採用担当がつらいのはなぜか?【やりがいについても詳しく解説します】

記事更新日:2023年06月29日 初回公開日:2023年06月27日

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企業の成長には、従業員の活躍が必要不可欠です。優秀な人材を確保するための採用活動は、時間もコストもかけて行われます。そのため採用担当は、採用計画や自社の魅力の発信、イベントや選考の手配を行う重要な役割です。花形な仕事のイメージや会社の実績に直接的な関わりの少なさから、他部署にとっては謎が多くなりがちな採用業務ですが、実は辛い場面が多くあります。この喜寿では、採用担当者が辛いと思う場面ややりがい、採用担当の負担を減らすための対策を紹介します。是非最後まで読んで、質の高い採用業務を行うための参考にしてみて下さい。

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採用担当者の仕事内容

採用計画立案から内定者の決定まで多岐に渡る

採用担当者の仕事内容は、採用計画の立案から内定者の決定、それまでのプロセスに含まれる業務もあるため多岐に渡ります。採用計画一つとっても、他部署との調整のためのコミュニケーションや参加する採用イベントの決定、内定辞退が発生した際の対応策など考慮する点が多数あります。採用イベントでは会社の顔として自社の魅力を伝えながら、求職者の質問への対応をしなければなりません。採用活動に付随する一連の業務を担うのが、採用担当者です。

採用担当者は花形なのか

会社を支える業務でありプレッシャーも多い仕事

採用担当者は花形という声もありますが、会社の将来を左右するプレッシャーの多い仕事です。採用した人材が将来会社で活躍するか、または不祥事を起こして会社に被害をもたらすかという部分も、採用にかかっているためです。また、求める人材を巡って上層部と現場の板挟みにされることもあるでしょう。求職者に対して企業の魅力を発信するため、優れた従業員が抜擢されることが多く花形に見えがちですが、実は大きな責任やプレッシャーに追われる仕事です。

採用担当者が辛いと感じる場面

採用目標に対するプレッシャー

採用担当者は、採用目標に対するプレッシャーを感じて辛くなることがあります。目標で定められた採用人数を満たしつつ、自社で活躍できる社員を採用しなければならないためです。競合他社も同じように採用活動をする中で、自社に質の高い人材を集めるために、企業の魅力の発信や求職者とのコミュニケーションの取り方に苦戦することもあるでしょう。採用目標として定められた数と質の両方を満たすために、何ができるかを常に考えることが求められるため、プレッシャーを感じやすいです。

激務であり同時に質も求められる

採用担当者は、激務且つ質の高さも求められる大変さがあります。例えば、新卒一括採用の場合は一日に何件もの面接に対応しなければなりません。その上、求職者の人物も見極めなければならないため、一人ひとりの面接は慎重に行うことが求められます。中途採用の場合は、求職者のスケジュールに合わせて面接の時間を作る必要があるため、採用担当者のスケジュールは柔軟に対応することが必要です。身体的にも精神的にも消耗する部分が多いため、激務と言えるでしょう。

他部門の社員に仕事ができないと思われる

採用担当者の仕事は結果として可視化されないため、他部門の社員に仕事ができないと思われるのも、辛いと感じる一つの原因になるでしょう。採用業務は、企業のサービスや商品と直接的な関りがないため、他の部門からは楽な仕事をしていると思われがちです。採用業務は会社の将来を担う大切な業務であるにもかかわらず、他部署から誤解されて孤立する傾向にあります。そのため、他部署とコミュニケーションを取る際にも億劫に感じることもあるでしょう。

内定を辞退される

内定の辞退は、採用担当者にとって大きな痛手となります。内定を出すまでにかけたコストや時間、労力は、求職者の内定辞退の通告によって全てが水の泡になってしまうためです。採用人数に満たない場合、新たな内定者を出さなければならないでしょう。企業が求職者に「選ばれる」時代になった今、内定辞退を恐れて内定を出すまでに時間をかけると、他の企業へ流れてしまうという難しさもあります。内定辞退の可能性の見極めや、内定辞退を考慮した採用人数の調整など、頭を悩ませることが多くなりがちです。

休みがなく長時間労働になりやすい

採用担当者は社外の都合に合わせたスケジュールになるため、やむを得ない長時間労働や休日の労働が発生します。例えば、採用イベントは学校や職場が休みの土日に行われることが多いため、土日休みの企業であれば休日に採用イベントで自社の紹介をすることになるでしょう。採用担当者は必然的に、休日出勤することになります。また、新卒一括採用の際は大人数の学生の情報を処理することが求められるため、労働時間は特に長くなります。

採用手法が多様化している

近年は新卒においても一括採用のみならず、通年採用やSNSによるダイレクトリクルーティングなどの採用手法が注目されるようになっています。また、SNSでの発信から集客につなげる企業も存在します。採用手法が多様化している中で、どんな手法を利用して自社の魅力を伝えながら採用を成功させられるか、考えることも求められるでしょう。あらゆる手段を利用して採用につなげようとすると、採用担当者の負担が大きくなりがちです。

採用担当者の辛い場面を解消する方法

採用プロセスを見直す

採用担当者が辛いと感じる場面を解消するためには、採用プロセスを見直すことが一つの手段として有効です。例えば、採用のフローに無駄がないか、簡略できる作業はないかといった視点で見直せば、採用担当者にかかる負担を減らすことが可能です。また、これまでは通用してきた採用方法でも、求職者の動向の変化により見直しが必要な場面は発生するでしょう。採用プロセスを見直すことで採用担当者の負担軽減だけではなく、無駄な時間やコストのカットを期待できます。

