記事更新日:2023年08月17日 | 初回公開日:2023年08月17日
外国人採用・雇用 採用・求人のトレンド 人事・労務お役立ち情報同じミスを繰り返す原因で多いのは、ミスを繰り返す本人が仕事の全体を把握できていないことです。仕事は全体を通して繋がっており、個人が受け持つのは大きな仕事に関わる工程の一部でしかありません。さらに、1つの業務をとっても様々な工程に分かれていて、部署ではそれ等を複数人で分担しています。そのため、仕事の前後の工程を理解していないと重要な箇所を見落としやすくなります。このような場合には受け持つ業務と他の業務の繋がりを理解し直す必要があります。
同じミスを繰り返す原因には本人のワーキングメモリが低下している可能性も考えられます。ワーキングメモリとは物事を考え実行するまでに必要な情報を一時的に保存し処理する能力です。これが不足していると途中で中断した業務をどこまで進めたか分からなくなる、同時進行している業務を忘れてしまうなどの問題が起きます。メモリの低下には疲労やストレス、業務過多など様々な理由が考えられますが、個人の資質も大きく一概には断定できません。
人はストレスが溜まっている時にも生産性が低下し、同じミスを繰り返すことがあります。例えば、睡眠不足で疲労が溜まっていると判断力が鈍り、普段は気付けるミスに気付かなくなってしまうという体験は誰にでもあります。また、プライベートの悩みや職場の人間関係に問題があると、そのことについて脳のリソースが割かれてしまい仕事に集中できない場合もあります。このような原因が考えられる時は、抱えている問題やストレスの原因を解消しなければ根本的な解決には至らないので注意が必要です。
同じミスを繰り返す原因には、本人の気質的な影響や発達特性が関係している可能性も考えられます。具体的には本人が発達障害などの特性を抱えている場合は、複数の指示を覚えることや話を聞きながらメモを取ることが苦手なことがあります。また、特性を持っていない場合でも、性格によっては苦手な種類の業務があることは珍しくありません。そのため、このような事柄が原因として考えられる時は、マネジメントをする側が指示の出し方や教育方法を工夫することが最も重要な改善策と言えます。
仕事の目的を理解していないことも、同じミスを繰り返す原因になります。本来仕事は目的を達成するために作業内容を設定するものですが、手段と目的を取り違え業務の実行そのものが目的になる人も存在します。しかし、商品の生産数を増やすことに気を取られて品質管理やチェックを怠ると、不良品が増えて結果的に多くのコストを割く羽目になります。これと同じように、仕事を成功させるには成功例を具体的に明示し業務の質にも注意しなければなりません。そのため、各工程の意味や目的も理解することが大切です。
同じミスを繰り返す理由には、上司や周囲の従業員に委縮してしまっている可能性も考えられます。これは特に入社したての従業員にありがちな理由です。新しい職場に馴染めていない場合や周囲に怖い人が居る場合、大抵の人は緊張や恐怖心から集中力が低下してしまいます。中には焦って業務を行うので同じミスを繰り返す人も少なくありません。このような場合は新しい仕事に慣れ、周囲の人と打ち解けると自然とミスを繰り返さなくなるケースも多いです。
同じミスを繰り返す理由には根本的に仕事への注意力が散漫になっていることも考えられます。この問題の原因は様々なパターンがあるため一概に断言できませんが、本人に問題がある場合と職場環境に問題がある場合に分けられます。本人要因の場合に考えられる原因は他のことに気を取られている、仕事と私生活のスイッチ切り替えができていないことが挙げられます。環境要因の場合はデスク周りが整頓されていない、室温が快適でない可能性などが挙げられるので、原因に合わせて個別に対応しなければ改善は見込めません。
同じミスを繰り返す癖の直し方で最も重要なのは、なぜミスしてしまったのかをしっかり考えることです。原因が分からないまま解決策を講じても結果が空回りするだけでなく、場当たり的な対応になってしまいがちになるので他の業務でも同じミスをしてしまいます。そのため、まずはミスの原因を分析し解決策を考えてみましょう。ミスの原因を考えても思い出せない場合は、ミスをした当時の状況や行動の手順を書きだして振り返るのもおすすめです。
色々な解決策を講じても同じミスを繰り返す場合は、そもそも自分の直し方や考え方が間違っている可能性も視野に入れ、客観的な意見やアドバイスを貰いましょう。自分で解決できる問題には限界がありますが、周囲の人に頼ることで考えられる手段が広がります。客観的な意見を貰うことで自分が他人
