リモートマネジメントとは【注目される背景や成功させるポイントなどについても解説します】

記事更新日:2022年03月02日 初回公開日:2022年02月21日

人事・労務お役立ち情報 グローバル用語解説 派遣社員 用語集
新型感染症対策の観点から、社員が集まることを避けてリモートでの業務を導入する企業が増えました。オンラインでのやりとりをスムーズに行いながら、出社時と同じように業務に取り組めているという企業も多いです。しかしその一方で、リモートワークになったことで社員同士のコミュニケーションがうまく取れないなどといった課題を抱えている企業もあります。今回の記事では、リモートマネジメントにおける課題とその解決方法について解説します。これまでとは異なる環境でのマネジメントに課題を抱えているという企業の方は、ぜひご一読ください。

就労ビザ取得のためのチェックリストをダウンロードする

リモートマネジメントとは

リモートワークに伴い必要とされるマネジメント手法

リモートマネジメントとは、リモートワークに伴って必要とされるマネジメント手法のことです。組織運営においてマネジメントは非常に重要ですが、社員の勤務形態によって柔軟に変化させる必要があるでしょう。例えばリモートワークでは対面でのコミュニケーションの機会が減るため、より相手に伝わりやすいやり取りを意識すべきです。企業はこれまでのマネジメント手法をそのまま用いるだけではなく、リモートワークのためのマネジメント手法を考えなおす必要があるでしょう。

リモートマネジメントが注目される背景

新型コロナウイルス拡大によるリモートワークの普及

リモートマネジメントが注目され始めたのは、新型コロナウイルス拡大によってリモートワークを導入する企業が増えたためです。出社にかかる移動時間が削減されたことなどはリモートワークにおけるメリットですが、いくつかのデメリットも生じました。そのようなデメリットを解消するために、リモートマネジメントが注目されるようになったのです。今後も社員が密集することはなるべく避ける必要があるため、リモートマネジメントは組織運営において引き続き重要視されるでしょう。

業務のデジタル化

IT技術の発展によって業務のデジタル化が進んだということも、リモートマネジメントが注目されている理由のひとつといえるでしょう。これまでは対面で行っていた業務や書面が必要とされていた業務も、オンライン上で解決できることが増えました。連絡を取るためのチャットやビデオ通話ツールなども普及していますが、これらはコロナ禍が収束した後も利用され続けるでしょう。デジタル化によって生み出されたツールを効果的に活用することも、リモートマネジメントのポイントであるといえます。

働き方の多様化

リモートマネジメントが注目されている要因として、個人の生活スタイルに合わせた多様な働き方が推奨されるようになったということもあげられます。子育てなどの理由によってリモートワークを実施する場合もあれば、フレックスタイムを導入することで自分の裁量で就業時間を決めるという場合もあります。このように同じ企業においても異なる働き方をする社員をまとめるためには、効果的なリモートマネジメントを実施する必要があるのです。

リモートワークにおける課題

コミュニケーションが希薄化する

リモートワークを導入することで、これまでに比べて社員同士のコミュニケーションが希薄になってしまう可能性があります。同じオフィス内で仕事をしていれば、軽い挨拶にくわえて休憩中に業務以外の会話をすることもできるでしょう。リモートワークによって自宅で1人で作業する時間が増えると、そのような機会が減ってしまいます。進捗を確認することが難しいだけでなく、お互いの持っている意見や考えを共有するのも難しくなってしまうでしょう。

チームの一体感が喪失する

リモートワークにおいては基本的に1人の空間で業務を行うことが多いため、同じオフィス内で勤務している場合に比べてチームの一体感が喪失してしまうというおそれがあります。チームや部門単位で取り組む業務がほとんどであるため、一体感が失われることで生産性の低下にもつながるでしょう。企業側としては社員が団結力を持って業務に取り組めるように、web会議ツールなどで顔を合わせたコミュニケーションを取る機会を増やす必要があります。

モチベーションや生産性が低下する

リモートワークでは自分のペースで仕事を進めやすいという反面で、うまくモチベーションを維持できない社員の生産性が低下してしまうことも考えられます。社員のモチベーションが低下してしまう原因としては先述の通り一体感の喪失や、新しい労働環境におけるストレスの増加などがあげられます。リモートワークを実施する環境などは社員自身である程度整える必要がありますが、一方で企業側の工夫次第で解決できることもあるでしょう。

労務管理や人事評価が難しい

適切な労務管理や人事評価を実施するのが難しいということも、リモートワークにおける大きな課題といえるでしょう。その理由としては、出社時に比べて結果を出すまでのプロセスを確認することが難しいことなどがあげられます。適切な評価ができていないと、社員のモチベーションが低下してしまう恐れもあります。テレワークにおいても適切な労務管理や人事評価が行えるように、具体的な基準をあらためて設けるといった工夫をしましょう。

リモートマネジメントのポイント

業務面

目標や業務内容の明確化

目標や業務内容を明確にすることで、より効果的なリモートマネジメントが行えるでしょう。先述の通り、リモートワークにおいて業務のプロセスを評価することは非常に難しいです。そこでこれまで以上に目標管理を徹底することによって、人事評価における明確な基準となるでしょう。業務内容についても同様に、社員ひとりひとりが自分の役割に自覚を持って取り組めるように明確にすべきです。リモートワークにおけるモチベーション維持のために、目標や業務内容の管理はこれまで以上に徹底しましょう。