採用管理システムを導入する

採用管理システムは、応募者の情報を一括管理できるシステムです。情報の管理に限らず選考の日程調整や連絡対応、応募状況の確認など採用に関する様々な機能が搭載されています。採用担当者が自分の手で行っていた作業をシステムが処理するため、作業の大幅な簡略化が期待できるでしょう。採用担当者も事務作業に手を取られず、応募者をしっかり見極める時間や他の作業に集中できる時間が増え、より効率的な採用活動につながります。

社内のコミュニケーションを活発化させる

社内のコミュニケーションの活発化により、採用担当者の辛さを低減することが期待できます。部署を越えて交流の場を設けることで、現場の声を聞くことや意見交換の場になるため、双方にとって理解が深まり新しい発見につながります。現場の従業員にとっては採用担当者の業務への理解が深まり、採用担当者にとっては採用活動の改善のヒントを得られる可能性もあるでしょう。会社で活躍する人材を獲得するために、従業員が一丸となって採用活動に協力できることが望ましいです。

採用コンサルティングを利用する

採用担当者が手詰まりに感じる時や、採用活動の結果が芳しくない場合は、採用コンサルティングの利用も効果的です。専門知識を持ったコンサルタントに相談することで、客観的な意見だけではなく社会の動向に沿った適切なアドバイスを受けることができます。また、多くの企業の採用活動をサポートした実績から、様々な事例を想定した業務改善のアドバイスを受けることもできるでしょう。アドバイスのみの会社もあれば採用業務の全てを請け負う会社もあるため、利用の際は事前に種類を調べておく必要があります。

採用手法を限定する

採用手法を限定することで、採用担当者の業務負担を減らして辛いと感じる場面を解消しやすくなります。近年、採用手法が多様化してユニークな採用に成功している企業もあるため、気になることもあるでしょう。しかし、様々な採用方法に手を出すとその分業務は増えるため、採用担当者の負担が大きい上に、応募者を見極める時間が減って中途半端な採用になることも考えられます。採用計画の前から自社の経営戦略や採用目的を明確にし、適切な採用手法を導き出しておくことが必要です。

採用担当者に向いている人

企業理念を理解しプレゼンできる人

採用担当者は、求職者に対する会社説明や質問に対応するため、企業理念の本質を理解して魅力的にプレゼンテーションできる人が求められます。採用担当者の受け答えが曖昧で自信なさげであれば、不安に思う求職者も出てくるはずです。また、採用担当者は求職者が初めて出会う企業の従業員で、いわゆる「企業の顔」であるため、印象に大きく影響します。企業理念や企業の魅力を存分に発信でき、それに共感して応募が集まることが理想的です。企業理念を体現しているような従業員が向いていると言えるでしょう。

責任感がある人

採用担当者は、企業の成長に必要な人材を選ばなければならないため、責任感が求められます。企業や社会に対して問題意識を持ち、主体的に動ける姿勢は採用活動においても大切です。採用担当者は求職者の人柄を見極め、入社後にどのような活躍を見せてくれるかといった視点で質疑応答をしなければなりません。企業の未来を担っているという責任感を持っていれば、面接で自ずと適切な質問の投げ掛けや、求職者の見極めができるでしょう。責任感のある人は行動や言動にも一貫性があるため、求職者から見ても信頼されやすいです。

採用担当者のやりがい

会社の顔として重要度の高い仕事ができる

採用担当者は、求職者にとっての会社の顔になり、重要度の高い仕事ができます。採用担当者が魅力的であれば、求職者の会社に対する志望度は上がる可能性が高いです。そこで採用につながると、採用担当の重要性を実感できます。逆に、志望している会社でも採用担当者が厳しい態度で接してくると、雰囲気が悪いと感じて志望度が下がることもあります。採用担当者は、求職者の志望度を左右する大切なポジションです。仕事に高いモチベーションがあり、会社の魅力を存分に体現できる従業員を選ぶことが望ましいでしょう。

会社の組織作りに携われる

会社で活躍する人材を決める採用担当者は、会社の組織作りに携われるやりがいもあります。人材は企業の発展に必要不可欠ですが、企業を成長させるのも停滞させるのも人材が大きく影響します。企業理念を理解して、活躍できそうな人材を見極めて採用していくことで、会社の組織作りに重要な業務をしていると実感できるでしょう。自身が採用した従業員が会社で大きな成果を上げることや生き生きと働く姿を目にすると、一層やりがいを感じます。業務負担が大きい分、喜びや達成感も多い仕事です。

まとめ

やりがいと魅力ある採用業務で企業を支えよう

採用担当者の仕事内容や辛いと感じる場面、やりがいなどを解説しました。採用担当者は会社の顔となる存在で、花があると思われながら業務負担が大きいです。採用手法が多様化する中では、採用のプロセスの見直しや管理システムの導入など、採用活動改善の取り組みが行われています。採用担当者の負担が減れば、求職者と向き合う時間が増えて質の高い採用につながります。採用担当の仕事をより魅力的でやりがいのある業務になるよう工夫し、従業員で協力して企業の成長を支えましょう。

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