記事更新日:2020年06月06日 | 初回公開日:2019年09月05日
外国人採用・雇用 外国人留学生の採用 人事・労務お役立ち情報 採用・求人のトレンド グローバル経済スペイン人の特徴の一つは、他人に対する共感力が高いことです。スペイン人は少し顔を知っている程度の間柄の人に対しても感情を共有します。相手が喜んでいる時は自分も喜び、相手が悲しんでいれば悲しむといったような感じです。さらに、友人通しではまるで家族のように感情を分かち合っており、日本人と比較すると、スペイン人は他人の感情に敏感に反応する気質を持っていると言えるでしょう。スペイン人は感情の共有を良く行うため、一緒に働けば職場を明るくしてくれる存在になってくれるでしょう。
スペイン人の特徴の一つはお人よしである点です。スペイン人は周囲に困っている人がいれば積極的に助けようとします。日本人も周囲に気を使う気質を有していますが、スペイン人の気質は日本人とはやや方向性が異なっていると言えるでしょう。また、困っている相手が知り合いであれば、より積極的に係って助けようとします。困っている人をほっておけないスペイン人と一緒に働けば、仕事の割り振りもスムーズにいくようになるかもしれませんね。
スペイン人は典型的なラテン系であると言われています。明るく陽気で、人と話すことが大好きな気質をもっています。人と話すことが大好きなスペイン人は、世界的に見て多くの人とコミュニケーションを取りやすい立場にあることも言えるでしょう。スペイン人の母語であるスペイン語は過去の植民地時代の経緯から、世界第4位の話者人口を抱えています。もともとのラテン系の気質と相まって、スペイン人はコミュニケーションに優れた国民であると言えますね。
スペイン人は人生を大いに楽しむという考えを持っており、あくまで仕事は人生の一部であると割り切っています。スペイン人にとって、家族や友人と一緒に時間を過ごすことは非常に大切なことであり、逆に言えば家族や友人との時間をつぶしてまで仕事をするというのは、あまり彼らにとってなじみのない考え方であると言えるでしょう。この点日本人の気質が異なるように見えますが、家族や友人との時間を大事にするという点では共有できる部分も多いと言えますね。
スペイン人はお金をモノに使うのではなく、経験や体験に使うという気質を有しています。これは、スペインが大航海時代に世界に先駆けて多数に領土を獲得したことが示すように、一種の冒険家のような気質であると言えます。また、スペイン人は家族や友人との思い出にお金を使うのを好み、レストランなどでは友人どおしで奢り奢られを行っている風景を良く見ます。お金を消費物やモノに使うのではなく、自分の内面に蓄積できるモノに使うというのが、スペイン人のお金に関する考え方であると言えるでしょう。
スペイン人の考え方の一つに、休暇をしっかりと取るということが挙げられます。スペイン人は、休暇を労働者の権利としてとらえており、家族や恋人との時間を過ごすことに利用します。休暇を取ることに後ろめたさや罪悪感を感じる日本人とは、考え方が大きくことなることが分かりますね。スペイン人と仕事をすると、彼らが休暇を十全に取ることに違和感を感じるかもしれませんが、むしろスペイン人の考え方の方が世界的に普通であることを認識すべきです。
スペイン人はフェイストゥフェイスによるコミュニケーションを非常に大事にしており、仕事においても顔を合わせて信頼関係を構築することを重視します。この傾向はSNSの利用方法にも表れており、実際に会ってその後にSNS上で友人になる傾向があると言われています。SNS上では知り合いだが、直接会ったことがない人物は、それほど多くないようです。スペイン人と仕事をすれば、彼らと日常的に顔を合わせることになるので、すぐに親しくなれるでしょう。
スペイン人は仕事を手段としてとらえる傾向が強いと言われています。長時間働くことや会社への忠誠心を表すことを重視する日本人とは、仕事に対する考え方が異なると言えるでしょう。そのため、スペイン人を採用する際は、すでに働いている日本人従業員との間でトラブルが発生することを防ぐため、それら従業員に対してスペイン人の仕事に対する考え方を十分に説明することが大切です。スペイン人従業員と日本人従業員の仕事文化の違いを重視し、お互いが尊重しあえる職場環境を整えることが大事ですね。
スペインと日本では公的医療保険の仕組みがことなります。スペインでは公的医療保険は納税者とその家族に適用され、医療費は基本的に無料であると言われています。一方、日本ではいくつか保険の種類がありますが、基本的に医療費は一部負担になっています。スペイン人を採用する際は、このような公的医療やその他の福祉の面の違いを十分に教えることが大切です。外国から日本に働きに来てもし病気になってしまったら、というスペイン人側の不安感を払しょくできるよう試みましょう。
