採用広報とは?【目的や具体的なツールについて解説します】

記事更新日:2021年05月14日 初回公開日:2021年05月13日

用語集 外国人採用・雇用 グローバル用語解説 人事・労務お役立ち情報
採用に力を入れている企業は多いですが、具体的にどのような採用活動をおこなっているでしょうか。自社のことを知ってもらうためにさまざまなアプローチをする必要がある一方で、採用活動にはコストがかかります。したがって、そのコストを無駄にしないためには採用活動をおこなう段階で採用後のことまで視野に入れておく必要があります。採用広報は入社後のことまで考えた採用活動ですので、効果的におこなえば企業にとって多くのメリットがあります。これから採用広報を取り入れようとしている企業や、すでに取り入れているという企業の採用広報の方に向けて具体的な手法などもお伝えします。

就労ビザ取得のためのチェックリストをダウンロードする

採用広報とは

企業が求める人材を採用するための広報活動

採用広報とは採用活動のための広報です。企業は自分たちの求めている人材を採用するためにさまざまな情報を発信する必要があります。一般的に広報活動というと企業の製品やサービスをアピールするものです。それに対して採用広報は、求職者がその企業で実際に働く姿をイメージできるように、より詳しい仕事内容や職場の雰囲気を発信します。採用広報によって、企業側も新入社員も採用後の満足度が大きく変わってきますので、メリットとデメリットを意識してしっかりとおこないましょう。

採用広報の目的

求める人材に企業をアピールする

採用広報をおこなう一番大きな目的は、求めている人材に対して企業をアピールすることです。求職者がどんな情報が知りたいのかということをしっかりと分析して採用広報をおこなうようにしましょう。普通に採用活動をおこなっているだけでは、企業の求めている人材に必ずしもその情報が届くとは限りません。採用広報として求める人材にターゲットを絞った情報を発信することによって、より効率的に採用活動がおこなえます。

入社後のミスマッチを無くす

入社後のミスマッチをなくすことは企業にとって重要です。入社前に聞いていた情報と入社後の印象の差があまりにも大きすぎると、新入社員の早期退職の原因となってしまうからです。新入社員に支払った給与だけでなく採用や研修にかかった人件費なども考えると、早期退職されるとかなりコストの無駄になります。採用広報においては企業のありのままの情報を正確に発信するようにしましょう。そうすることによって、「入社したけれど少しイメージと違った」というようなミスマッチを減らせます。

採用広報のメリット

企業の認知度が上がる

採用広報をおこなうと、企業についての情報をさまざまな形で発信していくことになり自然に企業の認知度が上がります。企業の認知度が上がると、採用活動においてより多くの優秀な人材が集まってきやすくなります。さらにそれだけでなく、新規の顧客が増えて他の企業との取引がしやすくなるといった直接企業の売り上げの向上につながるというメリットもあります。採用広報をおこなう媒体や手段などを工夫してより多くの人に認知してもらえるようにしましょう。

採用後の離職率が低下する

採用広報をおこなって、企業について詳しい情報などを入社前に発信しておくと、入社後の離職率を下げられます。特に入社後の早期退職の原因として、入社前と入社後で企業に対してのイメージが変わってしまうことなどが挙げられます。これは入社前に求職者が企業についての情報をうまく収集できなかった場合もありますが、企業側がしっかりと情報発信ができていないケースもあります。入社後も快適に働いてもらうためにも、採用広報に力を入れる必要があります。

求人への応募数が増加する

採用広報のおかげで企業の認知度が上がると、それに伴って求人への応募数も増加します。もちろん単純に求人への応募が増えればいいということではないですが、それだけ優秀な人材を採用できるチャンスが広がります。就職について自分で調べている人は情報を見つけてくれるかもしれないですが、まだ自分で行動を起こしていないという人に向けては企業からも積極的に情報を届ける必要があります。

