記事更新日:2022年03月15日 | 初回公開日:2022年03月14日
人事・労務お役立ち情報 外国人留学生の採用 外国人採用・雇用 グローバル経済 採用成功事例管理職は、一般的に本部長・部長・次長・課長・係長・主任などと呼ばれる人のことを指します。具体的には、労働者の指揮をして組織の運営に当たる者のことです。加えて管理監督者と認められるためには、「重要な職務内容」「重要な責任と権限」「労働時間の態様」「地位にふさわしい待遇」この4つをを満たす必要があります。このことからもわかるように、管理職は組織の中でもとても重要な役割を果たす人のことを指しているのです。
管理職と一般社員の違いは明確です。管理職は会社の部下たちに指示を出し取りまとめるのに対して、一般社員はその指示に従い仕事をします。また、一般社員には時間外労働の上限があるのに対して、管理職にはありません。それに加えて労働基準法上に当てはまる管理職の場合、一般社員のように労働時間、休日などの規定も適用されません。管理職に就くと一般社員のフォローや顧客への謝罪など、責任を問われる仕事が多いため、給与の面も一般社員に比べて高いのが特徴です。
管理職の役割はいくつかあります。一つ目は、組織内で掲げている目標や目的を達成できるよう、業務や部下を管理することです。計画立案を提出したり、人材を配置したり、予算を管理することが多いです。また、目標や目的に向けて、現段階でどれくらいの進捗状況なのか把握するのも管理職の仕事です。一般社員は求められる仕事をこなすことが多いのに比べて、管理職は一般社員がするべきことを常に指示・コントロールしているのです。
変化の激しい現代社会では、常に今行っている業務に修正や改善が求められます。特に中小企業以上になると、新しいプロジェクトがスタートしたり、人材の入れ替えも激しくなったりすることが頻繁にあります。このような際に、今までの業務形態でいいのか、どうすればさらに効率よく業務を行えるのかを考えることが管理職の役割です。また、新しい業務形態や会社の新しい方針などを部下に正確に伝えることも業務改善の一つであり、管理職の大切な仕事と言えます。
管理職と聞くと、やはり部下の育成と言うのが一番に思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。管理職は部下の仕事内容や進捗具合などを常に把握し、フォローに回ったり、直接相談を受けたりするのも役割の一つです。自身の部署の部下が、どのようなモチベーションで仕事をしているかなども、管理職は日頃から気にかける必要があります。部下の業務対応一つ一つが、会社の経営方針や未来に関わってくるためです。時には、部下の責任を管理職が背負わなければならないシーンもあります。
管理職の役割でもかなり重要視されているのが、経営側と一般社員の橋渡し的な業務です。特に中小企業以上の組織では、経営陣が掲げる目標や経営方針を「自分ごと」として考えられる一般社員はなかなかいないと言われています。そのため、管理職は経営側と一般社員の中間に立ち、上手く立ち回る必要があります。経営側からの指示をそのまま一般社員に伝えるのではなく、いかにわかりやすく、尚且つ業務に取り掛かりやすくするかは管理職の腕の見せ所なのです。
会社の組織というのは、皆が皆会社の理念や経営方針を理解しているとは限りません。管理職は、上層部や経営層の考えをしっかりと部下に伝え、さらには浸透させる役割も果たさなければなりません。部下がそれぞれ違う方向に向かってしまうと、組織として破綻してしまうからです。そのためにも管理職は、経営層の考えや目的を理解するだけでなく、言語化し部下に伝達すると言う能力が必要です。また、会社全体の目的を部下たちが見失わないためにも、日常的に注意を払い、管理することが大切と言えます。
管理職は誰でもなれるわけではなく、必要なスキルがいくつかあるのをご存知でしょうか。まず一つ目は「ヒューマンスキル」です。このスキルは良好な対人関係を築く能力のことで、業務に関係する人物を自分なりに分析し、その都度必要な対処やアプローチをすることです。コーチングやリーダーシップなどもこれに当たります。管理職は多くの場面で、主に部下への対応力やフォロー、自身が所属している部署や企業全体を同じ方向に向かわせるヒューマンスキルが問われます。
管理職に必要なスキルの2つ目は、「テクニカルスキル」です。このスキルは業務を遂行する上で欠かせない知識や技術のことを言います。もちろん業種などによってスキルの判断材料は変わってきます。管理職の場合、企業や部署全体を把握し、管理するマネジメント能力や、組織内における人材評価のスキルのことを指します。このスキルは、特に部下に対して常に適切な判断ができるか、またどれだけ日頃から組織を俯瞰できるかで差がつくとも言われています。
