記事更新日:2019年02月27日 | 初回公開日:2017年09月15日
外国人留学生の採用留学生の就活が失敗してしまう大きな原因として、情報不足があります。日本企業での採用はほぼ同じ時期に行われるので、日本人学生はお互いに協力しながら就活を進めていきます。そうすると、そのような習慣がない外国人留学生にとっては圧倒的に不利な状況になる場合があります。また、近年は日本企業でもインターンシップの参加も大きく採用に関わってきますが、その情報が十分学生に知れ渡っているかというとそうとは言い切れないでしょう。就活を始めた時点ですでに遅れを取っていたことに気づく、などという悲しい結果にならないように早めに情報を集める必要があります。
そこで以下に述べたポイントを抑えることで、国内学生と同じように、むしろそれ以上に就活を成功させていただきたいと思います。
留学生が日本で就活しようと思ったら、第一に日本の就活をよく知ることから始めましょう。日本で就活する際にまず知るべきなのが、日本企業は人物重視だということです。そのため、日本企業の就活をしていると、一つの企業でも何度も面接を受けることになります。留学生の方にとっては、なぜこんなにも面接をする必要があるのだろうと不思議に思うかもしれませんが、日本企業は面接を通してあなたの人となりを知ろうとしているのです。もちろん、才能や知識は必要ないのかというとそうではなく、会社にとっては大歓迎でしょうが、それ以上に日本企業では会社全体の方針や雰囲気に合った人を求めています。つまり、日本企業は海外企業と比べると即戦力よりポテンシャル、人物そのものを重視します。
そのように聞いて不安に思う留学生の方も多くいると思います。しかし、就活に行く企業をしっかり調べていったり、これまで頑張ってきたこと、自分がその企業に入ったらやりたいことを誠意と熱意をもって伝えれば心配することはありません。また、就活支援サイトや就活フェアもたくさんあるのでそこから知識を得るともっと安心でしょう。就活支援サイトや就活フェアについては【ポイント4】、【ポイント5】で詳しくご説明しています。
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日本と外国では、就職活動自体だけでなく、就職活動の流れも異なります。日本では新卒一括採用といって、新卒の学生を決められた時期に一斉に採用するという手法をとっていました。これは先ほどの【ポイント1】で述べたように、日本では即戦力ではなくポテンシャルやその人がどのような人物であるかを重視しているからです。
このような採用の仕方は、アメリカや香港といった採用するには即戦力が必要だと考える国からすると非常に不思議に思われることでしょう。実際、2021年卒からは日本も就活ルールが廃止されることが決定しており新卒一括採用もなくなっていくことが予想されています。とはいえ、就活ルールが廃止されるとはいっても今までの方式の新卒採用がまったくなくなるかと言ったらそうとも限りません。このように日本の就活は変革の時期の真っただ中にあります。業種や企業によっても異なるので、早めに情報収集することが必要です。
就活の一環として企業訪問をしようと考えられている人も多いでしょう。企業訪問の際も海外と日本企業では大きく違う風習があるので注意が必要です。例えば、目上の人(企業側)が座るまで、目下の人(訪問者側)は座ってはいけない、接待時には、建前で話さなければならない場合があるなど、細かい暗黙の了解が存在します。日本企業のなかには、このような風習やルールを日本人と同じように外国人留学生に求める企業もあります。もちろんすべての企業ではなく、近年は日本企業の外国人採用も進んでいるため、理解のある企業は多いですが、一定の知識として知っているだけでもプラスに働くと思われます。
これまで述べたような内容や、日本企業に関するさらに詳しい内容を一人で調べるのは困難です。そんな時、外国人留学生を対象とした就活支援サイトを活用すれば、効率よく情報を集めることができます。参考までに、代表的な留学生の就活支援サイトを挙げたのでご参照ください。
グローバルリーダーは、幅広い業界と提携しています。以前までは、外国人の労働市場といえばIT業界、と限定化されていたグローバル産業ですが、今では多くの業界で働けるチャンスがあります。グローバルリーダーはアパレルや自動車メーカーの大手企業の紹介があるため、人気があるサイトです。また、ホームページ内に求人を出していない非公開企業の紹介もあり、留学生1人1人にあった企業を見つけられます。
マイナビは、プロのキャリアアドバイザーが個別に面談を通して、面談者の志向や適性にあった求人を紹介しています。履歴書やエントリーシートの添削、面接での注意点を業界や会社に合わせたアドバイス等を細かく教えてくれます。 国内学生の就活でもよく利用され、求人企業として大手と言えるので、ノウハウや求人数は他のサイトと比べて圧倒的な量を所持しています。
AidemSmartAgenは人材紹介の会社です。外国人留学生向けにプロのキャリアアドバイザーが日本の就職活動について1対1でアドバイスをしています。さらに、企業紹介後のアフターフォローも親身に対応しているので、一人で抱えがちな不安や疑問点を相談できる場となるでしょう。
就活フェアでは、一度に多くの企業の情報を集めることができます。まだ業界を絞りきれていない学生や、企業ごとに比較をしてみたいと考えている学生は参加することをおすすめします。近年は全国主要都市で外国人留学生のための就職フェアやイベントの開催が増えています。その中でも特に参加すべき就活フェアをご紹介します。
マイナビでは、東京、大阪、名古屋、福岡で外国人留学生のための就職セミナーを実施しています。外国人人材を採用したい企業が集まり、留学生に情報を提供する場となっています。参加すると大手・有名企業による企業講演、就職セミナー参加を就活に活かす方法や面接のノウハウを学べる講座を受けることができます。
グローバルリーダーは、東京、大阪、名古屋で外国人留学生のための就職フェアを実施しています。次期卒業予定の留学生は誰でも参加可能で、毎年4,000人の留学生が集まっています。参加企業の個別企業説明会も実施されているため、企業を知るには有効なイベントです。
新卒に特化した就活支援サービスを行なうのがキャリタス就活です。外国人留学生のための合同企業説明会(Career Japan Forum)を行なっています。企業の出展も60社以上と毎年規模が大きくなっています。カジュアルで気軽に参加できることや外国人の先輩社員と交流できることが魅力的です。
就活フェアは、先ほど述べた通り、一度の参加で複数の企業と接点を持てるため、効率的に就職活動をすることができます。さらに、通常の選考や面接に比べて気軽に参加できるため外国人留学生にとって敷居が低いのがメリットです。 一方で業界を絞るためにも就活フェアは良いとも述べましたが、ある程度の知識や目的を持って参加しないと「就活フェアに行った」というだけで満足してしまいます。就活フェアはあくまでも就活の入り口として利用し、そこで興味を持った企業や業界をその後も研究することが大切です。
留学生には日本語ができる人が多いとはいえ、母国語ではないので自信がないと考える留学生は多くいます。そこで、日本企業側から英語や中国語など、採用のターゲットにしている国の言語で求人をすることで、留学生は安心して応募することができます。
また、諸外国と同じように採用の時期を固定せず、年間を通して募集することも一つの手です。タイミングを逃さないようにすることで、より優秀な外国人人材を採用することができます。
留学生の就活には、もちろん困難や悩みが伴います。しかし、日本には留学生向けの相談窓口もありますし、就活サイトや就活フェアを存分に活用していけば大きな心配はありません。年々重要になっている外国人留学生と日本企業の結びつき。それぞれの留学生や企業が良い結果を得られることを期待しています。
「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。
グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。
他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。
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