記事更新日:2020年06月22日 | 初回公開日:2017年10月26日
外国人留学生の採用 採用・求人のトレンド 外国人採用・雇用 人事・労務お役立ち情報 グローバル経済 留学生を対象とした就職支援会社が抱える現状の問題は、留学生本人が日本の就職活動とニーズを把握していないことです。外国人留学生が日本の就職活動を失敗する一例である日本の就職活動をはっきりと理解せずに、就職活動を諦める外国人留学生は少なくありません。また、大企業や有名企業ばかり希望するあまり就職活動がうまく行かないケースなど、就職支援会社が抱える外国人留学生が日本の就職活動が成功しない要因が問題となっています。就職支援会社が手厚くサポートをしても、外国人留学生が日本の就職活動を理解したり留学生本人が日本で働ける職種の幅を広げなければ、この問題は解決しづらい状況にあります。(※1)
そして、外国人と日本企業が求める人材がミスマッチしていることもあり、外国人留学生が日本で就職することが難しく、需要と供給の齟齬が問題の根底に存在します。簡単ではない外国人留学生の日本で就職しない問題を就職支援サイトや会社は少しずつ解決する方向に進めていく必要があります。
参照元(※1):外国人留学生への就職支援の現状と対応策
外国人留学生が日本でもっと働くには、外国人留学生が企業でインターンや職場体験をすることが最も有効的だと考えられています。日本企業がどのような働き方をしているのか、外国人は日本企業とはどういったものなのかを肌で感じることができ、実際に働くことで外国人留学生と企業のギャップは狭めることができます。
また、日本企業側にも大きなメリットがあり、外国人留学生がインターンをすることで、外国人が考える働き方と日本の企業のあり方の溝が埋まることになります。そして、採用する企業が増えれば、さらに多くの外国人留学生がインターンや職場体験をすることができ、今後の企業の重要な人材育成につながるでしょう。このような取り組みには、マイナビやリクルートなどの就職支援サイトが積極的に取り組んでおり、外国人留学生向けのインターン募集を促進しています。多くの企業が参加しているので、少しずつではあるが問題の解決に進んでいます。
参照元(※2):NHK|なぜ進まない 外国人留学生の「就職」|けさのクローズアップ
現在、文部科学省は留学生の就職支援に直接関与はしていません。間接的ではありますが、一般社団法人やハローワークの紹介、大学や語学学校へ就職支援を手伝う通達など外国人留学生が日本で就職するための一定の対策は打っています。(※)
文部科学省や民間の就職支援会社以外に外国人留学生の就職活動を積極的に支援しているのは、早稲田大学です。早稲田大学の外国人留学生在籍数は、平成28(2016)年度には7,156人となりました。早稲田大学は、日本の就職活動について説明するだけでなく、グループ面接やエントリーシートの書き方を説明し、先輩外国人から体験談を聞ける機会を設けるなどして、外国人に知ってもらいたい日本の就職活動を支援しています。(※3)
文部科学省からは具体的な対策は打ち出されてはいませんが、留学生を受け入れている大学側では就職支援を各自で対策を行っています。
参照元(※3):文部科学省|今後の留学生政策の基本的方向について
外国人留学生への就職支援がなぜ必要かといえば、日本独自の就職活動形態の存在があるからです。
外国人留学生は日本の新卒採用の文化を知らない人が多いですし、形式からスケジュールに至るまで、外国人学生には理解しがたい部分が多々あるといわれます。就職活動の開始が早いことで、就職活動期間も長期にわたります。解禁後の応募やエントリーから内定に至るまでのプロセスの複雑さは、往々にして外国人留学生にとっては戸惑いの要素になっているようです。
日本や日本企業で、外国人を雇用することに対する積極的な姿勢が強まっている一方で、外国人留学生には就職どころか、前段階の就職活動のフェーズに高いハードルが存在しているのです。外国人が就職するための情報が不足し、十分な就職活動につなげられずに母国に帰ってしまう留学生もいます。日本企業で働きたいという希望を持っていたとしたら、もったいない事実ではないでしょうか。
社会に出たことのない留学生が、独自の視点だけで進めてしまう就職活動では、企業や仕事とのミスマッチ問題が発生する可能性も高くなるでしょう。日本企業であればどこでもいい、働ければどこでもいい、大企業や好条件だけに固執するという安易な目的や選択で就職活動を進める危険性は日本の学生と同じく持っているのではないでしょうか。
日本で、自分の個性と強みを活かして、活躍してくれる外国人人材を確保していくためにも、留学生への就職支援は重要な位置づけを担っていると思います。
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留学生向けの就職支援会社だけでなく、文部科学省ですら問題を提唱するも解決するための対策は思うように進んではいません。留学生の受け入れを促進するが、その後のアフターフォローがしっかりと対策ができないことが、問題解決に進まないと考えられます。各大学も多くの留学生を受け入れ、様々な就職支援に力を入れるも大きな成果を出すことは困難とされています。これらの問題を解決するにはやはり、日本政府が具体的な対策と全面的に外国人留学生の就職活動にサポートすることが重要ではないでしょうか。
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