リーダーシップとは【種類と採用するメリットを紹介します】

記事更新日:2021年09月16日 初回公開日:2021年03月04日

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普段何気なく使っているリーダーシップという言葉ですが、企業でのリーダーシップとは具体的にどのような能力を示すものかについては、あまりはっきりとは認識されていません。しかし実際には、リーダーシップの定義については古くから議論されています。そこでここでは、企業でリーダーシップを発揮する人の特徴やリーダーシップのタイプ、またリーダーとなるために必要な能力や、企業にもたらす成果について、詳しく解説します。

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リーダーシップとは

個人やチームに対して行動を促す力

ビジネスでは、個人が自主的に行動し、最大の能力を発揮することで、チームとして効率よく目的を達成することが大切です。リーダーシップとは、決められた目標を達成するために、個人やチームに自主的な行動を促す力のことを言います。そのためには、目的を達成するためのビジョンを明確に示さなければなりません。また、ビジョンの実現のために、個人がモチベーションを保ち続けられるよう、励ますことも重要です。併せて目的達成の邪魔となる問題を解消し、道筋をわかりやすくすることも期待されます。個人がお互いに良い影響を与える状態まで引き上げ、チームを統率することがリーダーシップを持つ人の役割と言えるでしょう。

リーダーシップがある人の特徴

行動力や決断力がある

リーダーシップを持つ人にはいくつかの特徴がみられます。一つは行動力と決断力があることです。リーダーは、施策を掲げるだけが仕事ではありません。チームが最終的な結果を出すために、行動の必要性を明確にし、チームのモチベーションを保ちつつ自らも行動する必要があります。また、リーダーはことあるごとに決断を強いられるものです。リスク・リターンを天秤にかけ、裁量権の中で判断し、責任を負うことを苦としない素養が必要となります。

コミュニケーション能力が高い

リーダーシップを発揮するためには、優れたコミュニケーション能力を持っていることも重要です。会社の方針や目標をチームのメンバーに齟齬なく伝え、十分に納得をしてもらえなければ、メンバーは動いてはくれないでしょう。また、業務の中で問題に突き当たった時のアドバイスや、課題解決のためのアイディアや情報共有なども大切です。リーダーがコミュニケーションを積極的に取ることで、メンバーの安心感につながり、やる気も維持できます。

リーダーシップの種類

ビジョン型

一言でリーダーシップと言っても様々なタイプがあり、大まかに6つに分けられます。1つ目の「ビジョン型」は、組織が持っている共通の目標や目的の達成をモチベーションとし、進むべき方法をはっきりさせて社員を動かすやり方です。画期的なビジョンを掲げ、成長のスピードが著しいベンチャー企業に多く見られます。目的を達成するための手段はメンバーの意見を取り入れ、多様性を認めるため、社員のモチベーションを保てる上自由度が高いのが特徴です。

コーチ型

「コーチ型」は、対象となる社員と1対1で濃密にコミュニケーションを取り、仕事の進め方の部分から支えていくスタイルです。経験の少ない若手の社員の成長を促す点で大きな効果が期待されます。また、仕事に行き詰まりを感じている社員に気づきを与える点でも有効です。個々に対応することで、社員の性格や強みを活かして仕事を進めるため、社員の満足度が高く、上がったモチベーションで能力を最大限まで引き出すことができます。

関係重視型

関係重視型のリーダーシップでは、組織が設定した目標や将来像に重点を置くのではなく、一人一人がどう考え行動したいのかを重視するスタイルです。個々を尊重することで良好な関係を保つことが期待されます。しかし社員の考え方が組織の目標と違っている場合には、異なる考えも受け入れるように社員を育成する必要があり、そのためチームの成長が一時的に止まってしまうこともあります。このタイプのリーダーシップは、状況に応じて選択し、他の型を併用する方が望ましいでしょう。

民主型

「民主型」は、メンバーに広く意見を求めて方向性を決定するスタイルです。既存のやり方に縛られず、発言により新しいアイデアが生まれやすいので、チームワークが向上します。その一方で、成果よりも過程を重視し、目標を確実に達成する必要がある業務の場合には不向きと言えるでしょう。また、アイデアを出し合う際に意見が割れてしまうと、方向性を固めるまでに長時間かかる場合があります。他の型との併用が必要なタイプです。

ペースセッター型

「ペースセッター型リーダーシップ」では、リーダーが自らレベルの高い成果を出し、それを部下に見せることでチームの士気を高めます。特に優秀なメンバーで構成されているチームで高い効果が期待できるやり方です。 しかし、メンバーの全体の能力が低く、あまりやる気もみられない場合は、ペースセッター型リーダーシップだけでは効率的にリーダーシップを発揮できなくなるでしょう。その場合は、関係性重型などとの併用を考える必要があります。

強制型

「強制型リーダーシップ」は、チームの意思決定や行動の全てをリーダーが決めるスタイルです。決められたことに対してメンバーは全て従い、たとえ疑問が生じたとしてもリーダーの言う通りに仕事を進めます。目標が短期的で、必ず成し遂げなければいけない時には効果的な方法です。しかし部下はリーダーの手足となって動くだけになってしまいます。頭で考えずただ従うだけなので、次代のリーダーを育てるなどの目標があるときには向きません。

リーダーシップスタイル

信頼できること(Authenticity)

