記事更新日:2020年05月07日 | 初回公開日:2020年02月14日
採用・求人のトレンド 人事・労務お役立ち情報 外国人採用・雇用 グローバル経済海外現地面接とは、国内で営業している企業が優秀な外国人を採用するために、海外の現地に行き面接を実施し採用する方法です。少子高齢化による労働人口の減少により若年層のポテンシャルの高い外国人材の採用を行いたい日本企業は増加しています。また、ビジネスのグローバル化により外国人を雇いたいと考える日本企業も多いでしょう。海外にいる外国人の直接採用を成功させている多くの企業では、現地の関連会社や取引先、在籍している外国人社員の人脈などを活用して採用しているケースが多いでしょう。最近では海外現地面接会を専門に実施する人材エージェントや求人媒体社が多く存在ます。
国内企業が海外の優秀な外国人を採用するために自社で現地の新聞やインターネットを利用して広く募集する方法があります。新卒が欲しいのか、キャリア採用なのか、採用のターゲットや地域を明確にし、キャリア採用の場合は欲しい人材のスキルや経験を明確に記載する必要があるでしょう。求人サイトやSNSで募集する場合は、欲しい人材をいかに明確にし採用したいターゲット層にアプローチしていくか採用戦略をしっかりと立てることが大切です。
現地の大学と連携し、推薦をもらうことに成功すれば優秀な人材を獲得できます。そのためには、現地の大学との信頼関係を構築する必要があります。その大学に在籍する生徒に自社の良さをアピールして興味を持ってもらうための仕組み作りが必要となるでしょう。一度、教育機関との関係が構築できると、自社でアプローチをさほどしなくても人材を推薦してもらえるため、優秀な人材探しが可能となります。他の方法と比べると格段に簡単に採用することができるようになります。
IT分野などの技術者は日本政府が積極的に海外からの採用を推進している職種です。そのような場合は国内の公共機関と提携を結ぶことで優秀な人材を採用することが可能となるので効率が良いでしょう。自社が今採用したい人材を明確にすることで、(どのようなスキルを持っている人材を求めているなど)国内の公共機関と提携する際に明確に指定することができます。欲しい人材と自社に興味を持っている応募者の間のミスマッチを防ぐことができます。
自社単独で現地に赴き、大学や政府と連携して現地面接会を開くのはハードルが高いでしょう。面接までの母集団形成や応募書類の選別など多くの時間とコストを費やすことになります。そのため、海外現地面接会を開催している人材エージェントへの依頼が最もコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。海外現地面接会を開催する人材エージェントでは現地で募集を行い、人材をスクリーニングした上で推薦します。面接時は通訳者の同行などのサービスがあるエージェントも存在します。人材エージェントに支払う費用は採用決定時の成功報酬型のエージェントが多いでしょう。企業が負担する費用はは面接担当者が現地に渡航する費用、現地の会場費と採用成功時の報酬のみというサービスが多いでしょう。
海外現地面接会に参加する外国人材は現地で日本語教育を受けた人材がほとんどです。しかし、ビジネスで日本語を使ったことがある人材はわずかでしょう。そのため、面接で使用する日本語は平易な表現を用いることで、面接がスムーズに進みます。海外現地面接会で日本語能力を測ることは必要でしょう。しかし、海外現地面接会に参加する外国人のほとんどは若年層であり、ポテンシャルの高い人材です。来日後に日本で働き、生活することで飛躍的に日本語能力が高くなる人材がほとんどです。海外現地面接会では日本語能力よりもその人材のスキルや知識を重要視するべきでしょう。
日本国内は少子高齢化の影響で若年層の採用が激化しています。東南アジア諸国では少子高齢化が進んでおらず、若年層の労働人口が多い国がほとんどです。しかし、給与水準は先進諸国と比較して依然低い国が多く、海外での就職希望者が多いのが事実でしょう。日本は海外から安心、安全というイメージが高く、就職したい国の一つです。ベトナムではITエンジニアなど理系人材の育成が盛んに行われています。
人材エージェントを利用した海外現地面接の場合、専願の候補者のみを集めた面接会の実施が可能です。本当に自社に興味を持って働きたいと考えている候補者と会うことが出来ます。専願のため、オファーを出して断られる確率が低いのが海外現地面接の魅力です。海外現地面接は募集から採用までのコストパフォーマンスは高いと言えるしょう。また人材エージェントは自社が求めるスキルなどを理解した上で面接候補者として推薦します。採用後のミスマッチを減らすことも可能となります。
海外人材が日本で就労できるビザを取得できる期間は最低でも3か月はかかります。長い場合は6か月かかることもあります。通年の随時募集であれば問題ないかもしれませんが、採用計画の中に入社時期を考慮しているのであれば入社時期から逆算して採用活動を開始しましょう。ビザが下りず、再申請を行わなければならいケースも存在します。海外現地面接会で外国人材を採用する際は内定から入社までにビザ申請に時間がかかることを留意してください。
