適正検査TALの試験内容と導入するメリットについて【導入事例もご紹介します】

記事更新日:2023年08月04日 初回公開日:2023年08月04日

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今までは一部の企業にのみ導入されていた適性検査「tal」が注目を集めており、大手企業でも導入する動きが活発になっています。深刻な人材不足が懸念される中で、未然にミスマッチや精神疾患などを避け、離職率を大幅に下げられる「適性検査tal」は、企業にとって救いの手です。面接前にたった20分程度の時間を設けるだけで、個々の潜在能力や弱点を見極める方法は今までになく、それでいて正確な診断を行っています。ここでは、tal適性検査の内容から企業における導入のメリットまで、詳しく解説致します。

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適性検査TALとは

潜在的人間力を測る適性検査のこと

適性検査TALとは、潜在的人間力を測る適性検査のこととされています。断定できない理由は、TALの全貌が明らかになっていないからです。TALは最新の脳科学成果を取り入れており、どのように抗おうとも、被験者の本来持ち得る人間力を把握できるとされています。実際に検査を受けた人の報告もありますが、なぜ合格に到り、なぜ不合格になったのか本人にも理解不能な人間の能力をはかる検査であり、大手企業でも採用されている適性検査です。

vivid japanが提供している

TALの開発者は「JINSOKEN・人総研」で、正式名称は「Total Assessment Library」です。直接の提供者はJINSOKENですが、vivid japanなどの協力により、ネット動画などによる商品販売も広く行われています。正式名称にあるようにTALはアセスメントであり、勉強して上位を狙うとかの類いではなく、人材アセスメントの基本である人材適性を客観的に評価することで、配置転換や育成などに活かすものです。JINSOKENでは、TAL以外にも潜在能力を可視化する適性検査を提供しています。

適性検査TALで測れる潜在的人間力

ストレス耐性力

適性検査TALで測れる潜在的人間力は、企業が恐れているリスクとなる人材を見分けることに注力されており、その一つが「ストレス耐性力」です。ストレスに弱い人材は離職率が高く、精神的な疾患にもなりやすい傾向にあります。企業ではそのような人材を遠ざける傾向が強くあり、できれば入社を未然に防ぎたいと考えているのです。たった20分程度の簡単な検査によって、個人の絶対的な弱みを見破るTALに注目が集まっています。

行動力

適性検査TALで測れる潜在的人間力の一つが「行動力」であり、これは企業が求める個人の能力です。面接などでは印象の良い言葉を並べる練習を繰り返すため、多数の中から真に行動力を持つ人を見極めることは難しいでしょう。しかしTALの簡単な質問の中において、行動力の潜在的な能力の優劣がハッキリと現れるのです。とくに時間を合わせて会う必要もなく、ネット上でいくつかの質問に答えてもらうだけで良く、数分後には結果が得られます。

コミュニケーション力

企業で欠かせない能力である「コミュニケーション力」も適性検査TALで測定可能です。というよりもむしろTALの得意分野であり、やはり見た目では分からない能力を、数問の答えによってコミュニケーション能力の高さを判別してしまいます。TALでは企業が導入する前に実験的に企業内でTALを行うことも推奨していますが、企業の反応および評価は高く、試験的に行った分析結果がことごとく的中していたという結果も報告されています。

適性検査TALを取り入れるメリット

対策しづらく純粋な思考力を見ることができる

適性検査TALを取り入れるメリットとして、対策しづらく純粋な思考力を見ることができることが挙げられます。何度かTALを経験し合格と不合格の両方を経験した人も、何が原因であったか全く分からないと言っているのが印象的でした。原因が分からなければ対策を採ることができないため、そのままの自分が相手に伝わります。むしろ、TALは個人が本来持つ純粋な能力を判断してくれる便利で有効なツールだと理解すべきでしょう。

自社にはない視点を持っている人を採用できる

適性検査TALを取り入れるメリットの一つが、自社にはない視点を持っている人を採用できるという点です。とくに図形問題などで他の人が気付かないことを発見することや、独創的な図形の配置などをすることにより、アイデアを豊富に持つ人材を見つけられると言われています。ただし、意識的に変わった図形配置をしても簡単に見破られてしまうので、自分を正しく評価してもらうことを優先するようにしましょう。これからの自分にも大切なことです。

採用のミスマッチを防げる

適性検査TALを取り入れる大きなメリットに、採用のミスマッチを防げることがあります。これは企業と応募者の双方に言えることであり、無理に企業側の希望に則すように答えることは将来的にミスマッチをみ、自分が困ることになるのです。お互いに良好な関係を築いていくためにも、採用試験では小細工なしで、ありのままの自分をぶつけて勝負しましょう。企業によっては検査結果の捉え方も異なります。同じ質問で不合格だったとしても、自分が本当に思うのであれば同じ答えをすべきです。

自分事として考えられる人材を採用できる

適性検査TALでは、企業として抱える課題や問題を自分事として考えられる人材をピックアップできるメリットがあります。企業の問題を自分の抱える問題として真剣に考えられる人間が多くいれば、会社も心強く、困難にあっても打開策が見えてくるでしょう。言い換えれば会社が信頼できる社員がそれであり、企業の強みとなる人材です。将来を見越して企業を支える人材を多数確保することは、企業にとって大きなプラスとなることは間違いありません。