スペイン人は仕事を手段としてとらえる傾向があるからこそ、仕事上でミスをしても冷静に解決策を見出すことができます。スペイン人は仕事上のミスを、自分がコントロールできる部分とコントロールできない部分に分けて、客観的に分析できるようです。この点、日本人であればミスしたことを非常に重く受け止め、結果として解決策が出にくくなる時があります。スペイン人を採用する際は、日本人従業員に対してスペイン人のこうした気質を説明し、よく理解してもらうことが大切だと言えるでしょう。
スペイン人の中でも、首都マドリードや海外で働いているビジネスマンは、バリバリ働く人が非常に多いと言われています。こうしたビジネスマンらは、効率や生産性を重視し、オンとオフの区別をはっきりとさせています。日本の企業文化として、管理職が多く、プロジェクトを実行する過程で複数人の意思決定者に意思の確認を取らなければならないという面があります。このような日本に企業文化は、バリバリ働くスペイン人からしたら仕事の効率を下げる要因であると感じる可能性があります。スペイン人を採用する際には、こうした日本の企業文化に理解のある人物を採用することが大切であると言えますね。
スペインは広い国土を有しており、南はアフリカ大陸に近く、西にポルトガル、北東にフランスを望みます。そのため、地域によって国民の気質や言語も異なっています。例えば北東に行けば、バスク語を話すバスク人が住んでおり、西側に行けば言語がポルトガル語に近くなります。これらは、スペインという国の奥深さを示していると言えますね。ただ、すでに職場にスペイン人を採用している場合、新しくスペイン人を採用したからといって、安易に同じ部署に配置するのは要注意です。同じスペイン人だからといって、言語も文化も異なる可能性があります。スペインという国にまとまっているとは言え、その中には多くの文化が詰まっていることを理解することが大切です。
これまで見てきたように、スペイン人は非常にコミュニケーション能力や共感能力に優れており、フェイストゥフェイスのコミュニケーションを必要とする職場に最適の人材であると言えるでしょう。また、スペイン人は仕事を人生の一部であると捉えているからこそ、仕事でミスや問題が発生しても客観的な判断を下すことができます。今後、複雑化していくグローバル社会の中で、問題解決能力の面をとってもスペイン人は重要な存在であると言えるでしょう。
近年、日本に来る外国人観光客が増加しています。基本的にはアジアからの観光客が多い傾向はありますが、その他の地域からの観光客も増加しています。観光客からのインバウンドを狙うには、語学に長けたスタッフを採用することは重要であり、この点スペイン人は最適であると言えます。スペイン語は、世界の複数の国と地域で公用語として離されており、話者人口としては世界4位になります。外国人観光客のインバウンドを狙うためにも、スペイン人の採用は重要視すべきであると言えますね。
スペイン人は仕事を客観的に捉えることができる気質を有していますが、これが行き過ぎると無責任に見えてしまう場合もあります。先ほど述べたとおり、スペイン人は仕事上のミスの中には、自分たちにはコントロールしようがない部分もあると考えており、過剰に責任感を感じたりはしません。しかし、仕事をする中では、カスタマーに対して誠意を見せる場面も必要になります。過剰に責任感を持つべきではありませんが、日本で働く上ではスペイン人にもある程度の責任論を持たせる必要があると言えますね。
他の外国人の例にもれず、スペイン人も日本人と比較すると、自身の功績や実力を過大に説明する傾向にあります。謙遜や謙譲を美徳とする日本人とは異なる気質であると言えますね。そのため、スペイン人を採用する際には、実際にその人が持つ資格や経歴など客観的な指標となるものを提出させた方が、面接の有効性が向上すると言えます。また、すでに働いているスペイン人スタッフを同席させることも良い方法であると言えますね。スペイン人の中でも本当に必要な人材を採用するためには、彼らの考え方をしっかり覚えておく必要があります。
スペインでは「シエスタ」というものがあります。これは一言で言えば、ランチタイムを含めた昼の休憩時間です。主としてランチタイム+昼寝の時間で、概ね2時間ほどが取られているようですね。これはスペインに深く根ざした文化で、現地では多くの企業がシエスタの時間を取っています。一方、日本では昼休みも働く人がいるなどゆったりさとは無縁の企業文化です。スペイン人からすると信じられないと思うこともあるかもしれません。こうした文化的摩擦を防ぐためにも、事前に日本人・スペイン人の双方に企業文化に関するレクチャーをしておくことが良いでしょう。
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