外発的動機づけとは【メリットや活用する際のポイントもご紹介します】

記事更新日:2022年11月15日 初回公開日:2022年11月15日

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働くことに対してモチベーションを上げるにはどうすればよいでしょうか。趣味や余暇に比べて仕事はモチベーションの維持が非常に難しいと言われています。また、他国に比べて年間総勤務時間や残業時間が長い日本において、いかに楽しく高いモチベーションを持って仕事をするかはかなり重要となってきます。今回はモチベーションを上げる一つのアプローチ方法として、外発的動機づけをご紹介します。経営者の方、特に今業績に伸び悩んでいると感じている方は是非ご一読下さい。

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外発的動機づけとは

外から得られる報酬による動機づけ

外発的動機づけとは、行動心理学で用いられる用語であり、外から得られる報酬による動機づけのことを指します。動機づけとは、英語のモチベーションの日本語訳にあたります。具体的には、義務や賞罰、強制など外部の要因によってもたらされる動機づけのことであり、何かを達成するための手段として用いられます。外発的動機づけの活用は多岐に渡り、ビジネスにおいても用いられるシーンがいくつかあります。外発的動機づけと対になる概念として内発的動機づけがあります。

内発的動機づけとの違い

内発的動機づけと外発的動機づけはどのように違うのでしょうか。外発的動機づけが報酬など行動によって得られるものに起因するのに対し、内発的動機づけは興味や関心など自分自身の内にある欲求などに起因するものがそれにあたります。最もわかりやすい例としてゲームが挙げられます。ゲームは何か報酬を目的に行うことはほとんどなく、好奇心や楽しさ、爽快感といった内心を原動力として行動する一例です。内発的動機づけは行動自体が目的となるため、高い集中力が期待されます。

内発的動機づけとの関係性

内発的動機づけと外発的動機づけにはどのような関係性があるのでしょうか。外発的動機づけには、内発的動機づけを損なわせる効果があると言われています。心理学の実験において、二つのグループを作り、一つのグループには何も言わずにパズルをしてもらい、もう一つのグループにはパズルが解けると1ドルもらえるという条件を伝えます。すると、報酬をもらった人たちはパズルをやめ、別のことをし、もう片方はそのままパズルに興じるという結果になりました。つまり、これは外的動機づけが内的動機づけを壊してしまったことを意味しています。動機づけを活用する場合にはこの二つのバランスが重要と言えるでしょう。

外発的動機づけが注目される背景

社員のモチベーションをアップさせ業績を上げる

外発的動機づけが注目される背景として、社員のモチベーションをアップさせ業績を上げる点が挙げられます。外発的動機づけは文字通り人に動機を与える、つまりやる気を与える手段であるので、社員の仕事に対するモチベーションを上げることが可能です。特に現代の日本においては人手不足が問題となっています。そんな状況下で一人一人の生産性を高めることは非常に重要であり、動機づけはそれを促進する一つの手段と考えられます。

外発的動機づけのメリット

実施方法がシンプルである

外発的動機づけのメリットとして、実施方法がシンプルであることが挙げられます。外発的動機づけは、報酬を与えることや懲罰を課すことなど比較的簡単に行うことができます。また、シンプルながらもすべての人に効果的である点も利点です。報酬をもらって嬉しくない人はほとんどおらず、万人に通用すると言えるでしょう。逆に内発的動機づけは個人の内心が関係するものであるため、個々以外の人によって与えるというのは難しく、複雑と言えるでしょう。

短期間で効果が表れやすい

外発的動機づけのメリットとして、短期間で効果が表れやすい点が挙げられます。外発的動機づけは既に述べたようにシンプルであるため、個々にメリットやデメリットがはっきりと映るのが特徴です。そのため、動機づけをしてから実際に効果が反映されるのにそれほど時間がかからず、即効性があると言えます。特に会社での業績に関して、納期までに一定数の生産を終えたいなどの短期的な成果が欲しい場合には外発的動機づけはかなり有効です。

外発的動機づけの日常での例

スポーツ

外発的動機づけの日常での例として、スポーツが挙げられます。中学校や高校での部活を想像してみて下さい。いわゆるスポーツ強豪校が何故強いのか。それには外発的動機づけが関係していると言えます。顧問や監督がかなり厳しく指導しているケースがそれであり、叱られたくない認められたいという外的動機づけが少なからずスポーツをすることに影響を与えていると考えられます。また、レギュラーメンバーを絞ることも、レギュラーから外れないように頑張るという動機が与えられる点で外的動機づけと言えるでしょう。

育児や保育

外発的動機づけの例として育児や保育が挙げられます。例えば、子供に対して片付けをきちんとできたらお菓子を買ってあげると言う、またお手伝いをすればお小遣いを上げると言うことが外発的動機づけにあたります。外発的動機づけという言葉を知らずとも多くの人が子供のやる気を引き出すためにこうしたことを行っているでしょう。また、単純に子供を褒めることも外発的動機づけにあたります。褒められることによって子供はもう一度褒められたいと思い、それが動機となって行動を繰り返すでしょう。

