リモート研修とは?【リモート研修のコツや準備について解説します】

記事更新日:2023年10月30日 初回公開日:2021年05月13日

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新型感染症予防の観点から、最近はリモート研修を実施している企業も多いです。リモート研修を実施するメリットは感染症予防だけではありませんし、同時にデメリットや注意するべき点もいくつかありますのでそちらもご紹介していきます。対面の研修とは少し違った準備が必要ですので、リモート研修の質を上げてより効果的なものにするためにも事前にしっかりと準備してから実施するようにしましょう。リモート研修をまだ取り入れていない企業の方はもちろん、もう既に実施しているという企業の方もリモート研修について見直すきっかけにしてみてください。

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リモート研修とは

オンライン上で行う研修

リモート研修とは、オンライン上で行う研修のことです。新型感染症の影響で、最近では多くの企業が取り入れています。またさまざまな働き方が増えてきているということもあり、リモート研修を実施する企業は今後もさらに増えていくと考えられます。一方、対面で行う研修には全員の一体感が生まれることで人間関係の構築がしやすいというメリットがあります。しかし、リモート研修でも工夫して実施することによって、対面での研修と同じような効果を得ることができます。

リモート研修の目的

大人数が一ヶ所に集まることを防ぐ

リモート研修を実施するおもな目的は、大人数が一ヶ所に集まるのを防ぐことです。対面での研修を実施する場合にはセミナー会場などを使う場合が多いでしょう。しかし、感染症対策に細心の注意を払わなければなりません。リモート研修は自宅にいながら参加することができるので、感染症対策の観点からみても有効な手段だといえます。さらに、場所を指定しないため参加者たちの日程も抑えやすくなり、対面での研修に比べて手軽に開催できます。

リモート研修のメリット

場所にとらわれることなく実施できる

リモート研修を実施することによって、参加者たちは場所にとらわれることなく研修を受けることができます。せっかく参加したいと考えていても、開催する場所の都合でどうしても参加することが難しい場合もあります。リモート研修は全国のどこにいても受講することができるため、参加へのハードルを下げるためにとても効果的といえます。しかしそれと同時に、参加者同士のコミュニケーションを取る機会が対面での研修に比べて少なくなってしまいがちです。参加者同士のアイスブレイクの時間を設けるなどの工夫をするようにしましょう。

研修にかかるコストを削減できる

リモート研修では対面での研修とは違って大きな会場も使いません。さらに全員分の資料をテキストで用意する必要がないため、金銭的なコストを削減できます。運営に必要な人数も対面での研修に比べるとかなり少数で済みますので、同時に人員のコストも削減できます。参加者側も交通費や宿泊費の負担がなくなるため、双方にとって大きなメリットだといえます。したがって、リモート研修を効果的に行うことができればより低コストで優秀な人材を育成することができるため、今後はリモート研修が主流になってくるでしょう。

研修のクオリティを一定に保つことができる

リモート研修では全員が同じ条件で研修に参加することが可能です。例えば対面の研修であれば参加者の座席によって講師の声が聞き取りづらい場合や、資料のスライドが見づらいといった微妙な差が出てきてしまいます。リモート研修を実施すればこうしたデメリットを感じることはほとんどなく、全員が同じクオリティで研修を受講できます。したがって、セミナー形式の研修においては特にリモート研修の方が参加者たちにとってより効果的なものになるでしょう。

録画しておけば後日でも受講することができる

リモート研修の内容を録画しておけば、当日に研修に参加できなかった人も後日でも全く同じ内容の研修を受講できます。参加できなかった人だけでなく、参加したけれど繰り返し受講して復習がしたいという人にも役立ちます。企業側からしても、一度研修の映像を作成してしまえばそれを繰り返し利用することができるので、講師が何度も同じ内容の講義をおこなう必要がなくなります。講義形式のリモート研修に限らず、ロールプレイングなどの実習を伴う研修においても録画をしておくと後からフィードバックをしやすくなります。

リモート研修のデメリット

受講の強制力が弱い

リモート研修のデメリットとして考えられるのが、受講についての強制力が弱いということです。カメラをONにしておこなうライブ配信型の講義ならある程度の強制力を保てますが、オンデマンド型の講義では実際に受講しているかを確認するのは難しいでしょう。研修のためにせっかく動画を用意したのにもかかわらず、それが視聴されなければ企業としてもコストの無駄になってしまいますので受講に適度な強制力を持たせることは必要です。チェックテストを随時おこなうなど、受講者の学習状況をしっかりと把握できるような工夫をしてみましょう。

長時間の実施が困難である

リモート研修の長時間の実施は、集中力を持続させて行うのは難しいとされています。リモート研修をせっかく取り入れたのに、受講者の集中力が低下してしまうと研修の成果が十分に得られません。受講者の集中力が途中で切れてしまわないように、研修の合間にこまめに休憩を挟むなどといった工夫をしましょう。他にも、一つの研修あたりの時間を対面での研修に比べて短めに設定してみるのも受講者のモチベーションを保ちやすいのでいいでしょう。対面での研修は60分から120分くらいで一つのセクションとすることが多いですが、リモート研修の場合はそれよりも少し短いセクションに区切って実施するようにしましょう。

