記事更新日:2020年06月06日 | 初回公開日:2019年09月05日
外国人留学生の採用 外国人採用・雇用 採用・求人のトレンド 人事・労務お役立ち情報イギリスは日本と同じ島国であり、日本と同様に、周辺諸国とは多少異なる独特の文化を有しています。そのことから、イギリス人と日本人は気質的に似ている点を有しています。これは、いわゆる島国根性と言い換えても良いかもしれません。最近で言えば、イギリスは国民投票の結果、EU離脱への道を歩もうとしている状況にあります。イギリスはこのように、ヨーロッパの一部でありながら、ヨーロッパではないという意識を持っています。同じ島国同士、日本人とは理解し合える点が多いと言えるでしょう。
イギリスは、ポロ、サッカー、ゴルフなど世界中で愛されているスポーツや、現代の政治経済の基礎を作り上げたという輝かしい歴史を有しています。また、イギリスは伝統ある王室を有しており、長く続く皇室を有する日本と共通面も。そのため、イギリス人は国家に対する愛国心が強く、イギリス人である自分自身に対して強いプライドを持っています。同じ英語圏の国であっても、国家の歴史がそれほど深くないアメリカとは異なる気質を有しているといるでしょう。
日本と同じ島国であるイギリスですが、海外展開やグローバル展開の面では、日本と異なる気質を有しています。具体的には、日本は江戸時代に鎖国政策をとっていたように、やや閉鎖的な気質を有しています。しかし、イギリスは、大航海時代以降世界中に植民地を持つなど、昔から世界展開、グローバル展開を行っていました。その状況は今も変わらず、イギリス人は国外でも仕事を行う気質を有しています。これは、イギリス人は独立心が旺盛であるとも言い換えられるでしょう。
イギリス人の思考として、割り切った考えをするということが特徴点として挙げられます。これは、長く経済停滞が続いたいわゆる英国病の原因の一つともなった気質です。しかし、不可能なことを無理してまで行わないからこそ、継続的かつ効率的に成果を上げられるという利点も。イギリスを含めたヨーロッパ諸国では、労働時間に対する生産性が高い傾向にあります。イギリスで生産性が高いのは、持続的かつ効率的に仕事を進められるこの気質が関係しているのでしょう。
イギリス人の気質の一つとして、完璧さを目指さないということが挙げられます。これは、仕事の効率性に関わってきます。例えば日本の職場環境では、書式一つとっても非常に細かい点まで決まり事があり、本筋ではない部分で訂正を求められることも。これによって、意思決定や仕事の遂行が阻害され、結果的に完璧とは程遠いところに着地してしまう場合が多々あります。イギリス人は完璧さを目指さないからこそ、物事の本質を捉えて仕事を効率的に遂行できるのだと言えます。
イギリス人の気質の一つとして、休暇を大事にするということが挙げられます。イギリスの企業では、スケジュールにもよりますが、繁忙期であっても休暇を容易に取得することができます。これは、有給休暇を取りづらいという声が多く、実際に有給取得率が低い日本企業とは異なる点だと言えるでしょう。イギリス人は、皆家庭を大事にしており、休暇中は家族でゆっくり過ごすことが多いようです。休暇を大事にするということは、家庭を大事にすることと繋がる気質であると言えるでしょう。
イギリスは、正式名称をグレートブリテン及び北部アイルランド連合王国と言います。その名の通り、複数の王国による連合国家の体を取っています。いくつかの地域に分けられるイギリス。一口にイギリス人といっても、地域ごとに国民の気質がまるで違っています。例えば、スコットランド系の男性は無駄に見栄を張ったり、散財することが少ないと言われます。また、アイルランド系の男性は社交的なタイプが多いとも。しかし、いずれの地域でも共通しているのが、独立心が旺盛であるという点です。イギリス人と付き合う時は、彼らの基本的な考え方を知った上で、地域ごとの考え方の違いも考慮していきたいですね。
イギリスは多種多様な人種の人がいるため、性別や宗教、人種に対する差別にとても敏感です。日本で許容されている発言でもイギリス人を不快にさせてしまう可能性もあるため、発言には十分気をつけましょう。特に、イギリスは依然として社会階層が分かれている国家です。一口に差別意識といっても、階層の上下による差別意識の違い、もともとの民族による差別意識の違いがあり、千差万別です。イギリス人だからこうだろうと言ったステレオタイプを持つことなく、人それぞれの違いを意識して付き合うことが大切ですね。