海外現地面接会にて外国人材を採用している企業の多くは日本でのアパートなどの住居を確保し負担しています。病院やゴミ出し、生活面のフォローも必要です。日本企業は業務だけでなく彼らが日本に馴染むためのサポートが必要でしょう。同年代の日本人との交流会を開催している企業も存在します。定期的なメンタル面のフォローや日本語能力のブラッシュアップのための機会を与えることも必要でしょう。
株式会社JELLYFISHはIT人材などの高度外国人人材の紹介に強みがある人材紹介会社です。1回の面接会での面接参加者は10名~15名ほど。海外現地面接会を開催するほとんどの企業がその日の内に内定を出しています。海外現地面接会の開催は面接から内定までのスピードが速いことが魅力の一つですね。株式会社JELLYFISHでは韓国、台湾、中国、ベトナムにて現地面接会を開催しています。株式会社JELLYFISHは現地の大学などの教育機関と提携し定期的に日本での就職事情などの説明会を行っています。優秀な海外人材が多く面接会に参加するのは株式会社JELLYFISHの海外現地面接会の特徴の一つでしょう。
人材サービス大手の株式会社ネオキャリアのBridgers。Bridgersの特徴は海外現地面接会に参加する海外人材の7割以上がビジネスレベルの日本語を話すことが出来る事でしょう。機械エンジニアなどの理系人材の採用に強みがあります。Bridgersによる事前スクリーニングで第一志望の求職者のみの面接会が開催出るので内定辞退率が低いのも特徴でしょう。Bridgersを利用の際にかかる費用は面接官の現地への渡航費、現地会場費(ベトナム1日3万円~)、採用決定後の紹介手数料となります。中国、韓国、ベトナムなどの人材に強みがあるのも魅力の一つですね。
株式会社ヴィックスエイジはベトナムでの現地面接会に強みを持つ人材エージェントです。面接から採用までのサービスのみならず、VISA申請サポートや日本語研修、マナー研修のプランもあることはVIX-AGEの魅力の一つですね。VIX-AGEが紹介する人材は日本語能力N2以上が65%、30歳以下の人材が約80%と日本語に強い若年層が採用できるのが特徴です。VIX-AGEでは経験者採用、新卒採用、1社単独開催など企業のニーズに合ったカスタマイズされた海外現地面接会を開催することが出来ます。
カケハシ・グローバル・リクルーティングは株式会社カケハシスカイソリューションズが提供する海外現地採用サービスです。対応地域は中国、韓国、ベトナム以外にもインドやマレーシア、カンボジアなどASEAN諸国での現地面接会の開催に対応しています。カケハシ・グローバル・リクルーティングでは事前の現地視察の同行や採用決定者の日本への渡航手配などもサポートしてくれるのは魅力ですね。カケハシ・グローバル・リクルーティングは大手人材エージェントと違い、国内も現地も同一の担当者が一気通貫で担当するため国内と現地でのズレが生じません。初めて海外現地面接を開催する企業は安心してカケハシ・グローバル・リクルーティングを利用できるでしょう。
チョクトリは株式会社One Terraceが提供する海外現地採用サービスです。製造メーカー向けに特化しており、ベトナムでのエンジニア採用に強みがあります。チョクトリの特徴は理系大卒の機械・電気、電子専攻の専門知識を持ち、日本語でのコミュニケーションが取れる人材を採用できる事でしょう。日本在住のベトナム人スタッフが内定から入社までのサポートを担当するのもチョクトリの魅力ですね。チョクトリの新卒エンジニアの紹介料は1名80万円であり魅力的な紹介料といえるでしょう。
海外現地面接会に参加する外国人材は現地で日本語教育を受けた人材がほとんどです。しかし、ビジネスで日本語を使ったことがある人材はわずかでしょう。そのため、面接で使用する日本語は平易な表現を用いることで、面接がスムーズに進みます。海外現地面接会で日本語能力を測ることは必要でしょう。しかし、海外現地面接会に参加する外国人のほとんどは若年層であり、ポテンシャルの高い人材です。来日後に日本で働き、生活することで飛躍的に日本語能力が高くなる人材がほとんどです。海外現地面接会では日本語能力よりもその人材のスキルや知識を重要視するべきでしょう。
スピーディーに採用を行いたい企業はSkypeやZoomを利用したWEB面接がおススメです。WEB面接は現地への渡航や面接会開催の時間、場所にとらわれる事はありません。海外現地採用のサポートを行っている人材エージェントの多くはWEB面接での面接会開催にも対応出来るでしょう。渡航費用の削減にも寄与します。新型コロナウィルスの影響などで現地への渡航が出来ない今、海外人材とのWEB面接は有用な採用手法でしょう。
海外現地面接による採用手法を取り入れることは採用チャネルの多角化につながります。採用はさらに激化しています。海外現地面接を含め、リファラル採用やダイレクトリクルーティング、出戻り社員採用など多様な採用手法を駆使し、優秀な人材確保が必要でしょう。海外現地面接は採用手法の一つの手段です。一つだけの採用手法に頼らず、多様な採用手法を取り入れることは企業の喫緊の課題ともいえるでしょう。また企業にとって、海外現地面接を取り入れるメリットは日本での面接の在り方も変わります。多様な人材と出会えるのは海外現地面接会の魅力の一つでしょう。
「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。
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