ペルー人の採用のポイントは?【ペルー人の特徴・注意点は?】

記事更新日:2020年06月26日 初回公開日:2020年06月21日

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巣籠り需要など、2020年からは新たなニーズが生まれました。よって、業界によっては、慢性的な人手不足に見舞われ、派遣労働者を活用しても解消できない状態が続いています。そこで外国人労働者への注目が集まっていると言えるでしょう。そこで、ペルー人を採用する企業が出てきています。ペルー人は「身分に基づく在留資格」の割合が99.1%を占めており、その内訳をみると「永住者」の割合が最も高く、ペルー全体の66.1%となっている点はおさえておきましょう。また、産業別の割合をみると、「製造業」が最も高い割合である点も併せておさえておきたい部分です。

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ペルーの基本データ

ペルーの面積・人口などの基本データ

ペルーの基本データとして、ペルーの面積・人口などの基本データを確認しましょう。ペルーの面積は1,285,000㎢であり、人口は3,199万人となっております。参考までに日本は377,900㎢あり、1.256億人です。面積は日本の3倍以上の広さを誇る反面、人口は日本の約3分の1に留まっている点は、最低限おさえておきましょう。首都はリマ市であり、約876万人です。また、ペルーはスペイン語を始めケチュア語など多言語が用いられており、宗教はカトリック教徒が約80%の割合です。また、日本の貿易は、魚粉や自動車の輸出入が行われている点はあまり知られていないでしょう。

ペルーの地理・気候

ペルーの地理・気候について理解しましょう。まず、地理については、太平洋に面して南北2,500キロに及ぶペルーの海岸線は、ほとんどが砂漠化しています。この砂漠にアンデス山脈に河川33本が流れ込んでおり、首都のリマも33の川の1つ、リマック川の流域に栄えている点はおさえておきましょう。気候については以下の3種類となります。コスタ(砂漠が広がる海岸地域)、シエラ(アンデス山脈が連なる山岳地帯)、セルバ(アマゾン川流域の熱帯雨林地帯)に区分され、日本とは異質の国と言えるでしょう。

ペルーの主要産業

ペルーの主要産業は製造業、石油・鉱業、商業、農業、建設業となっています。特に日本の製造業は2019年まで人手不足感が露骨に表れていましたが、自動車産業を始め、新型コロナウイルスの影響により休業を余儀なくされ、慎重な対応をする企業が増えています。尚、ペルーでは、商用車の販売台数が142か国中38位の位置付けとなっとり、1位の米国とは差があるものの徐々に発展を遂げていると言えるでしょう。そして、石炭は、147か国中25位となっており、潤沢と言えるだけの量を生産できていると言えます。

ペルー人の特徴は

北で生まれた人は開放的で明るい性格

ペルー人の特徴は、北で生まれた人は開放的で明るい性格を持ち合わせていると言えるでしょう。明朗性は不況下においても周囲を鼓舞する強みを要しており、結果が出ない時期でも周囲の生産性を引き上げることがあります。また、開放性は、思いもよらぬ妙案を引き出すことがあり、考えが煮詰まった際には、一定の打開策にもなり得ると考えられています。同じ性格を持ち合わせた組織に起こりやすい失敗で、全員で一定の方向を向き努力することには長けていても、同じ失敗を犯しやすいというデメリットをはらんでいます。

南で生まれた人は閉鎖的で人見知り

ペルー人の特徴は、南で生まれた人は閉鎖的で人見知りであることが挙げられます。よって社外での営業職に配置予定の場合は、当該部分には留意しておくべきと言えるでしょう。しかし、社内での業務であれば、恒常的に人見知りがマイナス面に働くことがあるとは言えません。職務内容によっては、閉鎖的であるがゆえに、クリエイティブな発想を享受できることもあります。ペルー人の見知りについては、逆にこちらから話しかけることにより、徐々に打ち解けることが多いでしょう。

経済発展していないことでモラルに問題がある場合がある

ペルーでは経済発展していないことでモラルに問題がある場合がある点は留意しておくべきでしょう。これは、企業のコンプライアンスにおいても非常に重要な課題です。モラルとは道徳などと定義されますが、国籍によっても考え方が異なる点は否めません。よって、社員教育では、モラルについて十分に時間を取り、認識齟齬を回避しながら、考え方の共有をしていくべきでしょう。一度失った信用を取り戻す道のりは、0から積み上げていくよりも時間を要することが多いと言えます。

マイペースで時間にルーズ

ペルー人の特徴として、マイペースで時間にルーズな面が否めません。特に都心部で雇用する場合、時間の流れが早く、シビアな面があり、少しの遅れが、甚大な損害に及ぶ可能性もはらんでいると言えるでしょう。日本企業のスピード感に慣れるまではOJTなどを活用し、当分の間は、感覚に慣れてもらうことが適切です。その後、仕事を配分していくというスタイルです。マイペースはプライベートでは良い面もありますが、仕事においては、メリハリをつけた行動が本人の成長と、企業の利益追求の姿勢と相関関係と言えるでしょう。

ペルー人の考え方

物事を冷静に考え計算高い

ペルー人の考え方として、物事を冷静に考え計算高い点が挙げられます。比較的細かい作業の場合、生産性の高い手順や二度手間を回避するために、計算高さは強みと言えるでしょう。しかし、不正に利用してしまうと信頼関係に亀裂が生じ得るために注意が必要です。冷静さは特にクレーム対応時には武器になると言えるでしょう。冷静に相手の要求を見定め、対応可能かつ妥当な対応を選択する能力が求められます。よって、日本人であっても向き不向きの問題があり、人手不足の企業であれば、その恩恵に預かるという選択肢も妥当と言えるでしょう。

