なスキルは異なります。また、一つのスキルだけでは円滑に作業が進まないことが殆どであるため、職種によって必要な複数のスキルを「スキルセット」と呼ぶようになりました。現在では、スキルセットの習得が個人のキャリアアップの大きな課題となっています。ここでは、スキルセットの種類から、ビジネスで重用されるスキルセットと、職種別に必要なスキルセットまで詳しく解説いたします。スキルアップを目指している皆様の一助となれば幸いです。

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スキルセットとは

仕事に必要な能力や経験などの組み合わせ

スキルセットとは、仕事に必要な個人の能力や経験などの組み合わせを指す言葉で、各業種によって求められるスキルセットの内容と組み合わせは異なります。専門的な知識や技術も重要ですが、それを十分に発揮するためには、コミュニケーションスキルなど、一般的素養とも言えるスキルも必要です。これらのスキルを組み合わせることで、各業種に適したスキルセットとして打ち出され、求められるスキルセットを磨くことで、企業の成長に繋げることができます。

スキルとの違い

スキルとはスキルセットと同様に、仕事に必要な個人の能力や経験などを指す言葉ですが、ある能力を単体として捉えた言葉です。スキルが単体の能力を指すのに対し、スキルセットは複数のスキルを組み合わせたものになります。単一であるか、複数であるかが大きな違いです。スキルセットはスキルの集合体と言えるもので、複数のスキルを習得することによってスキル単体では解決できない問題などにも対応できるようになります。高い役職にいる人ほど多数のスキルセットが必要とされるのは、多様な事象に対応するためです。

スキルセットの種類

ソフトスキル

スキルセットは、ソフトスキルとハードスキルに大別できます。ソフトスキルとは、主に人間関係や人と人を繋ぐコミュニケーション能力などです。コミュニケーション能力・リーダーシップ・課題解決力・論理的思考力・マネジメント力などが代表的なソフトスキルです。これらの能力は専門知識を持っていたとしても、ともに作業をするメンバーと上手にやり取りをし、一緒に考えていかなければ仕事に支障をきたすため重要なスキルと言えます。

ハードスキル

ハードスキルとは、具体的な仕事や業務で必要とされる専門的な知識や能力を指します。プログラミングなどのITスキル・データやリスクなどの分析力・語学力・各種の資格・マーケティングイングや営業力・デザイン力などがハードスキルと呼ばれる能力です。いわゆる専門知識全般がハードスキルであり、一般的にスキルと言えばハードスキルのことを言い重用されてきました。しかし専門知識であるハードスキルを十分に活かすためにはソフトスキルが必要であることから、現在ではソフトスキルの習得も重視されるようになっています。

コアスキル

コアスキルとは仕事や業務の種類にかかわらず必要とされるスキルで、基礎になる語学や社会人としての常識、コミュニケーション能力などを言います。前述のソフトスキルおよびハードスキルとは、別の分類の仕方によるスキル名と理解していただければ分かりやすいでしょう。そのため、コアスキルはソフトスキルに近い意味を持ち、次に説明するスペシャルスキルを十分に活かすために必要とされる基礎的な能力をコアスキルと呼んでいます。

スペシャルスキル

スペシャルスキルは、業種や職種によって異なる専門的なスキルを言い、コアスキルとセットで使われます。専門的な仕事や業務を行う上で必要とされるスキルであり、仕事を通じて身に付いていく労力です。前述のハードスキルと重なる部分が多く、一般的にスキルと言えば「スペシャルスキル」や「ハードスキル」を指していました。業務を行ううえで必要な専門知識であるため、従来より重要なスキルとされています。しかし、専門知識のみではチーム作業などが上手くいかないことも多く、2つのスキルをバランスよく身に付けることが理想的だと言われています。

ビジネスパーソンに必要なスキルセット

基本スキル

ビジネスパーソンならば必ず身に付けておきたいのが、「基本スキルセット」です。基本スキルセットは、どんな職種であっても必要となる、社会人としての常識や基本のビジネスマナーなどを言います。電話対応能力や文章作成能力、身だしなみおよび挨拶や言葉遣いをはじめとするビジネスマナーや、基本的なパソコン操作や来客対応力や報連相の徹底などです。こうした基本スキルセットは、新入社員として入社した場合には、初期の研修で徹底して習得することが求められます。

対課題スキル

「対課題スキルセット」は、与えられた課題などを解決に導いていく過程で重要となるスキルセットです。企画力や分析力のほか論理的思考力や戦略立案力からマネジメント力までが挙げられます。これら全てといかないまでも、複数の能力をスキルセットとして身に付けることで、課題を解決する対応力は格段に上昇するでしょう。また「対課題スキルセット」を柔軟に使いこなせるようになれば、規模の大きい課題であっても臆せず対応できるようになり、リーダーとしての素養を示すことができます。

対人スキル

「対人スキルセット」は、周囲の人と円滑な関係を築き、業務をスムーズに進行するために必要なスキルセットです。顧客との交渉はもちろんですが、上司とのやりとりや部下の育成にも「対人スキルセット」は重要になります。営業での交渉力やリーダーシップ力・コミュニケーション能力・人材育成など、ビジネスシーン全般において対人スキルを備えておくことは大切です。対人スキルセットを身に付けなければ交渉事はまとまらず、顧客から信用を得ることも難しくなるでしょう。