ネット環境によるトラブルが起こることもある

リモート研修中にネット環境によってトラブルが起こることもしばしばあります。さらに、使用しているカメラやマイクなどの機器に異常が発生した場合も同様に研修の妨げとなってしまいます。突然のトラブルに対応できるサポート体制がない場合は、受講者はどうしたらいいのか戸惑ってしまいます。また受講者側だけでなく企業側にもこういったトラブルは起こり得ます。常にネット環境を整えていくのはもちろん大切ですが、トラブルが起こったときのために代わりの機材を準備しておくなどといった対策もしておきましょう。

リモート研修の準備

カメラとマイクを用意する

リモート研修にカメラとマイクは必須の機材です。使用するパソコンに内蔵されていればそのまま使用しても構いませんが、より鮮明な映像や音声が必要となる場合は別に購入しましょう。例えば手元の資料などを見せながら説明したりする企業の方は、受講者にはっきりとそれが見える必要があります。グループディスカッションやロールプレイングなど、会話をメインとした研修をおこなう場合にはそれに適したマイクが必要です。高価な物をそろえる必要はありませんが、特にこれからリモートワークが増えそうな方は長く使っていくことを考えて準備しておきましょう。

安定したインターネット環境を用意する

リモート研修の最中に、インターネットの接続トラブルが起こってしまうのはよくあることです。カメラの映像が不鮮明になってしまったり、マイクの音声がきちんと拾えていなかったりするとリモート研修に支障が出てしまいます。リモート研修は基本的にどんな場所にいても受講することができるのが大きなメリットです。しかしカフェやホテルなどといった自宅以外の施設を利用する場合には、きちんとインターネット接続ができているかを事前に確認しましょう。

急なトラブルに対するサポート体制を用意しておく

リモート研修中には機材やインターネット接続の他にもさまざまなトラブルが起こる可能性があります。それに対して企業側は、すぐにサポートできるような体制を作っておくべきです。具体的にはサポート用のチャットルームや、電話対応のための連絡先などを事前に参加者に共有しておくといいでしょう。受講者の中にはこれまでにリモートでの講義や研修の経験が全くないという人もいるかもしれません。そういった人たちでも安心して参加できるようなサポート体制を整えておきましょう。

リモート研修のコツ

チャットを効果的に活用する

リモート研修中に生じた質問などは、チャットでリアルタイムで受け付けられるようにしておきましょう。講師側のタイミングで随時質問に回答することができるので、研修の流れを遮ることがありません。そのため受講者は対面での研修に比べて質問をするハードルが下がり積極的に質問ができます。その結果、研修内容についてより深い理解を得ることができます。匿名で質問を受け付けるようにすると、受講者からの質問はさらに増えて有意義な質疑応答を行うことができるでしょう。

顔出しで受講することを原則とする

リモート研修は、おもにwebカメラで撮影している映像を用いておこないます。企業側はもちろん顔出しで研修を実施しますが、受講者側も同じように原則顔出しで受講するようにしましょう。そうすることによって受講者一人一人の参加意識が高まるだけでなく、しっかり研修に取り組んでいるかを確認できます。対面での研修に比べて人間関係の構築が難しい分、お互いの表情がきちんと見えるようにして積極的にコミュニケーションが取りやすいようにしましょう。

リモート研修のアイデア

Zoomを活用したロールプレイング

リモート研修という環境を最大限に利用して、ロールプレイングをおこなってみましょう。対面でのロールプレイングに比べて、相手の姿の見えない電話対応などのシミュレーションをよりリアルに行うことができます。その他にも、商品の特徴を紹介するような営業のロールプレイングなども効果的に行うことができます。リモート研修ならロールプレイング中の音声や映像を録画することもできるためフィードバックがしやすいうえに、優秀なやりとりを全員で共有することも簡単にできます。

少人数でのグループディスカッション

リモート研修でグループディスカッションを実施する場合は、できるだけ少人数で行うようにしましょう。リモート研修では対面での研修と比べると誰が発言しているのか分かりづらい場合があります。したがって、発言の内容やそれぞれの役割分担を確認しやすくなるように3〜4人程度で行うのが望ましいでしょう。また他の人が発言しているときはマイクをオフにして、その分リアクションは大きく取るようにするなどといった工夫をしましょう。リモート研修では参加者同士のコミュニケーション不足が懸念されますが、工夫してディスカッションを行えば対面と同等のコミュニケーションを取ることが可能です。

まとめ

リモート研修をより効果的なものにしよう

リモート研修を実施することによって、対面での研修にはないメリットを得ることができます。例えばコスト削減もその一つですが、面識がない状態でのロールプレイングなどはリモート研修ならではの緊張感の中でおこなうことができるので非常に効果的でしょう。リモート研修を円滑におこない、より受講者の力を伸ばすためにも準備は非常に重要となってきます。カメラやマイク、PCといった機器はもちろんですが、もし何かトラブルが起こったときのためのサポート体制を整えておくことが一番大切です。リモート研修を全員が快適な環境でおこなえるようにして、より効果的なものにしましょう。

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