圧迫面接とは?【代表例と対策方法を紹介】

記事更新日:2020年02月14日 初回公開日:2019年11月27日

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就職活動を行う上で就活生が最も恐れているものの一つであろう「圧迫面接」。世の中のパワーハラスメントへの態度がより厳しくなっている今日でさえ、圧迫面接を行っている企業は存在します。そんな中、圧迫面接に対する世間の態度は年々厳しくなっているように思われます。それでは、企業側はそのようなリスクを冒してまで圧迫面接を行う必要があるのでしょうか。採用面接を行う際、「無意識にでも圧迫面接になってしまっているのではないか」。そんな心配を感じている採用担当の方も多いでしょう。今回は人事の採用担当者向けに圧迫面接の代表例からデメリット、圧迫面接に替わる効果的な代替策について紹介していきたいと思います。

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圧迫面接について

圧迫面接は世間的なイメージが悪い

圧迫面接とは、面接担当者が意図的に応募者に対し、高圧的な態度をとること。また応募者の言動に関して極端に否定的、批判的な発言をする面接のことです。圧迫面接が行われてきた背景の一つに、「応募者のストレス耐性を測定する」という意図があったことが考えられます。企業に就職すると、今までの生活とは一変して結果を求められる環境に身を置くこととなります。また、職種によっては不特定多数のお客様からのクレーム対応をしなければいけないことも。したがって、社会に出る以上はある程度のストレス耐性は必要不可欠になるわけです。そこで応募者のストレス耐性を面接時に測定しようとアメリカの企業で考案されたものが圧迫面接の起源だと言われています。だからと言って、圧迫面接はストレス耐性を測るものとして理にかなっていません。ストレス耐性についてはその重要性に関する疑問、また入社後の教育が重要であるなどの観点から、圧迫面接の導入にはそのリスクとデメリットを考えることが必要です。先ほども述べたように、世間に映る圧迫面接のイメージは良いものとは言えないでしょう。したがって、無意識にでも圧迫面接を行ってしまうことは、その企業のイメージを大幅に下げるという結果をもたらしてしまいます。

圧迫面接にはいくつかの特徴がある

圧迫面接の形式については様々なものが存在しますが、根本にある要素は決まっています。「回答に対してとことん深堀していく」「面接官が無表情である」「否定的な意見が多い」「質問のテンポが速い」。このような要素が圧迫面接に共通してみられる特徴です。これらの要素があまりにも多いと、応募者に対して圧迫面接だという印象を与えかねません。

圧迫面接の代表例

面接官が威圧的な態度をとる

世間の皆さんが一般に圧迫面接だと感じる面接官の言動について紹介していきたいと思います。就活生が圧迫面接だと感じる要因の一つに「面接官の態度が高圧的である」というものが挙げられます。具体的に「面接中に頬杖をつく」「スマホや窓の外を見て応募者に興味を示さない」「質問の回答に反応が薄いまたは無反応」などの行動が圧迫面接だと認識されされてしまいます。普段意識していない何気ない行動であっても、その企業に就職を希望している応募者にとってはとても目に付く行動であり、普段からの心掛けが必要となります。

応募者の言動を否定する

また、応募者は自分の意見が否定されたとき圧迫面接だと感じます。「それは間違っていると思うな。」「その意見には賛同できないな。」など応募者の意見に対して頭ごなしに否定することは避けるべきです。面接とは質疑応答を通して応募者の人物像を描き出し、それが自社が求めている人材かどうかを判断するための場所です。あくまでも目的が応募者の適性を見ることだという事を忘れてはいけません。応募者の意見に対して面接官の主観的意見述べることは企業のイメージを下げ、貴重な面接の時間を無駄にしてしまいます。

応募者に対して怒鳴りつける

就職活動を経験した人の中には人相の悪い面接官に怒鳴りつけられたという体験をした人が一定数存在します。面接とは企業が応募者を見極めるだけでなく、応募者がその企業に対するイメージを面接の態度を考慮し就職するかどうかを決定するような、相互評価を可能とする場所です。そんな相互が対等な空間で、面接官が応募者に対して怒鳴るなどという行為は決して許されるものではありません。万が一そのような行為を常習的に行っている面接官がいるとすれば、過去に間違った採用教育を受けたか、時代錯誤以外の何ものでもありません。このような言動を発見した際は早急な改善が必要となります。

