記事更新日:2022年12月07日 | 初回公開日:2022年12月07日
採用・求人のトレンド 外国人採用・雇用 人事・労務お役立ち情報 採用成功事例10月時点における23卒の内定状況は、9割を超えた学生が内定しています。就職みらい研究所が大学生・大学院生に行った、「就職プロセス調査」によると大学生の10月1日時点で約94%となっており、前年と比べても高い数値です。進路決定率も87%と、10月までに就職先を決めている学生が多いことが分かります。10月までに進路を決めた学生は、入社まで半年以上期間が空いてしまいます。入社まで全く企業とコミュニケーションが取れず、学生が不安になってしまわないように企業側は積極的に交流の場などを設けることが重要です。
23卒の約1割の学生は10月以降も、就職活動を続けています。約9割の学生が10月には、入社する企業を決めている一方で約1割の学生は内定を貰えていない場合や、入社したいと思える企業に巡り合えていないため10月以降も継続します。就職活動を継続する学生は、最も多くの学生が就職活動を行っていた時期と同様に沢山の説明会や面接に参加します。8月以降も内定辞退などで追加募集を行う企業も多い為、そう言った企業を狙い目として就職活動を継続している学生もいます。
10月時点では、内定式を終えた学生も多いのが23卒の内定状況です。株式会社ディスコが23年に卒業予定の大学4年生に対して調査を行ったところ、約7割の学生が内定式を終えていることが分かっています。21年・22年ではオンラインで実施されていた内定式も、23年卒を対象とした内定式は過半数が対面式で実施されています。内定式を終えることによって、参加した学生は入社に前向きになる傾向にあります。しかし、内定通知後企業から連絡がない状態が続くと、不安になり進路について心配になる為内定を出した後もしっかりとしたフォローを行うことが重要です。
23卒の内定者数は、6月時点で2社以上内定している学生が多い傾向です。マイナビが内定者を対象に行った意識調査によると、6月時点で既に内定をもらっている学生の内定保有率は現行の就活スケジュールになってから最高を記録しています。既に内定をもらっている学生の中で、第一希望の企業へ入社する人は48%と前年よりも上昇していますが、半数以上の学生が第一希望にはしていなかった企業への入社を決めています。「就活を行っていく中で志望度が変わったから」と言った理由もあり志望度が低い場合でも選考過程によって学生の志望度を高めることは可能です。
23卒の就職確定先の業種は、情報・通信業界関連が多数を占めています。就職みらい研究所が内定者を対象にしたアンケートには、内定取得先として情報・通信業界が約3割と他の業界に比べ最も高い数値となっています。ITスキルに特化している人材は、国内外問わずに引く手あまたです。また、就活スケジュールは日本経済団体連合会に所属している企業にのみ対象となり、ITベンチャー企業は所属をしていないため内定を出す時期が他よりも早い傾向にあります。また情報・通信業関連はコロナ禍に影響を受けづらい為就職先として選ぶ学生も増えています。
23卒の企業における新卒採用状況は、採用予定数を増やした企業が多い傾向です。株式会社マイナビが行った調査によると、23卒採用が「前年並み」と回答した企業が最も多かったものの、「増やす予定」と答えた企業は22年と比べて増加しています。コロナ禍で経営の見通しが立て辛かった状況から改善したことにより、アフターコロナに向けて若手人材の確保しようと考えている企業が増えています。コロナ禍でテレワーク需要により、業績を伸ばした企業も多く23卒新卒採用は採用意欲の高い企業が多く見受けられます。
23卒新卒採用では、昨年に比べて就職活動費用が増額しています。21卒や22卒はコロナウイルスが流行っていたこともあり、説明会や面接等をオンラインで実施する企業が殆どでした。しかし23卒採用では、コロナウイルスが落ち着き始めたこともあり、徐々に対面に戻す企業も増えています。その為、説明会や面接に参加する為の交通費や宿泊費などが去年に比べて徐々に増えてきています。首都圏と地方では掛かる費用に差があり、都市部よりも地方の方が平均して約5万円程更に高くなる傾向です。
面接の質問を工夫して、23卒の新卒採用を行った企業が増加しています。23卒に当たる大学生たちは、学生生活の内2年間コロナウイルスの感染拡大により、オンライン授業等で実際にキャンパスで講義を受けたことのない人が殆どです。授業だけでなく、サークル活動やアルバイトも満足に経験出来ていません。その為「学生生活において力を入れたこと、そこから学んだこと」を面接で聞かれることが多いですが、経験していない為企業としても容易に出来る質問ではなくなりました。面接の際には、人柄を引き出せるような質問をする傾向に変わってきています。