経営方針の浸透

企業の経営方針について全社員で共有しておくことも、効果的なリモートマネジメントの実施につながります。こちらはリモートワークが普及するよりも前から多くの企業で課題とされていますが、リモートワークが普及してからさらに重要視されるようになりました。社員間のコミュニケーションが取りづらくなると、各社員が経営方針にしたがって業務に取り組めているかを確認することは難しいでしょう。また経営方針をあらためて共有する機会も減少してしまうため、全社員が参加する朝礼などのタイミングで定期的に共有するようにしましょう。

業務分担や進捗状況の共有

リモートマネジメントにおいては出社時よりもさらに詳しく、業務分担や進捗状況について共有することが大切です。業務状況の可視化はリモートワークでなくとも大切ですが、対面でのコミュニケーションが減るとより一層重要になるでしょう。お互いの進捗状況を正しく把握することは業務の効率化だけにとどまらず、チームの一体感にもつながります。チャットツールや業務管理ツールをうまく活用して、円滑な情報共有を行いましょう。

情報セキュリティの管理

社内の情報が外部に漏れてしまわないように、情報セキュリティの管理をより厳重に行う必要があります。リモートワークでは自宅のパソコンから社内ネットワークに接続する技術などを活用することがありますが、企業の機密情報が漏洩してしまうリスクも考慮しなければなりません。特に抱えている顧客情報などが漏洩すると企業の信頼を大きく下げてしまうこととなります。リモートマネジメントの一環として、社内ネットワークをより一層強化させましょう。

コミュニケーション面

1対1でのミーティングの実施

リモートマネジメントにおいて、コミュニケーション不足に対するアプローチは非常に重要となります。なるべく密なコミュニケーションを取るために、1対1でのミーティングを実施するのが望ましいでしょう。1対1でのミーティングを行うことによって、業務の進捗状況だけではなく組織運営に対する素直な意見なども汲み取りやすくなります。その一方で、一人の意見にこだわりすぎずに全体の状況について俯瞰的に把握することも意識しておきましょう。

評価基準に基づく丁寧なフィードバック

評価基準に基づいた丁寧なフィードバックを行うことで、リモートワークにおいても社員のモチベーションを維持することができるでしょう。リモートワーク中は、正しく業務を遂行できているかということを社員自身が判断しづらい場合も考えられます。上司からの適切なフィードバックを随時受けることができれば、業務へ取り組む姿勢もさらに改善されるでしょう。主観的なものでなく、明確な評価基準に基づいたフィードバックがリモートマネジメントにおいては必要とされます。

オンラインチャットツールの活用

オンラインチャットツールを活用することでスムーズなやり取りが可能となり、業務上の連絡や進捗管理に役立つでしょう。繰り返しお伝えしている通り、リモートマネジメントにおいてコミュニケーションの改善は最も重要なポイントです。しかしチャットでのやり取りは相手の表情や感情が読み取りづらいという側面があるため、自分の意図が相手に伝わりにくいこともあります。コミュニケーションの質を下げずにチャットツールを活用することが、リモートマネジメントにおいて必要とされるでしょう。

リモートマネジメントにおすすめの本

リモートマネジメントの教科書

リモートマネジメントに関する書籍を読むことで、より理解を深めることができるでしょう。「リモートマネジメントの教科書」はそのひとつです。著者である武藤久美子さんは、組織や人事のコンサルタントとしてこれまでに150社以上もの企業を担当してきた方です。本書ではリモートワークによってもたらされた社員の変化についてフォーカスし、それを理解することがリモートマネジメントにつながると考えられています。ツールの活用だけではなく、社員に対して直接的なアプローチを行いたいと考えている企業の方はぜひご一読ください。

サイボウズ流テレワークの教科書

「サイボウズ流テレワークの教科書」も、リモートマネジメントについて理解を深めるのに役立つ書籍です。本書では、サイボウズで実践されてきたリモートワークに関する施策などが公開されています。勤務環境やコミュニケーションなどさまざまな観点から解説がされているため、抱えている課題に適したヒントが見つかるでしょう。現場で使われているリアルな手法を今すぐに取り入れたいとお考えの企業の方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

リモートマネジメントを活用しリモートワークを成功させましょう

リモートマネジメントにおいて想定される課題や、その解決方法についてお分かりいただけたでしょうか。感染症対策だけではなく働き方の多様化という観点からも、これからさらにリモートマネジメントが重要視されるでしょう。進捗管理や社員のモチベーション維持のために、リモートワークでは出社時よりもさらに密なコミュニケーションを取る必要があります。正しいリモートマネジメントを実施することで、リモートワークでの生産性をさらに向上させましょう。

外国人・グローバル人材の採用をお考えの企業様へ

事例

「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。

他社の外国人採用成功事例はこちらからご覧ください。

【無料】就労ビザ取得のためのチェックリストがダウンロードできます!

就労ビザ取得のためのチェックリストダウンロードバナー

グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。

こちらのチェックリストはこのような方におススメです!


  1. 外国人採用を考えているがビザの申請が心配。
  2. 高卒の外国人は就労ビザの申請できるの?
  3. どのような外国人を採用すれば就労ビザが下りるの?
  4. ビザ申請のために何を気を付ければいいの?
  5. 過去に外国人のビザ申請をしたが不受理になってしまった…
  6. 外国人材を活用して企業の業績アップを図りたい方。
  7. 一目で分かるこんな就労ビザ取得のチェックリストが欲しかった!


他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。

就労ビザ取得のためのチェックリスト(無料)のダウンロードはこちらから!

ページトップへ戻る
ダウンロードはこちら
ダウンロードはこちら