多様化する採用手法のトレンドは?【それぞれの採用手法におけるメリットやデメリットを解説します】

記事更新日:2022年12月14日 初回公開日:2022年12月14日

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近年では労働力の減少や新型感染症の拡大などの影響により、採用手法の見直しが必要とされています。求めている人材を獲得するためには、従来の採用手法だけでなくトレンドとなっている採用手法についても正しく理解しておく必要があるでしょう。この記事では近年における採用手法のトレンドやそれぞれの手法の特徴などについて、ケース別に解説します。採用手法の見直しを検討している担当者の方に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご一読ください。

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新卒採用における代表的な採用手法

就職サイトの活用

新卒採用における代表的な採用手法としては、就職サイトの活用が挙げられます。就活生の多くは、就職サイトに掲載されている企業情報などをもとにして志望する業界や職種などについて検討していきます。多くの就活生が目にしている就職サイトに企業情報を掲載すれば、それだけ応募の数が増えることも期待できるでしょう。就職サイトを活用する際には、常に企業に関する最新の情報を掲載するように定期的な見直しが必要となります。

新卒採用サービスの利用

新卒採用サービスを利用した採用手法も、新卒採用における代表的な手法です。新卒採用サービスは学生と企業の双方に対して専門のカウンセラーを配置させて、マッチングを行うサービスです。初めて就活を行う学生にとっては非常に心強いサービスでもあるため、利用している学生も多いでしょう。企業としても一定の応募を確保できることから、お互いにメリットの大きい採用手法であるといえます。利用する際にはどのような学生を採用したいかということを明確に伝えておくことで、入社後のミスマッチを減らすことができるでしょう。

中途採用における代表的な採用手法

転職サイトの活用

中途採用においては、転職サイトを活用した採用手法が代表的です。求人情報を掲載して、求職者からの応募を募るという形式になります。大手の転職サイトであれば、それだけ多くの求職者の目に留まることが期待できるというのがメリットです。多くの求職者にアピールしたいという場合には適した採用手法といえるでしょう。一方で転職サイトの利用にかかる費用は決して少なくないため、採用にかけられる予算と期待できるリターンを正しく検討する必要があります。

転職フェアへの参加

転職フェアへ参加するというのも、中途採用を行う際の代表的な手法のひとつです。転職フェアとは転職を希望する人材を対象とした合同の企業説明会のことで、参加することによって企業の魅力を直接的にアピールすることができるのが魅力です。近年ではこちらもオンラインで開催されることが増えましたが、幅広い人材にアプローチできるという点ではメリットが大きいでしょう。準備には一定の時間を要することになりますが、社員の協力を仰いでみるといいでしょう。

新卒採用における採用手法のトレンド

ダイレクトリクルーティングの実施

新卒採用における採用手法のトレンドとして、ダイレクトリクルーティングの実施が挙げられます。ダイレクトリクルーティングとは、企業側から積極的にアプローチをかける採用手法全般のことを指します。後述のソーシャルリクルーティングなどもその一種です。新卒人材に対しても応募を待つだけの採用手法をとっていると、他社に優秀な人材を獲得されてしまいます。これまでは中途採用を対象に実施していた積極的な採用手法も、ケースによっては新卒人材に対してもうまく適用していくことが求められるでしょう。

ソーシャルリクルーティングの活用

ソーシャルリクルーティングの活用も、新卒採用における採用手法のトレンドです。ソーシャルリクルーティングとは、FacebookやTwitterをはじめとしたSNSを活用した採用手法です。新卒採用の対象となる年齢層の人材はSNSを利用する機会が多いため、企業としてはそうした人材にアプローチしやすくなるというメリットがあります。ソーシャルリクルーティングに関する明確なノウハウをまだ蓄積できていない企業が多いため、今後も新たな採用手法のひとつとして活用方法を分析していく必要があります。

中途採用における採用手法のトレンド

ヘッドハンティングの実施

中途採用における採用手法のトレンドとして、ヘッドハンティングの実施が挙げられます。一般的にヘッドハンティングを行う場合は、サービス業者に依頼をして優秀な人材を見つけてきてもらうという流れになります。幅広い層の中から優秀な人材を探し出すことができるというのが、ヘッドハンティングにおける最大のメリットと言えるでしょう。一方で、依頼する際の費用がかかってしまうことには注意が必要です。成功報酬型以外の料金体系をとっている場合もあるため、よく検討したうえで依頼しましょう。

リファラル採用の実施

リファラル採用も、中途採用における採用手法として注目されている手段のひとつです。リファラル採用とは、既存社員の知り合いなどを紹介してもらうことによって採用を行う手法のことです。外部サービスやサイトへの掲載に比べると、大幅にコストを削減することが期待できるでしょう。既存社員の紹介ということもあり、信頼関係も築きやすいのが特徴です。しかし紹介を受けた人材をすぐに採用するのではなく、通常の採用フローと同様に面接や適性検査なども必要に応じて実施しましょう。

