記事更新日:2023年01月18日 |
採用・求人のトレンド 人事・労務お役立ち情報グループディスカッションとは、与えられたテーマについて議論をして結論を出すことを言います。似たような言葉としてグループワークがありますが、実施する企業によって呼び名が異なり、どちらも同じような意味で用いられます。グループディスカッションは就職活動のフローで必須項目であり、就活生は事前によく内容や特徴を理解し対策をする必要があるでしょう。基本的には新卒での実施がメインであり、学生数人で与えられたテーマに挑みそのプロセスを人事担当者が審査する集団選考であると認識しましょう。
グループディスカッションの目的は、書類や面接では難しい性格の評価をすることです。実際、ビジネスにおいて性格は重要です。例えば、交渉においては基本的には人と人とのコミュニケーションが重視され、交渉人の人柄によって会社に関わる重大な決定が大きく左右されます。また、同じ働く仲間として否定的な意見ばかり言う、自分の意見にしか興味を持たない人よりも他者と協力し合って物事を進めていく人の方が好ましいでしょう。こうした人間性を評価するためにグループディスカッションは欠かせません。
グループディスカッションの頻出テーマとして、課題解決型のテーマが挙げられます。課題解決型のテーマとは、与えられたお題に対して解決案を話し合って決めると言うものです。具体的には、企業がこれから取り組むべき新事業を提案する新規事業立案型や、既存のサービスや商品の売り上げを向上させる施策を提出する売上アップ型などを含みます。その企業での実際の業務に関するテーマが出題されることが多く、実務上で課題がある場合にどのように対処していくのかという態度が評価されます。
グループディスカッションの頻出テーマとして、選択肢型のテーマが挙げられます。選択型テーマとは、いくつかの選択肢を提示しどれを選ぶことが最適なのかをディスカッションして結論をだす形式のものです。議論する内容は、自由討論型と同様に明らかな答えがない場合が多いです。他の頻出テーマ同様にディスカッションを通じて就活生の論理性が評価されるだけでなく、どの選択肢を選ぶかによってその人の価値観も測られます。具体的には、田舎と都会にどちらに住みたいか、本は紙が良いか電子版がいいかなどが考えられます。
グループディスカッションの頻出テーマとして、自由討論型のテーマが挙げられます。自由討論型では、思考プロセスや答えに完全に正解がないテーマが提示されます。そのためグループの中でどのように考え、結論を出すのかを一から生み出していくことが必要です。課題解決型のテーマとは異なり、実務と関連したテーマがあまりないためどのようにどのよう結論を出していくのかという過程がかなり評価されます。そのため、各候補者の発言や態度、姿勢が特徴として現れやすいです。
グループディスカッションのテーマとしてディベート型のテーマが挙げられます。ディベート型では一つのテーマについて賛成派と反対派に分かれて議論を行います。ディベート型テーマでディスカッションを行う場合、それぞれの立場の意見を踏まえた上で、対立する立場の人が納得できるように論理立てて説明していく必要があります。また相手の意見を聞きながら論理的飛躍が起こっている箇所を見つけて指摘することもディベート型のテーマで起こり得ます。これらの行動から、人事担当者からは論理的思考能力が評価されます。その一方で相手の立場になって考える必要のあります。
グループディスカッションの頻出テーマとして、時事問題に関するテーマが挙げられます。時事問題にかんするテーマでは、新聞やテレビなどを騒がせた事件・事柄について討論します。特に公務員の面接では良く出題されます。他のテーマと異なる点は、知識の有無が議論の質を左右することです。裏を返せば、ある程度対策しやすいのが時事問題グループディスカッションだと言えます。日ごろから新聞やニュースをこまめにチェックし、世間の動きに対する関心を持つのが重要です。
グループディスカッションの頻出テーマとして、フェルミ推定型のテーマが挙げられます。フェルミ推定とは、実際に調査することが難しいような捉えどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し短時間で概算することである。フェルミ推定型のグループディスカッションでは、簡単に推測できないような問題に対する答えを出すために、自身の持つ知識を応用しながら解決していきます。例えば、あるアプリの1日あたりのアクセス数をテーマとして提示した場合、アプリの普及率やアクティブユーザーの1日あたりのログイン数などの情報を資料として共有します。
