ミャンマー人採用の課題・メリットは?【ミャンマー人の特徴や採用方法も解説】

記事更新日:2020年06月05日 初回公開日:2020年06月02日

近年、観光客だけでなく留学生として日本に訪れる外国人も増加し、人材不足を補うために外国人採用を検討している企業も増えてきました。そんな外国人採用の中でも注目を集めているのが、日本人との親和性も高いと言われるミャンマー人の採用です。外国人採用は文化や言葉の壁などいろいろな面からハードルが高いと感じている人も多いでしょう。この記事では、ミャンマー人を採用するメリット・デメリット、さらに注意点などをお伝えしていきます。

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ミャンマーの基本データ

人口は約5,142万人でビルマ語を公用語としている

ミャンマーは大きくわけて8つの民族が属し、少数民族を合わせると135もの民族がいると言われる多民族国家です。人口は約5,142万人、公用語はでビルマ語(ミャンマー語)としているものの、少数民族ごとにそれぞれ独自の言語を使っています。また、ミャンマーに国籍を持っている人をミャンマー人と言っていますが、ミャンマー族という部族がいないのも特徴のひとつ。小学校から英語の教育をしているため、英語を理解している人も多く、大きな都市のホテルやレストランなどの多くで英語が通じます。

世界のルビーの9割を産出している

あまり知られていませんが、ミャンマーは世界のルビーの約9割もの量を産出していると言われている原産国です。その中でも最高級のルビー産地として有名なのがモゴック地区です。唯一無二の赤の輝きを放つルビーは、市場価値も高く長きに渡り女性の心を魅了してきました。発展途上国を支援している株式会社マザーハウスも原石の素の美しさを活かしたジュエリーを作るなど、日本でもミャンマーのルビーを購入できるようになりました。

基本的には熱帯だが地域によって差がある

ミャンマーはタイの西に位置し、熱帯モンスーン気候に属しているため年間を通して高温多湿な日が続きます。ミャンマーは国土も広いため、地域によっても差がありますが、とくに5~10月の雨季の時期は雨が連日降り続け、蒸し暑い日々です。乾季に入る11~2月は、雨日も減り蒸し暑さも和らぐため観光シーズンでしょう。3~5月も雨が少ないものの、最高気温が連日40度近くなるほど酷暑日が続くこともあるため、熱中症対策には注意が必要です。

ミャンマー人の特徴は

日本人と似ていて「空気を読む」ことが出来る

ビジネスでミャンマーを訪れる人は年々増えてきましたが、観光などでミャンマーへ行ったことのある人はまだあまり多くはないでしょう。実は、ミャンマー人は日本人と顔が似ていて、人種のルーツが日本人と同じモンゴルにあると言われています。性格も勤勉で素直な人が多く、日本人との共通する部分が多いと言われています。日本人と似ていて相手の気持ちを汲み取り「空気を読む」ことができるので、日本人とも上手く付き合える人が多いでしょう。

人口の85%が仏教

人口の85%以上が仏教を信仰しており、その他はキリスト教などで占められています。ミャンマーは日本と同じ仏教の国ということもあり、礼儀や習慣など日本人と相通じるところも多いでしょう。ミャンマー人は熱心な仏教徒が多いことでも知られ、寺院が教育の役割を担っており、他の発展途上国に比べて識字率も高く、先進国並みだそうです。また、幼少期から英語教育にも力を入れています。文化の面からも日本への適応力が高いのは、採用する際のメリットでしょう。

ミャンマー人は穏やかな性格

ミャンマー人は、穏やかでおしゃべり好き、面倒見がよい人が多いことから「お人好し」と言われることもあります。また、温和な性格のためケンカや揉めごとは好まず、自己主張も少ないことから大人しい印象にみられがちです。そんな性格もあって周囲を気にしてついつい頑張ってしまい、無理をしてしまうことも。単純作業などもコツコツと続けられ、育ててくれた会社や上司にも恩義を感じることから、入社したら長く定着することが期待できるでしょう。

ミャンマー人の考え方

親の言ったことに反抗しない

ミャンマー人は、敬虔な仏教徒が多いことから生活の隅々にまで仏教の教えが浸透しています。感情的になることも少なく、慎ましく生きることの美徳を重んじる教えもあり、自分のエゴを貫くという性格ではありません。仏教では親を大事し、目上の者の言葉を敬うことが良いという教えもあるため、家庭でも親の言ったことに反抗することがありません。ボランティア精神も際立っていて、その姿勢に日本人も感心させられることも多いでしょう。

親日国なので日本への偏見が少ない

日本とミャンマーは、戦前から交流があったことからもミャンマー人には親日家が多いようです。ミャンマーには日本語学校も多数あり、日本に対する憧れも強く、日本のきれいな街並みやインフラなどに興味を持っているミャンマー人もたくさんいます。そのため、日本語を勉強したり日本で働きたいと思っているミャンマー人も多く、日本への偏見も少ないでしょう。同じモンゴル系のルーツ、宗教的な類似点なども多いことから上手く馴染める人が多いようです。

ミャンマー人を採用するメリット・デメリット

メリットは真面目で素直なので仕事に対する姿勢が良い

ミャンマー人と日本人は、赤ちゃんのときにお尻に蒙古斑がある、豆腐や納豆といった食文化が似ているなどいくつもの共通点があります。また、言葉や文法やの語順が同じなど、言葉が似ていているため日本語の習得も早く、性格も素直で真面目なので仕事に対する姿勢も良く、納期などもしっかり守ります。かつては「アジア最貧国」とも言われていましたが、最近では外国の企業もどんどん進出しており、海外志向の若者も増えてきました。