採用にかかるコストを減らせる

1人の人材を採用して育成していくのにも、コストがかかります。例えば説明会を開催すれば会場費が必要になります。求人サイトに掲載するのにも費用がかかります。それらの形式で採用広報をおこなうのも手段の一つですが、工夫して採用広報をおこなえばさらに採用にかかるコストを減らせます。自社のホームページやSNSアカウントなどを運用すれば、より細かい情報の発信ができると同時にコストも抑えられるので試してみるといいでしょう。

採用広報のデメリット

短期間での効果が出にくい

採用広報をおこなえばすぐにその成果が出るというわけではありません。採用広報に限ったことではないですが、新しい試みを始めてみても結果が出るまでには相応の時間が必要です。目に見える成果が現れるまでは、その効果を繰り返し分析し、改善していく必要があります。したがって必然的に業務の量が増えるので、そこに人員を割く必要があります。手っ取り早く成果が出したいという企業ももちろん多いかと思いますが、採用広報は我慢強く継続しておこないましょう。

社内全体の協力が必要

採用広報には社内全体の協力が必要です。例えば社内でインタビューする場合などは社員の声を直接参考にすることになるので、いい加減な受け答えをされてしまうと社内の情報を正しく発信できなくなってしまいます。しかし、社員の方は業務の時間を割いて協力する必要があります。あらかじめ質問の内容を共有しておくか回答期間を設けてアンケート方式にするなどの工夫をして、業務に支障が出ないようにしましょう。

継続的な情報の更新が必要

採用広報は、社内の情報を一度公開してしまえばそれで終わりというわけではありません。企業の内部の状況は常に変化していくため、採用広報は最新の情報を発信していく必要があります。継続的に情報を発信し続けていくのは手間がかかりますが、古い情報をいつまでも垂れ流しにしていると、採用にあまり力を入れていないと思われてしまいます。SNSやホームページの情報を更新する周期を定めておくなどの工夫をおこないましょう。

採用広報の仕事内容

求めている人材を具体的に設定する

採用広報が最初にするべきことは、自分たち企業の求めている人材を具体的に設定することです。この設定をより細かくおこなうことによって、採用広報をしやすくなります。求めている人材にとってメリットとなるような情報を効率的に発信することができるからです。闇雲に企業の情報を発信しても、求めている人材を採用できなければ採用広報の意味がなくなります。どのようなスキルや考え方を持った人材が欲しいのかなどをしっかりと定めておきましょう。

説明会などのイベントを運営する

採用広報の一環として、説明会やセミナーなどを開催することもあります。それらのイベントの運営をおこなうのも採用広報の仕事のうちの一つです。ホームページやSNSを利用しておこなう採用広報とは違って、説明会では求職者と対面して企業のアピールができます。資料の準備や会場の設営などの手間はかかりますが、工夫して運営すれば企業についてより深く知ってもらえます。さらに、求職者の話を直接聞けるチャンスでもありますので積極的に意見を聞くようにしましょう。

自社についての情報発信をする

採用広報は説明会やセミナー以外にも様々な手法で自社についての情報を発信する必要があります。求職者は普段、様々なメディアから企業についての情報を収集しているからです。したがって、一般的に企業の情報発信に使われるような求人サイトだけではなく、SNSやその他のメディアなども活用することによって他社との差別化を図る必要があります。情報の発信を効果的におこなうために、自社の強みや魅力が求職者にしっかりと伝わるように分かりやすく表現しましょう。

採用広報の手法やツールは

SNSを活用する

Twitter

採用広報を比較的手軽におこなう手段としてTwitterが挙げられます。採用広報には継続的な情報の更新が必要ということでしたが、Twitterなら比較的短い文章でそれを伝えられるので、発信にかかる時間を短くできます。また、Twitterは日本ではLINEに次いで二番目にユーザー人口の多いSNSですので多くの目に止まることとなり、その効果は大きいと言えます。「いいね」や「RT」といった、拡散力においてもいちばん大きいTwitterは採用広報を始めるのに適しているでしょう。