自己スキル

「自己スキルセット」は、自分自身を上手くコントロールするスキルセットです。これは、心と身体の両面をバランスよく保つことを言い、自分をコントロールすることで、高いモチベーションを維持して質の高い業務を目指します。体力管理能力やストレス対応および解消能力、アンガーマネジメント能力やモチベーション持続能力などが自己スキルと呼ばれるものです。心身のバランスを崩した不健康な状態では、良い仕事を完遂することは難しく、リモートワークの増加などによって注目されているスキルになります。

職種別に必要なスキルセット

営業

同じ企業に属していても職種によって必要なスキルセットは異なります。営業職では、顧客との交渉が中心になるため、コミュニケーション能力を中心にした対人スキルセットが必要です。それに加えて、プレゼンテーション能力・情報収集能力・課題解決能力・論理的思考能力・プロジェクト管理能力・ストレス耐性能力なども必要になります。営業職はお客様に相対する場面が多いので、高い基本スキルセットを持っていることが望まれ、こちらから話題を提供して情報発信する能力も重要です。

人事

人事部門の職務は多岐にわたり、異なる専門分野が複雑に絡み合う職種であることから、幅広い範囲のスキルセットが必要になります。従業員の採用などを担当するとともに、適切な人事配置などを考えなければいけないため、上記で紹介したビジネスパーソンに必要なスキルセットは不可欠と言えます。さらには、法務知識と法令順守・採用や選考に関する基礎知識・労務管理に関する基礎知識・課題解決能力・戦略的思考・データ分析なども必要と言えるでしょう。これらをバランスよく、少しずつ身に付けていくことが大事です。

エンジニア

エンジニアは専門性の高い職種であることから、専門知識とともに専門分野での実務経験を積み重ねることが大切です。そうしたハードスキルを身に付けながら専門性を深めるとともに広げることで、キャリアアップを図ります。またエンジニアは、クライアントの要望に応えることを第一とし、開発メンバーとともにプロジェクトを成功させることが大きな目的です。それに関わる対人スキルやプロジェクト管理スキル、それぞれの作業の進捗を見て全体の進行を調整指示するマネジメントスキルも欠かせません。エンジニアといえば技術分野や専門知識ばかりが注目されがちですが、それ以外の様々なスキルが必要になります。

デザイナー

エンジニアに多くの専門分野があるように、デザイナーと一口に言っても、UIデザイナーからWebデザイナーやクリエイティブ職を含めて多くのデザイナー職が存在します。デザイナー職全体として重要なスキルセットは、デザインに関する専門知識をはじめ、企画立案力・プレゼンテーション能力・スケジュール管理能力などが挙げられます。また、デザイナー自身も人と関わることは重要であるため、コミュニケーション能力をはじめとする対人スキルは重要です。基本的にはクライアントの問題解決を目的とする職種であるため、特殊なデザイン知識に加えて、人と人を繋ぐソフトスキルも大切になります。

マーケター

マーケティング職では顧客のニーズを調査研究するほか、顧客に直接アプローチすることもあるため、営業職と同様にビジネスパーソンに必要なスキルは全て重要です。それに加えて、マーケティング戦略やデジタルマーケティングなどを含む専門知識も必要となります。また、市場の変化をいち早く察知する能力や、その変化に適応する能力も求められるのがマーケターです。顧客分析をはじめ、論理的思考力・クリエイティビティ・プロジェクト管理・ブランドマネジメントなどを複合し、適切に活用する能力が問われる職業です。

スキルセット向上のための方法

マインドセットを整える

スキルセット向上のために第一に行いたいのが、マインドセットを整えることです。「マインドセット」とは、仕事や業務を行う際の心構えや思考のパターンを意味する言葉になります。ビジネスでは思いがけないトラブルや、困難に見舞われることが往々にしてあり、そうした場面でどのような対応をするかが非常に重要です。アクシデントに対して適切な対応をするには、テクニックとしてのスキル以上に、マインドセットができているかが大切になります。何事にも動じないようにマインドセットを整えておくことが、実践的スキルセット向上の近道と言えるでしょう。

ビジネススクールに参加する

スキルセット向上のために、ビジネススクールに参加することも有効な方法の一つです。ビジネススクールでは、専門的な知識習得とともに、基本スキルから学ぶことができます。ほかにも、経営戦略・マネジメント・リーダーシップ・マーケティング・労務管理・会計・財務なども、好きな組み合わせで学べるのが大きな特長です。ビジネススクールでは、職種に合ったプランなども用意されているので、自分に合ったプランで自由に学習できます。自分が習得したいスキルセットを明確にし、目的に合うスクールに参加してみましょう。

まとめ

スキルセットの内容を理解し習得を目指そう

スキルセットは、複数のスキルを修得することで仕事の幅を大きく広げるものです。特殊な業務においても単体のスキルだけでは対応が難しく、全く別タイプのスキルが必要になることもあります。また、仕事とは依頼者のニーズに対応した商品やサービスを提供することであり、人と人の繋がりは欠かせないことです。そのためにも専門のスキルを身に付けるだけでなく、人として相手を敬い対等に話すスキルが重要になります。スキルセットの内容と意味を良く理解し、スキル習得とキャリアアップを目指してください。

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