イギリスに限らず欧米諸国では労働時間と余暇の時間がはっきりと分けられています。イギリスの場合、量販店や百貨店は、概ね夕方6時には閉店します。夜8時を回れば、繁華街であってもほとんどの店が閉まっているということも。このように、労働時間と余暇の時間がはっきりと分かれるため、イギリス人はあまり残業をしません。日本的な感覚で、ついついサービス残業をお願いしていると、会社に対する不満があっという間に溜まってしまうかもしれません。サービス残業を行うというのは、日本的な感覚であることを覚えておく必要があると言えるでしょう。
欧米諸国では、休暇は労働者の権利として認められています。日本でも同様に休暇が権利として認められていますが、休暇を取るのに罪悪感を感じるという人は少なくないでしょう。事実、日本では有給休暇取得率が低いと言われています。一方、イギリスでは、人にもよりますが有給休暇を取ることに罪悪感を感じる人はほとんどいません。皆、当然の権利として取得します。イギリスでは、有給休暇を取得している人の分は、そのほかの人がカバーします。イギリス人を採用する際は、休んでいる人の業務はそのほかの人がしっかりカバーできる体制であることをしっかりと伝えることが大切ですね。
近年、円安傾向が続いていることから、日本への旅行に割安感が出ており、訪日外国人数が過去最高に達しています。このような状況にあって必要なのが、訪日外国人に対する売り込み、いわゆるインバウンド対策でしょう。イギリスからの旅行者も、そのほかの国の例に漏れず増加傾向にあります。英語を母国語とするイギリス人を採用することは、イギリス人のみならず英語圏旅行者へのインバウンド対策として有効です。今後、さらなる増加が見込まれる訪日外国人。その市場の獲得のために、イギリス人は必要な人材であると言えます。
イギリスは長い歴史があります。一言にイギリス人と言っても、その民族には非常に多様なものがあります。古くはアングロサクソン系が主流でしたが、近年はインドや中東からの移住者が増加しています。このような環境で生活しているため、イギリス人は調整能力に優れているという長所が。また、イギリス人は、大航海時代に多くの植民地を抱えていたことから、グローバル感覚にも優れていると言われています。グローバル経済は、今後さらに複雑化することが見込まれます。そのような中にあって、経済的に視点に優れたイギリス人は必要な人材であると言えますね。
イギリスの社会には、現在はあまり見えなくなっていますが、それでも根深い階級社会の意識が存在します。これは、いわゆる上流階級、中流階級、そして労働階級です。また、近年では、インド、中東、アフリカからの移住者も増加しており、これが新たな階級意識を作っているとの話も。いずれにせよ、イギリス外で就労を求めるイギリス人の中には、本国では出世できないと感じた人物も含まれています。一言にイギリス人と言っても、その人材の質には人それぞれの差があります。面接の際には、個々人が持つスキルなどをしっかりと把握することが大切ですね。
イギリス人は、その他の欧米諸国出身者と同様に、効率的な業務の遂行を重要視します。特に、イギリス人は物事を効率的に進めることを重要視するため、日本のように細かな書式や目に見えない慣習・慣例を好まないことも。また、日本人がYse/Noをはっきりさせないまま業務を遂行することに戸惑うことも。イギリス人のように欧米諸国の社員と働く際は、不必要に細かな業務を行ったり、場の空気を読むと言った見えない慣習はなるべく廃することが重要です。また、Yes/Noをはっきりさせ、効率的に意思決定を行うことが大切だと言えるでしょう。
日本企業の雇用の特徴点として、新卒採用と年功序列が挙げられます。近年では少しづつ変化してきていると言われるこの2つの日本企業の特徴ですが、蓋を開けてみれば現在も根強く残っています。この2つの特徴は、海外から働きに来た外国人が日本企業に不満を持つ大きな理由の一つであるとの声も。海外からの労働者を受け入れる場合、受け入れ企業も可能な限り、労働環境を海外のスタイルと合わせる必要があります。仕事をしても、個人の評価に結びつきにくい年功序列を強く維持していると、せっかく受け入れた海外人材が流出してしまう可能性があり、注意が必要です。
「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。
グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。
他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。
この記事を読んだ方は次のページも読んでいます。