Instagram

採用広報にInstagramを使うと、求職者に向けて視覚的に企業の魅力をアピールできます。さらに、Instagramの「ハッシュタグ機能」によって、検索結果に表示されるとより多くの人に認知してもらえます。採用広報にInsgtagramを用いる場合は特に、ターゲット層と自社の特徴をしっかりと分析した上で利用するようにしましょう。例えばスタイリッシュなオフィスが魅力だという企業なら、その写真を投稿してみるのもいいでしょう。写真を撮るだけでなくキレイに加工などをする必要がある場合もありますが、比較的手軽に運用できます。

Facebook

採用広報にFacebookを利用する最大のメリットは、効果的に広告を掲載できるという点です。Facebook広告を利用するとInstagram、Messenger、Audience Networkといった他のSNSにも広告を配置できます。さらにFacebookは実名での登録が基本となっていますので、ユーザーの年齢や性別などの情報をもとに正確なターゲティングができます。採用広報においてターゲティングはとても重要ですので、Facebookを使って企業の求めている人材にピンポイントでアプローチがしましょう。

オウンドメディアを活用する

自社ブログ

自社ブログを利用して採用広報を行う方法があります。自社ブログは自社の内部に関する情報について詳しく発信できます。TwitterなどのSNSに比べてより多くの情報を発信できるため、求職者にとっても自社ブログは企業についての情報を収集するのに最も有効です。具体的には各部署の仕事内容や、どんな人が働いているかといった情報を発信すると良いでしょう。求職者がその企業でどんなふうに働くのかを、より細かくイメージできるようにするのが理想的です。

note

noteを利用した採用広報を行っている企業もあります。noteというのは文章や画像、音声などさまざまなメディアを発信することのできるプラットフォームです。採用広報においてnoteを活用する場合は、会社の近況や社内インタビューをまとめたものなど、ブログに近いような内容になるかと思います。したがって、自社ブログと同様にSNSアプリよりも比較的ボリュームのある内容を発信できます。また、noteのエディタは非常にシンプルなため記事の編集から投稿まで手軽に、簡単におこなうことができます。

セミナーや説明会を開催する

SNSやオウンドメディアを活用するのは難しいという場合は、セミナーや説明会を行う方法もあります。この手法の最大のメリットは、求職者と実際に顔を合わせて採用広報をおこなうことができるという点です。SNSなどを用いた採用広報では、求職者のニーズをうまく把握するのが難しいですが、説明会で実際に寄せられた質問などは採用広報をするにあたって非常に役立ちます。場所や日時に加えて会場の規模など、より多くの人が参加しやすいような説明会を開催しましょう。

まとめ

採用広報に力を入れて理想的な人材を採用しよう

採用広報に力を入れて積極的におこなえば、企業の求めている人材を効率よく採用することができます。そのためにまずは欲しい人材の特徴を具体的に設定し、そのターゲットに向けて有益な情報を発信することが重要です。様々な手法を紹介してきましたが、近年では特にSNSや自社ブログなどのメディアを利用して情報発信をするのが主流となってきています。採用後の将来までをしっかりと見据えた上で、求職者が安心して求人に応募できるような採用広報をおこなうようにしましょう。

外国人・グローバル人材の採用をお考えの企業様へ

事例

「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。

他社の外国人採用成功事例はこちらからご覧ください。

【無料】就労ビザ取得のためのチェックリストがダウンロードできます!

就労ビザ取得のためのチェックリストダウンロードバナー

グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。

こちらのチェックリストはこのような方におススメです!


  1. 外国人採用を考えているがビザの申請が心配。
  2. 高卒の外国人は就労ビザの申請できるの?
  3. どのような外国人を採用すれば就労ビザが下りるの?
  4. ビザ申請のために何を気を付ければいいの?
  5. 過去に外国人のビザ申請をしたが不受理になってしまった…
  6. 外国人材を活用して企業の業績アップを図りたい方。
  7. 一目で分かるこんな就労ビザ取得のチェックリストが欲しかった!


他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。

就労ビザ取得のためのチェックリスト(無料)のダウンロードはこちらから!

ページトップへ戻る
ダウンロードはこちら
ダウンロードはこちら