同じミスを繰り返す癖を直すためには、自分の心身の健康状態にも気を配らなければなりません。どんなに直し方を考えて対策を練って気を付けようと思っていても、集中力が下がってしまえばミスを防ぐのは不可能です。そのため、注意力を一定に保つためにも自分の心身は常に健康な状態に保っておきましょう。具体的には寝不足を防ぐために夜更かしはしない、体調不良の兆候がある時は過度な飲酒や喫煙は控えるなど普段の生活から見直していく必要があります。
同じミスを繰り返す癖を改善するには直し方そのものだけではなく、ミスを繰り返さないための習慣を身に付けることも大切です。例えば、業務についての連絡事項を聴いている時は必ずメモを取るようにしましょう。耳から聞いた情報を頭に残しておくだけでは、後から情報を勘違いして覚えていた疑いがある場合や忘れてしまった場合にも確かめることができません。また、人は情報を手書きで出力する作業を行うと記憶が定着しやすくなるので、仕事を覚える助けにもなります。
同じミスを繰り返さないためには、疑問に思ったことを質問する習慣を身に付けることも大切です。ミスを繰り返す人の中には教えてもらった内容を聞き返すのが申し訳なくて、分からないことを放置してしまう人が居ます。しかし、問題を放置しても解決には至らないので、聞きにくいことでも確認して内容をきちんと理解するようにしましょう。中には質問されると不機嫌になる人も居ますが、分からないことを質問する行為と教える行為はどちらも職務上の義務です。そのため、相手の態度を過度に気にする必要はありません。
同じミスを繰り返す部下が身の回りに居る際は、本人が仕事に集中できているか確認してみましょう。具体策としては本人に直接話を聞くのが一番ですが、「集中してる?」というような声掛けをすると逆にプレッシャーになってしまいます。そのため、プレッシャーを与えず確認したい時は本人の体調について尋ねるなど間接的な言い回しがおすすめです。また、オフィスの空調は快適か、雑音が気にならないかなど周囲の様子が仕事に集中できる環境になっているか確認すると集中できない原因が見えてくる場合もあります。
同じミスを繰り返す部下に対してミスの指摘や注意をする際は、なるべく感情的にならず冷静に言い聞かせることも大切です。感情的に怒鳴りつける行為や敢えて厭味な言い方をする行為はミスの直し方としては適切ではありません。何故なら、このような場面で部下に不快感や恐怖心を与えてしまうと、業務の際に集中力を発揮する妨げになるからです。ミスを極度に恐れてしまうと仕事に消極的になるだけでなく、緊張感から余計にミスを連発してしまいます。そのため、自分の感情と職務上の指導は切り分けて考えましょう。
ミスを繰り返す癖を改善させる際は、部下本人に再発防止の具体策を考えさせましょう。上司や教育係が一緒に具体策を考えることも大切ですが、本人に当事者意識が無ければ言われたことを実行するだけのその場限りの対応になります。これをそのままにしておくと場面や状況を変えては同じミスを繰り返すことになります。そのため、まずは本人に「直さなければいけない」という意識を持ってもらうためにも積極的に改善策を考えてもらうようにしましょう。
同じミスを繰り返す部下を叱る場合、人前は避けるようにしましょう。同じミスを繰り返されると、フォローや教育に時間を割かなくてはならないため管理側として心象は良くないものになるでしょう。しかし、大勢の前で部下を叱ると尊厳を傷つけるだけでなく、周囲の人からの視線も厳しくなります。本人の立場が悪くなると社内の雰囲気や人間関係にも悪影響を及ぼし、ハラスメントの原因になることもあります。そのため、注意する時は会議室などを利用して、できるだけ他人の目に触れない場所で行う方が適切です。
部下に注意する時は、「気を付けて。」「集中して。」などの抽象的な表現で指示を出すのではなく、なるべく具体的に指示することも重要です。同じミスを繰り返す人は好きでミスしているわけでもなく、気を付けていないわけでもありません。それなのに、ただ「気を付けて。」と言われても本人は具体的にどうすれば良いのかわかりません。そのため、ミスを注意したい時は業務の中の集中すべきポイントや自分はミスしないためにどんな工夫をしているか具体的な対策を添えましょう。
ミスを繰り返す原因は人や環境によって様々で、原因に応じて直し方も工夫していかなければなりません。時には自分だけで解決することが難しい場合もあるので、周囲の人と連携して対応策を考えていく必要があります。また、同じミスを繰り返すことは誰にでもある経験で、ミスをしたからと言ってその人自身の能力が劣っているわけではありません。だからこそ自分がミスを繰り返す場合も、部下のミスに悩んでいる場合も1人で抱え込まず周囲の人と共有して、職場全体で対策を考えていくことも大切と言えるでしょう。
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