管理職に必要なスキルの3つ目は、「コンセプチュアルスキル」です。このスキルは、概念化能力とも言われています。物事の本質をしっかりと見極め、状況を分析し課題を見つけ、どのように対処していくかを見極める能力がコンセプチュアルスキルと呼ばれるものです。管理職でも経営層に近い人物は特に、このコンセプチュアルスキルが求められます。何か困難にぶつかった際に、いかに冷静に判断を下せるか、適切な処置ができるかがこのスキルで試されるのです。
管理職は特に高いコミュニケーション能力が必要です。なぜなら、部下に指示を出したり、部下のモチベーション管理をすることが常日頃から求められるからです。たとえ上層部と部下が上手くコミュニケーションを取れないとしても、管理職がしっかり部下と繋がっていれば、組織は円滑に回るのです。とは言え、部下から管理職に積極的なコミュニケーションを求めすぎるのは好ましくないです。管理職側から日常的に部下と接することが重要なポイントです。部下が管理職に対し気を遣ってしまうことも配慮し、良好な関係を築けることがベストと言えます。
管理職は会社の経営が向上し、またしっかり回るよう、全体を見ながら部下たちに業務を割り振らなくてはいけません。ただし、あまりに業務内容が過酷だったり、部下のモチベーションを下げてしまう割り振り方をしないよう気をつけましょう。どの部下がどれくらいの業務量をこなしていて、どのあたりが限界値なのか普段から把握しておくことが大切です。適切に割り振るためにも、上層部の考えや経営目標と、部下の能力のバランスを取りながら慎重に判断する必要があります。
管理職は部下の仕事の様子を常日頃からチェックしたり、成果が出ているか気にかけるだけではいけません。部下全体の「働きやすさ」を意識しながら職場の環境を適宜改善していくことも大切なのです。毎日働く仕事環境を改善することで、部下・社内全体の仕事効率やモチベーションアップにつながるからです。時には、このようなことだけでなく、オフィス全体の環境も視野に入れましょう。デスク周辺の環境や、水回りが綺麗になっているか、ランチタイムは皆が快適に過ごせているかなども部下のモチベーションに関係しています。
管理職だからと言って、ただ部下に指示をあおったり、座って資料をまとめているだけでは管理職に適しているとは言えません。管理職は、自分自身も常に向上心を持ち仕事に取り組むことが大切です。なぜなら管理職は上層部と部下の架け橋でもあり、会社の未来を担う大切なポジションだからです。管理職が成長意欲を持つことで、部下からも上層部からも信頼され、業務はもちろん組織自体円滑に回りやすくなります。管理職だからと失敗を恐れずに、自身も成長できるよう常に努めましょう。
どんなビジネスでも言えることですが、自分が思っているよりも自分の仕事ぶりは他人から冷静に見られています。管理職であれば尚更です。企業や部署を取りまとめる立場として、自分自身が部下や企業のお手本になるよう心がけましょう。管理職のモチベーションや仕事の仕方は、そのまま部下に伝わります。普段から挨拶、礼儀、報告・連絡・相談などは特にしっかり意識することが大切です。いつ、誰に見られても恥ずかしくないような態度で業務をこなすことで、部下からの信頼も得ることができます。
優秀な管理職を育成したいのであれば、研修を実施することがおすすめです。管理職は会社全体の経営状態はもちろん、上層部の考えや部下の考えを理解し、常に中間に立ちバランスを取らなければなりません。そのためには、あらゆることを「把握」する力が必要になってきます。新入社員がいきなり管理職になれないのは、能力だけでなく経験年数や会社に関する知識がまだ足りないからです。まずは具体的なカリキュラムを組んで、どのような管理職を育成したいか明確にしてから研修を開始しましょう。
管理職の人材育成で重要なのは、上司や先輩が定期的フィードバックすることです。よくあるのが、放っておけば育つと言う考えです。これは、管理職を育成するにあたっては良い手段とは言えません。なぜなら、管理職の業務は経験を積み、自分自身で判断・実践し、時には失敗することで身につくからです。適切なフィードバックをもらうためには、具体的な目標やいつまでにこの業務をできるようになるなど、期間を決めましょう。また、ノウハウを得るために外部研修に月1回参加するなどのトライもおすすめです。外部研修で学んだ管理職の業務を実践してみて、具体的なフィードバックをもらえるようにしましょう。
管理職と一口で言っても、実は様々な役割・業務があることを知っていただけましたか。世間では、管理職はただ部下に指示を出していると言うイメージも定着しているようですが、そうではありません。優秀な管理職が組織や部署にいることで、上層部と部下たちのバランスを取れているのです。優れた管理職を育成すれば、会社のあらゆる業務もは円滑に回るでしょう。どのような人を管理職として選び、育成したいかを決める前に、自身が管理職の役割を理解し、具体的にアドバイスできるようにしておきましょう。
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