記事更新日:2019年02月07日 | 初回公開日:2018年06月18日
外国人留学生の採用外国人留学生の採用を視野に入れる企業が増えています。近年の職種別の求人倍率データから、上昇している職種、低下している職種を確認します。外国人留学生が日本で働きたい理由や外国人人材が、勤続や活躍のために企業に望む取り組みについてのアンケート結果をご紹介します。
2016年と2017年での業種別の外国人留学生採用の推移を確認していきます。2016年から2017年にかけ、伸びの見られた業種は、建設業(13.3%→14.6%)、流通業(12.7%→15.8%)です。
項目に挙がっている業種内でもっとも割合の大きい製造業においては同率(27.1%)のままとなっています。逆に、金融業(10.5%→2.9%)の落ち込みが著しく見られ、サービス・情報業(20.1%→18.8)にもやや落ち込みがありました。
外国人留学生の採用・就職に関するデータ集
では、外国人留学生が日本で働きたいと思う理由について見ていきたいと思います。
外国人留学生全体での理由のTOP5は以下の通りです。
(42.0%)「日本企業の技術や製品・商品力が高い」
(39.6%)「日本のビジネススタイルなど学ぶところがある」
(33.5%)「研修など人材育成を行っている」
(28.6%)「日本企業は従業員を大切にする」
(28.2%)「日本企業のブランドイメージが良い」
文系留学生の理由のTOP3は以下の通りです。
(38.3%)「日本のビジネススタイルなど学ぶところがある」
(36.2%)「日本企業の技術や製品・商品力が高い」
(33.3%)「賃金水準が高い」
理系留学生の理由のTOP3は以下の通りです。
(50.0%)「日本企業の技術や製品・商品力が高い」
(44.2%)「研修など人材育成を行っている」
(41.3%)「日本のビジネススタイルなど学ぶところがある」
外国人留学生(大学生(大学院生を除く))でのTOP3は以下の通りです。
(40.30%)「日本企業の技術や製品・商品力が高い」
(30.2%)「日本のビジネススタイルなど学ぶところがある」
(29.5%)「日本企業のブランドイメージが良い」
「日本企業の技術や製品・商品力が高い」からと回答する留学生が多いことが分かります。これは、自分が技術を身に付けることで母国に帰ったあとにその技術や知識を教え伝えていくポジションを目指す人が多いとも考えられるでしょう。
外国人留学生が、長く働き続けることや、活躍していくために日本企業に取り組んで欲しいことを聞いたアンケート調査があります。すでに日本で就業している元留学生の外国人就業者と、この先、日本での就職を考えている現留学生の意見をまとめてみました。
元外国人留学生(就業者)の希望のトップは、「外国人の特性や語学力を活かした配置・育成をする」で63.0%です。「外国人社員に考慮した休みを取れるようにする」の割合も高めです。
現外国人留学生の希望のトップは、「日本企業や日本人社員が異文化への理解度を高める」で50.3%です。「勤務時間に関わらずキャリア形成できるような多様なキャリアコースを用意する」なども高めの割合となっています。
注目したいのが「個人業績や成果を重視した評価・処遇制度を構築する」「労働時間を短くして仕事と私生活を両立できるようにする」を希望するパーセンテージが高まりを見せていることです。
新卒や中途の外国人採用においても、これらの項目に対するアピールが必要ということです。人事評価の方策やワークライフバランスに配慮をし、積極的な取り組みを行っていることをアピールすることで採用につなげられる確率も高めることができるでしょう。
就職みらい研究所:外国人留学生の採用・就職に関するデータ集
「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外への事業展開を伴走できる人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。
この記事を読んだ方は次のページも読んでいます。