適性検査TALの試験内容

文章や質問形式の問題

適性検査TALの試験内容は、大きく文章や質問形式の問題と図形配置の問題の2つです。文章の質問形式の問題は、問題とは言っても正解のない問題が多く「問い」と言った方が正確かもしれません。「あなたならどうしますか、あなたならどれを選びますか」という問いかけであり、どれを選んでも間違いではありません。しかし、この問いかけには人間として重要な部分をさりげなく含んでおり、そこで客観的な評価が下されます。なお、この設問は「人の命の大切さ」を問う意図があると言われています。

図形配置の問題

図形配置の問題もTALでは有名な試験内容です。「入社後に活躍している自分を図で表現する」などの課題が出され、あとは自由に図形を配置できます。5分程度で指定された個数の図形を使って表現しなければいけません。目立とうと思って奇抜な図形を配置すると逆効果にもなるようです。心を落ち付かせて頭に浮かんだものを正直に書いてみましょう。まず、規定の時間内で決められた数の図形を使用していなければ論外となりますので注意してください。また、ポジティブな発想がキーになるとも言われています。

文章や質問形式の代表的な例題

自動販売機の問題

TALの文章問題で有名なものに「自動販売機の問題」があります。「自動販売機が壊れていてお釣りがでないときに、あなたはどうしますか?」という問題です。解答例は、①運が悪かったと諦める、②自販機を蹴っ飛ばす、③何もしないで諦める、④自動販売機の会社に電話して苦情を言う、⑤悔しいと感じる、⑥むしゃくしゃした気持ちになる、などがあります。もちろん正解はありません。ただし、この解答には積極的な行動に出るタイプ(②④)と、頭の中で考えて解決するタイプ(①③⑤⑥)の2つに分かれます。これがポイントのようです。

手に持って良い卵の問題

「手に持って良い卵の問題」も有名で、TAL問題で失敗した(本人はそう思っている)人は多いようです。回答の選択肢は、①カラを剥いていないゆで卵・②カラを剥いたゆで卵・③カラを剥いて切ってあるゆで卵・④カラを剥いて切ってお皿に盛ってあるゆで卵・⑤生卵・⑥模型の卵・⑦ウズラの卵・の6つです。設問は「あなたが手に持っても良い卵を2つ、選んでください」という内容で、7つの中から2つを選択します。この問題にも正解はありません。この卵問題には落とし穴があるようで、冷たい無機質の「⑥模型の卵」を選ぶと失格だそうです。

図形配置の代表的な例題

入社後に活躍している自分をイメージする問題

図形配置の例題は試験の時間は5分程度と短いのですが、合否に直結する大事な問題なので真剣に解答しましょう。代表的な例題は、図形を並べて「入社後に活躍している自分をイメージする問題」です。図形問題は別名「ニコちゃん問題」とも呼ばれ、図形中の「ニコちゃんマーク」を自分に見立てて使うのが理想と言われています。人間をイメージする設問のため、図形を使って人体をあらわすことも良い方法です。こちらは図形であるため解答は無数にできます。より人間的で、自分が会社のトップで突き進んでいく姿をイメージしましょう。

適性検査TALに落ちる理由

回答のサイコパス傾向が強いから

適性検査TALに落ちる理由は、回答からサイコパスの傾向が強いと判断されたからに違いありません。つまり、企業で必要とされる何らかの感情が欠落していると判断されたからです。サイコパス傾向が強い人材は大きな問題を起こす危険もあり、リスク回避といえるでしょう。TAL自体が積極的な人材登用というよりも、企業にとってリスクとなる人物を除外する意味の方が強いといえます。それを入社前に見抜くことで、安全かつ健全な経営が成り立つという考え方からです。能力よりもリスク回避が優先になります。

適性検査TALの結果の見方

結果を見ることはできない

適性検査TALの結果は見ることができません。答えがない問題だと言っても、何らかの評価がされているわけですので、個々の評価が判断されて明記されるものが依頼者に渡るのが普通です。お試しでも評価がほぼ当たっていたとのコメントがあるように、回答者の性格分析などがなされて企業に報告されているのは間違いありません。しかし、TALの性質畳から問題から引き出された個々の正確が分かってしまえば、一般教養などと同じように対策が可能になります。暗黙の了解もあり、採用に関わる人間や経営陣以外に結果を見ることは不可能です。

適性検査TALを導入している企業

NTTデータ

適性検査TALを導入している企業の代表に「NTTデータ」があります。NTTデータは最先端のテクノロジーを用い、医療から金融および上方などまで幅広く手掛けている企業です。最先端の技術を学び個々が自分のものにするまでには時間と労力がかかり、抱えるストレスも小さくはないでしょう。そういった意味からもストレス対応力を測るTAL適性検査は有効になります。またデータの集積を行う会社ですが、あくまで相手は人間ですので、一般的な知識と対応に加えて温かみのあるサービスが求められるため、企業は余分な投資をしなくて済むと言うことです。

まとめ

適性検査TALを通じて自社と合う人材を採用しよう

TALは奇抜で独創的なアイデアでアピールする適性検査ではありません。人材不足の中で企業が最も嫌う早期退職などに歯止めをかけるために、企業とのミスマッチやストレス性の疾患などの危険が高い人を事前に排除してリスクを減らすものです。そのため、自然体で検査を受けて結果を素直に受け止めるのが将来の自分のために考えられます。それらを十分に理解してもらったうえでTALを受けてもらうことが重要です。正しい適性検査「TAL」によって、自社が希望する人材を確実に獲得しましょう。

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