勉強

外発的動機づけの日常での例として、勉強が挙げられます。小学校くらいまでは勉強に内発的動機づけを起因させるのは難しいです。というのも、勉強が重要であることを理解してもらうのは難しく、興味や関心を与えるのには苦労がいるためです。例えば、テストで万点が取れた人にはシールをプレゼントするなど、実際に経験した方もいるのではないでしょうか。また、これは自分自身で勉強する際にも見られます。一日10時間勉強したら自分へのご褒美としてケーキを買うなどが例として考えられます。

外発的動機づけのビジネスにおける活用例

金銭報酬

外発的動機づけのビジネスにおける活用として、金銭報酬が挙げられます。わかりやすい効果的な方法として、チームや個人の達成目標のレベルに応じて金銭を設定することです。インセンティブや賞与などがそれに含まれます。例えば、社内の目標を一定時期までに達成させるため、期間限定で一時金を設定するなどのキャンペーンを行うことが考えられます。また、業績を上回った際のボーナスも外発的動機づけとして効果的でしょう。

物質

外発的動機づけのビジネスにおける活用として、物質が挙げられます。外発的動機づけにおいて物質とは金銭以外の物理的んあ刺激のことを指します。具体的には休暇の付与や社宅の提供、福利厚生の充実などが考えられます。金銭の動機づけが短期的に従業員のモチベーションを上げて目標を達成させるのに対して物質は中長期的に従業員のモチベーションを保つのに適していると言われています。というのも、先に挙げた例を見れば分かるとおり、こうしたインセンティブはどれも長期的に得られるものが多いいわば制度的なものです。

承認

外発的動機づけのビジネスにおける活用として、承認が挙げられます。これは日常での例として取り上げた子供が褒められることを動機づけとして行動するものに似たものです。子供や大人だけに限らず、人は誰かに認められたいという承認欲求が存在します。これをビジネスシーンにおいて考えると、例えば朝礼など従業員全体が集まる場において上司が成果や成功エピソードを紹介することなどが挙げられます。また、社内報でこうした成果を名前とともに紹介するのも効果的でしょう。

外発的動機づけを運用する際のポイント

内発的動機づけとのバランスを考える

外発的動機づけを運用する際のポイントとして、内発的動機づけとのバランスを考えることが挙げられます。外発的動機づけは一定の目標を短期的に達成させるのに重要な手段です。つまり、会社が長期的に安定して成果を出すためには外発的動機づけだけでは不十分と言えます。むしろ、従業員が積極的かつ主体的に仕事をするためには内発的動機づけが求められます。つまり、持続的に好業績を保つために両方をバランスよく活用してモチベーションを保たせる必要があります。

報酬の種類のバランスを考える

外月的動機づけを運用する際のポイントとして、報酬の種類のバランスを考えることが挙げられます。先に述べたように、外発的動機づけの中にもさらに即効性のあるものと持続性があるものに分かれます。内発的動機づけとのバランスと同様、これらも適切に組み合わせていく必要があります。同じものばかりを報酬とすると耐性がつくのが比較的早く、多数の報酬を組み合わせることで外発的動機づけの効果を長くすることができるでしょう。

様々な観点から評価する

外発的動機づけを運用する際のポイントとして、様々な観点から評価することが挙げられます。これは先ほど述べた外発的要素の一つの承認についての話に限定されますが、業績や売り上げのみを評価しすぎないことが重要です。ここに重点を置いた場合、直接的に業績と結びつかない業務がおろそかになることやそのような部門や部署でのモチベーションが下がってしまう恐れがあります。つまり、イノベーションや仕事の質などといった他の要素も評価の基準とすることが重要でしょう。

独自の報酬を考える

外発的動機づけを運用する際のポイントとして、独自の報酬を考えることが挙げられます。こうした独自性によりさらなるモチベーションの向上が期待されるだけではなく、企業のブランディングにも良い影響を与えます。具体的には、視察や研修を兼ねた社内の報奨旅行、スキルの向上を目的とした長期休暇などが挙げられます。こうした独自性を生み出すために従業員自身からどのような報酬があったらいいかなどを聴取するのも重要でしょう。

アンダーマイニング効果に気をつける

外発的動機づけを運用する際のポイントとして、アンダーマイニング効果に気をつける点が挙げられます。アンダーマイニング効果とは、外発的動機づけによって内発的動機づけが失われてしまうことを指します。過度に外発的動機づけによる報酬を利用することで、従業員はそれ自体が目的となってしまい、それ自体に関心やモチベーションがなくなってしまう恐れがあります。例えば、外発的動機づけとして締め切りや一時金を設定した際、終わらせることが目的となってしまい肝心な内容がおざなりになってしまうことが例として挙げられます。この点でもやはり外発的動機づけと内発的動機づけのバランスが重要と言えます。

まとめ

外発的動機づけを適切に運用し社内を活気づけよう

外発的動機づけは、従業員のモチベーションを短期的にすぐに上げられ、業績の向上に貢献するという大きな利点があります。反面、短期的が故に持続的なモチベーションの維持が難しく、内発的動機づけとの運用を適切にバランスよく行うことが重要です。また、外発的動機づけの方法も多岐に渡り、これも同様にバランスよく運用することが効果的です。こうしたバランスに十分に配慮した上で外発的動機づけを運用し、社内の業績向上に努めましょう。

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