23卒の企業における新卒採用では、webを併合した採用活動が主流になっています。22卒の新卒採用では、「全て対面」や「全てWeb」と言った固定して採用活動を行う企業の割合が減少しています。全て固定して実施するのではなく、説明会をオンラインで行うことによって住んでる場所に関係なく参加してもらえるという点がメリットです。全てWebで完結してしまうと、一度も企業の担当者や関係者と顔を合わせていないことに不安を感じる学生も多い為、最終面接は対面で行っている企業もあります。
23卒の就職内定辞退状況は、7月時点で約6割が辞退届を出しています。ネオキャリアの調査によると、内定辞退率は過去3年を比べたときに、23卒が58%となっており内定をもらっている人の内半数以上が辞退を行っています。23卒の新卒採用は、内定を2~3社持っている学生の割合も増えているため、自然と内定辞退率も上がってしまいます。採用目標数が十分に補えている企業でも、内定辞退されないように内定者としっかりコミュニケーションを取る等工夫が必要です。
今からでもできる23卒の採用手法は、マイナビを活用する方法です。マイナビは業界大手の求人サイトで、学生の利用率も他社と比較しても一番利用されています。企業情報や求人情報などの掲載だけでなく、セミナー開催情報なども掲載が可能です。多くの学生に自社を周知したい場合などに最適の求人サイトです。就職活動後半戦も学生がよく利用しているため、継続して情報更新を行うことで採用に繋げることが出来ます。マイナビでは、求人掲載や管理方法など様々なオプションを選択することが出来る為、企業に合った方法で採用活動を行えます。
ONE CAREERも今からでもできる23卒の採用手法です。ONE CAREERは多くの企業情報を掲載しています。それだけではなく30万件以上の通過したES内容や選考体験談、企業説明会やインターンシップの口コミ等、就職活動を実際に経験している先輩の声が見れると学生に人気のWebメディアです。学生の月間利用人数は150万人を超え、就職活動の時期に関係なく利用されています。採用のブランディングを行うことが出来、通年で利用可能なプランもある為翌年の採用にも活用することが可能です。
今からでも、ダイレクトリクルーティングを活用することで23卒を採用することが出来ます。ダイレクトリクルーティングは、中途採用で良く利用されている採用手法です。学生からの応募を待つのではなく、気になる学生に対して企業の担当者が直接アプローチを行うダイレクトリクルーティングですが、最近新卒採用でも活用されています。優秀な人材は引く手あまたの為、待っているだけでは採用することは出来ません。他の採用手法と比較しても、コストを抑えることが出来るだけではなく、自社が求めている人物像に近い学生に直接アプローチ出来るメリットがあります。
今から活用して、23卒の新卒採用を行えるのは新卒紹介サービスです。就職活動を行っている学生は、企業の情報収集等を行うために新卒紹介サービスに登録しています。また、登録を行うと学生一人に担当カウンセラーが付いてくれるため就活の対策などを相談することが出来ます。そのため、新卒紹介サービスを活用することによって、母集団形成に困っている企業やコストをかけられない企業にとってお勧めの採用手法です。学生とマッチングする際の工数も減らすことが出来、選考が終わるたびに学生の感想を共有してくれるので、学生の温度感を知ることも可能です。
23卒の採用予定数を満たした企業は、内定者フォローを行いましょう。内定を出していても、入社式や入社する4月まで何のアクションもない会社では学生は不安になり内定辞退に繋がってしまう可能性もあります。内定辞退に繋げないためには、定期的に連絡を取ったり先輩社員や配属予定先の社員とコミュニケーションを取る場を設けることが大切です。内定者懇親会で横の繋がりを作ることによって、同期とも関係性を作ることが出来ます。懇親会だけでなく、入社後必要となってくる業務に関しての研修や職場体験なども有効です。
今回の採用工程を見直すことも、23卒採用予定数を満たした企業がやるべきことです。採用工程を見直すためには、まず洗い出しを行いましょう。工数が掛かってしまったフェーズや、改善点の洗い出しが重要です。採用工程を見直す際には、23卒で内定を出している学生に自社に決めた理由等をヒアリングし、学生がメリットと捉えている部分を強みとして翌年の採用に生かすようにしましょう。23卒で行った採用工程を改善し、翌年の採用動向や市場の変化などに柔軟に対応出来る様しっかりと準備を行いましょう。
23卒の内定状況や、企業の採用状況について解説しました。就職活動が早期化している影響もあり、売り手市場の為企業は様々な採用手法を活用して新卒採用を行わなければなりません。10月には入社する企業を既に決めている学生も多く、採用充足度率が目標達していない企業は後半戦も引き続き採用活動を行う必要があります。内定率はここ10年間で最高水準となっていますが、10月以降も引き続き就職活動を行う学生もいる為、自社に合った採用手法を使い採用活動を行いましょう。23卒の内定率を参考に、翌年以降の新卒採用に繋げていきましょう。
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