圧迫面接のデメリット

選考途中辞退のリスクの増大

前述した通り、面接とは「相互評価を可能とする場」です。つまり、面接を通して応募者が企業に持つイメージは入社意向度に大きく影響します。優秀な人材を採用するためにかけてきた面接の時間も費用も、応募者が途中辞退してしまっては全てが水の泡です。一人が複数社の面接を受けるような今日の状況を考えると、優秀な人材を最後まで自社に留める努力は、他社に勝るためにも必要不可欠であり、途中辞退の発生は深刻な問題です。

企業イメージの低下

SNSが普及し、個々人が自由に社会に対して情報を発信できるようになった現代社会において、応募者にネガティブな企業イメージを与えてしまうことは危険です。「あそこの会社の面接態度は悪い」「あの会社の面接は受けないほうが良い」などの情報が瞬く間に世の中に拡散され、企業イメージは低下することとなります。

営業成績への悪影響

企業のイメージというものは当然営業成績にも影響します。悪い企業イメージが広まれば必然的にその企業の商品やサービスを利用する人は減少し、確実に売り上げは落ち込むでしょう。自社の商品やサービスがどんなに良いものであっても世間からの評価が低いと意味がありません。

圧迫面接にならないためには

質問の仕方を変えて丁寧な印象に

世の中には就職面接を乗り切るための専門書が溢れています。そのため、「面接をしても模範化された回答ばかりで応募者本来の姿が見えない」という意見を持つ面接担当者も少なくないはずです。そのため、時には普段の面接で行う質問とは違う角度から質問する事が有効である場面も存在するでしょう。それでは、どのようにすれば圧迫面接だという印象を与えずに応募者の本意を探ることができるのでしょうか。一つ目に挙げられるものが、質問の仕方を変えてみるというものです。例えば「わが社があなたをとるメリットは?」と聞けば当然圧迫面接と認識されてしまいますが、言い方を変えて「あなたがわが社に入社した後のビジョンをお聞かせてください」と質問の仕方を少し変えれば、圧迫面接だという印象を大きく抑えることができます。

態度と頻度を変えてみる

圧迫面接を行わず応募者のストレス耐性を見極めたい場合、態度を終始穏やかに保つことも有効な手段です。厳しい質問ほど朗らかな態度を意識することで相手に圧迫感を与えず回答を得ることができるでしょう。また、毎回の面接で厳しい質問を投げかけるのではなく、ここぞという機会を適切に判断して質問することが重要です。

面接官の意識改革は必須

「面接官が無表情」「睨んでくる」など、就活生が圧迫面接の代表例として挙げるものは、もしかしたら面接官が無意識に行ってしまっているものである可能性があります。年齢がある程度高めの面接官に見られる事例だと思われますが、年齢を重ねるにつれて、身体の筋肉は衰えていくものです。特に表情筋は鍛えることが難しく、他人から見ると、とても不愛想に映ったり、とても高圧的に見えたりしてしまいます。また、面接官は短い時間に応募者の適性を正確に見分ける必要があり、その作業を一日に何回も繰り返すこととなります。そのため、焦りが高圧的な態度として出てきてしまうことも。これらの注意点は面接を担当する者ならば当然意識しなければいけないことですが、面接という形式上、企業側に立場として上だという考えが出てきてしまうようで、そのような意識が薄れてしまう傾向にあります。面接が互いに対等な立場であるという事をきちんと理解することが大切です。

優秀な人材を採用するためには

圧迫面接が企業に及ぼす悪影響と代替案について理解していただけたと思います。面接担当者の責務は応募者の真の姿を探り、その適正を見極めることです。しかし、その手段が圧迫面接になってしまっては、多方面に大きな悪影響が及んでしまいます。なによりも高圧的な態度で応募者がきちんと自分を表現できない空間を作り出してし合っては、優秀な人材を選んで採用する企業側にとってはとてももったいないことです。面接を行う際には、様々なことに気を配り、お互いにとってベストな空間を作り上げることが何よりも大切です。

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