グループディスカッションで面白いテーマが出た時の注意点として、ふざけすぎた発言をしないことが挙げられます。たしかに、グループディスカッションで出題されるもののなかには思わず笑ってしまうような変わったテーマがあります。しかし、あまりテーマに沿わないふざけた発言が多い場合、企業からわ協調性のない人として評価されてしまいます。緊張をほぐすための軽い冗談ならいいですが、度を超えた量の冗談には気を付けましょう。
グループディスカッションで面白いテーマが出た時の注意点として、テーマの意図を意識しすぎないことが挙げられます。グループディスカッションのは、テーマに限らずあくまでその人の中身を見るためのものであるのでそれほど意図を気にする必要はありません。意図を深く考える時間があるのであれば、積極的に発言をした方が好ましいでしょう。この際、柔軟で発想力に富んだ発言をころろがけると良いでしょう。
グループディスカッションで面白いテーマが出た時の注意点として、結論よりも過程を意識することが挙げられます。たしかに、多くの場合は出されたテーマに対して一つの結論を出すことが要求されます。しかし、企業側が評価するのは結論そのものというよりは結論に至るまでのプロセスです。各々がそのディスカッションにおいてどのような役割を全うしたかがよく見られます。つまり、結論を出すことに集中しすぎず、議論自体に積極的に参加して多くの議論を交わすことが重要です。
グループディスカッションで面白いテーマが出た時の注意点として、テーマの定義づけをしっかりと行うことが重要です。面白いテーマが出される際には、意味が広過ぎてどう対処すればいいか分からない場合があります。ですので、こうした場合には広過ぎる意味にとりあえずの定義付けをして、議論の方向性を決めるといいでしょう。例えば、日本で一番人気なキャラクターというテーマが出された場合、人気とは、そのキャラクターのグッズの売り上げが一番であると定義できます。また、キャラクターをテレビアニメに出てくるものに限定するなどして議論の射程を決めることができます。
グループディスカッションの対策として、自分に合った役割を見つけることが挙げられます。役割を主にリーダー・タイムキーパー・書記・発表者の5つあります。自分の今までの性格や得意なこと不得意なことを見つめなおし、どの役割が一番遂行しやすいかを予め考えておくと良いでしょう。また、当日までグループディスカッションのメンバーはわからず、どの役割に過不足あるかはわからないので、役割は一つに限定せず、複数できるようにしておくと良いでしょう。
グループディスカッションの対策として、自分の意見を持つ習慣をつけておくことが挙げられます。グループディスカッションにおいて、意見を出し合うことが一番の目的といっても過言ではありません。また、その意見には独創性や論理性が求められます。こうしたディスカッションで評価される意見を言うには、普段から自分の意見を持っておくことが重要です。特に時事に関するテーマにおいてはその知識の習得が重要ですので、ニュースを見て考えることが効果的でしょう。
グループディスカッションの対策として、インターンシップに参加することが挙げられます。インターンシップにおいても、実際に企業で何を考えて活動しているのかを知ってもらう、またインターンシップのっための選考の一環としてグループディスカッションが行われます。本選考の前にこうした機会を活用してグループディスカッションの練習をしておくと良いでしょう。特にインターンシップにおいてはそこでの議論のフィードバックを得られることがありますので、積極的に活用しましょう。
グループディスカッションの対策として、人の意見に耳を傾ける意識を持っておくことが挙げられます。先ほども述べたように、グループディスカッションでは他者とどのようにかかわっているかという協調性も重視されています。いくら優れた意見を持っていたとしても、それに固執して他者の意見を受け入れようとしない人は採用されにくいでしょう。ですので、日ごろから他者の意見を尊重しながら、自分の意見を上手く伝えるという練習をこころがけると良いでしょう。
グループディスカッションのテーマは多種多様であり、身近な話題から小難しい時事問題に関わるものまで多くあります。ただし、いずれのテーマにしてもディスカッションの目的は変わらず、応募した人の性格つまりや協調性や積極性を推し量ることです。ですので、ディスカッションテーマの内容でぶれることなく、本記事で述べた対策や注意点を意識して取り組めば内定の獲得に一歩近づけるはずです。是非、就活に役立てて頂きたいです。
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