アルムナイ採用の活用

中途採用における採用手法のひとつとして、アルムナイ採用もトレンドとなっています。アルムナイとは「卒業生(同窓生)」という意味があり、アルムナイ採用とは一度退職した人材をもう一度採用する手法です。退職した企業へ再び戻ってくるケースはあまり一般的ではないかもしれませんが、社外で多くの経験を積んできた人材を再雇用することによって、より能力の高い人材を採用することができます。既存社員との人間関係や待遇の面においては、特に注意を払う必要があるでしょう。

採用手法を決める際のポイント

緊急性の有無を確認する

採用手法を決める際には、緊急性の有無について確認しておきましょう。採用手法の種類によって、実際に人材を獲得するまでにかかる期間が異なります。例えば求人サイトなどを利用する場合には、掲載してすぐに多数の応募が来るというケースは珍しいでしょう。人材確保の緊急性に応じて適切な採用手法を実施することによって、時間的なコストも無駄にせず採用を行うことができます。緊急性の程度については、現場の声なども反映しながら正確に把握しましょう。

必要な費用を確認する

採用手法の決定においては、必要となる費用を確認することが重要です。特に外部のサービスを利用する際には、報酬体系がさまざまであるためそれらを比較する必要があるでしょう。優秀な人材を獲得するためとはいえ、予算に対して採用コストが占める割合が大きすぎると費用対効果が見込めません。採用に欠けたコストを無駄にしないためにも、それぞれの採用手法において発生するコストやその成果について詳細に分析しておきましょう。

採用における課題を明確にする

採用における課題を明確にしておくということも、採用手法を決める際のポイントとして挙げられます。現状として社内で挙げられる課題や、それを解決するために必要なスキルなどを詳しく分析しておく必要があるでしょう。求める人材の特徴を明確にしておくことによって、適した採用手法を選びやすくなります。先述の通り近年では特に採用手法が多様化してきているため、採用後までを想定した課題解決のプロセスを明確にしておきましょう。

外部の採用サービスを活用する

自社に合った採用手法を取り入れるために、外部の採用サービスを利用するというのもひとつの方法です。求人サイトへの掲載やヘッドハンティングサービスなど、外部のサービスを活用することによって効果的な採用活動を行うことができます。特に新たな採用手法を導入する場合などには、専門的なノウハウを持っている外部の採用サービスを活用するといいでしょう。サービスの利用にかかるコストなども検討しつつ、自社だけで採用課題を抱え込まないようにしましょう。

採用手法を組み合わせて実施する

既存の採用手法のみにこだわるのではなく、いくつかの採用手法を必要に応じて組み合わせるということも検討してみましょう。紹介した通り、採用手法の種類はさまざまであるため、それぞれ異なるメリットやデメリットがあります。デメリットを妥協して採用手法を選ぶということも大切ですが、複数の採用手法を組み合わせて実施することによってさらに効果的なものにすることも可能です。既存の採用手法に捉われすぎないように、新しい採用手法も柔軟に取り入れる姿勢を心がけましょう。

まとめ

採用手法のトレンドを把握しておきましょう

採用手法のトレンドや、それぞれの特徴などについてお分かりいただけたでしょうか。採用手法が多様化している近年においては、従来の採用手法のみに頼っていると思うような採用活動が行えないというケースが増えてくるでしょう。新たな採用手法を取り入れる際には、必要に応じて外部のサービスを活用するだけでなく既存の採用手法と組み合わせて実施するのも効果的です。労働力不足によって今後もさらに人材の獲得が難しくなっていくことが予想されるため、採用手法のトレンドを正しく把握しておきましょう。

採用手法におけるトレンドの変化

オンライン化が進んでいる

近年の採用手法におけるトレンドの変化として、オンライン化が進んでいるということが挙げられます。新型感染症の影響もあり、対面での説明会や面談などが実施しづらくなってきています。オンラインでの採用活動は企業や社員の雰囲気を直接伝えるのが難しくなってしまう一方で、場所を問わずに気軽に参加しやすいというメリットもあります。必要なツールやネットワーク環境などはしっかりと整えて、オンラインでの採用手法に遅れを取らないようにしましょう。

攻めの採用手法が注目されている

企業側が求職者へ積極的にアプローチを行う、攻めの採用手法が注目されているのも近年の採用手法におけるトレンドです。従来の採用手法においては、ホームページや求人サイトを見た求職者からの応募を待つのが一般的でした。しかし人材の獲得が難しくなっている近年においては、欲しい人材に対して企業からアプローチしていく必要があるのです。スカウト型サービスの活用など、自社が求めている人材を逃さないように積極的にコンタクトを取る仕組みを作りましょう。

採用手法は多様化している

種類が多様化しているということも、近年の採用手法におけるトレンドの変化です。就職サイトや企業ホームページなど、後に紹介する代表的な手法だけではなくさまざまな採用手法を取り入れている企業が増えています。その中で求めている人材像や企業の特徴などに応じて、ベストな採用手法を選択する必要があるでしょう。多様な採用手法についてそれぞれのメリットやデメリットを理解しておくことは、今後の採用手法を考えるうえで非常に重要となります。

この記事を書いた人

塩野 豪

(しおの ごう)

行政書士塩野豪事務所の代表。
外国人ビザ(在留資格)の専門家として活動し、フィリピンやカナダなど外国との繋がりも強い。
人材紹介会社の外部顧問としても活動している。

HP:行政書士法人フォワード
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