優れたリーダーには、7つの要素が満たされていると言います。ひとつ目は「信頼できること」です。リーダーがメンバーに業務について話す時には、自分の信念からブレのない言葉を発することが重要となります。メンバーにリーダーの心からの言葉が伝われば、両者の信頼関係はより形成されやすくなるでしょう。リーダーが言葉だけではなく、実際に行動に移し、メンバーとともに成果を上げることで、企業にとっても最高のロールモデルになります。

決断力(Decisiveness)

2つ目は「決断力」です。現場で情報の全てを集めきれていない状況でも、リーダーとして決断を下せる能力を指します。実際の仕事では、情報が完璧に集まることはまずありません。また、頭の良いリーダーほど、情報分析に力を入れすぎ麻痺に陥ってしまいがちです。意味のない分析に固執せず、衆知を集めて適切に決断することで、チームの仕事の停滞を防ぎます。しかしその決断には常に責任が付きまとうことも受け入れる姿勢が必要です。

集中力(Focus)

3つ目は「集中力」です。優れていると言われるリーダーは、たくさんの仕事の中から一番大切なものを見つけ出し、それに集中します。ジャック・ウェルチやスティーブ・ジョブズが有名で、彼らがリーダーになり仕事を見渡した時、それまで取り組んできたプロジェクトの多くを取りやめ、自ら大切だと判断したプロジェクトにだけエネルギーを集中するよう指示を出しました。一度に多くのことをしようとせず一つに絞ること、時間を管理し、重要なことだけを選び取る決断をする能力です。

触れ合い(Personal Touch)

4つ目は「触れ合い」で、常にメンバーやプロジェクトと深く関わりっていることを指します。距離を置く、逃げるなどをしないことは言うまでもありません。リーダーの立場であっても話しやすい存在であり、利害関係のある人とも良好な人間関係を築く、非公式な場でもコミュニケーションを取るなど、メンバーと近い位置を保つことが重要です。そのためにも、ビジネスの現場に価値観を深く注入しておくことや、目や耳で何が起こっているか常に把握しておく努力が必要となります。

ハードスキル/ソフトスキル(Hard/Soft People Skill)

5つ目は「ハードスキル/ソフトスキル」です。現場ではメンバーに高い基準を要求し(ハード)と、併せてメンバーを思いやり、良い心理状態にすること(ソフト)という相反する心理状態を両立させなければならない場合があります。矛盾していますが、良いリーダーにはそれが可能です。そのためには、メンバーの仕事の結果に対して適切にフィードバックを与えることや、正しいやり方を教示すること、高いレベルのロールモデルとなることが求められます。

コミュニケーション(Communication)

6つ目は「コミュニケーション」です。リーダーにはメンバーとのコミュニケーションをあまり取らない人もいますが、それはコミュニケーションの重要度を理解していないからと考えられます。方法は1対1、全体的、文章で、非公式の場でなど様々ですが、ビジョンや戦略の対話による共有や、隠し事をしないこと、仕事外での人間臭いコミュニケーションなども重要です。リーダーとして、いろいろな角度から積極的にメンバーと関わって行きましょう。

たゆまぬ前進(Ever Foward)

最後は「たゆまぬ前進」です。日々のハードワークや仕事の改善、健康維持など、優れたリーダーは常にビジネスと個人の両面で成長を続け、常に前に進もうと努力します。こうした努力を積み重ね、メンバーにも認識されることによって、組織全体の能力を高めてエネルギーを保つことが可能です。また、仕事に対して必要以上に心配しない楽観的な考え方や、人の心の琴線に触れる対話の仕方は、個人はもちろんのこと、チームの士気を高めるでしょう。

リーダーシップがある人を採用するメリット

生産性向上

リーダーシップがある人を採用することで、会社の生産性は格段に上昇します。理由は、優秀なリーダーはチームを一つにまとめ上げ、方向性を定めて最良の方法で生産を導くためです。また、リーダーシップのタイプを必要に応じ柔軟に変更して対応するでしょう。例えば、最初は個人のアイデアを意見を柔軟に取り入れ、チーム全体のモチベーションを保ちつつ、状況判断で強制型に変えるなどの手法が挙げられます。現場環境を常に把握をしていれば柔軟な対応が可能です。

組織の活性化

また、リーダーがチーム内で適切に振る舞うことで、組織自体の活性化も見込めます。会社の中だけではなく、外での食事など非公式な場での親睦や意見交換も、まとまりのあるチーム作りには大切です。また、年齢や採用年次を問わず、誰でも発言しやすい環境づくりに尽力することも、活性化に寄与するでしょう。活性化した組織はモチベーションが高まり、生産性にも寄与します。ただし、そのような理想的な組織づくりは一朝一夕で果たされることではありません。短期的に判断するのではなく、あくまで長い目で見ることが必要です。

まとめ

リーダシップのある人を見極めて組織を高めましょう

リーダーシップを持った人材を積極的に採用し、社内で能力を磨くことは、生産性の上昇やチームワークの向上に寄与に直結します。状況に応じ適切な判断をし、メンバーのやる気を維持しながら、会社にとって生産性を高める働きが期待できるからです。さらに個人がリーダーから学びを得て、組織の活性化が見込めます。このようなメリットの大きさからも、企業は採用の段階からリーダー候補になれる人材を探し、時間をかけて時代のリーダー育成に取り組む必要があると言えるでしょう。

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