自分を守るための嘘をつくことがある

ペルー人の特徴として、自分を守るための嘘をつくことがあります。これは、嘘をつかざるを得ないような厳しい叱責が常態化している企業の場合、より多く起こり得ることと言えるでしょう。また、嘘をつく背景として、「陽気な国民性」ゆえに冗談が派生して嘘になってしまうことがあります。特に、後で発覚すると大きな損害となり得る嘘の場合、軌道修正が遅くなると取り得る選択肢が限られてくると言えるでしょう。よって、嘘をつくことによる損害を可視化することで、可能な限り回避できると言えます。

家族や友人を第一に考える

ペルー人の特徴として、家族や友人を第一に考えることが挙げられます。これは、出稼ぎで来日している場合は如実に表れ、日本人としも学ぶ点はあるでしょう。家族は組織の最小単位であり、家族との関係性を良好に保てない場合、より大きな組織となる仕事の場合、相関して良好な成績を挙げることは難しいと言わざるを得ません。また、友人を第一に考える点は、仕事で行き詰った際に助言をもらうことにハードルを感じることも少なく、早期に「復活」しやすいと言えるでしょう。仕事とプライベートを上手に融合させることが出来れば、貴重な戦力となり得ます。

ペルー人を採用するメリット・デメリット

ポジティブで優しいので職場が明るくなる

ペルー人を採用するメリットとして、ポジティブで優しいので職場が明るくなる点が挙げられます。周囲の労働者が失敗してもペルー人のポジティブな性格を目の当たりにし、早期に復活することができるでしょう。仕事に失敗はつきものです。失敗しないようにスピードを度外視した進め方は適切とは言えないでしょう。失敗しても適度なタイミングで復活し、修正できる組織はスピード感とともに生産性も高いと言えます。また、職場が明るくなることにより、失敗を恐れず、行動力が高まりやすいこともメリットと言えるでしょう。

気まぐれな性格なので仕事を任せにくい

ペルー人は気まぐれな性格なので仕事を任せにくいという面も否定できません。特に個人情報や企業の機密情報の場合、漏洩するとコンプライアンス上、社会的な信用を失墜することにもなりかねません。よって、まずは、そのような情報が含まれた業務を外し、徐々に労使双方の信頼関係が構築でき、かつ、職務の重要度の理解が進んできた時点で判断することが適切でしょう。気まぐれな性格は仕事以外では、おおらかなど、プラスの面がありますが、仕事であれば、一定の見極め期間の設定が妥当と言えます。

ペルー人採用の注意点

生まれた地域で性格が違うので把握しておく

ペルー人採用の注意点として、生まれた地域で性格が違うので把握しておくべきでしょう。国土の面積は日本の3倍であり、言語もスペイン語を始め複数の語学が使われています。そして、宗教も約8割がカトリック教信者ではあるものの、福音主義やセブンスデー・アドベンチスト協会などの宗派もあります。職務を円滑に進めるために、性格を矯正するという考え方ではなく、採用したペルー人の性格特性を考慮した仕事を割り振るという考え方の方が労使双方で効率的と言えるでしょう。

時間にルーズなので時間管理を徹底する

ペルー人採用後は、時間にルーズなので時間管理を徹底することが適切でしょう。特に社外の顧客との業務の場合、時間の遅れが企業の損失に繋がり得る点は十分にリスクヘッジ策を講じておくべきです。しかし、常に張り付いて「監視されている」と感じられてしまうでしょう。その場合、信頼関係に亀裂が生じてしまうこともあり得るために、タイムマネジメントする程度に留めておく方が肝要と言えるでしょう。また、タスクを切り替えるなど、没頭していたがために時間管理を忘れてしまうリスクもヘッジしておくべきです。

ペルー人を採用する方法は

紹介会社から採用する

株式会社アスカ

ペルー人を採用する方法は、紹介会社から採用するなども考えられます。そこで、株式会社アスカのサービスが参考になります。当該企業は外国人・ネイティブの求人採用を扱う人材紹介の企業で渡航時の手配や連絡、採用決定後のモチベーションアップ研修、などを手掛けています。しかし、別途費用がかかる部分があるため、利用の際は自社の経営状況などを勘案して決定したい部分と言えるでしょう。メリットとしては、紹介会社を利用することで、大幅な時間の削減が可能と言えるでしょう。1から全て自社で行うとなると、人的リソースを注がざるを得ません。

株式会社グッドサポート

ペルー人採用にあたり、株式会社グッドサポートのサービスが参考になります。製造業を始め、接客・サービス業に至るまで長期的な戦力となる人材派遣サービスを提供する企業です。そして、広いネットワークを駆使し、早急に人材不足を解消したい、夜勤や時間外勤務も対応できる人材、日本の慣習や言葉に理解のある人材派遣の実績も豊富と言えるでしょう。尚、人材派遣、業務請負、有料職業紹介など、ニーズに応じて多様な形態も揃えているため、満足感も担保されていると言えるでしょう。しかし、業務請負契約の場合は、指揮命令関係がない点は留意すべきでしょう。

ペルー人の採用は文化や国民性を理解して相互理解を

ペルー人の採用は文化、国民性を理解して相互理解を深めていくことが適切でしょう。数ある諸外国の中から日本を選び、来日する時点で何らかの目的意識があります。しかし、ペルーと日本の文化や国民性は大きく異なり、融合させるまでには多くの時間と労力を要することは想像に難しくないでしょう。「矯正させる」という考え方では、ペルー人も壁を作ってしまい、双方が信頼関係を築くことが難しくなります。よって、双方の文化や国民性の良い部分にフォーカスしながらコミュニケーションを取っていくことで、有益な関係を築いていけるでしょう。

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