記事更新日:2018年10月11日 | 初回公開日:2017年08月31日
外国人採用・雇用まず、進出をしようとする国の選定から入念に行うべきでしょう。漫然と「このマーケットは伸びそうだ。」という理由だけで進出してしまっては、投資が無駄になってしまうリスクが高まってしまいます。少なくとも押さえるべきポイントを紹介します。
20代の人口比率は必ず押さえるべきです。将来の消費の担い手となってくれる人口層なので、この比率がターゲットとしている比率よりも低くなってしまっている国には消費需要が望めないと判断すべきでしょう。例えば、インドやベトナムは人口の半分が20代なので、消費が見込めると判断しても良いと考えられます。
一人当たりのGDPも重要なパロメーターになります。人口は多くても一人当たりのGDPが低くては需要が見込めないからです。自社のターゲットが富裕層なのか、中間層なのか、BOP層なのか見極めるべきでしょう。自社サービスのレンジに合わない国にサービスを投入しても消耗戦になるだけです。
政治と経済は切り離して考えてもいいのではないかと考える人も多いでしょうが、政治と経済は密接に関連しています。政治情勢が不安定な国に行っても消費どころではなく、自社サービス展開もままならないことも多いです。しかも政治が不安定な国に人員を投入するにも、赴任を嫌がる社員も増え、危険手当などの追加費用も掛かってしまいます。それゆえに、政治情勢は冷静に見極めて今後どんな政治体制になっていくかを分析しましょう。
続いて、グローバル人材の登用は不可欠になってくるでしょう。日本語しか話せない・日本の文化にしか適用できない人材を投入したところで、海外マーケットでは通用しません。むしろ現地から追い出されてしまいます。そのためにも、グローバル人材の採用は喫緊の課題と言えるでしょう。採用すべきグローバル人材の要件はこちらになります。日本語ないし英語でコミュニケーションの取れる留学生も該当します。
語学力は言わずもがなです。いくら異文化理解ができようとも、現地の人とコミュニケーションが取れなければ意味がないです。最低でも英語だけはコミュニケーションに支障が無いレベルの人材を採用しましょう。
日本人に多いのが、自国文化を当たり前だとして、他の文化を尊重しない姿勢です。これでは進出先から総スカンを食らってしまうので、異なる文化に対して貪欲に学び、現地化できる人材が必要でしょう。
異国で健康に生活できていけるだけのメンタルタフネスがないと、いくら語学堪能でも難しいでしょう。
外国人留学生の採用、サービス実績はこちら
最後に、サービスのローカライズも必要になるでしょう。文化や宗教的な問題を無視して日本品質で良いと勘違いしていては現地に受け入れられません。事前に入念な調査をして、どんな品質でなら受け入れられ、価格帯も他社とバッティングしないか確認しましょう。そのためにも、現地採用スタッフに合った会社の制度運用も必要になるでしょう。日本のやり方を絶対と捉えるのではなく、上手く現地に合わせるのです。
豚を絶対に使わないで、ハラール認証を取る。店内にも豚を使っていないことを証明している。
インド等で宗教的な理由からベジタリアンになっている人向けに動物を一切使用しない料理を提供。
ここまでサービス産業の海外進出についてポイントをまとめましたが、重要なのは現地のことを深く知り、理解の上で必要な施策と人員を投入することです。闇雲に進出しても意味がないです。本コラムを効率的な海外進出のヒントとしてもらえれば幸いです。
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