デメリットは遠慮しがちなので嫌な事が分かりにくい

ミャンマー人の特徴として、思いやりがありボランティア精神に優れ、とても優しい性格の人が多いことが挙げられます。一方でミャンマー人の考え方は保守的のため、目新しいことにチャレンジしようとする精神に疎く、遠慮しがちなので嫌な事が分かりにくいという点もあります。もちろん個人差はありますが、製造業や食品加工などのルーティン作業には向いている人が多く、ミャンマー人を採用する際は性格を鑑みた職種選びが大切になるでしょう。

ミャンマー人採用の注意点

学校や職場で叱られることが少ないので指導の仕方に注意

仏教徒のミャンマー人は、親を大事して目上の人のいうことに従順なため、家庭でも親に反抗することがありません。そのため、家庭や社会で叱られることが滅多にないことから、誰かに怒られることに対して免疫がありません。日本では当たり前の注意がミャンマー人にとっては、とてもショッキングに感じることも。何かのきっかけで厳しく注意すると、免疫のないミャンマー人は自尊心を傷つけられ、かなり落ち込んでしまう人もいるので、指導の仕方には注意しましょう。

日本の年功序列への理解をしてもらう

ミャンマー人は目上の者を敬う意識が高いため、昔ながらの日本企業にも比較的馴染みやすく、上司とも上手くやっていける人も多いようです。そのため、年齢や勤続年数などに応じて役職や賃金が変わっていく「年功序列」の考え方も受け入れられやすいようです。年功序列制度は、日本に古くから根強く残る考え方なので、早い段階で伝えることでトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。同じ業務内容でも賃金が違うことに不満を感じる外国人もいるので、早め対応が良好な関係づくりのポイントです。

ミャンマー人を採用する方法は

現地面接会を開催する

アジア人材紹介センター

アジア人材紹介センターでは、現在インドネシア、ミャンマー、ベトナムに居住し、日本での就職を希望している外国人を日本企業へ紹介するサービスを行っています。現地説明会を開催するなど、常に新しい人材と出会える機会があります。また、人材不足解消のため海外人材の採用を検討しているものの、何から初めて良いのかわからない新規参集企業に対しても手厚いサポートを実施。希望する大学や日本語レベルの指定などあらかじめオーダーが可能なので、ミスマッチの少ない優秀な人材確保に繋がります。

日本在住のミャンマー人を紹介してもらう

株式会社アスカ

株式会社アスカは、外国人を必要とするITや製造、観光やサービスなどさまざまな分野で活躍できるグローバル人材の紹介・派遣事業を展開する企業です。日本語能力検定で最難度のN1を取得している外国人留学生が多数登録しており、コミュニケーション能力に長けた優秀な人材の採用も可能です。すでに日本文化に馴染んでいる日本在住のミャンマー人を紹介してもらうことも可能なので、入社後にすぐに活躍できるポテンシャルの高い人材に出会えるでしょう。

ASEAN CAREER

NODE株式会社が運営する「ASEAN CAREER」は、日本で就職・転職したい東南アジア諸国出身の人と企業をつなぐ会員登録制ウェブサイトです。常時およそ3万人の応募者にアプローチ可能で、日本在住かつ日本語も堪能な候補者が数多く登録。近年では、技術系の職種の紹介実績が増えており、人手不足に悩む企業への採用指導など様々なサービスを展開しています。もちろん、海外在住者の外国人との接触も可能なので4年生大学卒業したばかりの人材も採用可能です。

株式会社ウィルオブ・ファクトリー

ウィルオブ・ファクトリーは、国内の永住・定住留学生に加え、現地の日本語学校とも連携し、日本で働きたい外国人と企業を繋ぐサービスです。外国人登録者数は約2万人に上り、人材紹介に初期費用は必要なく、完全成功報酬型のサービスのため、採用過程での企業側の費用負担もありません。また、紹介した人材がすぐに退職してしまった場合には、紹介料の一部を返金するなど安心サポートを実際。製品製造や倉庫で活躍する人材紹介に強みを持っています。

Asia Job

AsiaJob(Next Stage Asia JobHunting)は、日本へ来ているアジア諸国の留学生に特化した求人情報サービスサイトです。「ビザの種類についてよくわからない」「 外国人の育成方法はどのようにすれば良いのか?」など、外国人雇用に関する疑問や不安などあらゆるソリューションを提供。企業のリクルーターと外国人登録者の交流イベントも開催し、カジュアルなかたちでマッチングさせるという就職支援も開催しています。

日本国内外在住問わずミャンマー人を採用したい

MingalaValue(ミンガラバリュ)

MingalaValue(ミンガラバリュ)は、日本で働きたいミャンマー人と日本企業をつなぐ就職・転職サイトです。MingalaValueとは、ミャンマー語で「こんにちは」を意味する「Mingalaba」と「価値」の「Value」を組み合わせた造語。新しい価値との出会いや輝かしい未来に加え、ミャンマーと日本の架け橋になって欲しいという思いを込められています。ミャンマー人に特化しているため、ミャンマー人を積極的に希望している企業におすすめです。

真面目で素直というポイントを理解する事でミャンマー人採用が円滑に進みます

ミャンマー人に限らず外国人採用を取り入れる際は、日本人との違いなど不安に感じることも多いでしょう。アジア圏内においてミャンマー人は真面目で大人しく、思いやりのある国民です。お人好しと思われることもありますが、それは仏教の教えによる「生真面目さ」と「思いやり」の深さからきているのです。日本人との共通点も多いミャンマー人の人柄を理解することは円滑に進めるための第一歩にもなるので、この記事を参考にミャンマー人の採用を検討してみてくださいね。

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