記事更新日:2020年06月07日 | 初回公開日:2018年05月31日
人事・労務お役立ち情報 用語集人事の仕事は、経営戦略や計画に沿って発生するものが多く、本来そうすべきものでもあります。このため、人事の業務は突発的に発生する仕事が少ない職種です。他の職種は、この突発的業務が頻繁に起こります。顧客への対応はその最たるものでしょう。その担当者は、自分の計画していた業務と突発業務への対応を、自分の労働時間の中で調整しながら対応しなければなりません。労働時間の超過、労働時間外の対応とともに、心理的負担が増加することも多いようです。
人事の仕事は、ノルマに追われることも少ないです。採用、人事評価、人事施策を実施することが最終地点ではないからです。たとえば、5人を採用することをノルマにしても、自社にマッチしない人を採用したり、そのうち4人がすぐにやめてしまったりするようでは、企業の損失でしかありません。これが、人事業務においてノルマを設定されることが少ない理由のひとつです。
人事担当者に求められることは、あくまで組織力の維持、強化、成長を実現することです。そのための業務は数値評価が難しいという特徴もあります。そのため、周りから見ると追われている感が見えにくいものかもしれません。
人事の業務はノルマに追われることがないとお伝えしました。言い換えると、仕事での達成感を頻繁に得ることの難しい職種でもあります。人事業務は長期戦なのです。採用をしたり、社員の評価をしたり、人事的な施策を導入したりしていきますが、その後すぐに成果が見えてくるわけではありません。
たとえば、営業では、営業活動をして、契約を取り付けるという成果を得て、会社の利益創出に貢献していることを月単位、あるいは週、日ごとに実感できます。人事業務の成果は、数か月単位、さらには数年経ってはじめて実感、評価されていくものが多いです。成果が出るまでの途中段階で、いいのか、悪いのか分からず悩みを抱えることもあります。
つまり、人事の仕事では、自分の行っていることが、どれくらい企業に貢献しているかを、日常的に感じにくいのです。そのような特徴を持つ仕事の中では、自分の成長を実感することも難しいでしょう。したがって、キャリアに不安を抱くことも多いようです。
人事の仕事は、仕事の成果や自分の成長が見えにくいということをお伝えしました。しかし、人事の仕事には、他の職種では得られにくいやりがいも存在しています。まず、多くの人と意識して関わることができます。これは人事の必須要素とも言えるでしょう。企業で働く人たちは、それぞれ唯一無二。さまざまな環境、価値観、経験や背景を持つ人と、比較的深く関わることができます。必然的に、人を見る目は養われていくでしょう。組織力を上げるためには、ひとりひとりの個性や能力を把握し、理解し、人事策に反映させていく必要があるのです。
また、人事業務は、企業経営と密接な関わりを持ちます。経営に直接的に関わって、組織の強化や成長に貢献していけることがやりがいにつながります。このことは、採用単位、人事施策単位で人事の仕事を捉えてしまっているときには、なかなか見えてこないやりがいの視点です。ぜひ、経営に影響を与えるという意識を持って日々の業務に取り組んでみてください。決して簡単なことではありませんが、企業のため、社員のための人事の働きが、社会への貢献にもつながることを忘れずにいたいものです。
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